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Shopifyで営業日カレンダーを実装する方法を考察

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はじめに

今回は、Shopify ストアに「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」を導入する方法について考察しました。

このアプリを使うことで、店舗の休業日や営業日をシンプルなカレンダー形式で表示でき、さらに定休日や不定休日の設定、カレンダー表示のカスタマイズが可能となります。
それでは、頑張っていきましょう。

今回は、以下の記事を参考にしています。

Shopify ストアでシンプル営業日カレンダーを導入する定義

「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」は、Shopify ストアの営業日を可視化するためのカレンダー表示アプリです。
ストアの休業日・定休日・不定休日をカレンダーに反映し、直感的に営業日スケジュールを把握できます。
さらに、単月表示・二ヶ月表示など、カレンダーのレイアウトも柔軟に選択できます。

このように、ストアの運営やスタッフのシフト管理、顧客とのやり取りなどにも役立つのがポイントです。日々のスケジュール確認を容易にし、店舗運営の効率化や顧客満足度の向上にも貢献します。

シンプル営業日カレンダーを導入するメリット

まずは、「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」を導入するメリットについて解説していきます。休業日をはじめとした営業スケジュールを明確化することは、ECサイトにおいて非常に重要です。以下では、主なメリットを5つに分けてご紹介します。

1. ユーザーエクスペリエンスの向上

カレンダー上で休業日が明確になるため、顧客が「いつ商品が発送されるか」「問い合わせ対応はいつ可能か」を直感的に把握しやすくなります。これにより、誤解や問い合わせ数の削減に繋がり、ユーザー満足度が向上します。

2. 運営効率の改善

管理画面から定休日・不定休日などの休日設定が簡単に行えます。スケジュールが可視化されることで、スタッフの出勤計画やシフト管理も楽になり、運営効率が格段に上がります。

3. ストアデザインに合わせたカスタマイズ性

カレンダーの色や表示形式などのデザインを、ストアに合わせて自由にカスタマイズできます。単月表示、二ヶ月表示などの切り替えも可能で、ストア全体の統一感を損なわずに導入できます。

4. 特別休業日の柔軟な対応

祝日や臨時休業日などの設定も可能です。季節キャンペーンやセール時期に合わせて休日を変更するなど、柔軟な運用が行えます。変更作業も管理画面から直感的に操作できるので手間がかかりません。

5. 顧客とのコミュニケーション促進

顧客側が休業日を早めに把握できることで、配送やサポート対応に対して理解を得やすくなります。顧客とのスムーズなコミュニケーションを促進し、問い合わせ対応の負荷も軽減されるでしょう。

シンプル営業日カレンダーを導入するデメリット

続いて、「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」を導入するデメリットについて考察していきましょう。便利な機能を備えている一方で、いくつか注意点も存在します。

1. 有料アプリであること

本アプリは月額 6.99 ドルで提供されており、7 日間の無料トライアルがあります。機能に見合った料金であるかは、ストアの運営規模や予算によって異なります。まずは無料期間内に十分に試用して、導入を判断する必要があります。

2. テーマとのデザイン調整が必要な場合がある

アプリで提供されるカレンダーのデザインが、必ずしもテーマと合致するとは限りません。デザインの細かい部分を統一するには、多少のカスタマイズ作業が必要となるケースがあります。

3. 不要な機能になる可能性

ストア運営の内容によっては、「休業日をあまり設定しない」「特定の商品だけ例外的に発送スケジュールが異なる」など、カレンダーを細かく管理する必要がない場合があります。その場合、本アプリの導入意義が薄れてしまう可能性もあります。

4. 他のアプリとの競合

配送設定系のアプリや在庫管理アプリなど、同じタイミングで情報を更新するアプリが他にある場合、管理画面の運用フローが複雑化することもあります。複数アプリの連携や利用状況を整理しながら、実際の運用にフィットするかを見極めることが重要です。

シンプル営業日カレンダーを実装する方法

ここからは、実際にストアにシンプル営業日カレンダーを埋め込み、休業日を表示するための実装方法について解説します。
アプリをインストールして利用するだけでも基本的には十分ですが、さらにコーディングを組み合わせることで、より柔軟な表示や操作を実現できます。

