エンジニア歴3年目の転職活動をふりかえる
はじめに
約半年前から転職活動を始め、最近ようやく新たな環境にも慣れ始めてきたので、そのふりかえりを書きます。
今回の転職活動では主に転職ドラフトを利用していたためその体験談が主になりますが、別途自分から企業に応募した内容も含めたふりかえりになります。
※こちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています
参加時のスペック
新卒で入社した会社は別業界で、約半年間在籍したのちにSIerに転職しエンジニアになりました。
転職活動を始めた段階でのスペックは下記の通りです。
- エンジニア歴:3年程度
- 年収:500万程度
- 業務内容:自社パッケージのカスタマイズ案件や新規プロダクト開発
- Java(Spring):実務経験1.5年ほど
- React(TypeScript, Next.js):実務経験1.5年ほど
- 経験業務:設計~実装~テスト(上流工程は経験なし)
会社の雰囲気としては、技術力を売りにしているものの、実態としては優秀なエンジニアがどんどん流出しており、経営層的にもマネジメントできる人材の方が欲しているような空気でした。
使用している技術スタックについても、主力の自社製品のほとんどが一昔前のもので構築されていることと、新しい技術を取り入れ浸透させる力を持ったエンジニアがいなくなってしまっていることもあり、レガシーと言わざるを得ませんでした。
そのような環境でしたが、幸運にもモダンなReactを触れるプロジェクトに1.5年ほど参画できる機会があり、また現状に危機感を抱いて日々地道な自己研鑽を行っていた状況の中、転職活動を始めることにしました。
転職に至った背景
2年ほど在籍して下記3点の不満を感じるようになったため転職を考えるようになりました。
- 所属している会社の方針や、作っているプロダクトに共感できない
- スキルを持った方々が次々に転職されていき、成長しづらい環境になっていた
- 所属している部署が消滅することが目に見えていた
転職活動では自己応募の形式に加えて、自分自身の市場価値を知りたいという目的もあり、年収が提示される転職ドラフトを利用することにしました。
※転職ドラフトにおけるドラフト参加には、これまでの経験などをアピールするためのレジュメが必要であり、審査をパスする必要があるため、余裕を持って用意した方が良いです。
自己応募と転職ドラフトの結果
自己応募に関しては後述しますが、結果としてはカジュアル面談すら行ってもらえず書類落ちになってしまうことがほとんどでした。
一方で転職ドラフトの方は、レジュメに力を入れたこともあってか、2回参加して合計19社、から指名をいただくことができました。
参加直後は指名が全くなかったため、0件だったらどうしようかと不安になっていましたが、やはり他の方も書かれている通りほとんどの指名が最終日に集中していました。
また、年収はありがたいことに600~700万のレンジだったので、提示年収の下限である90%だったとしても現職から上がるのは嬉しかったです。
しかし、レジュメの内容から実力以上に評価され過剰に期待を持たれてしまっているような指名や、未経験の技術スタックを使用する企業からの指名もあり、一部現状の自分にマッチしていない指名も含まれていました。
今回の結果として、当初転職を考えていた企業からは内定をいただくことは出来ませんでしたが、転職ドラフトで指名いただいた中から転職先が決まりました。
転職活動をふりかえって
今回の転職活動をふりかえってこうしておけばよかったと思う内容を挙げます。
企業調査は余裕を持って行う
私の場合、転職活動を始めた最初の頃に企業調査を大雑把に行い、いくつかの興味がある企業に対して自己応募の形での申し込み行い、当然のようにこの中からどれかしらは受かるだろうと謎の自信に満ち溢れていました。
しかし、申し込んだほとんどの企業では経歴や実力不足により、カジュアル面談にも辿り着けず書類落ちという結果となり、一瞬で転職先の選択肢が減ることとなりました。
そういった状況の中、併せて参加していた転職ドラフトでは、約20社から指名をいただけましたが、時間の余裕もなかったため、軽く調べて興味が湧かなければ辞退の連絡をしていました。
指名をいただいた中から興味がある数社の企業の面接を受けましたが、面接慣れしていないことで回答がずれてしまうことや、そもそも過剰な期待を寄せられてしまっていることもあり、こちらはこちらで落選することが多かったです。
今思えば、実際カジュアル面談で話を聞く中で、仕事内容や今後行おうとしていることが良い意味で想定とズレていることもあり、話を聞く前に決断してしまうのはもったいなかったと感じています。
この時点が心が折れかかり、自分は選ぶ側に立つほど実力があるわけではないことに気づきましたが、転職先を決める期限が迫っていたのと、すでにその時点では多くの企業からの指名を辞退してしまっており、そこから選択肢を増やすことが難しい状況になってしまいました。
これらを踏まえて、時間軸で転職先を決めるのではなく、自分の中で基準を満たした企業を転職活動を始める前に見つけておくことが大事だと痛感しました。
転職先がなかなか決まらない状況の中で、とりあえずで受かったところに決めてしまうと、自分自身と企業とでお互い不幸になってしまいます。
逆に具体的に入りたい企業を見つけることができれば、その企業に入るために何が足りていないかを知ることができ、その答えから逆算して学習を進めることが可能となります。
転職できる企業に転職するのではなく、転職したい企業を先に見つけてそこに転職することが理想でした。
何回もアウトプットすることで自己理解が深まる
プロジェクトの兼ね合いで転職先を見つける期日があり、自身に対する深掘りができていない状態で臨むことになってしまいました。
その結果、最初に受けた企業に対しては、自分の強みやなぜ今転職しようとしているのか、どういった軸で転職先を探しているのか、といった内容を明確に話すことができませんでした。
これらは自分の中である程答えが決まっていたとしても、それを相手に伝えて納得してもらう必要があるため、アウトプットに慣れていないと曖昧な回答になってしまいがちです。
私の場合、何度か面接を繰り返していくことで、自己理解の精度が高まり、転職活動後半の方がより面接官が納得してくれることが多かったです。
そのため、自分がなぜ今転職しようとしているのかを説明する練習として、友人や家族でも良いので話しておけばよかったかと思っています(もしくは、志望度が高い企業は後半に残しておくなど)。
数年前のプロジェクト内容やそこで活躍した内容を思い出すことは大変なので、日々のふりかえりを記録しておく
転職活動では、これまでに経験したプロジェクトやそこで活躍したエピソードをアピールする機会が非常に多いです。
これまでにどういう課題があり、それをどうやって解決しようとしたかや、それによってどういう結果が得られたかは、転職活動を始めてすぐに準備できるものでもないため、日々意識しておけるとスムーズに転職活動をスタートすることができます。
私は、転職活動を始めようとしたタイミングで約3年間分のプロジェクトを思い出すこととなってしまい、序盤の活動については詳細を書くことが難しくなってしまっていました。
理想としては、プロジェクト終了時などの節目で、常に自身のレジュメを更新し続けることだと思います。
最後に
自己応募での申し込みは厳しい結果になったものの、それと同時に、自分に足りないことや市場価値を知ることができたため、良い経験になりました。
また、転職ドラフトでは、指名自体は比較的多くいただけた喜びはありましたが、そこがゴールではないので、いかに自分のスキルやバリューを言語化し、相手との期待値を揃えられるかが重要に感じました。
今回の転職活動では「転職したいから転職活動を始めた」結果、企業調査や自己理解がおざなりになってしまったため、今後はいつでも転職活動を始められる状態であることを目指しています。
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