Shopifyでポップアップバナーを導入する方法を考察
はじめに
今回は、Shopify で離脱防止ポップアップを実装する方法について考察しました。
HTML・CSS・JavaScript で離脱防止ポップアップを実装する方法や、Shopify アプリを用いてノーコードで離脱防止ポップアップを追加する方法を考察していきます。
それでは、頑張っていきましょう。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyでポップアップバナーを実現できるアプリ8選を徹底解説!
- 【2025年】Shopify で離脱防止のためのポップアップバナーを表示できる?実装方法やおすすめアプリを紹介!
- Shopifyでポップアップバナーを実装する方法5つを解説
- Shopifyに離脱防止ポップアップバナーを実装できるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
Shopify で離脱防止ポップアップを実装する定義
離脱防止ポップアップとは、ストアを離れようとするユーザーに対してポップアップを表示し、購入や会員登録・クーポン利用などの行動を促す仕組みです。
例えば、マウスカーソルが上部(ブラウザの戻るボタン付近)へ移動したり、一定時間が経過したり、指定のページ閲覧数に達した際などにポップアップを表示します。
Shopify ストアにおける離脱防止ポップアップの大きな狙いは、購入直前で離脱しようとしているユーザーに最後のアクションを促すことです。これにより、機会損失を減らし、コンバージョン率向上を目指すことができます。
Shopify で離脱防止ポップアップを実装するメリット
まずは、Shopify で離脱防止ポップアップを実装するメリットを考えていきましょう。
1. 購買意欲の向上
「あと一押し」があれば購入につながるかもしれないユーザーに対して、クーポンや特典を提示することで、購買意欲を高めることができます。離脱防止ポップアップは、ユーザーが検討している最中に最後の後押しをする有効な手段です。
2. コンバージョン率の向上
離脱防止ポップアップを用いて、会員登録やメルマガ登録などの行動を誘導することにより、コンバージョン率を高められます。タイミングを上手に設定することで、ユーザーとの接点を逃さずに成果を上げられます。
3. エンゲージメントの強化
クーポンコードや限定オファーなど、特別感のあるオファーを表示することで、ユーザーは「ここで購入すればお得になるかも」と感じやすくなり、ストアとのエンゲージメントが向上します。
4. 離脱率の低減
文字通り、離脱しそうなユーザーを引き留める機能を持つため、サイトからの離脱率(直帰率)の低減に寄与します。結果として、サイトの滞在時間やページ閲覧数の増加にも貢献します。
5. クロスセルやアップセルが可能
ポップアップの内容によっては、関連商品を提案したり、より高価格帯の商品を紹介したりすることができます。離脱防止ポップアップは、単なる引き留めだけでなく、クロスセルやアップセルの機会としても活用できます。
Shopify で離脱防止ポップアップを実装するデメリット
次に、Shopify で離脱防止ポップアップを実装する際のデメリットについて考えてみましょう。
1. ユーザー体験の阻害
ポップアップが過度に表示されると、逆にユーザーにストレスを与え、ユーザー体験を損ねる可能性があります。特にモバイル端末では、画面が小さい分、ポップアップが操作を妨げやすくなるため注意が必要です。
2. 実装コストや設定の手間
Shopify のテーマを直接カスタマイズして離脱防止ポップアップを導入する場合、HTML・CSS・JavaScript のコーディングが必要です。開発経験の浅い方にとっては、手間とコストがかかる点は否めません。
3. 表示タイミングの調整が難しい
どのタイミングでポップアップを出すかは、ストアやターゲット顧客によって異なります。うまくいけば大きな効果を生みますが、誤ったタイミングや頻度でポップアップを表示してしまうと逆効果になる場合もあります。
4. サイトパフォーマンスへの影響
ポップアップの実装によって外部スクリプトを読み込むケースがあるため、サイトの読み込み速度に影響を与える可能性があります。ページ速度の低下は離脱率の上昇要因となるため、注意が必要です。
Shopify で離脱防止ポップアップを実装する方法
ここからは、コーディングによる離脱防止ポップアップのシンプルな例を紹介していきます。
1. HTML の実装例
以下は、マウスカーソルがブラウザ上部に移動した際にポップアップを表示するシンプルな例です。
<!-- 離脱防止ポップアップのコンテナ -->
<div id="exit-intent-popup" class="exit-intent-popup" style="display: none;">
<div class="exit-intent-popup-content">
<h2>今ならクーポン配布中!</h2>
<p>この画面を閉じる前に、クーポンをお受け取りください。</p>
<button id="close-popup">閉じる</button>
</div>
</div>
-
id="exit-intent-popup"
はポップアップを特定するための ID です。 -
style="display: none;"
でデフォルトは非表示にしています。
2. CSS の実装例
次に、ポップアップのスタイルです。モーダルウィンドウのように画面中央に表示するシンプルな例を示します。
.exit-intent-popup {
position: fixed;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
background-color: rgba(0,0,0,0.5); /* 背景を半透明にしてモーダル感を出す */
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
z-index: 9999;
}
.exit-intent-popup-content {
background-color: #fff;
border-radius: 8px;
padding: 24px;
width: 80%;
max-width: 400px;
text-align: center;
}
.exit-intent-popup-content h2 {
margin-bottom: 16px;
