Windows Subsystem for Android(wsa)いろいろ
WSAとは
wslのようなノリでAndroidサブシステムをwindowsにインストールできる
公式ドキュメント:
要件
今のところwin11のInsiderのみだが単純にアプリとして提供されているのでゴニョゴニョやれば通常版でもインストール可能。
さらにopengappsを入れてGoogle Playを入れたりroot化もすでになされている
ここではGoogle Play入りのイメージをセットアップする
セットアップ
基本的に(https://github.com/ADeltaX/WSAGAScript)これに従いセットアップする。が、wsl環境がArchだったせいかうまくいかなかったので誰かが作ってくれたイメージを使った(リンクは貼りません)。しかしこれはセキュリティ的によろしくないので後で自分でビルドする。
とりあえず上のものをダウンロードしたら展開してディレクトリに移動して管理者権限のPowershell 5.1(pwshじゃなくてデフォルトで入ってるやつ) で
Add-AppxPackage -Register path-to-extracted-msix\AppxManifest.xml
とやる。
あとwindowsの設定で開発者モードをオンにしておく必要がある。
そしてWindows Subsystem for Android
というのがメニューにできているので起動するとこんな画面
が出る。ここで一番上のFilesを選ぶとAndroidエミュレータが起動してAndroid内のファイラが起動する。
さらに、スタートメニューに追加されているGoogle Playを起動すると、Google Playのログイン画面が表示されるが、このままではログインできないのでここに記載されている通り、次のコマンドを実行。もちろんadbが必要。
adb connect <ip>
adb shell
su
setenforce 0
本来、127.0.0.1:58526
で接続できるはずなのだが自分の環境ではうまくいかなかったのでWindows Subsystem for Android
アプリから別のIPを取得して接続したところ無事接続できた。
そしてログインすると無事Google Playが表示された。
ちゃんとマルチウインドウに対応していて普通のアプリのように扱える。
※OpenGAppsはGoogle公式のものではなく、ログインするとGoogleアカウントがBANされたという報告もあります。ログインする際はくれぐれも注意して自己責任でお願いします。
ビルド
#Todo
気づいたこと
Windowsとの統合性
通知
普通に来る。Androidの1アプリはそのまま1アプリとして通知の設定で扱える。
プログレスバーの通知もちゃんと出る
IMEが使える!
Windows上のIMEが普通にインラインで使える。これはすごい。
この例ではMicrosoft IMEを使っているが、普段自分が使っているskkfepでも多少表示がおかしくなったが普通に使えた
ただ一度文字入力ごと死んだので不安定なのかも
あとはmicrosoftさんwslgもよろしくお願いします
アプリのアンインストール
インストールしたアプリは自動でスタートメニューに追加され、さらにアンインストールもできる。
キーボードショートカット
C-c、C-b、C-aといった一般的なショートカットが違和感なく使える。クリップボードも自動で共有される。
ダークモード
Windowsのダークモードが自動で反映されるようだ。これはよい。
SafetyNet/root check
現状Google Playにログインするためにsuが必要なのでroot checkは通らない。もちろんSafetyNetも通らないので残念ながらSafetyNet必須なゲームはプレイ不可。
画面がチラつくアプリがある
チラつくというか変な色が出たりする。環境依存なのかは不明。ただ出るアプリとまったく出ないアプリがあるので謎。
VPNが使えない
設定ダイアログが出ず落ちる
こちらを参考に
adb shell
appops set [package name] ACTIVATE_VPN allow
とやれば大丈夫
いろいろアプリを試す
Android側で認識されている値
- Androidバージョン: 11
- アーキテクチャ: x86-64
- 命令セット: x86_64, arm64-v8a
- CPU: 実際の値を反映
- メモリ: 5994MB (このPCのメモリは16GB)
- ストレージ: 123GB (このPCのストレージは1TB)
- 解像度: アプリウインドウのサイズに応じて変わる
- Bluetooth: なし (このPCには存在、Windows側でon/offしても変化なし、実際に使えない)
- ネットワーク: VirtWifiというものが接続されている(5GHz)
- バッテリー: 実際の値を反映
- カメラ: 実際の値を反映。実際にアプリ内からカメラを使用できる。