aws
大機能・中機能・小機能の番号を2桁ずつ付与することで、階層的に機能を整理できます。以下のような分け方を提案します。
大機能
まず、大機能を主な画面や機能グループで分類します。
1. 共通機能(00): ログイン、ログアウト、言語選択、タイムゾーン選択、FAQなど
2. 一般ユーザー画面(10): テンプレートのダウンロード、レポートの作成依頼、待ち時間確認
3. 管理者画面①(20): ユーザーの管理(追加・削除・権限)、APIキー管理、レポート履歴集計・ダウンロード
4. 管理者画面②(30): 機械コードの管理、全ユーザーのレポート集計、データの削除
5. バッチ処理(40): レポート作成バッチ、契約解除バッチ
6. 外部システム連携(50): 店舗開設・閉設
中機能
各大機能の中で、機能の主要な役割ごとに中機能を設定します。
• 共通機能(00)
• 00-01: ログイン
• 00-02: ログアウト
• 00-03: 言語選択
• 00-04: タイムゾーン選択
• 00-05: FAQ
• 一般ユーザー画面(10)
• 10-01: テンプレートダウンロード
• 10-02: レポート作成依頼
• 10-03: 待ち時間確認
• 管理者画面①(20)
• 20-01: ユーザー追加・削除
• 20-02: 管理者権限追加・削除
• 20-03: APIキー表示・登録・削除
• 20-04: レポート作成履歴集計
• 20-05: レポート履歴ダウンロード
• 管理者画面②(30)
• 30-01: 機械コードダウンロード・アップロード
• 30-02: 全ユーザーのレポート作成期間集計
• 30-03: レポート集計ダウンロード
• 30-04: データ削除
• バッチ処理(40)
• 40-01: レポート作成バッチ
• 40-02: 契約解除バッチ
• 外部システム連携(50)
• 50-01: 店舗開設
• 50-02: 店舗閉設
小機能
さらに細かく機能が分かれる場合は、小機能として2桁で番号を付けることが可能です(例: 10-01-01)。
中機能を「データ追加」「データ登録」「データダウンロード」といった共通の処理内容で統一し、小機能を具体的な機能の役割ごとに分ける構成も自然です。こうすることで、操作の種類ごとに中機能が統一され、実際の機能は小機能として分類されるため、シンプルで分かりやすい設計になります。
例: この方針での機能ID分け
大機能
1. 共通機能(00)
2. 一般ユーザー画面(10)
3. 管理者画面①(20)
4. 管理者画面②(30)
5. バッチ処理(40)
6. 外部システム連携(50)
中機能
次に、中機能を「データ追加」「データ登録」「データダウンロード」「データ集計」などの操作に基づいて分けます。
• データ追加(01)
• 例えば: ユーザー追加 (20-01-01), 機械コード追加 (30-01-01)など
• データ登録(02)
• 例えば: レポート作成依頼 (10-02-01), APIキー登録 (20-02-01)
• データダウンロード(03)
• 例えば: テンプレートダウンロード (10-03-01), レポート履歴ダウンロード (20-03-01)
• データ集計(04)
• 例えば: レポート作成履歴集計 (20-04-01), 全ユーザーのレポート集計 (30-04-01)
小機能
小機能で具体的な役割を識別します。
• 共通機能 (00) の場合
• データ追加 (00-01) - 該当なし
• データ登録 (00-02) - ログイン (00-02-01), 言語選択 (00-02-02)
• データダウンロード (00-03) - 該当なし
• データ集計 (00-04) - 該当なし
• 一般ユーザー画面 (10) の場合
• データ追加 (10-01) - 該当なし
• データ登録 (10-02) - レポート作成依頼 (10-02-01)
• データダウンロード (10-03) - テンプレートダウンロード (10-03-01)
• データ集計 (10-04) - 待ち時間確認 (10-04-01)
このような構成であれば、どの操作がどの機能に対応しているかを一目で把握でき、機能分類の管理も容易になります。
以下に、最初の提案に基づき、大機能・中機能・小機能を具体的に振り分けました。また、「ログアウト」「言語選択」などは共通の「設定・選択」や「セッション管理」などの中機能として整理しました。
大機能(2桁)
1. 共通機能(00): ログイン、ログアウト、言語選択、タイムゾーン選択、FAQなど
2. 一般ユーザー画面(10): テンプレートのダウンロード、レポートの作成依頼、待ち時間確認
3. 管理者画面①(20): ユーザー管理、APIキー管理、レポート履歴の集計・ダウンロード
4. 管理者画面②(30): 機械コード管理、全ユーザーのレポート集計、データの削除
5. バッチ処理(40): レポート作成、契約解除などのバッチ処理
6. 外部システム連携(50): 店舗開設・閉設
中機能(2桁)
中機能は、各大機能の中での主要な操作内容ごとに分類しました。
共通機能(00)
• セッション管理(00-01): ログイン、ログアウト
• 設定・選択(00-02): 言語選択、タイムゾーン選択
• サポート(00-03): FAQ
一般ユーザー画面(10)
• データダウンロード(10-01): テンプレートのダウンロード
• データ登録(10-02): レポート作成依頼
• データ確認(10-03): レポート待ち時間の確認
管理者画面①(20)
• ユーザー管理(20-01): ユーザー追加・削除、管理者権限追加・削除
• APIキー管理(20-02): APIキーの表示・登録・削除
• データ集計・ダウンロード(20-03): レポート作成履歴の集計、ダウンロード
管理者画面②(30)
• データ管理(30-01): 機械コードのダウンロード・アップロード
• データ集計・ダウンロード(30-02): 全ユーザーのレポート作成期間の集計、ダウンロード
• データ削除(30-03): データの削除
バッチ処理(40)
• レポート作成バッチ(40-01): レポート作成処理
• 契約管理バッチ(40-02): 契約解除バッチ
外部システム連携(50)
• 店舗開設・閉設(50-01): 店舗開設、閉設
小機能(2桁)
各中機能の中で、さらに小機能を割り振ります。
共通機能(00)
• セッション管理(00-01)
• 00-01-01: ログイン
• 00-01-02: ログアウト
• 設定・選択(00-02)
• 00-02-01: 言語選択
• 00-02-02: タイムゾーン選択
• サポート(00-03)
• 00-03-01: FAQ表示
一般ユーザー画面(10)
• データダウンロード(10-01)
• 10-01-01: テンプレートダウンロード
• データ登録(10-02)
• 10-02-01: レポート作成依頼
• データ確認(10-03)
• 10-03-01: レポート待ち時間確認
管理者画面①(20)
• ユーザー管理(20-01)
• 20-01-01: ユーザー追加
• 20-01-02: ユーザー削除
• 20-01-03: 管理者権限追加
• 20-01-04: 管理者権限削除
• APIキー管理(20-02)
• 20-02-01: APIキー表示
• 20-02-02: APIキー登録
• 20-02-03: APIキー削除
• データ集計・ダウンロード(20-03)
• 20-03-01: レポート作成履歴集計
• 20-03-02: レポート履歴ダウンロード
管理者画面②(30)
• データ管理(30-01)
• 30-01-01: 機械コードダウンロード
• 30-01-02: 機械コードアップロード
• データ集計・ダウンロード(30-02)
• 30-02-01: 全ユーザーのレポート集計
• 30-02-02: レポート集計ダウンロード
• データ削除(30-03)
• 30-03-01: データ削除
バッチ処理(40)
• レポート作成バッチ(40-01)
• 40-01-01: レポート作成処理
• 契約管理バッチ(40-02)
• 40-02-01: 契約解除処理
外部システム連携(50)
• 店舗開設・閉設(50-01)
• 50-01-01: 店舗開設
• 50-01-02: 店舗閉設
このように整理することで、機能IDが階層的に分かりやすくなり、どの操作がどの機能に該当するかが明確に把握できます。
以下に、最初の提案に基づき、大機能・中機能・小機能を具体的に振り分けました。また、「ログアウト」「言語選択」などは共通の「設定・選択」や「セッション管理」などの中機能として整理しました。
大機能(2桁)
1. 共通機能(00): ログイン、ログアウト、言語選択、タイムゾーン選択、FAQなど
2. 一般ユーザー画面(10): テンプレートのダウンロード、レポートの作成依頼、待ち時間確認
3. 管理者画面①(20): ユーザー管理、APIキー管理、レポート履歴の集計・ダウンロード
4. 管理者画面②(30): 機械コード管理、全ユーザーのレポート集計、データの削除
5. バッチ処理(40): レポート作成、契約解除などのバッチ処理
6. 外部システム連携(50): 店舗開設・閉設
中機能(2桁)
中機能は、各大機能の中での主要な操作内容ごとに分類しました。
共通機能(00)
• セッション管理(00-01): ログイン、ログアウト
• 設定・選択(00-02): 言語選択、タイムゾーン選択
• サポート(00-03): FAQ
一般ユーザー画面(10)
• データダウンロード(10-01): テンプレートのダウンロード
• データ登録(10-02): レポート作成依頼
• データ確認(10-03): レポート待ち時間の確認
管理者画面①(20)
• ユーザー管理(20-01): ユーザー追加・削除、管理者権限追加・削除
• APIキー管理(20-02): APIキーの表示・登録・削除
• データ集計・ダウンロード(20-03): レポート作成履歴の集計、ダウンロード
管理者画面②(30)
• データ管理(30-01): 機械コードのダウンロード・アップロード
• データ集計・ダウンロード(30-02): 全ユーザーのレポート作成期間の集計、ダウンロード
• データ削除(30-03): データの削除
バッチ処理(40)
• レポート作成バッチ(40-01): レポート作成処理
• 契約管理バッチ(40-02): 契約解除バッチ
外部システム連携(50)
• 店舗開設・閉設(50-01): 店舗開設、閉設
小機能(2桁)
各中機能の中で、さらに小機能を割り振ります。
共通機能(00)
• セッション管理(00-01)
• 00-01-01: ログイン
• 00-01-02: ログアウト
• 設定・選択(00-02)
• 00-02-01: 言語選択
• 00-02-02: タイムゾーン選択
• サポート(00-03)
• 00-03-01: FAQ表示
一般ユーザー画面(10)
• データダウンロード(10-01)
• 10-01-01: テンプレートダウンロード
• データ登録(10-02)
• 10-02-01: レポート作成依頼
• データ確認(10-03)
• 10-03-01: レポート待ち時間確認
管理者画面①(20)
• ユーザー管理(20-01)
• 20-01-01: ユーザー追加
• 20-01-02: ユーザー削除
• 20-01-03: 管理者権限追加
• 20-01-04: 管理者権限削除
• APIキー管理(20-02)
• 20-02-01: APIキー表示
• 20-02-02: APIキー登録
• 20-02-03: APIキー削除
• データ集計・ダウンロード(20-03)
• 20-03-01: レポート作成履歴集計
• 20-03-02: レポート履歴ダウンロード
管理者画面②(30)
• データ管理(30-01)
• 30-01-01: 機械コードダウンロード
• 30-01-02: 機械コードアップロード
• データ集計・ダウンロード(30-02)
• 30-02-01: 全ユーザーのレポート集計
• 30-02-02: レポート集計ダウンロード
• データ削除(30-03)
• 30-03-01: データ削除
バッチ処理(40)
• レポート作成バッチ(40-01)
• 40-01-01: レポート作成処理
• 契約管理バッチ(40-02)
• 40-02-01: 契約解除処理
外部システム連携(50)
• 店舗開設・閉設(50-01)
• 50-01-01: 店舗開設
• 50-01-02: 店舗閉設
このように整理することで、機能IDが階層的に分かりやすくなり、どの操作がどの機能に該当するかが明確に把握できます。
import com.amazonaws.services.s3.AmazonS3;
import com.amazonaws.services.s3.model.PutObjectRequest;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private AmazonS3 s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(AmazonS3 s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Exception e, String query, boolean isBatch) {
String errorMessage = buildErrorMessage(e, query, isBatch);
// コンソールまたはファイルへログを出力
if (isBatch) {
logger.log(Level.SEVERE, "Batch Error: " + errorMessage, e);
} else {
logger.log(Level.SEVERE, "Error: " + errorMessage);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage);
}
private String buildErrorMessage(Exception e, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Message: ").append(e.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
// バッチ処理の場合はトレースログを含める
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log: \n");
for (StackTraceElement element : e.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private void uploadLogToS3(String logContent) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
String s3Key = "logs/error-log-" + System.currentTimeMillis() + ".txt";
s3Client.putObject(new PutObjectRequest(s3BucketName, s3Key, logStream, null));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Key);
} catch (Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "Failed to upload log to S3", s3Exception);
}
}
}
以下に、各機能IDに対応する英語の機能名を提案します。機能が何をするかを端的に表現し、一貫性を持たせるようにしました。
機能IDと対応する英語の機能名
共通機能 (00)
• 00-01-01: UserLogin
• 00-01-02: UserLogout
• 00-02-01: LanguageSelection
• 00-02-02: TimeZoneSelection
• 00-03-01: FAQDisplay
一般ユーザー画面 (10)
• 10-01-01: TemplateDownload
• 10-02-01: ReportCreationRequest
• 10-03-01: ReportWaitTimeCheck
管理者画面① (20)
• 20-01-01: AddUser
• 20-01-02: DeleteUser
• 20-01-03: AddAdminPrivileges
• 20-01-04: RemoveAdminPrivileges
• 20-02-01: DisplayAPIKey
• 20-02-02: RegisterAPIKey
• 20-02-03: DeleteAPIKey
• 20-03-01: ReportCreationHistoryAggregation
• 20-03-02: DownloadReportHistory
管理者画面② (30)
• 30-01-01: MachineCodeDownload
• 30-01-02: MachineCodeUpload
• 30-02-01: AllUsersReportAggregation
• 30-02-02: DownloadAggregatedReport
• 30-03-01: DataDeletion
バッチ処理 (40)
• 40-01-01: BatchReportCreation
• 40-02-01: BatchContractTermination
外部システム連携 (50)
• 50-01-01: StoreOpening
• 50-01-02: StoreClosure
このように、各機能を簡潔に表現することで、システム開発やドキュメント作成時にわかりやすい命名を実現しています。
共通のエラー処理を作成する場合、以下のポイントを考慮して実装を進めると良いです。
- エラー処理のクラス構成
共通のエラー処理を担当するクラス(例: ErrorHandler)を用意し、エラーの内容やクエリ、トレースログの出力、S3への保存を行います。
- エラー処理の構成
エラー処理では、バッチ処理か通常の処理かを判定し、それに応じて適切なログを出力します。また、エラー情報はS3にアップロードします。
実装例
import com.amazonaws.services.s3.AmazonS3;
import com.amazonaws.services.s3.model.PutObjectRequest;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private AmazonS3 s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(AmazonS3 s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Exception e, String query, boolean isBatch) {
String errorMessage = buildErrorMessage(e, query, isBatch);
// コンソールまたはファイルへログを出力
if (isBatch) {
logger.log(Level.SEVERE, "Batch Error: " + errorMessage, e);
} else {
logger.log(Level.SEVERE, "Error: " + errorMessage);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage);
}
private String buildErrorMessage(Exception e, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Message: ").append(e.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
// バッチ処理の場合はトレースログを含める
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log: \n");
for (StackTraceElement element : e.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private void uploadLogToS3(String logContent) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
String s3Key = "logs/error-log-" + System.currentTimeMillis() + ".txt";
s3Client.putObject(new PutObjectRequest(s3BucketName, s3Key, logStream, null));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Key);
} catch (Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "Failed to upload log to S3", s3Exception);
}
}
}
コード解説
1. handleErrorメソッド
• エラーの内容(Exception e)、クエリ(String query)、バッチ処理かどうか(boolean isBatch)を受け取ります。
• バッチ処理の場合、トレースログも含めたエラーメッセージを構築し、ログを出力します。
2. buildErrorMessageメソッド
• エラーメッセージを組み立てます。バッチ処理の場合は、スタックトレースも含めています。
3. uploadLogToS3メソッド
• エラーメッセージをS3にアップロードします。ファイル名はタイムスタンプを含めて一意にし、logs/error-log-<timestamp>.txtの形式で保存します。
ログのS3保存
この実装では、AWS SDKのAmazonS3クラスを利用してS3にログをアップロードしています。
com.amazonawsがエラーになる場合、考えられる原因はいくつかあります。
1. AWS SDK for Javaの依存関係がプロジェクトに追加されていない
AWS SDKを使用するためには、MavenやGradleに依存関係を追加する必要があります。もし追加していない場合は、以下のように設定してください。
2. AWS SDKのバージョンが古いまたは異なるパッケージ名を使用している
現在は新しいAWS SDK (software.amazon.awssdk) もあります。もし新しいSDKを使うなら、それに応じたコードに書き換える必要があります。
以下に、MavenやGradleにAWS SDK for Javaを追加する方法と、最新版(software.amazon.awssdk)を使用したコード例を紹介します。
- AWS SDK for Java (V1) の依存関係設定
Maven
<dependency>
<groupId>com.amazonaws</groupId>
<artifactId>aws-java-sdk-s3</artifactId>
<version>1.12.0</version>
</dependency>
Gradle
implementation 'com.amazonaws:aws-java-sdk-s3:1.12.0' // 最新バージョンに置き換えてください
- AWS SDK for Java V2 の依存関係設定
Maven
<dependency>
<groupId>software.amazon.awssdk</groupId>
<artifactId>s3</artifactId>
<version>2.17.0</version>
</dependency>
Gradle
implementation 'software.amazon.awssdk:s3:2.17.0' // 最新バージョンに置き換えてください
AWS SDK for Java V2 を使ったS3エラーハンドリングコード
V2ではパッケージがsoftware.amazon.awssdkに変更されています。以下にAWS SDK for Java V2でのエラーハンドリングの例を示します。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandlerV2 {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandlerV2.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandlerV2(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Exception e, String query, boolean isBatch) {
String errorMessage = buildErrorMessage(e, query, isBatch);
// ローカルまたはファイルにログ出力
if (isBatch) {
logger.log(Level.SEVERE, "Batch Error: " + errorMessage, e);
} else {
logger.log(Level.SEVERE, "Error: " + errorMessage);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage);
}
private String buildErrorMessage(Exception e, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Message: ").append(e.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log: \n");
for (StackTraceElement element : e.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private void uploadLogToS3(String logContent) {
try {
String s3Key = "logs/error-log-" + System.currentTimeMillis() + ".txt";
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Key)
.build(),
RequestBody.fromString(logContent));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Key);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
logger.log(Level.SEVERE, "Error Code: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorCode());
logger.log(Level.SEVERE, "Request ID: " + s3Exception.requestId());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コード解説
