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Shopifyの商品バッジ(商品ラベル)の実装方法について考察

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はじめに

今回は、Shopify で「商品バッジ(商品ラベル)」を実装する方法について考察していきます。

特定の商品やコレクションに「セール」「新着」「残りわずか」などのラベルやアイコンを表示して、お客様の注意を引きつけるテクニックは多くの EC サイトで活用されています。本記事では、コードを用いた方法と、アプリ「シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示」を使って商品バッジを導入する方法を解説していきます。
それでは、最後まで頑張っていきましょう。

今回は、以下の記事を参考にしています。

Shopify で商品バッジを実装する定義

商品バッジとは、商品画像の上に「セール」「NEW」「在庫残りわずか」などの短いテキストやアイコンを重ねて、視覚的に商品を目立たせるための要素です。

EC サイトにおいては、膨大な商品やコレクションの中からお客様が興味を持つ商品を素早く見つけられるかが重要です。バッジを活用することで、購入意欲を高める特別な情報(例: 限定価格、限定数量、期間限定など)を的確にアピールできます。

Shopify で商品バッジを実装するメリット

それでは次に、Shopify で商品バッジを実装するメリットについて解説していきます。どのような利点があるか、いくつか挙げてみましょう。

1. 購買意欲の向上

セールや在庫の希少性など、「今すぐ買わなきゃ」と思わせるバッジは購入を後押しします。視覚的にインパクトのあるアイコンやカラーリングを使うことで、多くのユーザーの目を引きやすくなります。

2. 商品の訴求力アップ

新商品や限定商品、人気商品など、特別な属性を手軽に表示できるため、訴求力が高まります。テキストだけではなく、アイコン・ラベルを組み合わせることで直感的に伝わりやすくなります。

3. 在庫リスクの軽減

在庫が少ないことをバッジで事前に知らせることで、在庫が急になくなる前に販売促進につなげられます。ユーザーに残りわずかを知らせることで、販売機会を逃しにくくなる点もメリットです。

4. ブランドイメージの向上

商品バッジのデザインをブランドカラーやロゴに合わせてカスタマイズすると、ストア全体のブランドイメージを強化できます。統一感のあるビジュアルは、信頼感にもつながります。

5. コーディングスキル不要の実装が可能

専用の Shopify アプリを使うことで、ノーコードでデザインの変更からバッジの配置場所までを設定できます。特にエンジニアがいないチームや小規模事業者にとっては大きなメリットです。

Shopify で商品バッジを実装するデメリット

次に、Shopify で商品バッジを実装する際に考えられるデメリットについても見ていきましょう。

1. テーマとのデザイン調整が必要

特にカスタムテーマを使っている場合は、既存デザインとバッジのデザインがバッティングする可能性があります。カスタマイズの手間や調整コストを念頭に置く必要があります。

2. 過度なバッジ表示による見づらさ

商品バッジを多用しすぎると、かえってページがゴチャついて見づらくなることもあります。セールと新着情報など、複数のバッジを重ねる場合はレイアウト面での工夫が必要です。

3. サイト表示速度への影響

商品点数が多いストアや、大きい画像の上に多数のバッジを重ねる実装を行うと、JavaScript や CSS の処理が増えてサイト表示速度を遅延させる恐れがあります。高速化対策を意識する必要があります。

4. コストがかかる場合がある

コードでバッジを実装する場合は開発コストがかかることもあります。外部アプリを導入する場合は、月額料金が発生するため、費用対効果を検討する必要があります。

Shopify で商品バッジを実装する方法

それではここから、コードを用いてシンプルな商品バッジを実装する方法を解説していきます。以下は、Product ページの画像に簡単なバッジを重ねるためのサンプルコードです。

<!-- 商品バッジの HTML (例: product-template.liquid の中) -->
<div class="product-image-wrapper">
  <!-- 商品画像 -->
  <img
    src="{{ product.featured_image.src | img_url: '600x' }}"
    alt="{{ product.title }}"
    class="product-featured-image"
  >
  
  <!-- バッジ表示の例 -->
  {% if product.compare_at_price > product.price %}
    <div class="product-badge badge-sale">
      SALE
    </div>
  {% endif %}
  
  {% if product.tags contains 'New' %}
    <div class="product-badge badge-new">
      NEW
    </div>
  {% endif %}
  
  {% if product.tags contains 'Limited' %}
    <div class="product-badge badge-limited">
      限定
    </div>
  {% endif %}
</div>
/* バッジ用の CSS */
.product-image-wrapper {
  position: relative;
  display: inline-block;
}

