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WebBrowser と WebView2 の PDF ファイル表示のデフォルトアプリ

2024/03/24に公開

2024/3/24 現在の内容です。
C# を用いた Windows アプリの開発に携わっています。「Web コンテンツを表示するコントロール」について技術調査しましたので議事録を兼ねて結果をまとめます。🌜

WebBrowser と WebView2 はどちらもアプリケーションにブラウザ機能を埋め込むコントロールであり、 Web コンテンツを表示することが可能です。下記にそれぞれの特徴を簡単に記載します。

項目	WebBrowser	WebView2
導入時期	2002年以降	2020年
レンダリングエンジン	Internet Explorer の Trident	Microsoft Edge の Chromium
特徴	C#やVB.NETなどの言語を使用して開発されたアプリケーションの統合が容易 COM (Component Object Model) インターフェースを介して、JavaScriptから.NETアプリケーションと通信可能	モダンなWeb機能に対応し、さまざまなプラットフォームで利用可能

WebBrowser と WebView2 で PDF ファイルを表示する際のデフォルトで起動するアプリケーションについてまとめました。調査方法としては WebBrowser と WebView2 でブラウザを表示し、 PDF ファイルのパスを指定して navigate しました。

調査環境

Acrobat Reader で表示します。

画面中央上部をカーソル移動すると出現するロゴマークを押下すると、各メニューも左右に併せて表示します。

PC に Acrobat Reader がインストールされていない場合、「Web ページへのナビゲーションは取り消されました」と画面上に表示され、「ファイルのダウンロード」ダイアログが起動します。

「開く」ボタンを押下すると、PDF ファイルの既定アプリケーションとして指定されている Microsoft Edge が起動され、 PDF ファイルを表示しました。

Microsoft Edge で表示します。

画面最上部をカーソル移動すると各メニューを上部に表示する。数秒操作がないと再度消滅します。画面左部の横三本線ボタンを押下すると目次を表示します。

なお、Windows 11でデフォルトでインストールされている Microsoft Edge はアンインストールすることができなかったため、Microsoft Edge がインストールされていない場合の挙動については調査できませんでした。

PDF 既定のアプリによらず、WebBrowser では Acrobat Reader、WebView2 では Microsoft Edge で PDF ファイルを表示します。