1. V2用のエラーハンドリング
• software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception でAWS S3のエラーをキャッチしています。
• S3ExceptionはawsErrorDetails()からエラーメッセージやエラーコード、リクエストIDなどを取得可能です。
2. S3アップロード部分
• V2では、PutObjectRequest.builder()を使用して、bucketやkeyを指定します。
• RequestBody.fromString(logContent)でログ内容をS3にアップロードしています。
AWS SDKのバージョンに合わせて依存関係を追加し、このコードを実行してみてください。
バッチ処理の場合にトレースログを出すためには、エラーのスタックトレース(例外の発生箇所や経路)をログに含めることで、エラー発生の原因を追跡しやすくするのが一般的です。以下に、バッチサーバーでエラーが発生した場合のトレースログの出力と、S3へのアップロードを行う方法について詳しく説明します。
実装のポイント
1. トレースログの収集
バッチ処理でエラーが発生した場合、例外のスタックトレースを取得し、エラーメッセージに含めます。これにより、エラーの発生箇所や実行の経路が明確になります。
2. トレースログを含むエラーログをS3に保存
バッチサーバーでの処理中に発生したエラーを特定できるよう、通常のエラーメッセージに加えてトレースログもS3にアップロードします。
コード例
以下は、バッチ処理のエラーハンドリングでトレースログを出力する例です。エラーメッセージとスタックトレースを一つのログファイルにまとめ、S3にアップロードします。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandlerV2 {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandlerV2.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandlerV2(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Exception e, String query, boolean isBatch) {
String errorMessage = buildErrorMessage(e, query, isBatch);
// ローカルまたはファイルにログ出力
if (isBatch) {
logger.log(Level.SEVERE, "Batch Error: " + errorMessage, e);
} else {
logger.log(Level.SEVERE, "Error: " + errorMessage);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage);
}
private String buildErrorMessage(Exception e, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Message: ").append(e.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
// バッチ処理の場合はトレースログを含める
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log: \n");
for (StackTraceElement element : e.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private void uploadLogToS3(String logContent) {
try {
String s3Key = "logs/error-log-" + System.currentTimeMillis() + ".txt";
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Key)
.build(),
RequestBody.fromString(logContent));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Key);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
logger.log(Level.SEVERE, "Error Code: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorCode());
logger.log(Level.SEVERE, "Request ID: " + s3Exception.requestId());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コード解説
1. handleErrorメソッド
• isBatchがtrueの場合、トレースログを含むエラーメッセージを構築してログに出力します。
• その後、S3にログをアップロードするためにuploadLogToS3メソッドを呼び出します。
2. buildErrorMessageメソッド
• エラーメッセージを組み立てる際、isBatchがtrueであれば、e.getStackTrace()を使用してトレースログを文字列に変換し、エラーメッセージに追加します。
• これにより、エラーの発生個所や経路が記録されるため、原因追跡が容易になります。
3. uploadLogToS3メソッド
• 組み立てたエラーメッセージをS3にアップロードします。
• AWS SDKのS3Clientを利用して、ログファイルをバケット内の指定パスにアップロードし、S3Exceptionなどのエラーハンドリングも行っています。
このように、バッチサーバーでのエラーが発生した際、トレースログを含むエラーメッセージをS3に保存することで、発生した問題を後から簡単に確認できるようになります。
以下に、指定の条件に従ってJavaでエラーハンドリングの共通処理を実装する例を示します。このコードは、エラーが発生した際にエラーメッセージとクエリをS3にログとして保存し、ファイル名、パス、フォーマットについても指定どおりに対応しています。
実装例
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Exception e, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(e, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// ローカルまたはファイルにログ出力
if (isBatch) {
logger.log(Level.SEVERE, "Batch Error: " + errorMessage, e);
} else {
logger.log(Level.SEVERE, "Error: " + errorMessage);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
private String buildErrorMessage(Exception e, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Line: ").append(e.getStackTrace()[0].toString()).append("\n");
sb.append("Error Message: ").append(e.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
// バッチ処理の場合はトレースログも含める
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log:\n");
for (StackTraceElement element : e.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd/hh-mm-ss-SSS'.log'");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
return String.format("prod/App/%s/%s", functionName, datePath);
}
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コード解説
1. handleError メソッド
• 各関数からエラーハンドリングを呼び出すエントリポイントです。
• Exception e、String query、boolean isBatch(バッチ処理かどうか)、String functionName(呼び出し元の関数名)を受け取り、適切なエラーメッセージとS3のパスを構築します。
2. buildErrorMessage メソッド
• エラーの行番号、エラーメッセージ、クエリをテンプレートとして出力します。
• バッチ処理の場合は、トレースログを追加しています。
3. buildS3Path メソッド
• S3に保存するファイルのパスを構築します。
• prod/App/関数名/yyyy/mm/dd/hh-mm-ss-fff.logの形式でファイル名が決まるようにし、関数名と日付を使ってパスを動的に設定します。
4. uploadLogToS3 メソッド
• 構築したエラーメッセージをS3にアップロードする処理です。
• ファイルのキー(パス)としてbuildS3Pathで生成した値を使用し、S3にエラーログをアップロードします。
各関数からのエラーハンドリング呼び出し方法
エラーハンドリングを共通化したため、各関数でエラーが発生した際に以下のように呼び出せます。
public class ExampleFunction {
private static final ErrorHandler errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
public void exampleFunction() {
try {
// 何らかの処理
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングの呼び出し
errorHandler.handleError(e, "example query", false, "exampleFunction");
}
}
}
呼び出し時のポイント
• errorHandler.handleError に Exception e(例外情報)、query(実行クエリ)、isBatch(バッチ処理かどうか)、functionName(呼び出し元関数名)を渡します。
• 各関数でこのように呼び出すことで、共通のエラーハンドリング処理が適用され、指定のS3パスにログが保存されます。
commonパッケージにあるエラーハンドリングをmodelパッケージから呼び出す場合、パッケージのインポートが正しく行われているか確認する必要があります。以下に、詳細な呼び出し手順を示します。
- エラーハンドリングクラスのパッケージ宣言
まず、ErrorHandlerクラスにパッケージ宣言が必要です。ErrorHandlerクラスがcommonパッケージにあると仮定すると、ファイルの先頭に以下のように宣言します。
ErrorHandler.java
package common;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
// その他のインポート
- model パッケージから ErrorHandler をインポートする
次に、modelパッケージ内のクラスでErrorHandlerを呼び出すには、commonパッケージのErrorHandlerクラスをインポートする必要があります。
ExampleFunction.java(modelパッケージ内)
package model;
import common.ErrorHandler; // commonパッケージからのインポート
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
- ErrorHandler のインスタンス生成と呼び出し
modelパッケージ内でエラーハンドリングを使う関数では、ErrorHandlerのインスタンスを作成し、エラーハンドリング処理を呼び出します。例えば、S3Clientインスタンスがある前提で以下のようにします。
ExampleFunction.java
package model;
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
public class ExampleFunction {
private static final S3Client s3Client = S3Client.builder().build(); // S3Clientのインスタンス化
private static final ErrorHandler errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
public void exampleFunction() {
try {
// 何らかの処理
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングの呼び出し
errorHandler.handleError(e, "example query", false, "exampleFunction");
}
}
}
注意点
1. パッケージのインポート
modelパッケージからcommon.ErrorHandlerをインポートしていることを確認してください。
2. S3Client のインスタンス
ErrorHandlerに渡すS3Clientインスタンスが正しく設定されている必要があります。例えば、AWSの認証情報やリージョンが正しく設定されているか確認してください。
3. S3バケット名
ErrorHandlerのコンストラクタに正しいS3バケット名が渡されているかも確認してください。
これで、modelパッケージからcommon配下のエラーハンドリング機能を呼び出せるはずです。エラーが解決しない場合、エラーメッセージの内容を教えていただければさらにサポートいたします。
Exception以外のエラー(例えば、ErrorやRuntimeExceptionなど)も共通のエラーハンドリングで処理したい場合、Errorクラスを含むさまざまなエラーレベルをキャッチして共通化する方法があります。一般的には、Throwableを使って最も上位のエラークラスをキャッチし、共通のハンドリングに渡す方法が効果的です。
以下に、Throwableを使ってエラーハンドリングを共通化する方法を示します。
- Throwableを使用した共通ハンドリング
以下の例では、ThrowableをキャッチすることでException以外のErrorやRuntimeExceptionも対象にしています。
ErrorHandler.java
package common;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
// その他のインポート
public class ErrorHandler {
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
// Throwableを引数にとる共通ハンドラー
public void handleThrowable(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(t, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// エラーメッセージの出力
System.err.println(errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
private String buildErrorMessage(Throwable t, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Line: ").append(t.getStackTrace()[0].toString()).append("\n");
sb.append("Error Message: ").append(t.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log:\n");
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd/hh-mm-ss-SSS'.log'");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
return String.format("prod/App/%s/%s", functionName, datePath);
}
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
System.out.println("Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
System.err.println("S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
System.err.println("Exception during S3 upload: " + e.getMessage());
}
}
}
- 呼び出し側での使用方法
modelパッケージでErrorHandlerを利用する際、通常のException以外のエラーもキャッチできるようにします。
package model;
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
public class ExampleFunction {
private static final S3Client s3Client = S3Client.builder().build();
private static final ErrorHandler errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
public void exampleFunction() {
try {
// 処理内容
} catch (Throwable t) { // ThrowableでキャッチすることでException以外も処理
errorHandler.handleThrowable(t, "example query", false, "exampleFunction");
}
}
}
ポイント
1. Throwableの使用
Throwableでキャッチすることで、すべてのエラー(ExceptionやError)を捕捉できます。これにより、プログラムが停止するような深刻なエラーも共通処理で対応可能です。
2. キャッチする対象を区別する場合
ExceptionやErrorを個別にキャッチしたい場合は、それぞれのキャッチブロックを設定し、Errorだけを特定の処理に送るなどの方法も可能です。
3. Throwableの使用に注意
ただし、Errorは基本的に深刻なエラー(メモリ不足やシステムの一部が壊れた場合など)であるため、キャッチしても根本的な解決は難しい場合もあります。
はい、ExceptionとErrorはJavaにおいて異なる概念を持っています。どちらもThrowableクラスを継承していますが、意図する用途が異なり、処理方法も異なることが多いです。
- Exceptionについて
Exceptionは、通常のプログラム実行中に発生するエラーを表します。これは、開発者が予測して処理することを期待されているエラーです。Exceptionの例としては、次のようなものがあります。
• IOException: ファイル操作やネットワーク接続でのエラー
• SQLException: データベース操作中に発生するエラー
• NullPointerException: null参照を使用しようとした場合のエラー
Exceptionには2種類のエラーがあります。
• チェック例外 (Checked Exception)
コンパイル時にチェックされる例外で、例外が発生する可能性がある場合は、try-catchでキャッチするか、メソッド宣言でthrowsを使って宣言する必要があります。IOExceptionやSQLExceptionなどがこれに該当します。
• 非チェック例外 (Unchecked Exception)
コンパイル時にはチェックされない例外で、実行時に発生します。NullPointerExceptionやIndexOutOfBoundsExceptionなど、主にプログラミングミスにより発生する例外がこれに含まれます。
- Errorについて
Errorは、通常のプログラム実行では処理できない深刻な問題を表します。これらは、開発者が通常は予測も対処もできないエラーで、システム全体に影響を及ぼす可能性があります。Errorの例としては、次のようなものがあります。
• OutOfMemoryError: メモリ不足により発生するエラー
• StackOverflowError: 再帰呼び出しが深くなりすぎてスタックが溢れた場合のエラー
• InternalError: JVMの内部で致命的なエラーが発生した場合
Errorは、深刻なシステムエラーを表しているため、通常のエラーハンドリングでキャッチすることは推奨されません。これらのエラーは基本的に修正できないため、アプリケーションを再起動するなどの対応が必要な場合があります。
ExceptionとErrorの違いのまとめ
特徴 Exception Error
意味 通常のプログラムエラー 深刻なシステムエラー
主な用途 開発者が予測し、処理すべきエラー 開発者が通常対処できないエラー
例 IOException, SQLException, NullPointerException OutOfMemoryError, StackOverflowError
通常の処理方法 try-catchで処理、あるいはthrowsで宣言 通常はキャッチせず、システム停止など
このように、Exceptionは通常のプログラム実行中に発生しうる処理可能なエラーであり、Errorは対処が難しい深刻な問題であるという点で異なります。
共通エラー処理を設計する際には、Exceptionだけでなく、さまざまな要素を考慮することが重要です。Exception以外にも、システムの信頼性やデバッグ効率の向上、メンテナンスのしやすさを考慮して、エラーハンドリングの仕組みを整えることが求められます。以下に、共通エラー処理を設計する際に考慮すべきポイントをまとめました。
-
ハンドリング対象の定義
• ExceptionとErrorのどちらを扱うか
一般的にはExceptionを中心に処理しますが、Errorも例外的にキャッチする場合があります。ただし、Errorは根本的なシステムエラーであるため、エラーハンドリングの対象をExceptionに限定するか、Errorもログに記録する程度にとどめるかを明確にしておくとよいでしょう。
• チェック例外と非チェック例外
チェック例外は必ず対処が必要ですが、非チェック例外(実行時例外)も共通処理に含めるとエラーを一元管理しやすくなります。特に、NullPointerExceptionやIllegalArgumentExceptionなど、発生頻度が高い例外に注意が必要です。 -
エラーログの内容とフォーマット
• エラーの詳細情報
エラーハンドリング時に、エラーの内容(例外メッセージ)、発生したクラスやメソッド、スタックトレースなどの詳細を含めることで、デバッグが容易になります。
• ユニークなエラーIDの付与
エラー発生箇所ごとにユニークなエラーIDを付けると、エラーの原因追跡や分析がしやすくなります。ログにこのIDを記録し、運用担当者が調査しやすいようにします。
• エラーの種類に応じたフォーマット
各エラーの深刻度に応じて、ログフォーマットや通知方法を変えることが有効です。例えば、デバッグ情報を多く含むログと、簡潔なエラー通知ログを分けることで、管理がしやすくなります。 -
エラー通知
• エラー通知の方法
致命的なエラーが発生した場合には、リアルタイムで運用担当者に通知する仕組みが必要です。通知方法には、メール、Slack、監視システムとの連携などが考えられます。
• エラーレベルの設定
エラーの種類に応じてレベル(INFO、WARNING、ERROR、CRITICALなど)を設定し、エラーレベルごとに通知方法や記録方法を変えると効果的です。特にバッチ処理などの大規模な処理で頻繁にエラーが発生する場合は、レベル設定が重要です。 -
エラーハンドリングの再利用性と拡張性
• 共通エラーハンドリングクラスの設計
再利用しやすいように、エラーハンドリングクラスはシンプルで柔軟性のある設計にすることが望ましいです。エラーを処理する共通クラスにメソッドを追加しやすくしておくことで、今後の機能追加や変更に対応できます。
• 複数のシステムで利用する場合の拡張性
他のシステムと連携している場合、エラーハンドリングが複数の環境や異なるデータフォーマットに対応できるようにしておくと便利です。特に、異なるフォーマットでエラー情報を保存する機能や、S3などの外部ストレージへの保存も考慮します。 -
セキュリティとプライバシー
• センシティブ情報の非公開
エラーハンドリングで、パスワードや個人情報などセンシティブなデータを誤って出力しないように注意します。ログに記録する際には、これらの情報が含まれないようにします。
• 適切なログの保持期間
エラーログが大量に生成される場合、適切な保持期間や自動削除機能を設け、不要なログを定期的に削除することでストレージコストを抑えます。
まとめ
これらのポイントを考慮して、エラーハンドリングを設計することで、システムの信頼性が向上し、運用や保守がしやすくなります。特に、エラーレベルや通知の仕組み、セキュリティへの配慮を含めて設計すると、より堅牢で扱いやすいエラーハンドリングが実現できます。
S3にエラーログを保存する際に必要なS3クライアントインスタンスの生成方法と、パスやファイル名の自動生成について詳しく解説します。
- S3 クライアントのインスタンス生成
AWS SDKのS3クライアント(S3Client)は、通常、認証情報やリージョン設定が必要です。以下に、S3クライアントを生成する例を示します。
S3クライアントの生成例
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.regions.Region;
public class S3ClientProvider {
public static S3Client createS3Client() {
return S3Client.builder()
.region(Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンを指定してください
.build();
}
}
- 日付を用いたパスとファイル名の生成
指定されたyyyy/mm/dd形式のフォルダとファイル名を自動的に生成し、その日付をもとにS3のパスとして設定する方法を以下に示します。
