🧭
『エンジニアがビジネスリーダーを目指すための10の法則』は俺たちがビジネスの海に溺れないための羅針盤だ
俺はこの本に出会えたことを感謝している。
常に机の手の届くところに置いている。
別にビジネスリーダーになろうとしている訳でもない。
だが、心に刺さる金言が多く、仕事のスタンスを見直すきっかけになった。
目次を見てみよう。
- 法則01 Googleに答えを求めるな
- 法則02 右脳を叩き起こせ
- 法則03 仮説で語りきれ。非難を恐れるな
- 法則04 プロセス志向から抜け出せ
- 法則05 不正確への恐怖に打ち克て
- 法則06 変更アレルギーを治療せよ
- 法則07 パソコンを閉じろ。クライアントに会いに行け
- 法則08 自分の事を話すな
- 法則09 守りから 攻めへ転じよ
- 法則10 自分の母親にもわかる言葉で話せ
技術のことはほとんど書いていないんだ。
でも、これを見るだけで、読むべきって気がしてこないか?(少し苦い記憶が脳裏によぎる場合もあるかもしれない。)
なんでこれを作ってるんだ?って思いながらビミョーなものを作っていないか?
磨き上げた珠玉の技術が、誰にも使われずに打ち捨てられた経験はないか?
俺たちが顧客の本当の課題を理解して、最高にイケてるものを提案することができれば、日本はもっと良くなるんじゃないか?
確かに、不確実なビジネスサイドは怖い。
俺たちは網羅的で正確な調査、扱ったことがある技術やフレームワーク、過去のプロセスが大好きだ。確実なこと、”答えがあるもの”は安心する。
けど、リスクを取らないことが最大のリスクだってザッカーバーグも言ってるんだ。
最初は失敗が多いかもしれない。
でも、俺は技術屋さんではなく、この本を片手に持って「技術に特化した課題解決屋さん」であろうと思うんだ。
簡単に本の内容を紹介しよう。
まず“俺たち”とお客さんの、ありがちなやりとりが紹介される。
それと同じシチュエーションで、”マネジメント”が鮮やかに顧客の課題を解決する方法を見ることができるんだ。
2パターンのコミニケーションを分析することで、お客さんの本質的な課題を解決し、喜ばせることができる方法が見えてくる。
この構成が10章続く。
1章はコンパクトにまとまっているから、かなり読みやすい。
最後に後書きで紹介されている、本田宗一郎の名言を紹介する。
「研究所は技術を研究しているのではない。どういうものが人に好かれるのかを研究しているのだ。」
Discussion