DNS?なにそれ美味しいの? というエンジニアに向けた備忘録
概要
以下の技術書を見つけたのでDNSの操作や仕組みを自分用にまとめた備忘録です
CloudDNSについてはGCPを仕事で使用しているのでGCPで行っています
この記事のゴール
お名前.comで購入したドメインのネームサーバーをCloudDNSに変更するまでをゴールにします
①ドメインの販売事業者・管理機関について
レジストラ
各レジストリとレジストリ・レジストラ契約(Registry-Registrar Agreement)を結び、SRSを使用してレジストリデータベースに直接ドメイン情報を登録する事ができます。
リセラ
レジストラの下でドメイン名登録を取り扱う事業者
レジストリ
レジストリは、各ドメイン情報を持つデータベースを管理している機関です。ドメインによってレジストリは異なり、例えば「.com/.net」は、VeriSignによって管理されています。すべてのレジストラに対し平等にSRSへのアクセスを保証し、中立の立場である事が要求されています。
SRS
SRS(Shared Registry System 共有登録システム)は、レジストリと米国政府が合意した同意書により、多数のレジストラがドメイン登録サービスを提供できるシステムのプロトコルと関連するソフトウェアです。ICANNより認定を受け、レジストリとレジストリ・レジストラ契約を結んでいる業者が、レジストラとしての業務を行うことができます。
②ドメインについて
サードレベルドメイン
企業名や組織名が当てはまる要素
セカンドレベルドメイン
インターネットドメイン名を構成する要素のうち、「.」(ピリオド、ドット)で区切られた右から2番目にある要素のこと
トップレベルドメイン(TLD)
ドメイン名において、ドットで区切られた文字列の一番右の部分(ラベル)のことです。
③Whois情報
ドメイン名登録情報検索のこと
whois example.co.jp
Domain Information: [ドメイン情報]
a. [ドメイン名] EXAMPLE.CO.JP
e. [そしきめい]
f. [組織名] 予約ドメイン名
g. [Organization] Reserved Domain Name
k. [組織種別] 予約ドメイン名
l. [Organization Type] Reserved Domain Name
m. [登録担当者]
n. [技術連絡担当者]
p. [ネームサーバ]
s. [署名鍵]
[状態] Reserved
[登録年月日]
[接続年月日]
[最終更新] 2000/08/31 19:32:02 (JST)
④DNSについて
DNS
Domain Name Systemの略で、 インターネット上で ドメイン名 を管理・運用するために開発されたシステムです
ネームサーバー
インターネット通信時にドメイン名をIPアドレスに変換する名前解決を行うサーバー
cat /etc/resolv.conf
nameserver xxxx:xxx:xxxx:xxxx::x
nameserver yyyy:yyy:yyy:yyyy::y
フルリゾルバ
ネームサーバーから情報を取り出し、クライアントに応答として返すもの
cat /etc/resolv.conf
nameserver xxx.xxx.xxx.x
⑤リソースレコードについて
リソースレコード
DNSにおいて、ドメイン名に関連付けられた情報
Aレコード
ドメイン名に紐づくIPアドレス
NSレコード
ドメイン名のゾーンを管理するネームサーバー
MXレコード
ドメイン名に紐づくメール受信サーバー
TXTレコード
ドメイン名のメール送信元サーバー
SOA
ドメイン名のゾーン管理情報
CNAME
ドメイン名の別名。リソースレコードの参照先
⑥ドメイン名のネームサーバーをCloud DNSに変更する
GCPコンソールにログインしたら「Cloud DNS」を選択します
「ゾーンを作成」を選択します
任意のゾーン名・取得したドメイン名を入力します
NSレコード(ドメイン名のゾーンを管理するネームサーバー)とSOA(ドメイン名のゾーン管理情報)が作成されます
お名前.comのネームサーバーを更新します
ドメイン一覧からネームサーバーの「初期設定」を選択します
その他のネームサーバーにCloudDNSに設定されているネームサーバを設定します
設定完了通知がきます
;; ANSWER SECTION:
hogedns.com. 300 IN A 150.95.255.38
ネームサーバーが切り替わっていることを確認できれば完了です
dig -t NS hogedns.com -a
;; ANSWER SECTION:
hogedns.com. 21600 IN NS ns-cloud-d2.googledomains.com.
hogedns.com. 21600 IN NS ns-cloud-d4.googledomains.com.
hogedns.com. 21600 IN NS ns-cloud-d3.googledomains.com.
hogedns.com. 21600 IN NS ns-cloud-d1.googledomains.com.
最後に
読んでいただきありがとうございます。
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・こういうところが良かった
・こうした方が良いのではないか
などなど、率直なご意見を募集しております。
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