• ファイル名とパスの構成: app/yyyy/mm/dd/hh-mm-ss-fff.log
• yyyy/mm/ddは今日の日付
• hh-mm-ss-fffはエラーログを生成した時刻
エラーハンドリングクラスの改良コード例
以下は、日付と時間を自動生成してS3の指定パスにログをアップロードするコードです。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(t, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// エラーメッセージをログ出力
System.err.println(errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
private String buildErrorMessage(Throwable t, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Line: ").append(t.getStackTrace()[0].toString()).append("\n");
sb.append("Error Message: ").append(t.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log:\n");
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd");
SimpleDateFormat fileFormat = new SimpleDateFormat("HH-mm-ss-SSS");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
String fileName = fileFormat.format(new Date()) + ".log";
return String.format("app/%s/%s/%s", datePath, functionName, fileName);
}
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コード解説
1. buildS3Path メソッド
• SimpleDateFormatを使用して、日付と時間のパスを自動生成します。
• yyyy/MM/dd形式で今日の日付のディレクトリを作成し、ファイル名としてhh-mm-ss-fff.log形式の現在時刻を設定します。
• 生成されたパスは、指定されたS3バケット内のディレクトリ階層として使用されます。
2. ファイルの生成
• S3にログをアップロードする際に、指定したパスにファイルがなければ自動的に生成されます。S3にはディレクトリ構造の概念がないため、S3パスの中で指定されたフォルダ(ディレクトリ)はファイルのキーとして扱われ、アップロード時に生成されます。
3. uploadLogToS3 メソッド
• s3Client.putObjectでS3にファイルをアップロードします。
• エラーハンドリングを行い、S3アップロードの失敗時にはS3Exceptionやその他の例外をキャッチしてログ出力します。
呼び出し例
modelパッケージからこのエラーハンドリングを呼び出す場合、以下のようにインスタンスを生成してhandleErrorメソッドを呼び出します。
import model.*;
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
public class ExampleFunction {
private static final S3Client s3Client = S3ClientProvider.createS3Client(); // S3Clientのインスタンスを生成
private static final ErrorHandler errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
public void exampleFunction() {
try {
// 処理内容
} catch (Throwable t) {
errorHandler.handleError(t, "example query", false, "exampleFunction");
}
}
}
注意点
• 認証情報とリージョン設定
AWSクライアントを利用する際、適切な認証情報とリージョン設定が必要です。環境変数やプロパティファイルでAWS認証情報を指定してください。
• S3パスの設定確認
日付フォーマットで生成されるパスが、指定どおりの形式(app/yyyy/mm/dd/hh-mm-ss-fff.log)であることを確認してください。
HttpServletから共通エラーハンドリングを呼び出す方法を、再度詳細に説明します。
手順
1. ErrorHandlerのインスタンスを生成
• HttpServletの初期化メソッドでErrorHandlerインスタンスを生成してメンバ変数に保持します。これにより、doGetやdoPostメソッドで何度も生成する必要がなくなります。
2. 例外が発生したときにエラーハンドリングを呼び出す
• doGetやdoPostメソッドで例外が発生した際、catchブロックでErrorHandlerのhandleErrorメソッドを呼び出し、エラーログをS3に保存します。
実装例
以下に、HttpServletクラスから共通エラーハンドリングを呼び出すサンプルコードを示します。
MyServletクラス(例)
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.regions.Region;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import java.io.IOException;
public class MyServlet extends HttpServlet {
private ErrorHandler errorHandler;
@Override
public void init() throws ServletException {
super.init();
// S3Clientを初期化し、ErrorHandlerのインスタンスを作成
S3Client s3Client = S3Client.builder()
.region(Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンを指定
.build();
errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name"); // S3バケット名を指定
}
@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// 正常な処理
response.getWriter().write("Hello from MyServlet!");
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングを呼び出し
errorHandler.handleError(e, "example query", false, "doGet");
// クライアントにエラーレスポンスを返す
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred");
}
}
@Override
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// POSTリクエストに対する処理
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングを呼び出し
errorHandler.handleError(e, "example query", false, "doPost");
// クライアントにエラーレスポンスを返す
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred");
}
}
@Override
public void destroy() {
super.destroy();
// S3Clientのリソース解放が必要な場合はここで行う
}
}
コードのポイント
1. init メソッドでのインスタンス生成
• S3ClientとErrorHandlerインスタンスをinitメソッド内で一度だけ生成し、メンバ変数として保持します。これにより、doGetやdoPostで使い回せます。
2. 例外が発生したときのエラーハンドリング
• doGetやdoPostメソッドで例外が発生した場合、catchブロックでerrorHandler.handleErrorを呼び出します。
• handleErrorメソッドに、例外オブジェクトe、クエリ(例として”example query”)、バッチ処理フラグ(今回はfalse)、メソッド名(“doGet”や”doPost”)を引数として渡します。
3. エラーレスポンスの返却
• エラー処理後、クライアントにエラーメッセージを返すために、response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred")で500エラーレスポンスを返します。
この方法でHttpServlet内から共通エラーハンドリングを呼び出し、例外発生時にS3へエラーログを記録できます。
Javaプロジェクトが以下のようなフォルダ構成になっている場合、それぞれにどのような役割のファイルを配置するかについて説明します。また、エラーハンドリングをcommonに配置する場合、共通エラーハンドリングが対象とする範囲についても触れます。
フォルダ構成と役割
1. common
• 役割: 共通で利用するユーティリティクラスや、再利用可能な機能をまとめたパッケージ。
• 配置するファイル例:
• エラーハンドリング: ErrorHandlerクラスなど、例外処理やログ管理に関するファイル。
• ユーティリティクラス: 日付のフォーマット変換や文字列操作など、他の場所からも頻繁に使われる機能。
• 共通設定クラス: 定数、設定ファイルの読み込み、共通の設定情報を保持するクラス。
• エラーハンドリングの対象範囲:
commonパッケージに配置するエラーハンドリングクラスは、他のすべてのパッケージ(controller、entity、model)から利用できるように設計し、全体で発生するエラーを一元管理します。よって、共通エラーハンドリングは「すべてのパッケージ(全体)」を対象にします。
2. controller
• 役割: ユーザーリクエストの処理や、ビジネスロジックの呼び出しを行う部分。MVCアーキテクチャで言う「コントローラ」に相当し、主にリクエストを受け取って処理の流れを制御します。
• 配置するファイル例:
• サーブレット: HttpServletを継承してリクエストを処理するクラス。ユーザーやAPIのリクエストに対するエントリーポイント。
• コントローラクラス: リクエストのルーティング、バリデーション、レスポンス生成を行うクラス。
• エラーハンドリングの活用:
controller内で例外が発生した場合、共通エラーハンドリングを利用してエラーログを記録します。例えば、リクエストのバリデーションエラーやビジネスロジックでのエラーが対象です。
3. entity
• 役割: データベースのテーブルと対応するデータモデルを表す部分。通常、データベースから取得したデータを保持するためのクラスが含まれます。
• 配置するファイル例:
• エンティティクラス: データベースのテーブルとマッピングするクラス(例: User, Orderなど)。各フィールドがデータベースのカラムに対応します。
• エラーハンドリングの活用:
entityパッケージ自体は通常エラーハンドリングの対象にはなりませんが、データ操作中に例外が発生した場合に、上位層(controllerやmodel)でエラーハンドリングを通じてエラーを記録できます。
4. model
• 役割: ビジネスロジックやデータ処理を担当する部分。アプリケーションの本質的なロジックが実装される層です。
• 配置するファイル例:
• サービスクラス: ビジネスロジックを実装し、データの処理や変換を行うクラス(例: UserService, OrderServiceなど)。
• リポジトリクラス: データベースや外部APIと連携し、データの取得・保存・更新を行うクラス(例: UserRepository, OrderRepositoryなど)。
• エラーハンドリングの活用:
model層でもエラーハンドリングを活用し、ビジネスロジックやデータ操作で発生する例外を共通エラーハンドリングに集約します。データベース操作の失敗やビジネスルール違反のエラーを捕捉し、ErrorHandlerを通じてログを記録します。
まとめ
• エラーハンドリング対象: commonにある共通エラーハンドリングは、controller、model、必要に応じてentityパッケージ内で発生するすべてのエラーに対応し、エラーログをS3などに保存します。
• フォルダごとの役割分担: controllerはリクエスト処理、entityはデータモデル、modelはビジネスロジックを担い、それぞれのパッケージ内で発生したエラーをcommonのエラーハンドリングで一元管理する構成にすることで、メンテナンス性やデバッグの効率が向上します。
コントローラーにもエラー処理は必要です。コントローラー層でのエラー処理は、エラーが発生した場合に適切なレスポンスをクライアントに返し、アプリケーション全体の安定性を保つ役割を担います。
コントローラー層のエラー処理が必要な理由
1. ユーザー/クライアントへの適切なレスポンス
コントローラー層は、リクエストを受け取るエントリーポイントであり、エラーが発生した場合には適切なHTTPステータスコードやエラーメッセージを返す必要があります。これにより、クライアント側がエラーの内容を認識し、次のアクションを適切に行えるようになります。
2. エラーのキャッチとログ記録
コントローラー層で発生した例外をキャッチし、共通のエラーハンドリングを通じてログを記録することで、システムの監視やデバッグが容易になります。例えば、バリデーションエラーや、サービス層から投げられたビジネスロジックのエラーなどが対象です。
3. 不正アクセスや権限エラーの対応
コントローラー層でアクセス権のチェックや認証情報の確認を行うことが多く、これらのエラーを適切に処理してユーザーにフィードバックする必要があります。
コントローラー層でのエラーハンドリングの実装方法
コントローラーでのエラー処理は、共通のエラーハンドリングクラス(ErrorHandler)を使用しつつ、クライアントに適切なレスポンスを返すようにします。
例: コントローラー層でのエラーハンドリング
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import java.io.IOException;
public class MyController extends HttpServlet {
private ErrorHandler errorHandler;
@Override
public void init() throws ServletException {
super.init();
S3Client s3Client = S3Client.builder().region(Region.AP_NORTHEAST_1).build();
errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
}
@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// 通常の処理(例えば、データの取得やレスポンスの生成)
response.getWriter().write("Hello from MyController!");
} catch (ValidationException ve) {
// バリデーションエラーなど、クライアントにフィードバックする必要があるエラー
errorHandler.handleError(ve, "validation query", false, "doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_BAD_REQUEST, "Validation error: " + ve.getMessage());
} catch (BusinessLogicException be) {
// ビジネスロジックのエラー
errorHandler.handleError(be, "business logic query", false, "doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_CONFLICT, "Business logic error: " + be.getMessage());
} catch (Exception e) {
// 予期しないエラー
errorHandler.handleError(e, "unexpected query", false, "doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An unexpected error occurred");
}
}
}
コントローラー層のエラー処理で考慮すべき点
1. エラーレスポンスの内容とステータスコード
エラーの種類に応じて適切なHTTPステータスコード(400, 401, 403, 404, 500など)を返すことで、クライアント側でエラー内容を把握しやすくします。
2. クライアントへのメッセージ
エラーメッセージには、クライアントが理解できる簡潔な説明を含め、システム内部の詳細を見せすぎないようにします。セキュリティやプライバシーを考慮し、ユーザーに不要な情報が漏れないようにすることが重要です。
3. 共通エラーハンドリングとの連携
コントローラー層で発生したエラーも、共通エラーハンドリングクラスを通じて記録します。これにより、エラーが一元管理され、システムのどの部分でエラーが発生しているかを把握しやすくなります。
まとめ
コントローラー層でのエラーハンドリングは、エラー発生時のクライアントへの適切なレスポンス返却と、共通エラーハンドリングクラスを使ったエラーログの記録の両方を意識する必要があります。
先ほどのエラーハンドリングに基づいて、コントローラー層とモデル層でエラーハンドリングを使い、エラーログを出力する実装例を示します。この例では、共通のエラーハンドリングクラスErrorHandlerを使用し、各層で発生したエラーをログとしてS3に保存する構成です。
- ErrorHandler クラス (共通エラーハンドリング)
このクラスは共通のエラーハンドリングロジックを提供し、エラーログを出力し、必要に応じてS3にアップロードする機能を持っています。
ErrorHandler.java
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
public void handleError(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(t, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// ローカルでのログ出力
logger.log(Level.SEVERE, errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
private String buildErrorMessage(Throwable t, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Line: ").append(t.getStackTrace()[0].toString()).append("\n");
sb.append("Error Message: ").append(t.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log:\n");
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd");
SimpleDateFormat fileFormat = new SimpleDateFormat("HH-mm-ss-SSS");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
String fileName = fileFormat.format(new Date()) + ".log";
return String.format("app/%s/%s/%s", datePath, functionName, fileName);
}
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
- コントローラー層でのエラーハンドリングとエラーログ出力
HttpServletを拡張してリクエストを受け取り、例外が発生した際にErrorHandlerを使ってエラーログをS3に出力します。
MyController.java
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.regions.Region;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import java.io.IOException;
public class MyController extends HttpServlet {
private ErrorHandler errorHandler;
@Override
public void init() throws ServletException {
super.init();
S3Client s3Client = S3Client.builder()
.region(Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンを指定
.build();
errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name"); // S3バケット名を指定
}
@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// 通常の処理
response.getWriter().write("Hello from MyController!");
} catch (Exception e) {
errorHandler.handleError(e, "query information", false, "MyController#doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An unexpected error occurred");
}
}
}
- モデル層でのエラーハンドリングとエラーログ出力
ビジネスロジックを実装するモデル層でもErrorHandlerを利用し、エラー発生時にS3にログを出力します。
MyModel.java
import common.ErrorHandler;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
public class MyModel {
private ErrorHandler errorHandler;
public MyModel(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, s3BucketName);
}
public void processBusinessLogic() {
try {
// ビジネスロジックの処理
} catch (Exception e) {
errorHandler.handleError(e, "business logic query", false, "MyModel#processBusinessLogic");
// 必要に応じて例外を再送出してコントローラー層でハンドリング
throw new RuntimeException("Business logic error", e);
}
}
}
- コントローラーとモデル層での呼び出し統合
コントローラーでモデルの処理を呼び出すときも、エラー発生時にモデル層とコントローラー層で適切にログを記録します。
統合例
// コントローラー内
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) {
MyModel model = new MyModel(errorHandler.getS3Client(), "your-s3-bucket-name");
try {
model.processBusinessLogic();
response.getWriter().write("Processed successfully!");
} catch (Exception e) {
errorHandler.handleError(e, "controller query", false, "MyController#doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred");
}
}
まとめ
• エラーハンドリングを共通化し、コントローラー層とモデル層で使い分けながら、エラーを記録。
• コントローラー層でクライアント向けに適切なレスポンスを返し、モデル層で発生するビジネスロジックのエラーも一元管理。
• ErrorHandlerを使うことで、すべてのエラーログが共通のフォーマットとS3の指定パスに保存されます。
HttpServletからエラーハンドリングを呼び出しても処理が実行されない場合、いくつかの原因が考えられます。エラー発生のテストを行う際に、エラーハンドリングが呼び出されない場合のチェックポイントを以下に示します。
- 例外が正しくスローされているか確認
doGetやdoPostメソッドの中で、テスト用に明示的に例外をスローするコードが必要です。例えば、以下のように意図的にExceptionを発生させます。
@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// 意図的に例外を発生させる
throw new Exception("Test exception");
} catch (Exception e) {
errorHandler.handleError(e, "test query", false, "MyController#doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred");
}
}
このようにthrow new Exception("Test exception");を入れて、例外が発生するかどうかを確認してください。
- ErrorHandlerのインスタンスが正しく初期化されているか
ErrorHandlerが正しく初期化されているかも確認が必要です。例えば、initメソッドでErrorHandlerのインスタンスを生成し、doGetまたはdoPostメソッドで使用していますか?
