40%キーボードのキーマップ
はじめに
自分がメインで利用している40%キーボードのキーマップについて書きます。
どういったキーマップで、どういった意図があるのかをできるだけ分かりやすく説明できればと思います。
以前からキーマップについて書こうと思っていましたが、需要が無さそうだったために後回しにしていました。
そんな中で最近入手したO51Go
というキーボードの制作者のサリチル酸さんの上記のXのポストを見て、僕が今使っているキーマップも「色々な人の情報を参考にして作ったんだよな」ということを思い出して、少しでも誰かのキーマップを考える手助けになれればと思って書き始めました。
使っているキーボード
タイトル通り40%キーボードを使っていますが、その中でも格子配列の縦4列×横12列のレイアウト
のものを中心に使っています。
複数のキーボードを使っているのは利用場所(会社/自宅)やその日の気分で使い分けたいためです。
キーボード名(URL) | キー数*1 | 一体型/分割型 | 一言メモ |
---|---|---|---|
Planck V7 | 最大48個 | 一体型 | このレイアウトでは定番キーボード?小さくて持ち運びが便利。 |
O51Go | 51個 | 一体型 | 厚さが薄い。とにかく打鍵音が心地良い。 |
Cool650 | 48〜50個 | 一体型&分割型 | 基本は分割型だけど磁石で一体型にもできるのが好み。 |
*1 ロータリーエンコーダーはキー数にカウントしていません。
キーマップ
今回はO51Go
のレイアウトで説明します。
ただ、O51Go
の特有の中央の3キーは現状では未使用(他のPlanck
やCool650
とキーマップを統一するため)です。
なお、Remapなどは使っていないため、スプレッドシートでキーマップ図を作っています。
(QMKでビルドするときにRemapを使えるようにする方法をまだ調べることができず・・・)
斜線のセルはキー未指定です。
/
区切りで改行しているセルは改行前が長押し、改行後が単押しです。Shift/-
の場合は長押しでShift
、単推しで-
が入力できます。
Layer0
Layer0
はアルファベットとよく使うキーを配置しています。
人差し指〜小指のホームポジションからの移動を極力減らすために親指を活用しています。
ポイント | キーの場所 | 説明 |
---|---|---|
右手親指のEnter
|
I5セル | 多くのキーボードのEnter は右手小指で押せるN3セル付近にありますが、Enter が親指で押せる位置にあるとホームポジションからの移動量が減ります。 |
左手親指のShift
|
G5セル | 親指にShift があるとアルファベットの大文字入力のときにホームポジションからの移動量を極端に減らせます。B4セルとN4セルにある他のShift はショートカットキー用です。 |
- の位置 |
N4セル |
- は日本語入力時に伸ばし棒として高頻度で利用するためLayer0 に配置しています。また、右Shift の単押しを- に割り当てることで一般的なキーボードの右Shift の位置を変えずに済みます。 |
Layer1 切替の位置 |
B5セル | この左下の位置にあることで左手小指の付け根でLayer1 に切り替えることができます。左手首をほんの少し捻るだけなのでホームポジションから離れずにLayerを切り替えられることができます。これのおかげLayer1 の数字キーをほぼホームポジションのまま入力できることが最大のメリットです。 |
Layer1
Layer1
はテンキーで利用するキーなどを配置しています。
テンキーの配列を意識しつつ、右手ホームポジションにキーを集約しています。
10:00
などの時間表記で使う:
も入れています。
E8セルのLayer1 Off
はLayer4
でLayer1
を固定状態したときに解除するためのトリガーです。
ポイント | キーの場所 | 説明 |
---|---|---|
4 の位置 |
J8セル |
J キーには一般的に突起(ホームポジションマーク)があると思いますが、そこに4 を配置することでホームポジションからの数字入力をしやすくしています。 |
0 の位置 |
J10セル | テンキーの配列に寄せるため0 を1 の真下にしています。 |
Layer3 切替の位置 |
J10セル |
Layer3 切替の位置を他のLayerと統一しつつ、0 キーを長押しでLayer3 に切り替えるようにして数字入力しながらカーソル移動がすぐにできるようにしています。 |
Tab の位置 |
F8セル |
Layer1 切替のキーを押しつつB7セルのTab を押すのが少し難しいため、押しやすいF8セルにもTab を配置しています。 |
Layer2
Layer2
は記号とFunctionのキーを配置しています。
Layer0
で入力できる記号以外はすべてLayer2
に集約しています。
Shift
を押さずにすべての記号を入力できるようにしています。
ポイント | キーの場所 | 説明 |
---|---|---|
! 〜) の位置 |
C12〜M12セル | 覚えやすいように一般的なUSキーボードでShift を押しながら1 〜0 のキーを押したときに入力できる記号と同じ順序で配置しています。 |
() , [] , {} の位置 |
L12〜L14セル, M12〜M14セル | 覚えやすいように() と同じ縦列に[] と{} を配置しています。 |
Shift なしでの記号入力 |
I14〜N14セル | 覚えやすいように&Shift なしで簡単に入力できるようにShift なしとShift ありの記号を上下の位置にセットで配置しています。 |
Layer3
Layer3
は移動関連のキーを配置しています。
マウス操作を左手、カーソル移動やページ切替を右手に集約しています。
左右どちらもホームポジション付近になるようにしています。
ポイント | キーの場所 | 説明 |
---|---|---|
マウスカーソル移動 と矢印(←↓↑→) の位置 |
E18セル付近、K18セル付近 |
マウスカーソル移動 と矢印(←↓↑→) の移動を左右の手で同じになるように配置しています。 |
マウスホイール操作 の位置 |
D19セル付近 | 縦スクロール、横スクロール、マウスホイールのクリックをするためにマウスカーソル移動 の近くにマウスホイール操作 を配置しています。(上スクロールとしたスクロールが上下逆なのはOS側でスクロール方向を逆に設定している兼ね合いです。) |
Layer4
Layer4
はLayer2
とLayer3
の同時押しで有効になるLayerです。
誤操作したくないものを配置しています。
ポイント | キーの場所 | 説明 |
---|---|---|
Layer1 に固定するキーの配置 |
E23セル | 片手でLayer1 の数字を入力したいときのためにLayer1 に固定するキーを配置しています。ひたすら数字を入力し続けるときにも利用しています。 |
40%キーボードに慣れるコツ
40%キーボードはキー数が少なくて慣れるまでが大変かもしれません。
まず、キーマップを覚えやすい形にすることが重要だと思います。
どのLayerのどの位置にどのキーを配置しているかを頭の中で浮かべられるような形が良いと思います。
あとは慣れるためにタイピングゲームなどで練習することもオススメです。
さらにもっと早く慣れるには普段の作業の時に使うことだと思います。
とは言っても、不慣れなキーボードだと作業効率がガタ落ちするので僕が実践していたことは40%キーボードの他に今まで使っていたキーボードも文字通り一緒に使えるようにしておくことです。
できる限り40%キーボードを使うようにして、どうしても急いでたり集中力が必要なときは今までのキーボードを使うようにすると、あまり無理なく40%キーボードで対応しきれるようになると思います。
さいごに
40%キーボードのキーマップを考えて慣れることは少し大変かもしれません。
ただ、慣れたときには40%キーボードというコンパクトサイズで最小限の指の動きでキー入力できる快適さが最高ですので、少しでも気になっている方は是非チャレンジしてみて欲しいです。
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