カレンダーのコードを解説

まずは、HTML・CSS・JavaScript を使ったカレンダーのサンプルコードをご紹介します。ここでは、休業日をクリックすると背景色が変わるシンプルな例を挙げてみます。

カレンダーの HTML 要素について

<div class="shopify-calendar">
  <div class="calendar-header">
    <button class="prev-month">&#171;</button>
    <span class="month-year">2025年4月</span>
    <button class="next-month">&#187;</button>
  </div>
  <table class="calendar-table">
    <thead>
      <tr>
        <th></th>
        <th></th>
        <th></th>
        <th></th>
        <th></th>
        <th></th>
        <th></th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody id="calendar-body">
      <!-- 日付が動的に挿入される -->
    </tbody>
  </table>
</div>
  • .calendar-header では、月の切り替えボタンと現在表示中の年月を配置しています。
  • .calendar-table で1週間を7列に分け、日付を並べて表示します。
  • <tbody id="calendar-body"> の部分に JavaScript で日付を挿入していきます。

カレンダーの CSS について

.shopify-calendar {
  max-width: 400px;
  margin: 0 auto;
  font-family: sans-serif;
  border: 1px solid #ddd;
  padding: 10px;
}

.calendar-header {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
  align-items: center;
  margin-bottom: 10px;
}

.calendar-table {
  width: 100%;
  border-collapse: collapse;
}

.calendar-table th,
.calendar-table td {
  width: calc(100% / 7);
  text-align: center;
  padding: 5px;
  border: 1px solid #ddd;
  cursor: pointer;
}

.calendar-table td:hover {
  background-color: #f0f0f0;
}

.calendar-table td.closed-day {
  background-color: #ffecec; /* 休業日の背景色 */
  color: #ff0000; /* 休業日を赤文字などに設定 */
}
  • .shopify-calendar は全体のカレンダーコンテナです。
  • .calendar-header でカレンダー上部の月切り替えボタンなどをレイアウトしています。
  • .closed-day を付与することで休業日をハイライトできるようにしています。

カレンダーの JavaScript について

<script>
  document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
    // 現在の月と年を取得(サンプルとして固定値)
    let currentYear = 2025;
    let currentMonth = 3; // 0が1月なので、3は4月

    // 休業日(年-月-日)の配列(例として4月10日と4月15日を休業日に設定)
    const closedDays = ["2025-04-10", "2025-04-15"];

    // カレンダーを生成する関数
    function renderCalendar(year, month) {
      const monthYearLabel = document.querySelector('.month-year');
      const calendarBody = document.getElementById('calendar-body');

      // 月表示を更新
      monthYearLabel.textContent = `${year}${month + 1}`;

      // 先に tbody の中身をクリア
      calendarBody.innerHTML = '';

      // 当月の1日が何曜日かを取得
      const firstDayOfMonth = new Date(year, month, 1).getDay();
      // 当月の最終日を取得
      const lastDateOfMonth = new Date(year, month + 1, 0).getDate();

      let date = 1;
      let rowElement;

      for (let i = 0; i < 6; i++) {
        // 行を生成
        rowElement = document.createElement('tr');

        for (let j = 0; j < 7; j++) {
          const cell = document.createElement('td');

          if ((i === 0 && j < firstDayOfMonth) || (date > lastDateOfMonth)) {
            // 前月・翌月の余白部分
            cell.textContent = '';
          } else {
            cell.textContent = date;

            // 日付文字列作成(ゼロ埋め)
            const monthStr = String(month + 1).padStart(2, '0');
            const dateStr = String(date).padStart(2, '0');
            const fullDateStr = `${year}-${monthStr}-${dateStr}`;

            // 休業日の場合はクラスを付与
            if (closedDays.includes(fullDateStr)) {
              cell.classList.add('closed-day');
            }
            date++;
          }
          rowElement.appendChild(cell);
        }
        calendarBody.appendChild(rowElement);
      }
    }

    // 初期表示
    renderCalendar(currentYear, currentMonth);

    // 前月ボタン
    document.querySelector('.prev-month').addEventListener('click', () => {
      currentMonth--;
      if (currentMonth < 0) {
        currentMonth = 11;
        currentYear--;
      }
      renderCalendar(currentYear, currentMonth);
    });