initメソッドでの初期化
@Override
public void init() throws ServletException {
super.init();
S3Client s3Client = S3Client.builder().region(Region.AP_NORTHEAST_1).build(); // 適切なリージョン
errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
}
- handleErrorメソッドが呼び出されているか
ErrorHandlerのhandleErrorメソッド内で何も実行されていない可能性もあります。テストとして、handleErrorメソッド内にログ出力を追加し、呼び出されたか確認します。
handleErrorメソッドでの確認
public void handleError(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
System.out.println("ErrorHandler was called."); // 呼び出し確認用の出力
String errorMessage = buildErrorMessage(t, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// ローカルでのログ出力
logger.log(Level.SEVERE, errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
このSystem.out.println("ErrorHandler was called.");が出力されるか確認してください。
- catchブロックが実際に実行されているか確認
もしErrorHandlerが正しく呼び出されない場合、tryブロックの中で例外が発生していないか、もしくは異なる例外がスローされている可能性もあります。意図した例外が発生してcatchブロックに到達するか確認しましょう。
例えば、以下のようにテスト用の例外を明示的にスローして、意図したcatchブロックに入っているか確認します。
try {
// 意図的に例外を発生
throw new Exception("Test exception");
} catch (Exception e) {
System.out.println("Exception caught in catch block."); // 呼び出し確認用
errorHandler.handleError(e, "test query", false, "MyController#doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An error occurred");
}
- ログ設定の確認
ログ設定によってエラー出力が抑制されている可能性もあります。コンソールやログファイルにエラーメッセージが表示されるか確認してください。
これらの手順を試すことで、HttpServletからのエラーハンドリングが正しく呼び出されるか、また、エラーが期待通りに発生しているかを確認できます。
ここでは、S3へのアクセス認証情報の設定方法を含む共通のエラーハンドリングコードを、詳しい説明とともに提供します。これにより、エラーハンドリングとS3へのエラーログ出力を安全に実装できます。
エラーハンドリングとS3アクセス認証の構成
1. S3クライアントの作成
認証情報の設定方法として、以下の方法をサポートします。
• 環境変数を利用
• 認証情報ファイル (~/.aws/credentials)
• コード内での静的認証情報設定
• IAMロール (EC2やLambdaでの実行時)
2. エラーハンドリング (ErrorHandler クラス)
共通のエラーハンドリングクラスとしてErrorHandlerを用意し、S3にエラーログを出力します。
3. コントローラー層とモデル層でのエラーハンドリング呼び出し
コントローラー層ではユーザー向けのレスポンスを返しつつ、モデル層ではビジネスロジックのエラーを記録し、エラーハンドリングを共通化します。
エラーハンドリングのコード例
以下に、S3アクセス認証とエラーハンドリングを一緒に実装した完全なコード例を示します。
- S3クライアントプロバイダ (S3ClientProvider.java)
このクラスは、環境変数や認証情報ファイルなどからS3クライアントを生成し、認証情報を一元管理します。
import software.amazon.awssdk.auth.credentials.AwsBasicCredentials;
import software.amazon.awssdk.auth.credentials.ProfileCredentialsProvider;
import software.amazon.awssdk.auth.credentials.StaticCredentialsProvider;
import software.amazon.awssdk.regions.Region;
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
public class S3ClientProvider {
public static S3Client createS3Client() {
// 環境変数を使う場合(AWS_ACCESS_KEY_ID, AWS_SECRET_ACCESS_KEYが設定されている)
return S3Client.builder().region(Region.AP_NORTHEAST_1).build();
// 認証情報ファイル(~/.aws/credentials)のデフォルトプロファイルを使う場合
// return S3Client.builder()
// .region(Region.AP_NORTHEAST_1)
// .credentialsProvider(ProfileCredentialsProvider.create())
// .build();
// 静的な認証情報をコード内で設定する場合
// AwsBasicCredentials awsCreds = AwsBasicCredentials.create("your-access-key-id", "your-secret-access-key");
// return S3Client.builder()
// .region(Region.AP_NORTHEAST_1)
// .credentialsProvider(StaticCredentialsProvider.create(awsCreds))
// .build();
}
}
- エラーハンドリングクラス (ErrorHandler.java)
このクラスは、共通のエラーハンドリングを実装し、エラーが発生した場合にS3へログを保存します。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
// エラー情報をS3にアップロードするためのメインメソッド
public void handleError(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(t, query, isBatch);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// ローカルでのログ出力
logger.log(Level.SEVERE, errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
// エラーメッセージを構築するためのヘルパーメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String query, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.append("Error Line: ").append(t.getStackTrace()[0].toString()).append("\n");
sb.append("Error Message: ").append(t.getMessage()).append("\n");
sb.append("Query: ").append(query).append("\n");
if (isBatch) {
sb.append("Trace Log:\n");
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element).append("\n");
}
}
return sb.toString();
}
// S3にアップロードするパスとファイル名を生成
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd");
SimpleDateFormat fileFormat = new SimpleDateFormat("HH-mm-ss-SSS");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
String fileName = fileFormat.format(new Date()) + ".log";
return String.format("app/%s/%s/%s", datePath, functionName, fileName);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
- コントローラー層でのエラーハンドリング (MyController.java)
コントローラー層では、ユーザーからのリクエストを受け取り、例外発生時にはErrorHandlerを呼び出してエラーをS3に保存します。
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import java.io.IOException;
public class MyController extends HttpServlet {
private ErrorHandler errorHandler;
@Override
public void init() throws ServletException {
super.init();
S3Client s3Client = S3ClientProvider.createS3Client();
errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
}
@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
try {
// 正常な処理
response.getWriter().write("Hello from MyController!");
} catch (Exception e) {
errorHandler.handleError(e, "test query", false, "MyController#doGet");
response.sendError(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR, "An unexpected error occurred");
}
}
}
コードの意味と解説
1. S3ClientProvider クラス
認証情報を管理し、S3Clientのインスタンスを作成します。環境変数や認証情報ファイル、静的なアクセスキーなど、さまざまな認証方法をサポートできます。
2. ErrorHandler クラス
エラーが発生した場合にエラーメッセージを構築し、ログとしてローカルとS3に保存します。
• handleError メソッド: 例外とクエリ情報を受け取り、エラーメッセージを構築してS3にアップロードします。
• buildErrorMessage メソッド: 例外内容とクエリをもとにエラーメッセージを作成します。
• buildS3Path メソッド: 現在の日付と時間からS3のパスとファイル名を生成します。
• uploadLogToS3 メソッド: エラーメッセージをS3にアップロードし、アクセス権が不足している場合などはS3Exceptionをキャッチしてエラーメッセージを表示します。
3. MyController クラス
コントローラー層のサーブレットクラスで、ユーザーからのリクエストを処理し、エラー発生時にErrorHandlerを通じてS3にエラーログを保存します。initメソッドでS3クライアントを初期化し、例外発生時にエラー情報を記録しています。
このコードにより、認証情報の設定とS3へのエラーログの保存を安全かつ効率的に管理できます。
「デプロイ済みリソース」は、EclipseでプロジェクトをTomcatなどのサーバーに直接デプロイした際に、Eclipseがプロジェクトの「デプロイ済み状態」を管理するために生成するもので、ローカルの開発サーバーでデプロイしてテストする際に使用されます。この設定が影響して、warファイルに正しくプロジェクトのすべてのリソースが含まれていないことがあります。
以下に、Eclipseでwarファイルを正しく作成し、EC2にデプロイする手順を説明します。
手順1: Eclipseの「デプロイ済みリソース」をクリアする
1. Eclipseでプロジェクトをクリーン
「デプロイ済みリソース」に関連するキャッシュや不要なファイルを削除するために、プロジェクトを一度クリーンします。
• ProjectメニューからClean...を選択し、対象のプロジェクトを選んでOKをクリックします。
2. Eclipseのサーバービューからプロジェクトを削除
もしサーバーに直接デプロイしている場合、サーバービューにプロジェクトが「デプロイ済み」として表示されていることがあります。これを削除します。
• Serversビューで、サーバー(例: Tomcat)にデプロイされているプロジェクトを右クリックして「Remove」を選択します。
手順2: warファイルの作成
Eclipseでプロジェクトのすべてのファイルを含むwarファイルを作成します。
1. プロジェクトをエクスポート
warファイルにプロジェクトのすべてのファイルを正しく含めるには、エクスポート機能を使用します。
• プロジェクトを右クリックして、Export... > WAR fileを選択します。
• エクスポートするプロジェクトを選択し、出力先を指定します。
• Export source filesオプションにチェックを入れることで、ソースコードも含めることができます。
• Finishをクリックしてwarファイルを作成します。
2. warファイルの内容確認
作成したwarファイルにすべてのファイルが含まれているか、解凍して確認します。WEB-INFやMETA-INFフォルダがあり、プロジェクトのリソースや設定ファイルもすべて含まれているか確認します。
手順3: EC2にデプロイ
1. EC2サーバーにログイン
EC2インスタンスにSSHでログインします。
ssh -i "your-key.pem" ec2-user@your-ec2-instance.amazonaws.com
2. Tomcatのwebappsディレクトリにwarファイルをアップロード
scpコマンドなどで、warファイルをEC2のTomcatサーバーのwebappsディレクトリにアップロードします。
scp -i "your-key.pem" path/to/yourfile.war ec2-user@your-ec2-instance.amazonaws.com:/path/to/tomcat/webapps
3. Tomcatでwarファイルをデプロイ
warファイルをwebappsに配置すると、Tomcatが自動的に解凍してデプロイします。Tomcatのlogsディレクトリで、catalina.outログファイルを確認してデプロイが成功したかチェックします。
tail -f /path/to/tomcat/logs/catalina.out
4. アプリケーションの確認
デプロイが成功すると、http://your-ec2-instance.amazonaws.com:8080/your-application-name でアプリケーションが起動するはずです。
これで、Eclipseで作成したwarファイルをEC2にデプロイできるはずです。
warファイルにsrcディレクトリが含まれない理由は、通常、srcはソースコード(Javaの.javaファイル)が含まれるディレクトリであり、warファイルにはコンパイルされた.classファイルのみが含まれるためです。一般的に、warファイルにはWebアプリケーションの実行に必要なバイナリファイルとリソースファイルのみがパッケージされ、ソースコードは含まれません。
もしsrcフォルダにあるファイルがwarファイルに含まれていないときに対応する方法は、目的によって異なります。以下に、よくあるケースとその対処法を説明します。
ケース1: .javaファイルをwarに含める必要がある場合(特別な理由がある場合)
通常はsrc内の.javaファイルはデプロイには不要ですが、ソースコードをデプロイする特別な理由がある場合は、次の手順で含めることができます。
1. プロジェクトのJava Build Path設定を確認
• Eclipseでプロジェクトを右クリックし、Properties > Java Build Pathに移動します。
• Sourceタブで、srcディレクトリがビルドパスに含まれていることを確認します。
2. warファイルエクスポート時に「ソースファイルをエクスポート」オプションを選択
• Export... > WAR fileを選択し、「Export source files」のオプションをチェックします。
• これで、.javaソースファイルも含まれるようになります。
ケース2: リソースファイル(プロパティファイルやXMLなど)が含まれない場合
srcディレクトリ内にリソースファイル(例: .properties, .xmlなど)があり、これがwarファイルに含まれない場合は、以下を確認します。
1. src/main/resourcesディレクトリにリソースを配置
• MavenやGradleなどのビルドツールを使用している場合、リソースファイルは通常、src/main/resourcesに配置する必要があります。
• src/main/resourcesに配置すると、ビルド時にWEB-INF/classesにリソースがコピーされ、warファイルに含まれるようになります。
2. EclipseのBuild Path設定を確認
• Eclipseで、リソースがJava Build Pathに含まれていることを確認します。
• Project > Properties > Java Build Path > Sourceで、リソースディレクトリが含まれていることを確認します。
ケース3: .javaファイルではなく、クラスファイルだけを含めたい場合(通常のデプロイ)
通常、Webアプリケーションのデプロイには.classファイルだけで十分です。この場合、EclipseがsrcからコンパイルしたWEB-INF/classes内の.classファイルをwarファイルに含めてデプロイします。
もし.classファイルも含まれていない場合は、以下を確認してください。
1. プロジェクトのクリーンと再ビルド
EclipseでProject > Clean...を実行し、プロジェクトをクリーンして再ビルドします。コンパイルエラーがないことも確認してください。
2. WEB-INF/classesにクラスファイルが生成されているか確認
EclipseでプロジェクトのWEB-INF/classesフォルダ内にsrcからコンパイルされた.classファイルが存在することを確認してください。もし存在しない場合、ビルド設定やコンパイルエラーが原因かもしれません。
3. warファイルの内容確認
warファイルをエクスポートした後、解凍してWEB-INF/classesフォルダ内に.classファイルが含まれているか確認してください。
まとめ
• .javaファイル(ソースファイル)を含めたい場合は、Export source filesオプションを選択。
• リソースファイルが含まれない場合は、src/main/resourcesに配置。
• 通常のデプロイでは.classファイルのみを含め、WEB-INF/classesに正しく配置されているか確認する。
この方法で、warファイルが期待通りに構成されるはずです。
標準出力にエラー内容をINFOレベル、エラーはERRORレベルとしてログ出力するように、ErrorHandlerクラスを修正します。エラー内容は、指定の「エラー行」と「エラー内容」のみを出力します。
以下のコードは、指定の要件に基づいたエラーハンドリングの実装例です。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public ErrorHandler(S3Client s3Client, String s3BucketName) {
this.s3Client = s3Client;
this.s3BucketName = s3BucketName;
}
// エラーメッセージを処理し、S3にアップロードするメインメソッド
public void handleError(Throwable t, String query, boolean isBatch, String functionName) {
String errorMessage = buildErrorMessage(t);
String s3Path = buildS3Path(functionName);
// INFOレベルでエラーメッセージを標準出力に記録
logger.log(Level.INFO, "INFO: Processing error with query: " + query);
// ERRORレベルでエラー内容を標準出力に記録
logger.log(Level.SEVERE, errorMessage);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorMessage, s3Path);
}
// エラー行とエラー内容を含むエラーメッセージを生成
private String buildErrorMessage(Throwable t) {
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0]; // エラー行を取得
return "Error Line: " + errorLine.toString() + "\n" +
"Error Message: " + t.getMessage() + "\n";
}
// S3にアップロードするためのパスとファイル名を生成
private String buildS3Path(String functionName) {
SimpleDateFormat dateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd");
SimpleDateFormat fileFormat = new SimpleDateFormat("HH-mm-ss-SSS");
String datePath = dateFormat.format(new Date());
String fileName = fileFormat.format(new Date()) + ".log";
return String.format("app/%s/%s/%s", datePath, functionName, fileName);
}
// S3にエラーログをアップロードする
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コードのポイント
1. handleErrorメソッド
• INFOレベル出力: logger.log(Level.INFO, "INFO: Processing error with query: " + query);のように、エラー処理の開始をINFOレベルで記録します。
• ERRORレベル出力: logger.log(Level.SEVERE, errorMessage);でエラー行とエラー内容のみをSEVERE(ERRORレベル相当)として記録します。
2. buildErrorMessageメソッド
• 例外のスタックトレースから最初のエラー行(t.getStackTrace()[0])を取得し、エラーメッセージと共に出力します。これにより、「エラー行」と「エラー内容」だけが含まれたシンプルなメッセージを生成します。
3. buildS3Pathメソッド
• yyyy/MM/dd/HH-mm-ss-SSS.log形式でS3に保存するパスを生成します。
4. uploadLogToS3メソッド
• logContent(エラーメッセージ)をS3にアップロードします。アップロードが成功した場合、INFOレベルでアップロードの成功メッセージを出力します。
• S3でエラーが発生した場合は、SEVEREレベルでエラーメッセージを記録します。
動作例
• 標準出力
• INFO: エラー処理の開始メッセージ
• SEVERE(ERRORレベル相当): エラー行とエラー内容
• S3出力
• buildErrorMessageで生成したシンプルなエラーメッセージ(エラー行とエラー内容)がS3にアップロードされます。
S3にアップロードする際の「コントロールポリシーエラー」は、AWSのアクセス権限が不足している場合に発生することが多いです。EC2上で動作させる場合、IAMロールを適切に設定することで、このエラーを回避し、EC2インスタンスからS3へ安全にアクセスできます。
EC2上でS3へのアクセスを設定する手順
1. IAMロールの作成と権限設定
EC2からS3にアクセスするためのIAMロールを作成し、必要な権限を付与します。
1. AWSマネジメントコンソールで、IAMサービス > ロール > ロールの作成を選択します。
