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40%キーボードのキーマップ

2024/05/14に公開

はじめに

自分がメインで利用している40%キーボードのキーマップについて書きます。
どういったキーマップで、どういった意図があるのかをできるだけ分かりやすく説明できればと思います。
以前からキーマップについて書こうと思っていましたが、需要が無さそうだったために後回しにしていました。

https://twitter.com/salicylic_acid3/status/1789798837596696889

そんな中で最近入手したO51Goというキーボードの制作者のサリチル酸さんの上記のXのポストを見て、僕が今使っているキーマップも「色々な人の情報を参考にして作ったんだよな」ということを思い出して、少しでも誰かのキーマップを考える手助けになれればと思って書き始めました。

使っているキーボード

タイトル通り40%キーボードを使っていますが、その中でも格子配列の縦4列×横12列のレイアウトのものを中心に使っています。
複数のキーボードを使っているのは利用場所(会社/自宅)やその日の気分で使い分けたいためです。

キーボード名(URL) キー数*1 一体型/分割型 一言メモ
Planck V7 最大48個 一体型 このレイアウトでは定番キーボード?小さくて持ち運びが便利。
O51Go 51個 一体型 厚さが薄い。とにかく打鍵音が心地良い。
Cool650 48〜50個 一体型&分割型 基本は分割型だけど磁石で一体型にもできるのが好み。

*1 ロータリーエンコーダーはキー数にカウントしていません。

キーマップ

今回はO51Goのレイアウトで説明します。
ただ、O51Goの特有の中央の3キーは現状では未使用(他のPlanckCool650とキーマップを統一するため)です。

なお、Remapなどは使っていないため、スプレッドシートでキーマップ図を作っています。
(QMKでビルドするときにRemapを使えるようにする方法をまだ調べることができず・・・)

斜線のセルはキー未指定です。
/区切りで改行しているセルは改行前が長押し、改行後が単押しです。Shift/-の場合は長押しでShift、単推しで-が入力できます。

Layer0

Layer0はアルファベットとよく使うキーを配置しています。
人差し指〜小指のホームポジションからの移動を極力減らすために親指を活用しています。

Layer0

ポイント   キーの場所     説明
右手親指のEnter I5セル 多くのキーボードのEnterは右手小指で押せるN3セル付近にありますが、Enterが親指で押せる位置にあるとホームポジションからの移動量が減ります。
左手親指のShift G5セル 親指にShiftがあるとアルファベットの大文字入力のときにホームポジションからの移動量を極端に減らせます。B4セルとN4セルにある他のShiftはショートカットキー用です。
-の位置 N4セル -は日本語入力時に伸ばし棒として高頻度で利用するためLayer0に配置しています。また、右Shiftの単押しを-に割り当てることで一般的なキーボードの右Shiftの位置を変えずに済みます。
Layer1切替の位置 B5セル この左下の位置にあることで左手小指の付け根でLayer1に切り替えることができます。左手首をほんの少し捻るだけなのでホームポジションから離れずにLayerを切り替えられることができます。これのおかげLayer1の数字キーをほぼホームポジションのまま入力できることが最大のメリットです。

Layer1

Layer1はテンキーで利用するキーなどを配置しています。
テンキーの配列を意識しつつ、右手ホームポジションにキーを集約しています。
10:00などの時間表記で使う:も入れています。
E8セルのLayer1 OffLayer4Layer1を固定状態したときに解除するためのトリガーです。

Layer1

ポイント   キーの場所     説明
4の位置 J8セル Jキーには一般的に突起(ホームポジションマーク)があると思いますが、そこに4を配置することでホームポジションからの数字入力をしやすくしています。
0の位置 J10セル テンキーの配列に寄せるため01の真下にしています。
Layer3切替の位置 J10セル Layer3切替の位置を他のLayerと統一しつつ、0キーを長押しでLayer3に切り替えるようにして数字入力しながらカーソル移動がすぐにできるようにしています。
Tabの位置 F8セル Layer1切替のキーを押しつつB7セルのTabを押すのが少し難しいため、押しやすいF8セルにもTabを配置しています。

Layer2

Layer2は記号とFunctionのキーを配置しています。
Layer0で入力できる記号以外はすべてLayer2に集約しています。
Shiftを押さずにすべての記号を入力できるようにしています。

Layer2

ポイント   キーの場所     説明
!)の位置 C12〜M12セル 覚えやすいように一般的なUSキーボードでShiftを押しながら10のキーを押したときに入力できる記号と同じ順序で配置しています。
(), [], {}の位置 L12〜L14セル, M12〜M14セル 覚えやすいように()と同じ縦列に[]{}を配置しています。
Shiftなしでの記号入力 I14〜N14セル 覚えやすいように&Shiftなしで簡単に入力できるようにShiftなしとShiftありの記号を上下の位置にセットで配置しています。

Layer3

Layer3は移動関連のキーを配置しています。
マウス操作を左手、カーソル移動やページ切替を右手に集約しています。
左右どちらもホームポジション付近になるようにしています。

Layer3

ポイント   キーの場所     説明
マウスカーソル移動矢印(←↓↑→)の位置 E18セル付近、K18セル付近 マウスカーソル移動矢印(←↓↑→)の移動を左右の手で同じになるように配置しています。
マウスホイール操作の位置 D19セル付近 縦スクロール、横スクロール、マウスホイールのクリックをするためにマウスカーソル移動の近くにマウスホイール操作を配置しています。(上スクロールとしたスクロールが上下逆なのはOS側でスクロール方向を逆に設定している兼ね合いです。)

Layer4

Layer4Layer2Layer3の同時押しで有効になるLayerです。
誤操作したくないものを配置しています。

Layer4

ポイント   キーの場所     説明
Layer1に固定するキーの配置 E23セル 片手でLayer1の数字を入力したいときのためにLayer1に固定するキーを配置しています。ひたすら数字を入力し続けるときにも利用しています。

40%キーボードに慣れるコツ

40%キーボードはキー数が少なくて慣れるまでが大変かもしれません。

まず、キーマップを覚えやすい形にすることが重要だと思います。
どのLayerのどの位置にどのキーを配置しているかを頭の中で浮かべられるような形が良いと思います。

あとは慣れるためにタイピングゲームなどで練習することもオススメです。

さらにもっと早く慣れるには普段の作業の時に使うことだと思います。
とは言っても、不慣れなキーボードだと作業効率がガタ落ちするので僕が実践していたことは40%キーボードの他に今まで使っていたキーボードも文字通り一緒に使えるようにしておくことです。
できる限り40%キーボードを使うようにして、どうしても急いでたり集中力が必要なときは今までのキーボードを使うようにすると、あまり無理なく40%キーボードで対応しきれるようになると思います。

さいごに

40%キーボードのキーマップを考えて慣れることは少し大変かもしれません。
ただ、慣れたときには40%キーボードというコンパクトサイズで最小限の指の動きでキー入力できる快適さが最高ですので、少しでも気になっている方は是非チャレンジしてみて欲しいです。

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