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Shopifyで商品ごとに注意事項のポップアップを表示する方法を考察

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はじめに

今回は、Shopify で 商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップ を実装する方法について考察しました。

HTML・CSS・JavaScript を用いてポップアップをコーディングで実装する方法から、アプリを活用して手軽に導入する方法まで解説していきます。
それでは、頑張っていきましょう。

今回は、以下の記事を参考にしています。

Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装する定義

商品ごとの注意事項ポップアップとは、特定の商品をカートに追加しようとした際に、利用規約や注意点、配送条件などを顧客に確認させるためのウィンドウを自動で表示する機能です。
とくに、取り扱い注意が必要な商品や、返品・交換ポリシーをしっかりと理解してもらいたい商品がある場合に効果的です。ポップアップを通じて重要事項を周知することで、購入後のトラブルを未然に防ぐことができます。

Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装するメリット

まずは、Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装するメリットについて解説していきます。

1. 顧客への確実な情報伝達

カートに追加する前に注意事項を提示することで、顧客にとって「聞いていない」「知らなかった」という状況を減らせます。返品ポリシーや使用上の注意など、ショップが事前に伝えたい情報を確実に共有できます。

2. クレームやトラブルを未然に防ぐ

商品が届いてからのクレームやトラブルは、ショップオーナーにとって大きな負担になります。ポップアップを挟むことで、重要な情報を事前に伝えられ、後々のトラブルを防ぐ効果が期待できます。

3. カスタマーサポートコストの削減

注意事項や利用規約をしっかり理解してもらうことで、問い合わせや返品の数が減り、カスタマーサポートにかかるコストを削減できます。

4. 法的リスクの軽減

特に医薬品や健康食品、危険物など、法的に注意喚起が求められる商品を扱う場合、ポップアップで事前に情報を提供することがコンプライアンス上有用です。

5. ブランドイメージの向上

必要な情報をしっかり共有し、顧客の安心・安全に配慮している姿勢は、ショップ全体のブランドイメージを高めることにもつながります。

Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装するデメリット

それでは次に、Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装するデメリットについて考察していきましょう。

1. 実装の手間とコスト

テーマによっては、ポップアップ機能がデフォルトで実装されていないことが多いです。ゼロからコーディングする場合、開発コストがかさんだり、外部の開発者に依頼する必要が生じることもあります。

2. UX(ユーザーエクスペリエンス)への影響

ポップアップが頻繁に表示されると、ユーザーが煩わしく感じる可能性があります。表示タイミングや内容を慎重に調整しないと、かえって離脱率を高めるリスクもあります。

3. デザインの一貫性

ポップアップのデザインがテーマのトンマナと合わない場合、ストア全体のデザインバランスを損なう恐れがあります。デザインを統一するには、細かい調整やカスタマイズが必要です。

4. 表示速度への影響

JavaScript や追加のリソースを読み込むことで、ページの表示速度がわずかに遅くなる場合があります。高速化が重視される EC サイトでは、余計なスクリプトをできるだけ減らす工夫も必要です。

Shopify で商品ごとの注意事項ポップアップを実装する方法

ここからは、実際にコーディングでポップアップを実装する方法を考察していきます。以下のサンプルコードは、商品ページにある「Add to Cart(カートに追加)」ボタンをクリックした際に注意事項ポップアップを表示するシンプルな例です。

サンプルコード(HTML)

<!-- 注意事項ポップアップのトリガーとなるボタン例 -->
<button class="add-to-cart-btn" data-product-id="1234">
  Add to Cart
</button>

<!-- ポップアップ本体 -->
<div id="warning-popup" class="popup-overlay">
  <div class="popup-content">
    <h2>ご購入前にご確認ください</h2>
    <p>
      この商品は熱に弱いため、直射日光や高温になる場所での保管は避けてください。<br>
      ご注文後のキャンセルや返品はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
    </p>
    <div class="popup-actions">
      <button id="popup-cancel">キャンセル</button>
      <button id="popup-confirm">注意事項を確認し、カートに追加</button>
    </div>
  </div>
</div>

サンプルコード(CSS)

.popup-overlay {
  position: fixed;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
  background-color: rgba(0,0,0,0.5);
  display: none; /* 初期は非表示 */
  align-items: center;
  justify-content: center;
  z-index: 9999; /* 最前面に表示 */
}