2. ユースケースの選択で「EC2」を選び、次に進みます。
3. ポリシーの設定画面で、「AmazonS3FullAccess」または必要な範囲に限定したカスタムポリシーを選択します。
• 例えば、特定のS3バケットだけにアクセスさせたい場合は、以下のようなカスタムポリシーを作成できます。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"s3:PutObject",
"s3:GetObject"
],
"Resource": "arn:aws:s3:::your-bucket-name/*"
}
]
}
4. ロールに名前をつけて作成します(例: EC2-S3-Access-Role)。
2. IAMロールをEC2インスタンスにアタッチ
作成したIAMロールをEC2インスタンスにアタッチします。
1. EC2コンソールに移動し、対象のインスタンスを選択します。
2. アクション > セキュリティ > IAMロールの変更を選びます。
3. 作成したIAMロール(例: EC2-S3-Access-Role)を選択してアタッチします。
3. EC2上でアプリケーションを実行
IAMロールをアタッチしたEC2インスタンス上でアプリケーションを実行すると、環境変数や認証情報ファイルを使用せずに、S3Clientが自動的にIAMロールを使って認証され、S3にアクセスできるようになります。
アプリケーションのS3アクセス部分のコードは変更不要ですが、S3Clientの生成は、IAMロールで認証するためのデフォルト設定で行います。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.regions.Region;
public class S3ClientProvider {
public static S3Client createS3Client() {
return S3Client.builder()
.region(Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンを設定
.build();
}
}
注意点
• ポリシー権限の最小化
必要なS3バケットや操作に対してだけ許可を与えることが推奨されます。不要な操作(例: S3の削除権限など)を含むポリシーを避け、セキュリティリスクを低減しましょう。
• エラーハンドリングの確認
IAMロールが設定された状態で実行してもエラーが発生する場合、S3Exceptionでエラー内容を確認し、アクセス権限に関連する問題が解決しているかを確認します。
これで、EC2にデプロイする際、IAMロールで認証されてS3へのアップロードが正常に行われるはずです。
指定のエラーログのフォーマットを見ると、通常のログとトレースログの違いを示す部分があります。以下、フォーマットを元にトレースログと通常のログの違いについて説明します。
ログフォーマットの解釈
• ERRORログ(エラー発生時のログ)
yyyy-mm-dd hh:mm:ss,fff:ERROR:ファイル名-line:エラーの行,detail:エラー内容
• ERROR: ログレベル。エラーが発生したことを示します。
• ファイル名-line:エラーの行: エラーが発生したファイル名と行番号。コード内の具体的なエラーポイントを特定するための情報です。
• detail:エラー内容: エラーの詳細内容。発生したエラーのメッセージが記録されます。
• INFOログ(情報ログ)
yyyy-mm-dd hh:mm:ss,fff:INFO:ファイル名-エラー内容
• INFO: ログレベル。通常の情報ログで、エラーハンドリングの処理開始やその他の処理進行状況などを記録するために使われます。
• ファイル名-エラー内容: 情報の具体的な内容。エラー内容として、処理状況などが記録されます。
トレースログと通常ログの違い
トレースログは、エラーが発生した際に、エラーの原因や流れを追跡するための追加情報を詳細に記録したものです。Exceptionのスタックトレース(Throwable.getStackTrace()で取得できるメソッド呼び出し履歴)が含まれます。
トレースログと通常ログの違いは次のようになります:
• 通常のエラーログ:
• 単一のエラーメッセージ、エラーが発生した行、エラーの概要のみが記録されます。
• 例: yyyy-mm-dd hh:mm:ss,fff:ERROR:ファイル名-line:エラーの行,detail:エラー内容
• トレースログ:
• エラーメッセージに加え、エラーが発生するまでのメソッド呼び出し履歴を詳細に記録し、エラーの発生箇所と呼び出しの経路がわかるようにします。複数行にわたる詳細情報が追加されるのが特徴です。
• 例:
yyyy-mm-dd hh:mm:ss,fff:ERROR:ファイル名-line:エラーの行,detail:エラー内容
at package.Class.method(Class.java:行番号)
at package.Class.method2(Class.java:行番号)
バッチサーバーの場合のトレースログ
バッチサーバーでは、複数の処理が連続して実行されるため、エラー発生時に原因を追跡することが特に重要です。通常のエラーログに加えて、エラー行や原因のスタックトレースが含まれるように記録することで、エラーの詳細な原因分析が可能になります。
実装例: エラーログとトレースログを出力する ErrorHandler
以下に、指定のフォーマットでエラーログを出力するErrorHandlerクラスの実装例を示します。
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// 日付フォーマット設定
String timestamp = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS").format(new Date());
// エラーメッセージを構築
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
// INFOレベルのログ出力
logger.log(Level.INFO, String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage()));
// ERRORレベルのログ出力
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
}
// エラーメッセージを構築するメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
}
コードのポイント
1. 日時フォーマット
• SimpleDateFormatでyyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSSの形式でタイムスタンプを生成し、ログの冒頭に追加します。
2. INFOレベルのログ出力
• handleErrorメソッド内で、INFOレベルのメッセージを出力し、処理開始や情報ログとして記録します。
3. ERRORレベルのログ出力
• buildErrorMessageメソッドで、エラー行とエラー内容だけを出力し、さらにバッチサーバーの場合にはスタックトレースを追加します。
• isBatchがtrueの場合、Throwable.getStackTrace()の内容を追加して、トレースログを生成します。
このようにして、通常のエラーログとトレースログを指定のフォーマットで出力できます。
EC2インスタンスから実行すると、デフォルトのタイムゾーンがUTCになっているため、日本標準時(JST)と時差が生じることがあります。これを解消するには、エラーログのタイムゾーンを明示的に設定してJSTに合わせる方法が有効です。
解決方法: タイムゾーンを日本標準時(JST)に設定
SimpleDateFormatを使用する際に、タイムゾーンをAsia/Tokyoに指定して日本標準時に変更します。以下に、タイムゾーンをJSTに設定したエラーハンドリングのコード例を示します。
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// 日付フォーマット設定(JSTに変更)
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date());
// エラーメッセージを構築
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
// INFOレベルのログ出力
logger.log(Level.INFO, String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage()));
// ERRORレベルのログ出力
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
}
// エラーメッセージを構築するメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
}
コードのポイント
1. タイムゾーンの設定
• SimpleDateFormatにsetTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"))を設定して、日本標準時(JST)で日時を出力します。
2. エラーメッセージのフォーマット
• 日時は日本標準時に変換され、指定のフォーマットyyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSSで出力されます。
• INFOとERRORレベルでのログ出力時に、タイムゾーンを日本標準時に固定した日時が使用されるため、EC2環境でも日本時間で記録されます。
この設定により、EC2環境でも日本標準時でエラーログが出力され、時差が解消されます。
以下に、教えたエラーハンドリング処理の通常の呼び出し方とバッチサーバーの場合の呼び出し方を示します。
- 通常の呼び出し方(バッチサーバーではない場合)
通常のWebアプリケーションやAPI処理などでエラーハンドリングを行う場合です。isBatch引数をfalseに設定して呼び出します。
public class MyController {
private ErrorHandler errorHandler;
public MyController() {
// S3Clientの初期化とバケット名の設定
S3Client s3Client = S3ClientProvider.createS3Client();
this.errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
}
public void someMethod() {
try {
// 通常の処理
System.out.println("Processing normally...");
throw new Exception("Sample error for testing"); // エラーハンドリングのテスト用
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングの呼び出し(バッチではないためfalse)
errorHandler.handleError(e, "MyController#someMethod", false);
}
}
}
• 呼び出し内容:
• handleErrorメソッドを呼び出し、例外オブジェクトe、発生箇所を示すメソッド名"MyController#someMethod"、isBatchにfalseを指定します。
• これにより、トレースログは含まれず、エラー行とエラー内容のみがERRORレベルで出力されます。
- バッチサーバーの場合の呼び出し方
バッチ処理の際は、isBatch引数をtrueに設定して呼び出します。これにより、トレースログが含まれるようになります。
public class MyBatchJob {
private ErrorHandler errorHandler;
public MyBatchJob() {
// S3Clientの初期化とバケット名の設定
S3Client s3Client = S3ClientProvider.createS3Client();
this.errorHandler = new ErrorHandler(s3Client, "your-s3-bucket-name");
}
public void executeBatchJob() {
try {
// バッチ処理の開始
System.out.println("Starting batch job...");
throw new Exception("Sample batch error for testing"); // エラーハンドリングのテスト用
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングの呼び出し(バッチ処理のためtrue)
errorHandler.handleError(e, "MyBatchJob#executeBatchJob", true);
}
}
}
• 呼び出し内容:
• handleErrorメソッドに例外オブジェクトe、発生箇所を示すメソッド名"MyBatchJob#executeBatchJob"、isBatchにtrueを指定します。
• isBatchがtrueのため、トレースログが含まれ、エラー行とエラー内容だけでなく、エラー発生までのメソッド呼び出し履歴が詳細に出力されます。
まとめ
• 通常の処理では、isBatchをfalseに設定し、エラー行とエラー内容のみが出力されます。
• バッチ処理では、isBatchをtrueに設定することで、トレースログも含めた詳細なエラーログが出力されます。
INFOメッセージとERRORメッセージの両方をログファイルに出力させたい場合は、Javaのjava.util.logging.Loggerを使用して、それぞれのログレベルで記録する方法が効果的です。Loggerを使用すると、INFOとERRORの両方のメッセージを同じログファイルに出力しつつ、ログレベルを使ってメッセージの重要度を区別することができます。
以下に、INFOとERRORメッセージをログファイルに出力するためのエラーハンドリングの実装例を示します。
- Loggerの設定でファイルへの出力を追加
まず、Loggerを使ってINFOとERRORの両方のメッセージを同じログファイルに出力します。必要に応じてログファイルのパスやフォーマットを指定します。
ファイルに出力するErrorHandlerクラスの例
import java.io.IOException;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.FileHandler;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
import java.util.logging.SimpleFormatter;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
// コンストラクタでファイルへのログ出力を設定
public ErrorHandler() {
try {
// ログファイルのパスを指定
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new SimpleFormatter());
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(Level.INFO); // ログレベルをINFO以上に設定
} catch (IOException e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
}
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプを生成
String timestamp = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS").format(new Date());
// INFOメッセージをログ出力(標準出力にも表示)
String infoMessage = String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage());
logger.log(Level.INFO, infoMessage);
// ERRORメッセージをログ出力(標準エラー出力にも表示)
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
}
// エラーメッセージを構築するメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
}
-
コードのポイント
- FileHandlerの設定
• FileHandlerを使用して、ログ出力をファイル(例: application.log)に設定します。
• fileHandler.setFormatter(new SimpleFormatter())で簡単なフォーマットを指定していますが、カスタムフォーマットを使いたい場合は、Formatterクラスを拡張して独自のフォーマッタを設定できます。 - ログレベルの設定
• logger.setLevel(Level.INFO)でログレベルをINFO以上に設定しており、INFOメッセージとERRORメッセージの両方がログに出力されます。 - INFOメッセージとERRORメッセージの記録
• handleErrorメソッドでは、INFOメッセージをLevel.INFOで、ERRORメッセージをLevel.SEVEREでログに記録しています。INFOは通常のメッセージ、SEVEREはエラーメッセージとして区別され、同じログファイルに出力されます。
- FileHandlerの設定
実行例
このコードを実行すると、INFOとERRORの両方のメッセージがapplication.logファイルに出力されます。以下はログファイルに記録される例です。
2023-10-31 12:00:00,123:INFO:MyFunction-Processing started
2023-10-31 12:00:00,456:ERROR:MyFunction-line:42,detail:NullPointerException occurred
補足
• 標準出力とファイル出力の両立
loggerは、標準出力や標準エラー出力への出力と同時に、ファイルへの出力を行うことが可能です。FileHandlerを追加することで、標準出力とファイル出力の両方で同じログメッセージを確認できます。
• ログファイルのローテーション
FileHandlerの設定でログファイルのサイズ制限やログローテーションを行うことが可能です。長期運用するシステムでは、ファイルサイズの上限を指定してローテーション(古いログを自動的に別ファイルに分ける)を設定すると良いでしょう。
このようにして、INFOとERRORの両方のログを適切なフォーマットでファイルに出力し、システムの運用やデバッグに活用できます。
標準出力(Standard Output)とエラー出力(Error Output)は、プログラムの実行結果を出力するための2つの異なる出力ストリームです。Javaでは、それぞれSystem.outとSystem.errを使って制御できます。
標準出力 (Standard Output) とエラー出力 (Error Output) の違い
• 標準出力 (System.out)
通常の出力を行うために使用されます。一般的には、プログラムの実行結果や情報ログ、通知メッセージなどの出力に用いられます。
• エラー出力 (System.err)
エラーメッセージや例外情報を出力するために使用されます。標準出力とは別のストリームで、エラーや警告の情報を出力し、通常の出力と区別して表示できるようにします。
これらの違いを利用することで、情報ログとエラーログを明確に分けて出力しやすくなり、システムの監視やデバッグがしやすくなります。
標準出力とエラー出力の使い方
Javaでは、標準出力にはSystem.out.println()を、エラー出力にはSystem.err.println()を使用します。
public class ExampleOutput {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("This is standard output."); // 標準出力
System.err.println("This is error output."); // エラー出力
}
}
標準出力とエラー出力を使ったエラーハンドリングの例
ErrorHandlerクラスの例に標準出力とエラー出力を活用した方法を示します。
• INFOメッセージ(標準出力)にはSystem.outを使用
• ERRORメッセージ(エラー出力)にはSystem.errを使用
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
public class ErrorHandler {
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプを生成
String timestamp = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS").format(new Date());
// INFOメッセージを標準出力
System.out.println(String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage()));
// ERRORメッセージをエラー出力
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
System.err.println(errorLog);
}
// エラーメッセージを構築するメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
}
コードのポイント
1. 標準出力(INFOメッセージ)
System.out.println()を使ってINFOレベルのメッセージを出力します。通常の処理進行や状態を示すメッセージをここに出力します。
2. エラー出力(ERRORメッセージ)
System.err.println()を使ってERRORレベルのメッセージを出力します。エラー発生時の情報(エラー行、エラー内容、トレースログ)を記録し、他の標準出力と分けてエラー情報だけを別途出力させます。
標準出力とエラー出力の用途
• システム監視やデバッグの際に、エラーメッセージだけを別ストリームに出力することで、エラー内容に集中して確認できるようになります。
• Javaのアプリケーションサーバーやロギングフレームワークでは、標準出力とエラー出力をそれぞれ異なるログファイルにリダイレクトすることもできます。
これにより、情報ログとエラーログを適切に分離でき、デバッグやトラブルシューティングが効率化されます。
共通のエラーハンドリングをプロジェクト内で使いやすくするためには、エラーハンドリングをシングルトンパターンで実装するのが効果的です。シングルトンパターンを使用すると、アプリケーション全体で一つのインスタンスを共有できるため、毎回初期化する必要がなくなります。
フォルダ構成と配置について
プロジェクトのフォルダ構成に基づいて、エラーハンドリングを共通で使いやすいように配置する方法を示します。
1. common: 共通のユーティリティやヘルパークラスを配置するフォルダです。ここにErrorHandlerクラスを配置します。
2. controller: コントローラー層で、ErrorHandlerを呼び出してエラーハンドリングを行います。
3. model: ビジネスロジックやデータ処理を行う層で、必要に応じてErrorHandlerを呼び出します。
4. entity: エンティティ層には通常、データモデルが含まれるため、エラーハンドリングは必要ない場合が多いですが、特別なデータ操作がある場合には呼び出すことも可能です。
- エラーハンドリングの共通化方法(シングルトンパターンの適用)
ErrorHandlerクラスをシングルトンパターンにして、プロジェクト内のどこからでもアクセス可能にします。以下のコードは、ErrorHandlerクラスをシングルトンパターンで実装する例です。
ErrorHandler.java(commonフォルダ内)
import java.io.IOException;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.logging.FileHandler;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
import java.util.logging.SimpleFormatter;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
// シングルトンパターンで使用するプライベートコンストラクタ
private ErrorHandler() {
try {
// ログファイルのパスを指定
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new SimpleFormatter());
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(Level.INFO); // ログレベルをINFO以上に設定
} catch (IOException e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
}
// シングルトンインスタンスを取得するメソッド
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプを生成