    // 翌月ボタン
    document.querySelector('.next-month').addEventListener('click', () => {
      currentMonth++;
      if (currentMonth > 11) {
        currentMonth = 0;
        currentYear++;
      }
      renderCalendar(currentYear, currentMonth);
    });
  });
</script>
  • closedDays 配列に休業日を設定することで、該当の日付に .closed-day クラスを付与しています。
  • 月切り替えボタン (.prev-month, .next-month) をクリックすると、renderCalendar 関数が再度呼び出される仕組みです。
  • このサンプルコードをテーマに組み込むか、セクションとして埋め込む形でショップのページに挿入することで、簡単な営業日カレンダー表示が実現できます。

Liquid を用いた営業日カレンダーの実装

Shopify では、Liquid テンプレートを活用することで動的に休業日を管理し、カレンダーに反映させることも可能です。
たとえば、管理者が休業日情報を Metafield やブログ記事として登録し、それを Liquid で取得して JavaScript 側に渡す構成を想定できます。

{% assign closed_days = product.metafields.custom.closed_days %}
<script>
  var closedDays = [];
  {% if closed_days contains ',' %}
    closedDays = "{{ closed_days }}".split(',');
  {% else %}
    closedDays.push("{{ closed_days }}");
  {% endif %}
</script>

上記のように Liquid で配列データを組み立て、JavaScript に渡せば、先ほどのサンプルコードと同じ仕組みで動的に休業日を表示できます。

このように、Liquid を活用することで、ストア管理者が商品やコレクションごとに休業日を分けたい場合や、特定の条件下でカレンダー表示を切り替えたい場合にも柔軟に対応できます。

Shopify アプリを用いて営業日カレンダーを実装する方法

Shopifyの営業日カレンダーアプリとして、シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定というアプリがあります。

以下が、Shopify公式のアプリストアになります。

https://apps.shopify.com/sa-057-ur-working-calendar?locale=ja

「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」を実際に導入する方法を簡単にご紹介します。

  1. Shopify アプリストアからインストール
    シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定をインストールします。
    7 日間の無料トライアルがあるので、無料期間中に機能を検証しましょう。

  2. 管理画面で定休日や不定休日を設定
    インストール後、アプリの管理画面にアクセスし、休業日や定休日をカレンダー形式で直感的に登録できます。祝日や臨時休業日も随時追加可能です。

  3. カレンダーのデザインをカスタマイズ
    カレンダーの色やフォント、単月表示・二ヶ月表示の切り替えなどをアプリ上で設定できます。ストアのブランドイメージに合うようにカスタマイズしましょう。

  4. ストアにカレンダーを埋め込む
    アプリが提供するコードスニペットやセクションをテーマに挿入すれば、ストアの商品ページやトップページなど、任意の場所に営業日カレンダーを表示できます。

月額 6.99 ドルで、インストール日から 7 日間は無料体験が可能です。開発ストアでは無期限かつ完全無料で全機能を試せるため、まずは開発ストアでテストしてから本番ストアに導入してもよいでしょう。

シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定の概要

それではここから、シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定の機能の概要について解説していきます。

こちらのアプリを用いると、Shopifyストアに営業日カレンダーを簡単に導入できます。

管理画面で定休日・不定休日を設定できます。

営業日カレンダーは、単月表示・二ヶ月表示の両方が可能です。

また、営業日カレンダーのデザインは、自由にカスタマイズ可能です。

また、営業日カレンダーを表示する月を切り替えるボタンを表示できます。

1 クリックでテーマに追加できます。

以下のShopify公式のアプリストアからインストールできます。

https://apps.shopify.com/sa-057-ur-working-calendar?locale=ja

最後に

今回は、Shopify ストアに「シンプル営業日カレンダー|お手軽休業日設定」を導入する方法について解説しました。HTML・CSS・JavaScript による自作カレンダーの実装例もあわせてご紹介しましたが、アプリを使うことでノーコードやローコードで簡単に休業日を管理・表示できるのが大きな魅力です。

ぜひ自社のストアに合わせたスケジュール管理を実現し、顧客満足度を向上させてみてください。

参考記事

今回は、以下の記事を参考にしています。

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