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Shopifyでローディングアニメーションを実装する方法を考察

2025/03/13に公開

はじめに

今回は、Shopify ストアにローディングアニメーションを実装する方法について考察していきます。読み込み中の画面をアニメーションで彩ることで、ユーザーの離脱を防ぎ、快適なショッピング体験を提供することが可能です。

本記事では、まずはローディングアニメーションの定義とメリット・デメリットを整理し、HTML・CSS・JavaScript を用いた簡単な実装例を紹介します。その後、「シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーション」という Shopify アプリを利用して、ノーコードで実装する方法についても触れていきます。

それでは、頑張っていきましょう。

Shopify でローディングアニメーションを実装する定義

ローディングアニメーションとは、ページや画像などのコンテンツが読み込まれるまでの間、スピナーやプログレスバー、アニメーション画像などを表示して、ユーザーの待ち時間を快適にするための演出のことです。

EC サイトでは、表示速度が売上に直結すると言われるほど、ユーザー体験が重要になります。読み込みの待ち時間を単なる白画面にせず、ローディングアニメーションを挟むことで、「ちゃんと読み込んでいる」という安心感を与え、離脱の可能性を下げることができます。

Shopify でローディングアニメーションを実装するメリット

それでは、ローディングアニメーションを Shopify ストアに導入するメリットを確認していきましょう。

1. 離脱率の低減

読み込み中であることを明確にすることで、ユーザーは「サイトがフリーズしている」という誤解をせず、安心して待機できます。これにより、ページが表示される前に離脱されてしまうリスクを下げることができます。

2. ブランディング効果

ローディングアニメーションのデザインをストアの世界観に合わせることで、統一感のあるブランドイメージを打ち出すことができます。サイト全体のデザインを洗練させる一助となります。

3. ユーザーエクスペリエンスの向上

スムーズなアニメーションは、ユーザーがストレスを感じにくいサイト体験を提供します。視覚的な演出があるだけで、読み込み時間の「心理的な短縮」にも寄与するため、より快適に感じてもらえます。

4. 操作ミスの防止

読み込みが完了しないうちにユーザーが何らかの操作をすると、意図しない画面遷移やエラーが起きる可能性があります。ローディングアニメーションを表示し操作を制御することで、誤操作を防ぎ、問い合わせやクレーム対応の手間も削減できます。

5. マーケティング効果

ローディングアニメーションの一部にセールやクーポンの案内を組み込んだり、ブランドロゴを印象的に表示したりすることで、ユーザーの注意をひき、購買意欲の向上につなげることができます。

Shopify でローディングアニメーションを実装するデメリット

一方、ローディングアニメーションを実装するにあたっては、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

1. 実装やデザインの手間

ローディングアニメーションをコーディングで実装する場合、HTML・CSS・JavaScript の知識が必要です。アニメーションが複雑になるほど、コーディングとテストに手間がかかります。

2. 表示速度への影響

ローディングアニメーション自体の画像ファイルやコードが重い場合、かえってページの読み込みが遅くなる可能性があります。過度なアニメーションは本末転倒になりかねないため、サイト全体の軽量化を意識する必要があります。

3. モバイル端末でのパフォーマンス

スマートフォンやタブレットなど、通信環境が不安定な端末では、アニメーションがスムーズに動作しない場合があります。ユーザーのストレスになる可能性があるため、モバイル向けに最適化を検討する必要があります。

4. デザインの一貫性

Shopify のテーマによっては、ローディングアニメーションのデザインがサイト全体の見た目と合わない場合があります。ブランドイメージを損なわないように調整を行う必要があります。

Shopify でローディングアニメーションを実装する方法

ここからは、簡易的ではありますが、HTML・CSS・JavaScript を使ったローディングアニメーションの実装例を紹介していきます。

以下は、ページ読み込み時に全画面でスピナーを表示し、ページが準備完了したら消えるサンプルコードです。お好みでデザインを変更してみてください。

<!-- ローディングアニメーションの HTML -->
<div class="loading-overlay" id="loadingOverlay">
  <div class="loading-spinner"></div>
</div>

<!-- メインコンテンツ -->
<main>
  <h1>Welcome to Our Shopify Store!</h1>
  <p>ページの内容が表示されるまで、ローディングアニメーションを表示します。</p>
</main>

<!-- ローディングアニメーションの CSS -->
<style>
  /* ローディング画面全体を覆うオーバーレイ */
  .loading-overlay {
    position: fixed;
    top: 0;
    left: 0;
    width: 100%;
    height: 100%;
    background-color: rgba(255, 255, 255, 0.9);
    display: flex;
    align-items: center;
    justify-content: center;
    z-index: 9999; /* 手前に表示 */
  }
  