String timestamp = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS").format(new Date());
// INFOメッセージをログ出力(標準出力にも表示)
String infoMessage = String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage());
logger.log(Level.INFO, infoMessage);
// ERRORメッセージをログ出力(標準エラー出力にも表示)
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
}
// エラーメッセージを構築するメソッド
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
}
- 各フォルダでの呼び出し方
これでErrorHandlerをシングルトンとして設定したので、他のクラス(コントローラーやモデル層)でErrorHandler.getInstance()を呼び出してエラーハンドリングを行います。
コントローラー層でのエラーハンドリング呼び出し
import common.ErrorHandler;
public class MyController {
public void someMethod() {
try {
// 通常の処理
System.out.println("Processing in MyController...");
throw new Exception("Sample exception for testing"); // エラーハンドリングのテスト用
} catch (Exception e) {
// シングルトンインスタンスでエラーハンドリングを呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(e, "MyController#someMethod", false);
}
}
}
モデル層でのエラーハンドリング呼び出し
import common.ErrorHandler;
public class MyModel {
public void processBusinessLogic() {
try {
// ビジネスロジックの処理
System.out.println("Processing in MyModel...");
throw new Exception("Business logic error for testing"); // エラーハンドリングのテスト用
} catch (Exception e) {
// シングルトンインスタンスでエラーハンドリングを呼び出し(バッチの場合はtrueに設定)
ErrorHandler.getInstance().handleError(e, "MyModel#processBusinessLogic", true);
}
}
}
まとめ
• ErrorHandlerクラスをcommonフォルダに配置し、シングルトンパターンで実装することで、プロジェクト全体で一度の初期化のみで使用できるようになります。
• コントローラー層やモデル層から、ErrorHandler.getInstance()を呼び出すだけでエラーハンドリングを行えるため、毎回の初期化が不要になり、コードがシンプルでメンテナンスしやすくなります。
このようにすることで、全体で一貫したエラーハンドリングが実現され、各層から簡単に利用できるようになります。
シングルトンパターンで実装したErrorHandlerクラスに、S3へのエラーログのアップロード処理も含めた形で、完全なコード例を示します。この実装により、アプリケーション全体で一度だけErrorHandlerを初期化し、どの層からでも共通でエラーハンドリングとS3へのアップロードを行うことができます。
完全なエラーハンドリングコード(S3アップロードを含む)
ErrorHandler.java(commonフォルダに配置)
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.FileHandler;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.Logger;
import java.util.logging.SimpleFormatter;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ログファイルの設定
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new SimpleFormatter());
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(Level.INFO);
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化(リージョンに合わせて設定)
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成(JSTで表示)
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date());
// INFOログの出力
String infoMessage = String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage());
logger.log(Level.INFO, infoMessage);
// ERRORログの出力
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// エラーメッセージの構築
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/"); // yyyy/MM/dd形式
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-"); // HH-mm-ss-SSS形式
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
}
コードの説明
1. シングルトンパターンの適用
• ErrorHandlerクラスはシングルトンパターンで実装されており、getInstanceメソッドを使ってアプリケーション全体で一つのインスタンスを共有します。
2. ファイルログの設定
• ログファイルapplication.logにINFOとERRORレベルのメッセージを出力し、FileHandlerでファイルログの設定をしています。
3. S3クライアントの初期化
• コンストラクタでS3Clientを初期化し、S3バケット名も設定します。この設定は一度だけ行われ、S3へのアップロードに使われます。
4. エラーメッセージの構築とログ出力
• handleErrorメソッドでINFOレベルの情報ログと、ERRORレベルのエラーログを構築し、それぞれ標準出力およびファイルログに記録します。
• buildErrorMessageでエラー行とエラー内容を含むメッセージを作成し、バッチサーバーの場合にはトレースログも追加します。
5. S3にアップロード
• uploadLogToS3メソッドでエラーログをS3にアップロードします。ファイルパスはbuildS3Pathメソッドでyyyy/MM/dd/ファイル名.logの形式で生成します。
各層での呼び出し方法
コントローラー層での呼び出し
import common.ErrorHandler;
public class MyController {
public void someMethod() {
try {
// 通常の処理
System.out.println("Processing in MyController...");
throw new Exception("Sample exception for testing"); // テスト用の例外
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングを呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(e, "MyController#someMethod", false);
}
}
}
モデル層での呼び出し(バッチ処理)
import common.ErrorHandler;
public class MyModel {
public void processBusinessLogic() {
try {
// ビジネスロジック処理
System.out.println("Processing in MyModel...");
throw new Exception("Business logic error for testing"); // テスト用の例外
} catch (Exception e) {
// エラーハンドリングを呼び出し(バッチ処理として設定)
ErrorHandler.getInstance().handleError(e, "MyModel#processBusinessLogic", true);
}
}
}
まとめ
• ErrorHandlerクラスをシングルトンパターンで実装し、どの層からでも共通してエラーハンドリングが呼び出せるようにしました。
• INFOとERRORメッセージをapplication.logに出力し、エラーログをS3にアップロードする処理を含めています。
• コントローラー層やモデル層からErrorHandler.getInstance()を呼び出して利用することで、使いやすく共通化されています。
Loggerの詳細なカスタマイズには、LevelやFormatterを活用してINFOとERRORの出力をより柔軟に設定することができます。以下では、ErrorHandlerクラスでLevelやFormatterを使ってログのカスタマイズを行い、INFOとERRORの出力を適切に設定する方法を示します。
改良版 ErrorHandler クラス
このコードでは、Levelを使ってログの出力レベルを設定し、Formatterを使ってフォーマットを詳細に指定しています。
カスタム ErrorHandler.java
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ログファイルの設定
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(Level.ALL); // 全レベルを記録
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(Level.ALL); // ロガーのレベルも設定
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// INFOログの出力
String infoMessage = String.format("%s:INFO:%s-%s", timestamp, functionName, t.getMessage());
logger.log(Level.INFO, infoMessage);
// ERRORログの出力
String errorLog = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, isBatch);
logger.log(Level.SEVERE, errorLog);
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// エラーメッセージの構築
private String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なエラーメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:ERROR:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
// タイムスタンプの設定
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
// ログのメッセージフォーマット
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
コードの解説
1. CustomLogFormatter クラス
• Formatterを継承したCustomLogFormatterを定義し、ログのフォーマットをカスタマイズしています。
• 各ログエントリにタイムスタンプ(JST)、ログレベル(INFOまたはERROR)、メッセージを出力します。
2. FileHandlerの設定
• FileHandlerのログレベルをLevel.ALLに設定して、全てのログレベル(INFO、SEVEREなど)をログファイルに記録できるようにしています。
• CustomLogFormatterをFileHandlerに設定することで、カスタムフォーマットでログが出力されるようにしています。
3. ログの出力
• logger.log(Level.INFO, infoMessage);でINFOレベルのログを出力します。
• logger.log(Level.SEVERE, errorLog);でERRORレベルのログを出力します。
• これにより、INFOとERRORが区別され、カスタムフォーマットで同じログファイルに記録されます。
4. タイムスタンプ生成のメソッド化
• getTimestamp()メソッドでタイムスタンプを生成し、各ログエントリにJSTの日時を使うようにしています。
例: ログ出力内容
application.logファイルに記録されるログは次のような形式になります。
2023-10-31 12:00:00,123:INFO:MyFunction-Processing started
2023-10-31 12:00:00,456:ERROR:MyFunction-line:42,detail:NullPointerException occurred
INFO: Log uploaded to S3: app/2023/10/31/MyFunction/12-00-00-456.log
この設定により、INFOとERRORのログを区別して、フォーマットを適用した状態でファイルに出力しつつ、S3へのアップロードも行うことができます。
はい、FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);の "application.log" は仮のファイル名であり、ログを出力するファイルの名前を指定しています。このファイル名は任意であり、実際の用途に応じて変更できます。
FileHandlerの構成と引数の意味
new FileHandler("application.log", true); の構成は以下のようになっています:
1. 第一引数 ("application.log"):
• ログの出力先ファイルの名前です。例えば、application.logはログファイル名の一例であり、必要に応じてerror.logやapp-log.logなど、任意の名前に変更可能です。
• このファイルは、アプリケーションが実行されるディレクトリに生成されます。指定したディレクトリがなければ、フルパスを指定することも可能です(例: "/var/logs/application.log")。
2. 第二引数 (true):
• trueは「追記モード」を意味します。この設定により、既存のログファイルが存在する場合、内容を上書きせずに新しいログを追加していきます。
• falseにすると、ログファイルが毎回初期化され、実行するたびに新しい内容で上書きされます。
例: ファイル名を変えて使う場合
アプリケーションの運用環境などに合わせて、ログファイル名を変更することができます。たとえば、次のように変更可能です。
FileHandler fileHandler = new FileHandler("logs/app-log.log", true); // logsフォルダに出力
これにより、logsディレクトリにapp-log.logという名前のログファイルが作成され、追記モードで記録されます。
注意点
• ディレクトリの存在確認:
フルパスを指定する場合、そのディレクトリが存在しないとエラーになります。必要に応じて事前にディレクトリを作成しておく必要があります。
このように、ファイル名を用途に合わせて変更し、適切なパスや名前で管理することが可能です。
エラーメッセージの構築時にログのレベルを利用することは可能です。LogRecordを使って、ログのレベル(INFO、ERRORなど)をメッセージに組み込むことができます。以下は、エラーメッセージの構築時にレベルを使う方法の例です。
エラーメッセージ構築にレベルを含めた実装例
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.Level;
import java.util.logging.LogRecord;
public class ErrorHandler {
// ログメッセージを構築するメソッド
public String buildErrorMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, Level level, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// エラー行を取得
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
// ログメッセージにレベルを含めて構築
sb.append(String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, level.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// エラーハンドリングの例
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
String timestamp = getTimestamp();
Level level = isBatch ? Level.SEVERE : Level.INFO; // バッチ処理かどうかでレベルを決定
// エラーメッセージを構築し出力
String errorMessage = buildErrorMessage(t, functionName, timestamp, level, isBatch);
System.out.println(errorMessage); // 例として標準出力に出力
}
}
コードのポイント
• Levelの利用
• buildErrorMessageメソッドの引数にLevelを追加し、メッセージ構築時にログレベルを挿入しています。
• 例えば、Level.INFOの場合はINFO、Level.SEVEREの場合はERRORというログレベルがメッセージに含まれます。
• メッセージ構築のフォーマット
• メッセージのフォーマットに%s:%s:%s-line:%d,detail:%sを使用しており、タイムスタンプ、レベル、関数名、エラー行、エラー内容が含まれます。
出力例
以下はhandleErrorを実行した際のエラーメッセージの出力例です。
2023-10-31 12:00:00,123:ERROR:MyFunction-line:42,detail:NullPointerException occurred
この方法で、エラーメッセージにログレベルを含めることができ、INFOとERRORなどのレベルごとのメッセージが明確になります。
INFOとERRORレベルのログを常にファイルに出力し、さらに呼び出し時に適切なLevelを渡す方法を以下に示します。
方法概要
1. FileHandlerでINFOとERRORレベルのログを常にファイルに出力
FileHandlerのログレベルをLevel.INFOに設定することで、INFOおよびそれ以上のレベル(INFOとSEVERE)がファイルに出力されます。
2. 呼び出し時に渡すLevelの指定
• INFOレベルのログを出力したい場合にはLevel.INFOを渡します。
• エラーログ(エラーや例外)として出力する場合はLevel.SEVEREを渡します。
改良版 ErrorHandler クラス
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(Level.INFO); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(Level.INFO); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, Level level, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築
String logMessage = buildLogMessage(t, functionName, timestamp, level, isBatch);
logger.log(level, logMessage); // 指定されたレベルでログ出力
// S3にエラーログをアップロード
if (level == Level.SEVERE) {
uploadLogToS3(logMessage, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ログメッセージの構築(レベルを含む)
private String buildLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, Level level, boolean isBatch) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なログメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, level.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// バッチサーバーの場合はトレースログを追加
if (isBatch) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String
申し訳ありません、続きはこちらです。
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(Level.SEVERE, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(Level.SEVERE, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
コードのポイント
1. エラーメッセージにレベルを含む
• buildLogMessageメソッドで、ログレベル(level.getName())をメッセージに含めるようにしています。
• これにより、INFOやERRORのレベルがメッセージ内に記録され、後でログの重要度を確認しやすくなります。
2. S3へのアップロード制御
• handleErrorメソッド内で、Level.SEVEREのみをS3にアップロードする条件を追加しています。これにより、ERRORレベルのログだけがS3に送信され、INFOログはファイル出力のみにとどまります。
3. 呼び出し方法とレベルの指定
• INFOレベルのログを出力したい場合は、handleErrorを呼び出す際にLevel.INFOを渡し、エラーとして出力したい場合はLevel.SEVEREを渡します。
呼び出し例
INFOレベルでの呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Information message"), "MyFunction", Level.INFO, false);
ERRORレベルでの呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Severe error occurred"), "MyFunction", Level.SEVERE, true);
この構成により、INFOおよびERRORレベルのログがファイルに出力され、ERRORレベルのログのみがS3にアップロードされます。
ご指摘の内容に基づき、以下のようにコードを修正します。これにより、画面からのエラーはERRORレベルで出力し、バッチ処理ではERRORとINFOの両方でトレースログを出力するようにします。また、ログレベルは定数として定義し、ベタ書きを避けています。
修正版 ErrorHandler クラス
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// ログレベル定数
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = Level.SEVERE;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(INFO_LEVEL); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, Level level, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築
String logMessage = buildLogMessage(t, functionName, timestamp, level, false);
logger.log(level, logMessage); // 指定されたレベルでエラーメッセージをログ出力
// バッチ処理でのトレースログ(INFOレベルで追加出力)
if (isBatch) {
String traceLog = buildLogMessage(t, functionName, timestamp, INFO_LEVEL, true);
