Shopifyでカート追加時に注意事項ポップアップを表示する方法について考察
はじめに
今回は、Shopify のストアで商品をカートに追加する直前に注意事項や確認メッセージを表示する方法について考察していきます。
具体的には、シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリ（株式会社UnReact 開発）を用いた方法や、コーディングによってポップアップを実装する方法を解説していきましょう。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyでカートボタンをカスタマイズして、注意事項ポップアップを出現させる方法を5つ紹介！
- Shopifyのカート追加時に注意事項のポップアップを実装するアプリ10選
- 【2025年】Shopifyのでカート追加時に注意事項のポップアップを表示できるアプリ20選を徹底解説！
- 【2025年】Shopify で商品をカートに追加時に注意事項ポップアップを表示できる？おすすめアプリも紹介！
- Shopifyでカート追加時に注意事項ポップアップを表示できるアプリについて徹底解説｜ご利用ガイド
それでは、頑張っていきましょう。
Shopify でカート追加時注意事項ポップアップを実装する定義
カート追加時注意事項ポップアップとは、購入者が商品を「カートに追加」するタイミングで強制的に表示されるメッセージや確認ウィンドウのことです。主に次のような目的で利用されます。
- 商品に関する重要な注意事項の告知
- 特別なオファーやクーポンの提示
- 返品・交換や配送に関するポリシーの再確認
- 注意喚起（年齢制限や使用上の注意など）
Shopify 上でこのようなポップアップを実装すると、商品購入の流れに組み込むことができ、購入者に確実に見てもらいたい情報を伝えることが可能になります。
Shopify でカート追加時注意事項ポップアップを実装するメリット
まずは、Shopify でこのような「カート追加時注意事項ポップアップ」を実装するメリットについて考えてみましょう。
1. 誤解やトラブルを未然に防ぐ
購入者が見落としがちな商品特有の注意事項や免責事項などを、購入前に必ず表示することができます。これにより「知らなかった」「見ていなかった」といったトラブルを大幅に減らす効果が期待できます。
2. 特別なキャンペーンを印象付ける
クーポンコードやセール情報など、見逃してほしくない情報をポップアップで周知することで、追加購入や客単価アップにつなげることが可能です。
3. ブランディングやデザインに活かせる
ポップアップのデザインやメッセージを工夫することで、ショップ独自のブランドイメージを購入者に強く印象付けることができます。
4. 複雑なコーディングが不要な場合がある
アプリを利用することで、ノーコード・ローコードで簡単にカート追加時ポップアップを導入できます。専門的なプログラミングスキルがなくても、デザインや表示条件を設定可能です。
5. ショップ全体のコンバージョン向上を期待できる
購入直前の段階で注意事項を確認してもらうことで、後からのキャンセルやクレームを防ぎ、スムーズな購入プロセスを提供できます。顧客満足度の向上やリピーター獲得にもつながります。
Shopify でカート追加時注意事項ポップアップを実装するデメリット
次に、カート追加時注意事項ポップアップを実装するデメリットについて考えてみましょう。
1. ユーザー体験の妨げになる可能性がある
ポップアップは強制表示であるため、状況によってはユーザーに「煩わしさ」を感じさせる場合があります。頻繁に表示されるポップアップや長文メッセージは、ユーザー体験を損なう原因になります。
2. デザインやブランドイメージに合わない場合
ポップアップのデザイン調整が十分でないと、ストア全体の世界観やデザインの統一感を崩してしまう可能性があります。特に、既存テーマのカスタマイズが多いストアでは入念な調整が必要です。
3. スマホ閲覧時のレイアウト崩れ
モバイルユーザーが大半を占める場合、ポップアップ表示が画面を圧迫し、操作性が悪化することがあります。適切なサイズ・タイミングの調整が重要です。
4. カスタマイズにコストがかかる可能性
アプリを使わずに自力でポップアップを実装する場合、JavaScript や Liquid の知識が求められます。テーマ固有の構造を理解する必要があるため、場合によっては開発コストがかさむ可能性があります。
5. 同時に複数のポップアップを表示したい場合の複雑化
ストア内で別のポップアップ（ニュースレター登録やクーポン表示など）も実装している場合、競合が発生してうまく連携しないケースがあります。動作が重くなったり、タイミングが被ってしまうことを避けるために、整理や調整が必要です。
Shopify でカート追加時注意事項ポップアップを実装する方法
それでは、Shopify で実際に「カート追加時に注意事項ポップアップを表示させる」ための方法を考察していきましょう。ここでは、カートボタンを押した際に JavaScript を用いてモーダル（ポップアップ）を表示する例を紹介します。
カート追加時にポップアップを表示するサンプルコード
以下は、シンプルな HTML・CSS・JavaScript を用いたポップアップのサンプルコードです。自作で実装したい方向けの内容となっています。
<!-- ポップアップのHTML -->
<div id="popup-overlay" class="popup-overlay" style="display: none;">
<div class="popup-content">
<h2>購入前の注意事項</h2>
<p>以下の条件に同意いただいたうえでカートに追加してください。</p>
<ul>
<li>返品・交換は未使用の場合のみ</li>
<li>特別セール品はキャンセル不可</li>
<li>領収書の発行はデジタルのみ</li>
</ul>
<button id="confirm-add-to-cart">同意してカートに追加</button>
<button id="cancel-popup">キャンセル</button>
</div>
</div>
<!-- カートボタンの例 -->
<button class="add-to-cart-btn">カートに追加</button>
<!-- ポップアップの CSS -->
<style>
.popup-overlay {
position: fixed;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
background: rgba(0,0,0,0.6);
z-index: 9999;
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
}
.popup-content {
background: #fff;
padding: 20px;
max-width: 400px;
width: 80%;
border-radius: 8px;
text-align: center;
}
.popup-content h2 {
margin-top: 0;
font-size: 1.2rem;
}
.popup-content button {
margin: 10px;
padding: 10px 20px;
}
</style>
