ChatGPTから引き出す情報の詳細度を調整する
はじめに
既出かもしれませんが、ChatGPTからの出力の詳細度を調整すると体験が向上したので、記事として共有します。
GPT-4の発表を機にPlusを契約したんですが、turbo系と比較するとどうしても出力待ちがもどかしくなってしまうため、そこを改善したいと思ったのがきっかけです。
プロンプトの要素
- 情報の詳細度のものさし(1~10 など)
- レベルの場合分け
- デフォルトのレベル
- Yes/Noで回答できる質問へのレベル
- 初回のキャリブレーション
やってみよう
会話の初めに以下のプロンプトを流します。好みで変えてください。
会話を始める前に、いくつかルールを設定させてください
1. 情報の詳細度レベルを1から10で分けます(1は簡易、10は詳細)
2. レベル3をデフォルトとしてください
3. 確認などの簡単な質問にはレベル1で回答してください
4. プロンプト内で私が指定した場合は、そのレベルで出力してください
5. この後、1つ質問をするので回答をしてください
6. あなたの回答に対して、私にとっての詳細度レベルを返信するので、そこを基準に調整してください
これを流すと、大抵 「了解しました。質問をお聞かせください」 のような応答が来るので、お好みの質問を流してください。
おすすめは特にありませんが、ここでは 「ガス惑星と地球の違いについて教えてください」 と聞いてみました。
このように、割とちょうどよく出力してくれる場合もありますが、ズレている場合には調整する必要があります。
調整したい場合のプロンプトは少し難しくて、 「その回答をレベル2として調整してください」 のような文章では、 「レベル2の回答をくれ」 と解釈されてしまいがちでした。
効いていそうなプロンプトは、
-
「私にとっては直前の回答はレベル
n
なので、詳細/シンプルなものをレベルm
としてください」
といったものでした。
他にもできること
記事を書いていたらGPT-4のレートリミットに達して再現スクショがとれなかったので簡単に。
- 回答を指定して、詳細度レベルがいくつだったかを聞く
- 詳細度のものさしを会話の途中で調整する
まとめ
まだ本格的に触り始めて間もないですが、感覚として「最初から詳細に説明してくれる」感覚があり、箇条書きを用いて説明してくる際はこれが顕著です。
それを待つのも手ですが、パッと情報の外観をつかみたいときは、レベルを低めに設定して質問すると効率がいいです。
ルールの中に 「確認などの簡単な質問にはレベル1で回答してください」 というものを入れていますが、実はこれ結構効きます。
「つまり、こういうことですか?」 などの質問にはきちんとレベル1で回答してくれます。
エンジニアの仕事なくなっちゃうカモ?!と思わなくもないですが、うまく使う方向で頑張っていきたいですね。
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