font-size: 20px;
}
.exit-intent-popup-content p {
margin-bottom: 24px;
}
.exit-intent-popup-content button {
padding: 8px 16px;
background-color: #007bff;
color: #fff;
border: none;
border-radius: 4px;
cursor: pointer;
}
-
.exit-intent-popup
はオーバーレイ全体のスタイルです。 -
.exit-intent-popup-content
はポップアップ本体のスタイルです。
3. JavaScript の実装例
マウスカーソルが上部に移動したらポップアップを表示し、クローズボタンで非表示にする例です。
<script>
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
let isPopupShown = false;
const popup = document.getElementById('exit-intent-popup');
const closeBtn = document.getElementById('close-popup');
// マウスがウィンドウ上端近くに移動したときのイベント
document.addEventListener('mouseout', (event) => {
// 既にポップアップを表示していない かつ マウスカーソルが上端から出た場合
if (!isPopupShown && event.clientY < 10) {
popup.style.display = 'flex';
isPopupShown = true;
}
});
// クローズボタンがクリックされたらポップアップを閉じる
closeBtn.addEventListener('click', () => {
popup.style.display = 'none';
});
});
</script>
-
event.clientY < 10
の判定を行うことで、マウスカーソルがウィンドウ上端付近に行ったときに離脱防止ポップアップを表示しています。 - 何度もポップアップが出ないように、
isPopupShown
というフラグで制御しています。
上記のように HTML・CSS・JavaScript を組み合わせれば、シンプルな離脱防止ポップアップを自作で実装可能です。
Shopify アプリを用いて離脱防止ポップアップを実装する方法
ここでは、コーディングなしで離脱防止ポップアップを手軽に導入できるShopifyアプリ「シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナー」を紹介します。
シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナー とは
- 価格設定: 月額 $4.99
- ハイライト: Dawn(現在多くのショップで利用される標準テーマ)に対応
- 評価: 0.0 (0 レビュー)
- 開発者: 株式会社 UnReact
このアプリを使うことで、コード編集の必要なしに離脱防止ポップアップをストアに追加できます。管理画面のセクション設定から、以下のような詳細な調整が可能です。
-
時間やページ閲覧数など、ポップアップ表示のトリガー条件設定
- ページを表示してから〇秒後にポップアップを出す
- 〇ページ目を閲覧したユーザーにだけポップアップを出す
- 上方向へスクロールしようとしたユーザーをターゲットにする
-
クールタイムの設定
- 一度ポップアップを閉じたユーザーには、一定期間ポップアップを表示しないようにする
- ページ遷移後もクールタイムを保持することで、過剰なポップアップ表示を防げる
-
ポップアップのデザイン管理
- 作成したバナー画像やテキストを簡単に適用
- ショップのイメージに合わせたカスタマイズが可能
アプリの導入手順
- Shopify アプリストア にアクセスし、「シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナー」を検索
- 「アプリをインストールする」をクリックして、Shopify ストアに追加
- アプリ管理画面で、ポップアップのデザインや表示条件を設定
- 保存してプレビューを確認 → 問題がなければ公開
このように、アプリを使えばノーコードで離脱防止ポップアップを導入できるため、コーディングが苦手な方でも手軽に始めることができます。
それでは次に、アプリリストを参考にしながら、シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナーの概要について解説していきます。
シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナーの概要
以下のアプリリストを参考に、シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナーの解説を行います。
こちらのアプリを用いると、ノーコードで離脱防止ポップアップバナーを実現できます。
以下のような離脱防止ポップアップバナーを簡単に実現できます。
作成したポップアップバナー画像を設定するだけです。
ポップアップバナーの出現条件を、細かく調整できます。
ポップアップの表示条件は、6種類から自由に選べます。
出現条件ごとにクールダウン(再表示までの)時間を設定でき、ページ遷移しても時間がリセットされない!
1 クリックでテーマに追加できる!
以下のアプリストアから、インストールが可能です。
最後に
今回は、コーディングによる離脱防止ポップアップの実装方法と、Shopify アプリ「シンプル離脱防止ポップアップ|お手軽ポップアップバナー」を用いたノーコード実装方法を解説しました。
-
コーディングで実装する場合
細かいデザインや動きをカスタマイズしやすい反面、実装の手間がかかります。 -
アプリで実装する場合
コードを書かずに簡単に機能を追加でき、設定画面から細かい調整も可能です。
離脱防止ポップアップは、顧客の離脱を防いでコンバージョン率を高める有効な施策です。ぜひ、ご自身のストアに合った方法で導入を検討してみてください。
参考記事
今回は、以下のようなブログ記事や公式ドキュメントを参考に考察しました。
Discussion