<!-- ポップアップを表示・制御する JavaScript -->
<script>
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
const overlay = document.getElementById('popup-overlay');
const confirmBtn = document.getElementById('confirm-add-to-cart');
const cancelBtn = document.getElementById('cancel-popup');
const addToCartBtn = document.querySelector('.add-to-cart-btn');
// カートに追加ボタンをクリックしたらポップアップを表示
addToCartBtn.addEventListener('click', (e) => {
e.preventDefault(); // 既存の処理を止める（あとでリダイレクト等を設定）
overlay.style.display = 'flex';
});
// 同意してカートに追加ボタンをクリックしたら実際にカートに追加する処理
confirmBtn.addEventListener('click', () => {
// 実際のカート追加処理（例：Fetch や Ajax などでカートAPIを呼び出す）
// ここではサンプルとしてアラートを出すだけにしています
alert('カートに商品を追加しました。');
overlay.style.display = 'none';
// 必要に応じてカートページへリダイレクトなど
// window.location.href = '/cart';
});
// キャンセルボタンをクリックしたらポップアップを非表示
cancelBtn.addEventListener('click', () => {
overlay.style.display = 'none';
});
});
</script>
実装のポイント
-
add-to-cart-btnがクリックされた際、一旦デフォルト動作を止めてからポップアップを表示します。 - ポップアップ上で「同意してカートに追加」が押された場合に、実際のカート追加処理を行います。
- コードを適切にカスタマイズし、デザインや文言、API 呼び出し部分をストアに合わせて変更してください。
Liquid を用いた条件分岐
さらに、特定の商品だけに注意事項を表示したい場合は、Liquid を用いて商品ごとにロジックを分岐させることができます。たとえば、Product テンプレートで以下のように実装することが考えられます。
{% if product.tags contains 'need-confirmation' %}
<!-- 上記のポップアップを出すための要素や JavaScript をここに出力 -->
{% else %}
<!-- 通常のカート追加ボタンのみ表示 -->
{% endif %}
need-confirmation というタグが付いている商品にだけポップアップを表示する、といったことが簡単にできます。
タグ以外にも、product.title や product.type、カスタムメタフィールドなどを利用した条件分岐が可能です。
シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリを用いて実装する方法
以下のShopifyの公式ストアからインストールできます。
上記のようにコーディングで実装する方法もありますが、もっと簡単に実現したい場合はアプリの利用がおすすめです。今回紹介するのが、シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリ（株式会社UnReact 開発）です。
アプリの特徴
- 月額 $6.99（7日間の無料体験あり）
- コーディング不要で導入可能
- 0.0 (0 レビュー) 2025/4/時点
- 株式会社UnReact が開発
- 必要に応じて、特定商品のみ表示も可能
できること
- 商品がカートに追加される前に必ず注意事項ポップアップを表示
- コーディング不要でポップアップのレイアウトやテキストを自由にカスタマイズ
- ブランドイメージに合わせたデザイン設定
- 免責事項や返品ポリシーなどの注意喚起を効果的に実施
- ショップの言語設定に合わせて日英対応
利用の手順
-
アプリストアからインストール
Shopify アプリストアで「シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリ」を検索し、インストールします。7日間の無料体験期間がありますので、まずは試してみましょう。 -
アプリ上でポップアップの文言やデザインを設定
管理画面でポップアップのタイトルや説明文を入力し、フォントやカラーを編集してブランドに合ったデザインに仕上げます。 -
適用する商品やコレクションを選択
特定の商品だけに注意事項を表示させたい場合は、対応する商品またはコレクションを指定します。全商品に適用することも可能です。 -
動作確認を行い公開
テスト注文などでポップアップが正しく表示されることを確認後、ストアを公開します。
おすすめポイント
-
7日間無料で試せる
気軽に導入して、機能やデザインをじっくりチェックできます。 -
リリース前に誤解やトラブルを減らせる
ポップアップでの注意喚起は商品に合わせて柔軟に行えるため、高額商品やセール品などに特化したメッセージを表示可能です。 -
日本語サポートが受けられる
日本製アプリなので、言語やサポート面で安心して利用できます。
シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリの機能の概要
ここからは、シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリの機能の概要について解説していきます。
商品をカートに追加する前に注意事項ポップアップを表示できます。
カート追加前に注意事項ポップアップを表示できます。
カートに追加する流れを3ステップでできます！
特定の商品のみ注意事項ポップアップを表示できます。
すべての設定をノーコードで設定できます。
1 クリックでテーマに追加できます。
以下のShopifyの公式ストアからインストールできます。
最後に
今回は、Shopify でカート追加時に注意事項を表示する方法について、コーディングによる手動実装と「シンプルカート追加時注意事項ポップアップアプリ」を使った方法の二つを解説しました。
- コーディング実装では、HTML・CSS・JavaScript でポップアップを制御し、Liquid を活用して商品ごとに分岐が可能です。
- アプリを活用することで、より簡単かつ柔軟にデザインをカスタマイズしつつ、特定商品のみ表示などの詳細設定が行えます。
誤解やトラブルを減らし、ユーザー体験を向上させるためにも、ぜひこのような注意事項ポップアップ機能を活用してみてください。お疲れさまでした。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。
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