  /* スピナー */
  .loading-spinner {
    width: 48px;
    height: 48px;
    border: 5px solid #ccc;
    border-top-color: #007bff;
    border-radius: 50%;
    animation: spin 1s linear infinite;
  }
  
  /* スピナーのアニメーション */
  @keyframes spin {
    0%   { transform: rotate(0deg); }
    100% { transform: rotate(360deg); }
  }
</style>

<!-- ローディングアニメーションを制御するための JavaScript -->
<script>
  document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
    // ページがすべて読み込まれたら、ローディング画面を非表示にする
    window.onload = () => {
      const loadingOverlay = document.getElementById('loadingOverlay');
      loadingOverlay.style.display = 'none';
    };
  });
</script>

コードの解説

  • HTML
    loadingOverlayloading-spinner の 2 つの要素でローディングアニメーションを構成しています。
  • CSS
    loading-overlay クラスで画面全体を覆い、loading-spinner クラスで円形のスピナーを作っています。
  • JavaScript
    window.onload でページの要素がすべて読み込まれたタイミングを取得し、ローディング画面を消すようにしています。

このようにコーディングで実装すれば、ショップが読み込まれる間にアニメーションを表示することができます。しかし、非エンジニアの方にとってはコーディングのハードルが高い場合がありますので、次に Shopify アプリを用いてローディングアニメーションを導入する方法を紹介していきます。

Shopify アプリを用いてローディングアニメーションを実装する方法

Shopify アプリを活用すれば、ノーコードでローディングアニメーションを導入することが可能です。ストアにアプリをインストールし、管理画面からアニメーションの種類やデザインを選ぶだけで、すぐに読み込み演出を追加できるメリットがあります。

特に、豊富なアニメーションテンプレートを備えたアプリであれば、コーディング不要で細かなデザインやカラーテーマをカスタマイズできるため、エンジニアリングリソースの少ない事業者でも気軽に導入できます。

シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーション の機能について

ここでは、シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーションというアプリを例に、その機能を紹介します。

https://apps.shopify.com/sa-091-ur-loadinganimation?locale=ja

以下の公式のご利用ガイドを参考にしています。

https://unreact.jp/shopify-apps/sa-091-ur-loadinganimation/guide

  • アプリ名
    シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーション

  • 価格設定
    月額 $3.99

  • ハイライト

    1. 最新テーマに対応
    2. ノーコードでローディングアニメーションを追加可能
    3. 複数種類のローディングアニメーションから選択できる
    4. 画像や色のカスタマイズにも対応
    5. 管理画面から数クリックで設定完了
  • 開発者
    株式会社UnReact

  • 評価
    0.0 (0 レビュー)

  • リリース
    2025年3月7日 公開

  • 特徴

    1. 画像のローディングアニメーションも簡単に追加できる
    2. ストア全体の読み込み時に、視覚的な演出でユーザーを飽きさせない
    3. テーマやデバイスを問わずスムーズに動作
    4. 読み込み時間を “待たせている” ではなく “引きつけている” 演出に変え、離脱率を低減
    5. 管理画面のシンプルな操作だけで導入可能

このアプリを導入することで、専門的なコードの編集なしに多様なローディングアニメーションを実装できます。読み込み中表示のデザインは自由にカスタマイズ可能なので、ショップのテーマに合わせて統一感のある演出ができます。

シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーションの概要

ここからは、シンプル読み込み中表示|お手軽ローディングアニメーションの機能の概要について解説していきます。

こちらのアプリを利用すると、ノーコードでローディングアニメーションを追加できます。

また、画像のローディングアニメーションを簡単に追加できます。

また、複数種類のローディングアニメーションから選択できます。

また、ノーコードでローディングアニメーションをカスタマイズできます。

1 クリックでテーマに追加できます。

以下の、Shopify公式のアプリストアからインストールが可能です。
https://apps.shopify.com/sa-091-ur-loadinganimation?locale=ja

最後に

今回は、Shopify ストアにローディングアニメーションを実装する方法を、コーディングによる実装とアプリによる実装の両面から解説しました。ページの読み込み中にユーザーが退屈しないための工夫や、ブランドイメージを強化する演出として、ローディングアニメーションは有効な手段です。

とくに非エンジニアの方は、アプリを利用する方法を選択すれば導入と管理が非常に簡単になるため、導入コストを抑えながらユーザー体験をアップグレードできるでしょう。読み込み演出をスマートに取り入れて、快適で魅力的な Shopify ストアを目指してください。

参考記事

今回は、以下の記事を参考にしています。

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