.popup-content {
  background-color: #fff;
  padding: 20px;
  border-radius: 8px;
  max-width: 500px;
  width: 90%;
  text-align: center;
}

.popup-actions {
  display: flex;
  justify-content: space-around;
  margin-top: 20px;
}

.popup-actions button {
  padding: 10px 20px;
  border: none;
  border-radius: 6px;
  cursor: pointer;
}

サンプルコード(JavaScript)

document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  const addToCartButtons = document.querySelectorAll('.add-to-cart-btn');
  const warningPopup = document.getElementById('warning-popup');
  const popupCancelBtn = document.getElementById('popup-cancel');
  const popupConfirmBtn = document.getElementById('popup-confirm');

  // 「Add to Cart」ボタンがクリックされたらポップアップを表示
  addToCartButtons.forEach(button => {
    button.addEventListener('click', (event) => {
      event.preventDefault(); // 実際のカート追加を止める
      const productId = button.getAttribute('data-product-id');
      console.log(`対象商品ID: ${productId}`);
      warningPopup.style.display = 'flex';
    });
  });

  // キャンセルボタン
  popupCancelBtn.addEventListener('click', () => {
    warningPopup.style.display = 'none';
  });

  // 確認ボタン(注意事項を確認後にカート追加)
  popupConfirmBtn.addEventListener('click', () => {
    warningPopup.style.display = 'none';
    // 実際のカート追加処理
    // ここでは例としてアラートのみ表示
    alert("カートに商品を追加しました。");
    // 必要に応じて、カート追加のエンドポイントを呼び出す処理を記載
  });
});

上記の実装により、以下のようなポップアップが表示され、顧客が注意事項を確認してからカートに追加できるようになります。

  1. 「Add to Cart」ボタンを押す
  2. ポップアップが表示される
  3. 「注意事項を確認し、カートに追加」をクリックすると、実際のカート追加処理が行われる

この方法はあくまで基本例であり、個々の商品に異なる注意事項を表示したい場合は、商品ごとに異なるメッセージやフラグを持たせるなどの工夫が必要です。

シンプル商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップアプリを用いて実装する方法

自力でコーディングするのが難しい場合や、より手軽に細かいカスタマイズを行いたい場合には、アプリを利用するのも一つの手です。ここでは、シンプル商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップアプリ を例に紹介します。

以下のShopify公式のアプリストアからインストールできます。
https://apps.shopify.com/shopify-application-467?locale=ja

  • 価格設定: 月額 $12.99(7 日間の無料体験付き)
  • ハイライト: 最新テーマに対応
  • 評価: 0.0 (0 レビュー)
  • 開発者: 株式会社UnReact
  • インストール: デモストアあり
  • 特徴:
    • 商品ごとにカスタムメッセージをポップアップ表示できる
    • 配送条件や返品ポリシーなど重要な情報を自動的に提示可能
    • カート追加を一時ブロックして注意事項を確認させる機能を搭載
    • 管理画面から直感的にポップアップ内容やデザインを編集
    • 複数商品の設定を素早く行い、運営効率を大幅に向上

上記のように、コードの知識があまりなくても、管理画面から必要な警告文や商品ごとの注意事項を設定するだけで運用がスタートできます。トラブルの種になりやすい商品を取り扱っている場合や、初めてポップアップを導入する場合は、アプリの活用を検討してみると良いでしょう。

シンプル商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップアプリの概要

ここからは、シンプル商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップアプリの機能の概要について解説していきます。

商品をカートに追加する前に、商品に応じた注意事項をポップアップで表示できます。

以下の画像のように、カート追加前に注意事項ポップアップを表示できます。

商品ごとの注意事項ポップアップの設定方法は 2 STEPで行えます。

商品ごとの注意事項ポップアップの設定を一覧で管理できます。

商品ごとの注意軸ポップアップの見た目は、ノーコードでカスタマイズできます。

以下の、Shopify公式のアプリストアからインストールが可能です。
https://apps.shopify.com/shopify-application-467?locale=ja

最後に

今回は、Shopify で商品ごとのカート追加時注意事項ポップアップを実装する方法について、コーディングによる例とアプリを使用した例を解説しました。
大切な商品を守り、顧客とのトラブルを回避するために、注意事項ポップアップの導入は非常に有効です。自前での実装かアプリの導入か、ストアの状況に応じて最適な手段を検討してみてください。
お疲れさまでした。

参考記事

今回は、以下の記事を参考にしています。

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