# 読書感想『世界一流エンジニアの思考法』
『世界一流エンジニアの思考法』について
著者:牛尾剛
発行所:文藝春秋
読書感想を書く目的
一番は自身の備忘録のため。「人に見られるかもしれない」という環境にOutputすることで要約力や、わかりやすい文章を意識して書く能力を向上させるのも目的。さらには、あわよくば誰かにとってのInputになってくれたら嬉しいな〜という下心もあり。
ちなみに、これまでは ビブリア というスマホアプリに自身の読書履歴と簡単なコメントを記載していた。手軽だし、自分の読書量をグラフにまでしてくれる便利な機能もありお気に入りのアプリ。
個人的に響いた内容、言葉
Be Lazy
生産性とは、仕事の物量ではない。物量は減らして、インパクトに重視するという考え方。
私自身も、普段アジャイルスクラム開発を行う中で「そのタスクを対応することで得られるビズネス的価値は?」ということを意識し、言葉に出しながら働いているので非常に共感した。
かつてお世話になったハイパーエンジニアの先輩は、「エンジニアは怠け者の方がより良いものをつくる」と言っていたのを思い出した。多くのシステムや自動化の仕組みの根底には「非効率。面倒臭い。(私は)やりたくない。」といった考えが潜んでいて、それを楽にするためにできているのがシステム。「その作業人がやる必要ある?」「面倒だからプログラム組んでシステムにやらせよう」「何が無くなれば自分お仕事は楽になる?」「その機能が増えると誰が喜ぶの?なんで?その人たちが喜ぶと何が私たちにとって良いの?」など。
ただ頑張って沢山やるのではなく、本質を捉えて最短距離で進むこと。そのために無駄なことは手放す。そうすることで依頼主やユーザには最短で価値を届けられるし、自分の業務負荷も減らすことができる。Win-Winすぎる考え方だよな〜と改めて思った。
WIP = 1
Work In Progress = 1
マルチタスクはしんどいくせに生産性上がらない!!仕事は選択と集中の繰り返しだ!!タスクごとに時間を決めて、その時間帯は決めたタスクだけに専念するぞ〜!!、、、と。大学を卒業して社会人9年目。新卒の頃から何度も、思っては忘れてを繰り返している気がする。
チームで何度も「内職は悪」。と話しておきながら最近の自分は・・・。「マルチタスク減らそう!」と心に決めておきながら、コードを読んでいる最中にチャットが来たら条件反射ですぐ反応してどこまでコードを読んでいたかわからなくなったり・・・。と。改め意識するための良い刺激になった。
「読んだ人がどう感じるか?」を意識しながらコードを書く
コードは読み物。本当にそうだと思う。書いている時間よりも読む時間の方が圧倒的に多いし、自分だけが一生そのコードを触ることはほぼ不可能だからこそ、可読性が求められる。それは前提として、書籍の中では、みんなにとってわからないから、Pull Requestにレビューコメントが沢山つく。という旨のエピソードが紹介されていた。
自分やチームの現状だと、「わからないから口を出さない」という場面が多々あった。「そこ!?」となるかもしれないが、日本人が多いチームなら珍しくはないのではないか。特にも、ベテランと若手が混在しているチームでは知識もスキルにも大きな乖離があるが故によくある光景ではないかと思う。が、コメントしない=わかりやすかったよ!合意!のサイン。と発想を切り替えることができれば、自分ごとと捉えることができれば自分もメンバーももっと良くなるのかな・・・。
どんな人におすすめするのか
- アジャイルスクラムなどのチーム開発に現在進行形で携わっているエンジニア。
- ゴリゴリのウォーターホールしか経験がなく、幅を広げたいエンジニア。
- 駆け出しエンジニア。
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