Obsidian タブ切り替えが簡単にできるようになるプラグインをリリース
はじめに
Tab Selector
というタブ切り替え操作が簡単にできるようになるObsidianプラグインをリリースしました。
開いているタブすべての中から開きたいタブへサクッと切り替えることができます。
本記事ではTab Selector
の機能紹介、設定項目、その他雑記(開発の背景、コンセプトなど)を書きます。
Tab Selectorのリンク
オススメしたい人
-
Obsidian
アプリをPCまたはタブレットで使っている人 - 決まったタブを開きっぱなしにすることが多い人
- タブをたくさん開いたままにしがちな人
機能紹介
機能: タブ切り替え
まず、Tab Selector: Open tab selector
コマンドを実行すると、開いているタブをリストアップしたモーダルが表示されます。
(コマンドはホットキーを割り当てておくことを推奨します)
次に表示されているタブの一覧から切り替えたいタブを見つけて、横にある1文字のキーを入力するとそのタブに切り替えできます。
(矢印キーでフォーカスを移動してEnterまたはSpaceキーでタブを選択する、あるいはマウス操作やタップでタブを選択することでも同様に切り替えできます。)
※それぞれの1文字のキーは後述の設定: Characters used for button hintsで変更できます。
各種設定
設定: Show paths
ボタンにファイル名の他にファイルのパスを表示するか指定します。
version0.2.0から利用可能なオプションです。
設定: Show pagination buttons
モーダルの下部に表示されるページ切り替えボタンを表示するかを指定します。
Offにするのはキーボード操作のときのみを推奨します(マウス、タップ操作の場合はこのボタンを非表示にすると1ページ内にタブ数が収まりきらないときにページの切り替えができなくなるため)。
設定: Show legends
モーダルの最下部に表示されるキー入力の凡例を表示するかを指定します。
設定: Color of button frame on focus
フォーカスされたボタンの枠の色を指定します。
設定: Characters used for button hints
モーダルでタブの横に表示されるショートカットキー用の文字を指定します。
4〜10文字の好きな半角英数字または記号を指定できます。
ここで指定した文字数に応じて1ページあたりに表示されるタブの数が増減します。
(4個指定すれば1ページあたり4タブを表示、10個指定すれば1ページあたり10タブを表示)
初期値のasdfghjkl;
はキーボードのホームポジションから離れずに操作できることを意識しています。
- 初期値:
asdfghjkl;
- 設定例1:
1234567890
- 設定例2:
!@#$%
- 設定例3:
asdf
その他雑記
開発背景
開発しようと思ったキッカケは大きく2つあります。
1つは僕はビデオ通話で他の人と画面共有しながらObsidianの画面を見せることが多く、組み込みのコマンドの前のタブに移動
と次のタブに移動
を使ってタブ移動すると見せたくないファイルの中身を表示してしまうことがあるためです。「見せたくないファイルは最初から閉じておくべき」というのはその通りですがズボラなのでビデオ通話前後で開き直すのが手間でつい開きっぱなしにしています。
もう1つは僕はいつも開いたままにする特定のファイルがいくつかあり、基本的に一番左側から配置するようにしています。どのファイルを触っている時でもその特定のファイルにすぐに移動できる方法が欲しいと思っていました。これもズボラな理由かもしれません。
開発コンセプト
少ない動作・操作で好きなファイルを開ける
がコンセプトです。
少ない動作
はキーボードから手を離さずにキーボード操作だけで完結できることを意識しました。
少ない操作
はキーボード操作の入力回数を極力減らすことを意識しました。
10タブ開いている状態なら「Tab Selector
を起動→キーを1つ入力」の2アクションでタブを切り替えられます。
30タブ開いている状態なら「Tab Selector
を起動→左右の矢印キーでページ切り替え→キーを1つ入力」の3アクションでタブを切り替えられます。
流石に20も30も同時にタブを開いているケースは無いとは思いますが。
開発・リリースして気づいたこと
当初はキーボード操作をメインターゲットで考えて開発をしていました。
結果的にですがタブレットのタップ操作でも結構便利に使えることに開発中に気付きました。
iPhoneなどのスマホサイズでObsidianを利用する場合はタブ切り替えのUIが画面下側にデフォルトで用意されているので、スマホでのタブ切り替えはデフォルトで用意されているUIで十分と思っています。
一方、iPadなどのタブレットサイズでObsidianを利用する場合はiPhoneのようなUIがないようで、目当てのタブが探しづらく切り替えるのは少し手間に感じました。
Tab Selector
はリボンからも起動できるため、「リボンからTab Selector
をタップ→一覧の中から目当てのタブをタップ」の2タップでタブを切り替えられます。
特にiPadなどの場合、デフォルトではタブが増えるとタブに表示されるファイル名も短くなってどれがどのタブか見分けづらくなりますが、Tab Selector
は1行1タブで一覧表示するのでタブが探しやすい、というのもタブレットユーザには便利なのではないかと思っています。
さいごに
今後Tab Selector
はUIの変更を少し検討しています(今はversion 0.1.1)。現状のUIも新しいUIもどちらも設定で選べるようにする予定です。
→0.2.0で予定していたUI変更のオプションを取り入れました。
ほぼ自分向けに作ったプラグインではあったものの、少しずつダウンロード数が増えているのでちょっと需要があるのかもしれません。
次のプラグインの構想を練りながらまったり開発を続けていこうと思います。
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