logger.log(INFO_LEVEL, traceLog);
}
// S3にエラーログをアップロード
if (level == ERROR_LEVEL) {
uploadLogToS3(logMessage, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ログメッセージの構築(レベルを含む)
private String buildLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp, Level level, boolean includeTrace) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// 基本的なログメッセージ
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
sb.append(String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, level.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage()));
// トレースログの追加(必要に応じて)
if (includeTrace) {
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\n\tat ").append(element.toString());
}
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
コードのポイント
1. ログレベル定数の定義
• INFO_LEVELとERROR_LEVELの定数を定義し、Level.INFOやLevel.SEVEREのベタ書きを避けています。これにより、他のコードからもレベルが共通して使用できます。
2. エラーメッセージの構築と出力
• handleErrorメソッドでは、渡されたlevelでエラーメッセージを出力します。画面からのエラーはERROR_LEVEL、情報メッセージはINFO_LEVELでログを記録します。
• バッチ処理の場合、ERROR_LEVELでメインのエラーメッセージを出力し、さらにトレースログをINFO_LEVELで追加出力します。
3. トレースログの出力制御
• buildLogMessageメソッドのincludeTrace引数で、トレースログを含むかどうかを制御しています。
• バッチ処理でのみトレースログを出力し、通常のエラーではトレースログを含みません。
4. S3アップロード制御
• handleErrorメソッド内で、levelがERROR_LEVELのときのみS3へのアップロードを実行します。
呼び出し例
画面からのエラーハンドリング呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Screen error occurred"), "MyFunction", ErrorHandler.ERROR_LEVEL, false);
バッチ処理でのエラーハンドリング呼び出し
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Batch error occurred"), "MyBatchFunction", ErrorHandler.ERROR_LEVEL, true);
この修正により、ERRORレベルのエラーメッセージと、バッチ処理の場合はINFOレベルでトレースログも追加出力されるようになります。ログレベルの定数も活用して、コードがより明確で管理しやすくなっています。
はい、このコードではlogger.log(level, logMessage);を使用することで、INFOおよびERRORレベルのログがファイルにも出力されます。設定したFileHandlerがLevel.INFO以上のレベルのログ(INFO、ERROR)を対象としているため、ERRORレベルのエラーメッセージも自動的にファイルに出力されます。
仕組みの詳細
1. FileHandlerの設定
FileHandlerのレベルをINFO_LEVEL(Level.INFO)に設定しています。これにより、INFO以上のすべてのログがファイルに出力されます。
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFO以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
2. logger.logによる出力
logger.log(level, logMessage);で、指定されたlevel(INFOまたはERROR)でログを出力します。たとえば、以下の呼び出しではERROR_LEVELを渡しているため、エラーがERRORレベルで出力されます:
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Sample error"), "MyFunction", ErrorHandler.ERROR_LEVEL, false);
3. FileHandlerによるログの出力制御
FileHandlerがINFOレベル以上のログをファイルに記録するため、上記のERRORレベルのログもファイルに出力されます。
動作例
handleErrorメソッドでERROR_LEVELを指定してエラーが発生した場合、以下のようにファイルapplication.logに記録されます:
2023-10-31 12:00:00,123:ERROR:MyFunction-line:42,detail:Sample error
これにより、INFOおよびERRORの両方がファイルに出力されることが確認できます。
ERRORやINFOといったログレベルをベタ書きするのではなく、定数を使って管理すると、コードの可読性や保守性が向上します。特に、ログレベルを他の部分でも再利用する場合や、後からログレベルを変更する可能性がある場合には、定数を使う方が便利です。
定数でログレベルを管理するメリット
1. 可読性の向上
コード内で一貫してErrorHandler.INFO_LEVELやErrorHandler.ERROR_LEVELといった定数が使われるため、ログレベルの意味が明確になります。
2. 保守性の向上
ログレベルを変更したい場合、定数の定義を変えるだけで済むため、コード全体を修正する手間が省けます。
3. 一貫性の確保
プロジェクト全体で同じ定数を使用することで、ログ出力が一貫した形式で保たれ、ログ分析やデバッグが容易になります。
改良例:ログレベルを定数で管理する
以下の例では、INFOとERRORのレベルを定数として定義し、コード全体で使用しています。
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// ログレベル定数
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = Level.SEVERE;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(INFO_LEVEL); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築してERRORレベルで出力
String errorLog = buildErrorLogMessage(t, functionName, timestamp);
logger.log(ERROR_LEVEL, errorLog); // ERRORレベルのエラーメッセージをログ出力
// バッチ処理の場合、INFOレベルでトレースログを出力
if (isBatch) {
String traceLog = buildInfoTraceLog(t, functionName, timestamp);
logger.log(INFO_LEVEL, traceLog);
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ERRORレベルのエラーメッセージの構築
private String buildErrorLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
return String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, ERROR_LEVEL.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage());
}
// INFOレベルのトレースログメッセージの構築(バッチ用)
private String buildInfoTraceLog(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// INFOレベルでの日付、レベル、関数名のみ
sb.append(String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, INFO_LEVEL.getName(), functionName));
// トレースログを追加
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element.toString()).append("\n");
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
修正点とポイント
1. ログレベルの定数化
• INFO_LEVELとERROR_LEVELを定数として定義し、Level.INFOやLevel.SEVEREのベタ書きを回避しています。
2. ログメッセージでのレベル表示
• buildErrorLogMessageとbuildInfoTraceLogメソッド内で、ERROR_LEVEL.getName()やINFO_LEVEL.getName()を使用して、レベルの名前をメッセージに含めています。
この構成により、ログレベルが明確になり、定数の管理がしやすくなります。また、後でログレベルを変更したり、別のロガー設定に切り替えたりする場合でも、コードを広範囲に修正する必要がなくなります。
このErrorHandlerクラスは、Javaでのエラーハンドリングとログ管理を行い、エラーメッセージをローカルのログファイルに記録するだけでなく、Amazon S3にエラーログをアップロードする機能も備えています。また、バッチ処理のエラー時にはINFOレベルでトレースログも出力されます。
クラス構成と機能の解説
1. フィールドと定数
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = Level.SEVERE;
• logger:java.util.logging.Loggerを使ってログを管理します。
• instance:シングルトンパターンのために、このクラスの唯一のインスタンスを保持します。
• s3Client:S3にログをアップロードするためのS3Clientインスタンスです。
• s3BucketName:ログをアップロードするS3バケット名を格納します。
• INFO_LEVELとERROR_LEVEL:INFOとERRORレベルを定数として定義し、コード全体で統一的に使用します。
2. シングルトンパターンの実装
private ErrorHandler() { ... }
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
• コンストラクタをprivateにすることで、外部からインスタンスを直接生成できなくし、getInstance()メソッドで唯一のインスタンスを取得できるようにしています。これにより、アプリケーション全体で同じインスタンスが使用されます。
3. エラーハンドリングとログ出力 (handleErrorメソッド)
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) { ... }
• Throwable t:例外情報を格納します。
• String functionName:エラーが発生した関数名を指定します。
• boolean isBatch:バッチ処理かどうかを示し、バッチ処理の場合にはINFOレベルのトレースログも出力します。
処理の流れ
• buildErrorLogMessageでエラーメッセージを構築し、ERRORレベルで出力します。
• バッチ処理の場合は、buildInfoTraceLogでINFOレベルのトレースログも構築して出力します。
• 最後に、ERRORレベルのエラーログをS3にアップロードします。
4. タイムスタンプの生成 (getTimestampメソッド)
private String getTimestamp() { ... }
• 現在の時刻を日本標準時(JST)でフォーマットし、yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSSの形式で返します。
5. エラーメッセージの構築 (buildErrorLogMessageメソッド)
private String buildErrorLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp) { ... }
• ERRORレベルのエラーメッセージを構築します。エラーメッセージには日時、エラーレベル、関数名、エラー行、エラー内容が含まれます。
• Throwableのスタックトレースからエラー行番号とエラー内容を取得しています。
6. トレースログの構築 (buildInfoTraceLogメソッド)
private String buildInfoTraceLog(Throwable t, String functionName, String timestamp) { ... }
• バッチ処理のINFOレベルでトレースログを出力します。エラーメッセージには日時、INFOレベル、関数名だけが含まれ、続けてスタックトレースが出力されます。
7. S3ファイルパスの生成 (buildS3Pathメソッド)
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) { ... }
• S3にアップロードするファイルのパスを生成します。ファイル名はyyyy/MM/dd/関数名/HH-mm-ss-SSS.logの形式で生成され、S3バケット内の階層的な構造を実現しています。
8. S3へのエラーログアップロード (uploadLogToS3メソッド)
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) { ... }
• エラーメッセージをS3にアップロードします。
• logContentをByteArrayInputStreamに変換し、s3Client.putObjectを使って指定のバケットとパスにアップロードします。
• アップロードが成功した場合はINFOレベルでログに記録し、エラーが発生した場合はERRORレベルでエラーメッセージを記録します。
9. カスタムフォーマッタ (CustomLogFormatterクラス)
private static class CustomLogFormatter extends Formatter { ... }
• 日時、レベル、メッセージの形式を指定してログを整形します。これにより、統一されたフォーマットでログが記録されます。
全体の流れ
• 画面からのエラー
• ERRORレベルでエラーメッセージをログファイルに記録し、エラーメッセージをS3にアップロードします。
• バッチ処理エラー
• ERRORレベルでエラーメッセージを出力し、続けてINFOレベルでトレースログを出力します。
• ERRORレベルのエラーメッセージがS3にもアップロードされ、詳細なトレース情報がログファイルに残ります。
このErrorHandlerクラスにより、エラーハンドリングとログ管理、S3へのアップロードが効率よく行われ、システムのエラーログが一貫した形式で管理されます。
Throwable tはJavaにおける例外処理のためのパラメータです。Throwableは、Javaのすべての例外およびエラーを表すクラスで、ExceptionやErrorといったすべてのエラーのスーパークラスです。
詳細説明
• Throwable クラス
Throwableは、例外(Exception)とエラー(Error)の両方を扱うことができるクラスで、Javaの例外階層の最上位に位置しています。Exceptionは、プログラムで処理できる一般的な例外を表し、Errorはシステムレベルの深刻なエラーを表します。
public class Throwable extends Object implements Serializable
• 用途
Throwableを引数にすると、ExceptionとErrorの両方を処理できるため、幅広いエラーをキャッチして処理することができます。たとえば、Exceptionは通常のプログラムのエラーハンドリングで使われますが、Errorはシステムのリソース不足などの深刻なエラーで発生します。
Throwable tの役割
Throwable tは、メソッドが呼び出された際に発生したエラーまたは例外の情報を保持するオブジェクトで、これにより、エラーメッセージやスタックトレースなどの情報にアクセスできます。
Throwableの使用例
たとえば、次のようにThrowableを使用することで、一般的な例外もシステムレベルのエラーもキャッチし、処理を続けることができます。
try {
// 例外が発生する可能性のあるコード
} catch (Throwable t) {
System.err.println("An error occurred: " + t.getMessage());
t.printStackTrace(); // スタックトレースを出力して詳細情報を表示
}
Throwableを使った情報取得
• メッセージ取得: t.getMessage() でエラーメッセージを取得
• スタックトレース取得: t.printStackTrace() でエラーの発生箇所を含む詳細なスタックトレースを取得
ThrowableがExceptionやErrorと異なる点
• Exception: 一般的な例外。プログラムで通常のエラーハンドリングとして利用されます。
• Error: JVMやシステムレベルの深刻なエラー(メモリ不足など)。通常、プログラムで捕捉して処理することは想定されていませんが、Throwableでキャッチすることも可能です。
まとめ
Throwable tは、例外やエラーの情報を保持し、エラーハンドリングのために必要な詳細情報(メッセージやスタックトレース)を取得できるオブジェクトとして役立ちます。このため、Throwableを引数にすることで、一般的なエラーからシステムレベルのエラーまで幅広く処理できるようになります。
バッチ処理のエラー時に、ERRORレベルのエラーメッセージに加え、INFOレベルでトレースログが表示されるようにコードを修正します。
以下の修正版コードでは、handleErrorメソッド内で、バッチ処理の場合はERRORレベルでエラーメッセージを出力し、その後にINFOレベルでトレースログを出力するようにしています。
修正版 ErrorHandler クラス
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// ログレベル定数
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = Level.SEVERE;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(INFO_LEVEL); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築してERRORレベルで出力
String errorLog = buildErrorLogMessage(t, functionName, timestamp);
logger.log(ERROR_LEVEL, errorLog); // ERRORレベルのエラーメッセージをログ出力
// バッチ処理の場合、INFOレベルでトレースログを出力
if (isBatch) {
String traceLog = buildInfoTraceLog(t, functionName, timestamp);
logger.log(INFO_LEVEL, traceLog); // INFOレベルのトレースログを出力
}
// S3にエラーログをアップロード
uploadLogToS3(errorLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ERRORレベルのエラーメッセージの構築
private String buildErrorLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
return String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, ERROR_LEVEL.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage());
}
// INFOレベルのトレースログメッセージの構築(バッチ用)
private String buildInfoTraceLog(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// INFOレベルでの日付、レベル、関数名のみ
sb.append(String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, INFO_LEVEL.getName(), functionName));
// トレースログを追加
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element.toString()).append("\n");
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
修正ポイント
1. handleError メソッド内のバッチ処理条件
• isBatchがtrueの場合、まずERRORレベルでエラーメッセージを出力し、次にINFOレベルでトレースログを出力するようにしています。
2. buildInfoTraceLogメソッド
• INFOレベルでのトレースログを構築するメソッドで、日付、INFOレベル、関数名のみが含まれる行を最初に追加し、続いてスタックトレースを出力します。
出力されるログの形式(バッチエラー時)
呼び出しコード:
ErrorHandler.getInstance().handleError(new Exception("Batch error occurred"), "MyBatchFunction", true);
出力例
2023-10-31 12:00:00,123:ERROR:MyBatchFunction-line:42,detail:Batch error occurred
2023-10-31 12:00:00,123:INFO:MyBatchFunction
at com.example.MyBatchFunction.someMethod(MyBatchFunction.java:42)
at com.example.MyBatchFunction.main(MyBatchFunction.java:12)
• ERRORレベルのログ: バッチエラーが発生した際の概要が表示されます。
• INFOレベルのトレースログ: ERRORレベルに続けて、トレース情報がINFOレベルで出力されます。
これにより、バッチ処理の場合にはERRORレベルでエラーメッセージを出力し、INFOレベルでトレースログも表示されるようになっています。
おっしゃるとおり、uploadLogToS3メソッドでは、ERRORレベルのエラーメッセージのみがS3にアップロードされており、バッチ処理時のINFOレベルのトレースログは含まれていませんでした。以下のように、ERRORとINFOの両方のログをS3にアップロードするように修正します。
修正案
handleErrorメソッド内で、バッチ処理の場合にERRORとINFOレベルの両方のログを連結し、その内容をS3にアップロードします。
修正版 ErrorHandler クラス
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// ログレベル定数
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = Level.SEVERE;
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(INFO_LEVEL); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築してERRORレベルで出力
String errorLog = buildErrorLogMessage(t, functionName, timestamp);
logger.log(ERROR_LEVEL, errorLog); // ERRORレベルのエラーメッセージをログ出力
// バッチ処理の場合、INFOレベルでトレースログを出力し、両方のログを結合してS3にアップロード
String combinedLog = errorLog;
if (isBatch) {
String traceLog = buildInfoTraceLog(t, functionName, timestamp);
logger.log(INFO_LEVEL, traceLog); // INFOレベルのトレースログを出力
combinedLog += "\n" + traceLog; // 両方のログを結合
