およそ1年でAWS認定全冠しました
こんにちは。昨年の3月ごろからAWS認定に取り組み始め、今年の3月末で12冠を達成したので、勉強法や感想などを書こうと思います。
筆者について
- エンジニア歴:APIの開発や運用保守を1年ちょっとしてます。
- AWS歴:1年くらい。仕事ではECS、RDS、Lambda、S3などを主に触っています。ときどき気になったサービスをコンソール上からポチポチして遊ぶくらい。
- その他:ITパスポート持ってます。
なんで全冠しようと思ったの?
全冠したいなと思ったきっかけは、去年開催されたAWS ANGEL Dojoに参加して、周りのメンバーが認定をどんどん取っていることが刺激になりました。また、その頃はAWSについての知見があまりなく(今も対してないですが)、どう勉強を進めたら良いか分からない状態だったので、「認定資格を通して知見を得ること」は勉強を進める方針として分かりやすく感じました。
取得した時期・順番
取得した時期・順番はグラフ(縦は取得した認定数)のとおりです。後半で多く取得しています。
今年の1月中旬に Machine Learning Specialty を取ってから、「そういえば、全冠が表彰されるプログラムの締切っていつだっけ?」と思い、調べてみると3月末で締め切りだったので(のちに1週間ほど延長されました)、残りの7つ(CLF, SOA, DVA, DOP, ANS, PAS)は合格することだけを考え、急いで勉強しました。
前半はのんびり勉強できてて良かったのに。。もっと計画的にやっておくべきだった。。。。
難易度(体感)
SAP >> MLS, DAS, ANS > SCS > DBS > DOP, SAA > DVA > SOA > PAS >> CLF
CLFは難易度は高くないですが、他の試験では問われない範囲があるので、ノー勉は危ないと思いました。
- クラウドアーキテクチャの設計原理
- 弾力性の意味とか
- 責任共有モデル
後半にいくにつれて割と知見が貯まってきたので、DOP(DevOps Engineer Professional)はプロフェッショナルレベルですが、あまり苦にはなりませんでした。
それよりも個人的にはMLSとDAS(Data Analytics Specialty)が大変でした。普段使わないサービスや、初めて聞く概念、用語が多くあるため、精神的にも体力的にも辛かったです。
資格別勉強法
SAA
Udemy
- 【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
- ハンズオンをしながら1周。問題演習して分からないところは該当箇所を見返す。
- 【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
- 3周。不安な回は4周。
- 私の成績
- 1周目: 正答率3〜4割
- 2周目: 正答率7割
- 3周目: 正答率8〜9割
書籍
- AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
SAP
書籍
- AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
- かなり良い。シナリオ毎に問題がまとめられており、どういうことを聞かれているのか頭に入ってきやすかった。解説がとても丁寧で(図も豊富)、AWS初学者であってもなんとか噛み砕きながら読み進められた。
- ただ、本書だけでは演習量が足りないので、WEB問題集を併用した。
WEB問題集
7問が1セットになっているので、スキマ時間にでも取り組むことができます。有料です。
① 全て解く
② 間違えた問題や不安な問題にチェックをつける
③ チェックをつけた問題を全て解く
④ 自信があればチェックを外す
②〜④を、チェックがなくなるまで繰り返す。
以降の試験はWEB問題集を使用しているので記載は省略します。使い方は↑と同じ。
Black Belt
分からない部分や知識が浅い部分はBlack Beltを確認。
DBS
書籍
- ざっと一通り目を通す。詳細までは覚えられずとも、各サービスがどんな機能なのか、何に向いたサービスなのかを意識して読む。
- WEB問題集に取り掛かり、覚えていない部分は見返して頭に入れていく。
- 巻末の問題は解いてません。
DVA, SOA, CLF
WEB問題集のみ
その他
ネットの記事に勉強ノートとして綺麗にまとめてくださってる方が多くいらっしゃるので、一度目を通してからWEB問題集に取り組んでいました。以下、参考にさせていただいた記事を添付します。WEB問題集を解いていて分からない部分や理解が浅い部分はBlack Beltを見たり、マネジメントコンソール上で操作。DASは時間がなかったので、だいぶ詰め込みになってしまったのが残念。
DOP
SCS
MLS
Black Beltのリンク集作ってくれてます
PAS
ANS
DAS
本番
本番の試験は基本テストセンターで受けました。自宅でも一度受験してみたのですが、PCの周りに何もないことを確認されたり、受験時間が長いので身体を少し動かしたりしたいのですが、チェックが結構厳しかったので、2回目以降はテストセンターで受験しました。テストセンターであればセットアップは不要ですし、少しくらいなら身体を伸ばしたりすることができるので個人的には楽でした(会場によるかもしれませんが)。トイレは言えば行けました。
モチベーションの保ち方
SAA, SAP, DBS, SCS, MLSは期限とか意識もせずゆっくり勉強していたので、特にモチベーションを意識することはありませんでした(やりたい時にやるような感じ)。後半の7つは、残された期間が短く(2ヶ月半)、重たい試験(DOP, ANS, DAS)が残っているので、時間が無い中でコンスタントに勉強を進める必要がありました。その中でモチベーションを一定に保てるように工夫したポイントを紹介します。
受験日を決めて、予約をする
受験日を先に決めてしまって、それまでに要点を覚え、WEB問題集を完璧にするルールにしてました。これにより気分が乗らない日でも強制的にやらなきゃいけない気持ちに持っていきました。(どうしても間に合わない場合はキャンセル・延期できますが、最終手段)
周りの人に言う
「⚪︎⚪︎までに××を取ります!」を、数人の方に宣言しました。自身にプレッシャーを与えていきます。会社の方は応援してくださります。
体験記を読む
ネットの記事に皆さんが過去受けられた時の心境、勉強方法などを発信してくださっているので、読むと一時的にやる気が上がります。
正解したら喜ぶ、間違っても喜ぶ
ポジティブシンキングです。問題演習するときに、特に始めの方は間違いだらけ・分からないことだらけで嫌な気持ちになってしまいがちです。私は発想を変えて、 「1問間違えたら本番で3点上がる」 と考えて取り組みました。その間違いがなかったら本番でも間違えてしまうはずなので、あながち間違ってないと思います。3点は適当です。
おわりに
いかがだったでしょうか。いま振り返ってみると、前半はキャッチアップの時間が長く、後半は問題集中心の勉強方法が確立していました。AWS認定は、AWSに関する知見が豊富だったり、AWSを使った開発経験を長くやってるといったことがなくても、頑張り次第で全冠を狙えるものだと思います(詳しいことに越したことはありませんが)。興味のある方はぜひチャレンジしていただければと思います。私は、全冠を継続していくかは分かりませんが、やるとしたら次は計画にゆとりをもって、さらに高得点を狙って学習していきたいです。
NCDC株式会社( ncdc.co.jp/ )のエンジニアチームです。 募集中のエンジニアのポジションや、採用している技術スタックの紹介などはこちら( github.com/ncdcdev/recruitment )をご覧ください! ※エンジニア以外も記事を投稿することがあります
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