Synology NASへのHomebrew(linuxbrew)を使ったNeovimのインストール
概要
Synology NASにいろんなツールをインストールしたいとき(まあ本当はしないほうがいいんですが)、Entwareと呼ばれるツールを使うのが一般的だと思われます。
しかしながら、Entwareはリポジトリが小さく古めなため他に使えるパッケージマネージャがないかと調べていたところ、Homebrewをインストールできるという情報を見かけて試してみました。
このbrewを使ってneovim nightlyをSynology NASにインストールしたいと思います。
Homebrewのインストール
まあ↓の記事にある通りなのですがやっていきます。
1. lddコマンドの作成
homebrewインストール時にldd --versionを実行するみたいですがsynology nasには這ってないので無理やり作ります。
#!/bin/bash
[[ $(/usr/lib/libc.so.6) =~ version\ ([0-9]\.[0-9]+) ]] && echo "ldd ${BASH_REMATCH[1]}"
2. /homeへのホームディレクトリのマウント
どうやらbrewは/homeに各ユーザのホームディレクトリがあることを想定しているみたいですがsynologyでは/var/services/homesにあるので色々うまくいかないみたいです。なので/homeにマウントします。
sudo mkdir /home
sudo mount -o bind "/volume1/homes" /home
恐らくmountコマンドはタスクスケジューラでブート時に実行させてあげる必要があります。
3. brewのインストール
Homebrew公式サイトに書いてある通りコマンドを実行します。成功すれば/home/linuxbrew/.linuxbrew/binにbrewコマンドがあるはずです。
4. パスを通す
/etc/profileにPATHを追記しました。
PATH=$PATH:/home/linuxbrew/.linuxbrew/bin
Neovimをインストール
brewでインストールしようとしていた記録の断片
1. gccのインストール
neovimのコンパイルにはgccが必要なのでインストールします。
brew install gcc
2. gccのsymlinkを作成
3. 依存関係のインストール
次のコマンドでneovimがインストールできます。
brew install bob
bob install nightly
bob use nightly
インストールしたら、~/.local/share/bob/nvim-binにPATHを通す必要があります。
この記事は https://note.nazo6.dev/blog/synology-nas-homebrew とのクロスポストです。
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