.product-featured-image {
  width: 100%;
  height: auto;
  display: block;
}

/* バッジの基本スタイル */
.product-badge {
  position: absolute;
  top: 10px;
  left: 10px;
  padding: 8px 12px;
  color: #fff;
  background-color: #f00;
  font-weight: bold;
  border-radius: 4px;
  z-index: 10;
}

/* セールバッジ */
.badge-sale {
  background-color: #d9534f; /* 赤系 */
}

/* 新着バッジ */
.badge-new {
  background-color: #5bc0de; /* 水色系 */
  top: 50px; /* 表示位置を少しずらす */
}

/* 限定バッジ */
.badge-limited {
  background-color: #f0ad4e; /* オレンジ系 */
  top: 90px; /* さらに下にずらす */
}
/* バッジ表示位置やアニメーションを調整する JS の例 */
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  const badges = document.querySelectorAll('.product-badge');
  
  badges.forEach(badge => {
    // マウスオーバー時に揺れるアニメーションの例
    badge.addEventListener('mouseenter', () => {
      badge.style.transition = 'transform 0.2s ease';
      badge.style.transform = 'scale(1.1)';
    });
    badge.addEventListener('mouseleave', () => {
      badge.style.transform = 'scale(1)';
    });
  });
});

上記サンプルコードのポイントは以下のとおりです。

  • Liquid で「compare_at_price > price」を判定し、セールの場合のみ SALE バッジを表示。
  • 商品タグ(product.tags)にNewLimitedが含まれる場合、バッジを追加表示。
  • CSS で .product-image-wrapperposition: relative; にして、絶対配置でバッジを重ねられるように設定。
  • アニメーションや細かい UI 演出はお好みで JavaScript を追加可能。

このように簡単なロジックで、商品画像上にバッジを載せる実装が可能になります。

Shopify アプリを用いて商品バッジを実装する方法

コーディングによる方法は柔軟性が高い反面、テーマや Liquid の知識が必要です。そこで、非エンジニアでも気軽に商品バッジを導入できる Shopify アプリを紹介します。

シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示

シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示

以下が、Shopify公式のアプリストアです。
https://apps.shopify.com/ur-smart-product-badge?locale=ja

シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示は、株式会社UnReact が提供する月額 $3.99(7日間の無料体験あり)の Shopify アプリです。レビュー評価はまだありませんが、日本語にも対応しており、以下のような特徴を備えています。

  • コード不要で商品画像にバッジを追加
    ノーコードでセール・新着・在庫残りわずかなど、多様なバッジを簡単に作成・表示可能です。

  • アイコンやテキストを自由にカスタマイズ
    サイズや色、表示場所などを自分好みにデザインできます。ブランドイメージに合わせて自在に変更できます。

  • 特定コレクション・特定商品への設定
    コレクション単位や商品単位でバッジを出し分けられるので、キャンペーンやプロモーションに合わせた運用が容易です。

  • 多言語サポート(英語・日本語)
    国際的にストアを運営している方や日本国内向けに特化している方にも使いやすい設計です。

インストール・セットアップの流れ

  1. Shopify アプリストア で「シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示」を検索。
  2. アプリをインストールし、管理画面で「新しいバッジを作成」からデザインや表示条件を設定。
  3. プレビューで確認後、公開してバッジを表示。

ノーコードで設定できるため、テーマ編集やコードの変更は不要です。

価格設定

  • $3.99/月
    (7日間無料体験あり)

管理画面で「アプリの自動インストール」機能を利用すれば、テーマ編集不要で導入できます。操作ガイドも用意されているため、初心者でも安心して使えます。

シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示の概要

ここからは、Shopify公式のアプリストアの画像を元に、シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示の概要について解説していきます。

こちらのアプリは、ノーコードで商品画像にバッジを追加できます。

さまざまなページに商品バッジを簡単に追加できます。

画像やテキストの商品バッジを追加できます。

特定のコレクションや商品に対して商品バッジを追加できます。

ノーコードで商品バッジをカスタマイズできます。

1 クリックでテーマに追加できます。

以下のShopify公式のアプリストアからインストールできます。

https://apps.shopify.com/ur-smart-product-badge?locale=ja

最後に

今回は、Shopify で商品バッジを実装する方法として、コードを用いた方法と、アプリ「シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示」を利用する方法を解説しました。

コーディングによる実装は柔軟性が高い一方、ある程度の開発知識が必要です。一方、アプリを使う方法はノーコードで導入できるので、時間やコストを抑えながらデザインを整えるのに有効な選択肢です。

ストアの運営形態やリソースに応じて、最適な実装方法を選んでみてください。ぜひ、商品バッジを活用してストアの売上アップ・ユーザー体験向上にお役立てください。

参考記事

今回は、以下のような情報と構成をもとに記事を作成しました。実装の際には、公式ドキュメントやサポート情報もあわせてご確認ください。

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