Googleフォームを使った試験勉強
自己紹介
はじめまして。なるじゅんと申します。
組込み系のシステムエンジニアを約10年していましたが、職場の都合で一般的なアプリケーション開発に転向しました。
とはいうものの、C言語でOSレスの開発ばっかりやってきた自分。ここ最近の技術には疎い状況…
これはイカンということで、ちょこちょことPythonやらAWSやらを勉強しています。
その勉強の成果やTipsなんかを共有することで、自分の知識を整理・深化していければなと思います。
背景
データアナリティクス的な技術が面白いなーと感じている今日この頃。
それもあり、G検定という資格の勉強をちょっとずつ進めています。
ITSS(ITスキル標準)的にはレベル2?と言われているようで、そこまで難しい資格ではない…と思われます。
で、参考書を買って勉強しているのですが、まぁ読んでいるだけではなかなか知識として定着しない…
本を持ち歩いて模擬問題を解きまくるという方法もあるのですが、そもそも通勤時に本を出したり仕舞ったりするのが面倒くさい。
そこで、それを解決する手段としてGoogleフォームに模擬問題を登録して、それを繰り返し解くという方法を思いつきました。
何かと応用が利くと思いますので、今回はその方法についてご紹介します。
注意
書籍の内容を参考にするため、著作権に十分気を付けましょう。
模擬問題の内容を不特定多数の人が見れるようになるのは不味いと思いますので、あくまでも個人使用に留めましょう。
やり方
1. 問題文・正解を入力する
参考書に載っている問題文や参考書の内容を基に、Q&A形式のデータを作りましょう。
自分はエクセルに「問題文」と「正解」の列を作り、ひたすらそれを打ち込みました。
地味に、この打ち込み作業で勉強になったり…
2. 選択肢を生成する
今回は四択の問題集にしたかったため、選択肢を作る必要があります。
問題集に選択肢があるのであれば問題ないですが、今回自分が参考にしたやつには正解1つしかありませんでした。
いちいち自力で作っていたら日が暮れてしまうので、ここはAIの力を借ります。
まずは「問題文」と「正解」の列を基に選択肢生成用の文章を作ります。
エクセルの数式を活用し、以下のような感じで作りました。
="次の問題文から四択を生成してください。なるべく問題文や正解と類似した選択肢としてください。また、選択肢はカンマ区切り、かつ、1行で出力してください。なお、正解は「"&E2&"」です。"&CHAR(10)&D2
D列に問題文、E列に正解が存在するような感じです。
そして、その文章をChatGPTに入力し、選択肢を生成します。
選択肢もエクセルに入力しておきます。
たまーに(割と…?)選択肢の内容がショボいときがあるので、その時はいい感じの選択肢に変更します。
3. Googleフォームを作成
問題文、正解、選択肢が揃ったので、いよいよGoogleフォームを作ります。
ただ、これをコピペ祭りで作るのは大変すぎるので、Google Apps Script(GAS)の力を借ります。
今回自分が参考にさせていただいたGASはこちら。
こちらからスプレッドシートをコピーし、手順2で作成した問題文、正解、選択肢を貼り付けます。
選択肢をカンマ区切りで作ってあるので、テキストエディタでカンマをTabに置換すれば一発で貼り付けれます。
入力が終わったら「テスト作成」をクリックします。
GASに関する認証の許可があるかもしれません。許可して実行してください。
無事生成が終われば、自分のGoogleDrive上に作成したフォームが存在するはずです。
4. 微調整
生成したGoogleフォームを開き、微調整をします。
1. 選択肢をシャッフルする
デフォルトのままだと、選択肢の順番が固定になっています。
順番で覚えてしまうのを防ぐために、選択肢の順番をシャッフルするようにします。
画像の通り、問題をクリック→その他のオプションから「選択肢の順番をシャッフルする」にチェックを入れましょう。
2. 設定を変更する
Googleフォームの設定が上部のメニューに存在します。
これがデフォルトのままだと微妙なので、以下のように設定を変更します。
これで質問の順番もシャッフルできます。
これでGoogleフォームによる資格勉強の環境が完成です。
使ってみた感想
実際にこれで勉強をやってみましたが、
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スマホで完結するのがいい
通勤途中や外出先でも勉強できるのが素晴らしい。
電車でも本広げる必要がないのは快適。荷物も減る。 -
回答結果から、自分の得意・不得意を分析できる
これをやりたかったから作ったといっても過言ではありません。
自分が解けた問題、解けなかった問題の傾向を分析することができるため、学習の振り返りができます。
これにより、効率よく資格勉強できるはず。
という結果となり、思いのほか便利なものになったと思います。
今回はエクセルを使いましたが、これならGoogleのスプレッドシートだけでもできるはずです。
参考書以外は無料の範囲内で出来ると思いますので、ぜひお試しください。
ではでは。
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