Laravel12でmake:configコマンドがしれっと追加された
はじめに
Laravelのリリースタグを眺めているとv12.26.4でmake:configという新しいArtisanコマンドが追加されているのを見つけました。
この記事ではmake:configコマンドで何ができるのか紹介したいと思います。
環境
- PHP 8.4.13
- Laravel Framework 12.32.5
make:configコマンドとは
設定ファイルをconfigディレクトリに作成するためのコマンドです。
php artisan make:config <設定ファイル名>
引数の設定ファイル名は任意です。未指定の場合は後から指定できます。
php artisan make:config
┌ What should the configuration file be named? ────────────────┐
│ │
└──────────────────────────────────────────────────────────────┘
例えば、custom.php
という名前の設定ファイルを作成する場合は以下のコマンドを実行します。
php artisan make:config custom
これを実行すると、config/custom.php
が以下の内容で生成されます。
<?php
return [
];
あとは好きな内容を記述していくだけです。
<?php
return [
'api_key' => env('API_KEY'),
];
make:configコマンドの歴史
なぜLaravel12で追加されたのか、内容的にもっと前に追加されていても不思議ではないコマンドだと思います。
そこでプルリクエストを少し調べてみたところ、以下のような歴史がありました。
-
Laravel6の時に追加しようとしたけどダメだった
https://github.com/laravel/framework/pull/31358 -
Laravel9の時に別の方が追加しようとしたけど再びダメだった
https://github.com/laravel/framework/pull/43484 -
Laravel12でさらに別の人が追加しようして無事にマージされた
https://github.com/laravel/framework/pull/56819
Laravel6から考えるとメジャーバージョンが6回変わってからの追加なので何かあったのかもしれないですね。
(プルリクエストからは深い理由までわからなかったです。)
まとめ
本記事ではLaravel12で新しく追加されたmake:config
コマンドを紹介しました。
ただ、エディタで直接ファイルを作成するのと手間は変わらない、昨今では生成AIを使って設定ファイルを作ることもできます。
しかし、コマンドを使うことでconfigディレクトリに確実にファイルが作成できます。
生成AIからコマンドを実行して設定ファイルを作る時に活用できるかもしれないです。
今回のような小さい発見から開発体験が良くなっていければと思いますね。
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