App Storeの年齢レーティングの影響を正しく理解する
はじめに
App Storeで配信されている全てのアプリには年齢レーティングというものが存在します。
App Storeから各アプリの詳細画面へ行くとその記載があるのがわかるかと思います。
年齢レーティングは 「4+」「9+」「12+」「17+」 の4つのパターンが存在しますが、その影響をみなさんは正しく理解していますか?
「17+」 だったら17歳未満の人はアプリをダウンロードできないと多くの人は察すると思いますが、その年齢は何に紐づいているのでしょうか?
Apple ID でしょうか?
はたまた違う何かでしょうか?
本記事ではApp Storeの年齢レーティングの概要と具体的な影響についての調査結果をご紹介します。
App Storeの年齢レーティングについて
iOSアプリをApp Storeへ申請する際には必ずそのアプリのコンテンツについて15個前後の質問に回答する必要があります。
例えば、暴力的な表現はあるのか、アルコール・タバコ・ドラッグの使用または言及があるのか、疑似ギャンブルは含むのかなどです。
これらの質問に「なし」「まれ/軽度」「頻繁/極度」のいずれかで回答し、それらの回答結果を総合的に判断してアプリの年齢レーティングが決定されます。
App Storeの年齢レーティングの影響について
結論から言いますと、Apple IDの年齢に紐づいている訳ではありません。
Apple IDの作成には確かに年齢の入力が必須です。
ただ、ここで15歳となっているから「17+」のアプリはダウンロードができないというわけではありません。
実際に確認しましたがダウンロードは可能でした。
では、年齢レーティングはどのような影響があるのでしょうか?
App Store ReviewGuidelinesには下記のような記載があります。
ペアレンタルコントロールに影響があるんですね。
ペアレンタルコントロールとは?
スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」を使って、お子様のデバイスで特定の App や機能を使えないようにしたり、使用制限を設けたりすることができます。また、iPhone、iPad、iPod touch で、不適切な表現を用いたコンテンツ、購入やダウンロード、プライバシーに関する設定を制限できます。
ペアレンタルコントロールはiOS標準の「設定アプリ」から設定可能です。
具体的には下図のようなフローからiPhoneで使用できるコンテンツに制限を設けることができ年齢レーティングはこの機能に密接に影響するのです。
実際にコンテンツが制限されると下記の2つが発生します。
- ホーム画面からアプリが非表示となる
- AppStoreからの新規インストール・アップデートができなくなる
2に関しては検索するとひっかかるものの下画像のような表記となります。
まとめ
年齢レーティングの影響をたまたま調べる機会があったため今回はその調査結果をご紹介いたしました。
年齢レーティングは上げたり下げたりが可能なので必要に応じて適切に設定すれば良いと思いますが変更するにはバイナリの更新が必要そうでした。
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