Cursor 2.0 の主なアップデート

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Cursor、大規模アップデートが行われました

AIコーディングツール Cursor が、ついに初の自社開発AIモデルを搭載しました。
これまで外部モデル(OpenAIやAnthropicなど)に依存していたCursorですが、今回のアップデートで独自のAIエンジンを採用。
結果、類似ツールを圧倒するスピードと、チーム開発に最適化されたアーキテクチャを手に入れました。


圧倒的な処理速度

新モデルは、大半の作業を30秒以内で完了するほどの応答性を実現。
リファクタリング、テスト生成、大規模コードベースの解析といった処理も待ち時間がほとんどありません。
特に複数ファイルを跨ぐ処理において、旧モデルよりも体感で2〜3倍の速さを誇ります。


大規模コードベースに最適化

Cursor独自モデルは、数十万行規模のリポジトリでもスムーズに動作。
内部でコード依存関係を自動的にマッピングし、必要なコンテキストだけを効率的に抽出します。
これにより、従来のように「@index.html」などと明示的に指定しなくても、AIが自動的に最適な文脈を収集してくれます。


最大8つのエージェントを並列実行

今回の最大の特徴は、エージェントベースの並列処理
最大8体までのエージェントが、それぞれ独立した環境で同時に作業を進めます。

  • 各エージェントは独立したサンドボックス環境で動作
  • Git Worktrees を活用して衝突を回避
  • ひとつのプロンプトから複数のタスクを同時処理可能

これにより、テスト生成・コード修正・ドキュメント整備を同時に走らせることもできます。
つまり、開発者は「何をしたいか」だけ伝えれば、AIが裏で複数タスクを分担して完了してくれる仕組みです。


エージェント中心のUIへ

新バージョンでは、UIも大きく刷新されました。
従来のエディタ中心の構造から、エージェントを軸にした管理インターフェースへと進化。
各エージェントの状態やログをサイドバーで確認でき、必要に応じてクラシックIDEモードにも切り替え可能です。

「開発者は結果に集中し、詳細はAIが処理する」
そんな理想的な開発体験が実現しました。


自動テスト・ブラウザ制御まで

さらに、エージェントがブラウザを自動制御し、E2Eテストまで生成・実行できるように。
テストスクリプトの記述やPlaywrightの設定を手動で行う必要がなくなり、
「動作確認までAIに任せる」ワークフローが現実になりました。


MacOS対応:安全なサンドボックス実行

MacOSユーザー向けに、安全なサンドボックス内でのコマンド実行機能も追加。
AIが実際にターミナルコマンドを動かしても、外部環境には影響しない設計となっています。
これにより、より自由度の高い自動化が安心して行えます。


チーム全体で共有できるルール設定

また、開発チーム単位で自動的に適用されるルール設定も導入。
コーディング規約やLintルール、デプロイ前の自動チェックなどを
チーム全体に一括で反映できるようになりました。

これにより、プロジェクトごとの「AI補助の一貫性」が飛躍的に向上しています。


まとめ

今回のアップデートでCursorは、単なる「AIコード補完ツール」から、
マルチエージェントによる自律開発プラットフォームへと進化しました。

  • 自社AIモデルによる高速化
  • 自動コンテキスト収集
  • 最大8エージェントの並列実行
  • 安全なサンドボックス実行
  • チームルールの自動適用

これからは、コードを書くというより、
AIに「開発を指揮する」時代が始まるのかもしれません。


📄 参考元・観察情報
この記事は、Cursor公式Discordおよびコミュニティ内で共有された開発者発表・βテスター報告をもとに執筆しました。
正式リリースノートは今後公式ブログで公開予定です。

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