ClaudeにSkillsやらMarketplaceやらPluginsやらが出てきて頭がスパゲティになってる人へ
概要
今回の記事では、新しく追加されたClaudeの機能を紹介していきたいと思います。
Claudeの拡張機能であるSkills、Marketplace、Pluginsは、2025年10月に集中的にリリースされました。以下、各機能の詳細とリリース情報をまとめます。
Plugins
リリース時期
2025年10月(パブリックベータ)
概要
Pluginsは、スラッシュコマンド、サブエージェント、MCPサーバー、フックを1つのパッケージにまとめた拡張機能です。単一のコマンドでインストールでき、Claude Codeの機能を大幅に拡張します。
主な特徴
-
/pluginコマンドで簡単にインストール - スラッシュコマンド、エージェント、MCPサーバー、フックを組み合わせ可能
- チーム全体で開発環境を標準化
- コミュニティ主導の開発とエコシステム
ソース
Marketplace
リリース時期
2025年10月(Claude Code 2.0.13リリース時)
概要
Marketplaceは、Claude Codeプラグインを配布・管理するためのカタログシステムです。開発者やチームがプラグインを共有し、簡単に発見・インストールできるプラットフォームを提供します。
主な特徴
- GitリポジトリまたはGitHubリポジトリでホスト可能
- JSON形式のマニフェストファイルで構成
- バージョン管理と自動更新に対応
-
/plugin marketplace addコマンドで追加
ソース
Skills
リリース時期
2025年10月16日
概要
Skillsは、特定のタスクを実行する方法をClaudeに教えるフォルダ形式のパッケージです。指示、スクリプト、リソースを含み、Claudeが必要に応じて自動的に読み込んで使用します。
主な特徴
- タスクに関連する場合のみ自動的にアクティブ化
- Excel操作、PowerPoint作成、Word文書作成、PDF処理などの専門タスクに対応
- Claude Apps、Claude Code、APIで利用可能
- Pro、Max、Team、Enterpriseプランで使用可能
ソース
各機能について
Plugins
Claude Codeのプラグインは、スラッシュコマンド、エージェント、MCPサーバー、フック、スキルを1つのコマンドでインストール可能なカスタムコレクションです。
プラグインで可能なこと
プラグインは以下の要素を組み合わせてパッケージ化できます:
- スラッシュコマンド: 頻繁に使用する操作のカスタムショートカット
- サブエージェント: 特定の開発タスク用の専用エージェントをインストール
- MCPサーバー: Model Context Protocolを通じてツールやデータソースに接続
- フック: Claude Codeのワークフロー内のポイントで動作をカスタマイズ
- Skills: タスクを反復可能な方法で実行するための指示、スクリプト、リソースを含む専門フォルダ
マニフェスト
プラグインにはマニフェストが必要になります。
以下のようにファイルを作り、マニフェストを書く必要があります。
.claude-plugin/plugin.json
{
"name": "my-first-plugin",
"description": "A simple greeting plugin to learn the basics",
"version": "1.0.0",
"author": {
"name": "Your Name"
}
}
参考
Marketplace
Marketplaceとして登録するには設定ファイルが必要になります。
リポジトリルートに .claude-plugin/marketplace.json を作成します。
pluginsの中に個別のPluginのセットを記述することで、各PluginをMarketplaceからダウンロードしてくることができます。
以下のような設定を書きます。
{
"name": "company-tools",
"owner": {
"name": "DevTools Team",
"email": "devtools@company.com"
},
"plugins": [
{
"name": "code-formatter",
"source": "./plugins/formatter",
"description": "保存時の自動コードフォーマット",
"version": "2.1.0",
"author": {
"name": "DevTools Team"
}
},
{
"name": "deployment-tools",
"source": {
"source": "github",
"repo": "company/deploy-plugin"
},
"description": "デプロイメント自動化ツール"
}
]
}
各プラグインの設定ファイル(.cluade-plugin/plugin.json)があるパスを指定します。
このファイルがあることで、Marketplaceとして登録することができます。
参考
Skills
特定のタスクに特化した知識とルールを持たせることができます。
Claudeが必要に応じて自動で読み込むので、特に明示的に利用するように指示をしなくても大丈夫です。
例えばExcelの操作や、ブランドガイドラインの遵守などを効率的に行ってくれるようになります。
Claude Codeのみではなく、Claude Desktopでも、APIでも利用できるので、一つ作ればClaude全体を通して使い回すことができます。
そして、このSkillのファイル、自分で作る必要がないのです。
Claudeにすでにskill-creatorというスキルを持っているので、Claudeに作らせるだけで良質なskillのファイルが作られるということ。
用途に合わせたSkillファイルを手軽に作ることでClaudeがどんどん効率的に有能になっていくという代物です。
SubAgentsとの違い
SubAgentsは、あるタスクに対して特化したことを「行う人」として存在します。
対して、Skillsは「マニュアル」という位置付けです。
例えば、pptxをいじる際に、SubAgentsがSkillを参照し、pptxを作成する際に使うツールや手順を参考にしながらSubAgentsが作業者として行うといったようなケース。
作業者が全て適したSkillsを参照し行うので、一人一人の作業者に対して手順が与えられ、統一的な効率化を行うようになってくれるのです。
参考
AnthropicがSkillsをどのように作っているのかを見ると参考になるかと思います。
それぞれの関係性
ここまでで粗方イメージはついたかと思いますが、改めてそれらの関係性についてまとめておこうと思います。
まずMarketplaceという大枠があり、そこに個人個人がプラグインを乗せることができる。
各個人はMarketplaceの参照先リストをローカルに持っており、そのリストに登録されたMarketplace(外部のGitHubリポジトリやURL)からプラグインの情報を取得できる。
Marketplaceは誰でも公開できるGitHubリポジトリなので、
・参照先の追加: /plugin marketplace add user/repo
・参照先の削除: /plugin marketplace remove
が可能。

そのプラグインにはそれぞれ必要なコンポーネントを入れておくことができる。
例えば、MCPの設定など。
インストールしたいプラグインを選択すると、Marketplaceからプラグインがダウンロードされ、ローカルの ~/.claude/plugins/ に保存される。

プラグインの中に配置できる設定やコードの種類の一つとしてスキルというものがあり、ある特定のタスクに特化したガイドラインとしての機能を持つ。

Claude CodeでSkillを作る
Claude Desktopの方は現在より最新であれば、デフォルトでskill-creatorというスキルを持っているので、そのまま作りたいスキルを説明するとClaudeが勝手にいい感じのスキルを作ってくれます。
しかし、Claude Codeではデフォルトで入っていないので、pluginsコマンドのmarketplaceを利用する必要があります。
今回の記事で紹介したもの全てが繋がっているんですね。
以下のskillsをインストールしてください。
コマンド
// claude code内
/plugin install example-skills@anthropic-agent-skills
これでインストールされたらClaude Codeを再起動し、「⚪︎⚪︎のスキルを作ってください」といったプロンプトを渡すとskill-creatorを使ってスキルを作成してくれます。
まとめ
ここ直近のClaudeのリリースは激しく、ChatGPTとはまた違ったベクトルで展開していってるのが面白いです。
横に展開していくGPTに対して、縦展開を深掘っていくClaudeは、アイディアを見てるだけでもワクワクしますね。
次はどんなものが出てくるのか楽しみです。
こういったサイトで検索することもできるので、どんなのがあるのかをブラウジングするのも良いかもしれないですね。
参考資料
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