}
// 結合したログをS3にアップロード
uploadLogToS3(combinedLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ERRORレベルのエラーメッセージの構築
private String buildErrorLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
return String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, ERROR_LEVEL.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage());
}
// INFOレベルのトレースログメッセージの構築(バッチ用)
private String buildInfoTraceLog(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// INFOレベルでの日付、レベル、関数名のみ
sb.append(String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, INFO_LEVEL.getName(), functionName));
// トレースログを追加
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element.toString()).append("\n");
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel(), record.getMessage());
}
}
}
修正ポイント
1. handleErrorメソッドの修正
• errorLogにINFOレベルのトレースログ(traceLog)を追加し、combinedLogに連結して、S3にアップロードするログ内容を作成しました。
• isBatchがtrueの場合、ERRORとINFOの両方のログを連結してcombinedLogとしてまとめます。
2. S3へのアップロード
• uploadLogToS3(combinedLog, buildS3Path(functionName, timestamp));で、combinedLogをアップロードすることで、ERRORとINFOの両方がS3に保存されるようになっています。
これにより、バッチ処理時にはERRORレベルのメッセージとINFOレベルのトレースログがS3にアップロードされ、ファイルに完全な情報が記録されます。
JavaのLoggerでは、Level.SEVEREがデフォルトの「重大エラー」レベルですが、SEVEREという用語を変更したい場合、カスタムのログレベルやエラーメッセージの出力を調整することができます。
以下は、カスタムのERRORレベルを追加してSEVEREの代わりに使用する方法です。
カスタムエラーレベルの設定
JavaのLoggerでは、独自のログレベルを定義することができるので、Level.SEVEREの代わりにカスタムのLevel.ERRORを作成し、それを使用します。
修正版 ErrorHandler クラス
import software.amazon.awssdk.services.s3.S3Client;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.PutObjectRequest;
import software.amazon.awssdk.services.s3.model.S3Exception;
import software.amazon.awssdk.core.sync.RequestBody;
import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.InputStream;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.TimeZone;
import java.util.logging.*;
public class ErrorHandler {
private static final Logger logger = Logger.getLogger(ErrorHandler.class.getName());
private static ErrorHandler instance;
private S3Client s3Client;
private String s3BucketName;
// カスタムログレベルの定義
public static final Level INFO_LEVEL = Level.INFO;
public static final Level ERROR_LEVEL = new CustomErrorLevel("ERROR", Level.SEVERE.intValue() + 1);
// プライベートコンストラクタ(シングルトンパターン)
private ErrorHandler() {
try {
// ファイルハンドラを設定し、INFOレベル以上のログを記録
FileHandler fileHandler = new FileHandler("application.log", true);
fileHandler.setFormatter(new CustomLogFormatter());
fileHandler.setLevel(INFO_LEVEL); // INFOレベル以上をファイルに出力
logger.addHandler(fileHandler);
logger.setLevel(INFO_LEVEL); // ロガーのレベルを設定(INFO以上を出力)
} catch (Exception e) {
System.err.println("Failed to set up file logger: " + e.getMessage());
}
// S3クライアントの初期化
s3Client = S3Client.builder()
.region(software.amazon.awssdk.regions.Region.AP_NORTHEAST_1) // 適切なリージョンに変更
.build();
s3BucketName = "your-s3-bucket-name"; // 適切なS3バケット名に変更
}
// シングルトンインスタンスの取得
public static ErrorHandler getInstance() {
if (instance == null) {
instance = new ErrorHandler();
}
return instance;
}
// エラーハンドリングとS3へのアップロード処理
public void handleError(Throwable t, String functionName, boolean isBatch) {
// タイムスタンプの生成
String timestamp = getTimestamp();
// エラーメッセージを構築してERRORレベルで出力
String errorLog = buildErrorLogMessage(t, functionName, timestamp);
logger.log(ERROR_LEVEL, errorLog); // カスタムERRORレベルのエラーメッセージをログ出力
// バッチ処理の場合、INFOレベルでトレースログを出力し、両方のログを結合してS3にアップロード
String combinedLog = errorLog;
if (isBatch) {
String traceLog = buildInfoTraceLog(t, functionName, timestamp);
logger.log(INFO_LEVEL, traceLog); // INFOレベルのトレースログを出力
combinedLog += "\n" + traceLog; // 両方のログを結合
}
// 結合したログをS3にアップロード
uploadLogToS3(combinedLog, buildS3Path(functionName, timestamp));
}
// タイムスタンプの生成メソッド
private String getTimestamp() {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
return sdf.format(new Date());
}
// ERRORレベルのエラーメッセージの構築
private String buildErrorLogMessage(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StackTraceElement errorLine = t.getStackTrace()[0];
return String.format("%s:%s:%s-line:%d,detail:%s",
timestamp, ERROR_LEVEL.getName(), functionName, errorLine.getLineNumber(), t.getMessage());
}
// INFOレベルのトレースログメッセージの構築(バッチ用)
private String buildInfoTraceLog(Throwable t, String functionName, String timestamp) {
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// INFOレベルでの日付、レベル、関数名のみ
sb.append(String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, INFO_LEVEL.getName(), functionName));
// トレースログを追加
for (StackTraceElement element : t.getStackTrace()) {
sb.append("\tat ").append(element.toString()).append("\n");
}
return sb.toString();
}
// S3に保存するためのファイルパスを生成
private String buildS3Path(String functionName, String timestamp) {
String datePath = timestamp.substring(0, 10).replace("-", "/");
String time = timestamp.substring(11, 23).replace(":", "-");
return String.format("app/%s/%s/%s.log", datePath, functionName, time);
}
// S3にエラーログをアップロード
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
// カスタムフォーマッタクラス
private static class CustomLogFormatter extends Formatter {
@Override
public String format(LogRecord record) {
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS");
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
String timestamp = sdf.format(new Date(record.getMillis()));
return String.format("%s:%s:%s\n", timestamp, record.getLevel().getName(), record.getMessage());
}
}
// カスタムERRORレベルの定義
private static class CustomErrorLevel extends Level {
protected CustomErrorLevel(String name, int value) {
super(name, value);
}
}
}
修正ポイント
1. カスタムログレベルCustomErrorLevelの作成
• Levelクラスを拡張して、独自のERRORレベルを定義しました。
• new CustomErrorLevel("ERROR", Level.SEVERE.intValue() + 1);で、SEVEREより高い優先度のERRORレベルを作成しています。
2. エラーメッセージの出力
• ERRORレベルでエラーメッセージを出力する際に、ERROR_LEVEL.getName()が呼び出され、SEVEREではなくERRORという名前でログが記録されます。
この修正により、SEVEREではなく、ERRORというカスタムレベル名がログ出力に使われます。
S3にアップロードする処理部分で、try-catchブロックがある目的と、S3クライアントについて説明します。
try-catchでのエラーハンドリング
uploadLogToS3メソッドのtry-catchブロックは、S3へのアップロード処理中にエラーが発生した場合に備えています。具体的には、次のようなエラーハンドリングが行われています。
private void uploadLogToS3(String logContent, String s3Path) {
try (InputStream logStream = new ByteArrayInputStream(logContent.getBytes(StandardCharsets.UTF_8))) {
s3Client.putObject(PutObjectRequest.builder()
.bucket(s3BucketName)
.key(s3Path)
.build(),
RequestBody.fromInputStream(logStream, logContent.length()));
logger.info("INFO: Log uploaded to S3: " + s3Path);
} catch (S3Exception s3Exception) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "S3Exception: " + s3Exception.awsErrorDetails().errorMessage());
} catch (Exception e) {
logger.log(ERROR_LEVEL, "Exception during S3 upload", e);
}
}
• S3Exception
S3サービスに関するエラー(例えば、アクセス権限エラー、リソースが存在しないエラーなど)が発生した場合、S3Exceptionがスローされます。catch (S3Exception s3Exception)でキャッチし、エラーメッセージをERROR_LEVELでログ出力しています。
• 一般的なException
その他の例外が発生した場合(ネットワーク接続の問題など)、catch (Exception e)でキャッチして、同様にERROR_LEVELで出力します。
この処理により、S3へのアップロードに失敗しても、エラーメッセージが記録され、原因調査が容易になります。
S3クライアントの解放について
S3クライアント(s3Client)は、JavaのAWS SDKによって管理されるHTTPクライアントです。AWS SDKのS3クライアントは自動的に接続プールを管理しており、通常、明示的に解放する必要はありません。
しかし、アプリケーションが終了する際にS3クライアントを閉じるのが望ましい場合もあります。この場合、s3Client.close()メソッドを呼び出すことでリソースを解放できます。ただし、S3クライアントをシングルトンで共有しているため、頻繁に開閉する必要はありません。
解放する場合の実装例
もしアプリケーションの終了時にクライアントを閉じるようにしたい場合、ErrorHandlerにshutdownメソッドを追加し、終了時に明示的にcloseを呼び出すことができます。
public void shutdown() {
if (s3Client != null) {
s3Client.close();
}
}
アプリケーションが終了するときに、このshutdownメソッドを呼び出せば、S3クライアントが解放されます。
APIの知識が少ない場合でも、基本的なリクエストの流れを理解すれば簡単に実装できます。以下で、論理的なユーザー追加と削除を行うための一般的なコード例とその説明を日本語で紹介します。
- 概要
外部APIを使って「ユーザーの追加」と「ユーザーの削除」を行う際、論理的な処理を行いたいとのことです。これは、物理的にユーザーを削除するのではなく、データベース上で「非アクティブ」にすることで削除を模擬する方法です。APIレスポンスにはactiveという属性が含まれますが、リクエストでは特に指定する必要がないとのことです。
- 具体例
以下のコードは、ユーザーを追加するリクエストと削除するリクエストをJavaで実行する例です。この例では、HttpURLConnectionを使用しています。
import java.io.OutputStream;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
public class UserApiClient {
// ユーザーを論理的に追加するメソッド
public static void addUser(String userName) {
try {
// APIエンドポイント
URL url = new URL("https://example.com/api/users");
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
conn.setRequestMethod("POST");
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json; utf-8");
conn.setDoOutput(true);
// JSON形式のリクエストボディ
String jsonInputString = "{\"name\": \"" + userName + "\"}";
try (OutputStream os = conn.getOutputStream()) {
byte[] input = jsonInputString.getBytes("utf-8");
os.write(input, 0, input.length);
}
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
System.out.println("ユーザーが論理的に追加されました。");
} else {
System.out.println("エラーが発生しました。レスポンスコード: " + responseCode);
}
conn.disconnect();
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
// ユーザーを論理的に削除するメソッド
public static void deleteUser(int userId) {
try {
// APIエンドポイント
URL url = new URL("https://example.com/api/users/" + userId + "/deactivate");
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
conn.setRequestMethod("PUT");
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json; utf-8");
conn.setDoOutput(true);
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
System.out.println("ユーザーが論理的に削除(非アクティブ化)されました。");
} else {
System.out.println("エラーが発生しました。レスポンスコード: " + responseCode);
}
conn.disconnect();
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static void main(String[] args) {
addUser("新しいユーザー名"); // ユーザーの追加
deleteUser(123); // ユーザーの削除(例: IDが123のユーザー)
}
}
-
コードの説明
• ユーザー追加 (addUserメソッド): POSTリクエストを使用してユーザー情報をAPIに送信し、論理的な追加を行います。
• ユーザー削除 (deleteUserメソッド): PUTリクエストを使って、ユーザーIDを指定して非アクティブ化(論理削除)を行います。
注意点
• エンドポイントURL: https://example.com/api/usersの部分は実際のAPIエンドポイントに変更してください。
• レスポンスの確認: active属性が含まれるレスポンスを受け取ったら、その値を確認することで論理削除が成功したかどうかを判断できます。
通常、ユーザー情報の更新の場合にactive属性がリクエストボディに含まれることもあります。つまり、ユーザーを「アクティブ」または「非アクティブ」にするために、リクエストボディでactiveの値を更新することもあります。この場合、active: trueやactive: falseのような形式でリクエストボディに含めます。
それでは、リクエストの詳細を含めたコードを以下に示します。この例では、パスパラメータ、ヘッダーパラメータ、リクエストボディがすべて含まれたリクエストのパターンを解説します。
Javaコード例
import java.io.OutputStream;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
public class UserApiClient {
public static void updateUser(int userId, String name, boolean active, String authToken) {
try {
// APIエンドポイント (パスパラメータ: userIdをURLに含める)
URL url = new URL("https://example.com/api/users/" + userId);
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
// HTTPメソッドを設定
conn.setRequestMethod("PUT");
// ヘッダーの設定
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json; utf-8");
conn.setRequestProperty("Accept", "application/json");
conn.setRequestProperty("Authorization", "Bearer " + authToken); // ヘッダーパラメータとしてトークンを追加
// リクエストボディを送信するための設定
conn.setDoOutput(true);
// JSON形式のリクエストボディ
String jsonInputString = String.format(
"{\"name\": \"%s\", \"active\": %b}", name, active
);
// リクエストボディの送信
try (OutputStream os = conn.getOutputStream()) {
byte[] input = jsonInputString.getBytes(StandardCharsets.UTF_8);
os.write(input, 0, input.length);
}
// レスポンスコードを取得
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
System.out.println("ユーザー情報が更新されました。");
} else {
System.out.println("エラーが発生しました。レスポンスコード: " + responseCode);
}
// 接続を切断
conn.disconnect();
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static void main(String[] args) {
int userId = 123; // ユーザーID(パスパラメータ)
String name = "新しい名前"; // 更新するユーザーの名前
boolean active = true; // 更新するアクティブ状態
String authToken = "your_auth_token"; // 認証トークン(ヘッダーパラメータ)
updateUser(userId, name, active, authToken); // ユーザー情報の更新リクエストを実行
}
}
コードの詳細
1. パスパラメータ: userIdをエンドポイントURLに含めて、対象ユーザーを指定しています。
2. ヘッダーパラメータ: 認証トークンauthTokenをAuthorizationヘッダーに追加しています。このように、"Bearer " + authToken形式で認証を行います。
3. リクエストボディ: 更新内容をJSON形式で構築し、nameとactive属性を含めています。これにより、ユーザーの名前やアクティブ状態を一度に更新できます。
4. エラーハンドリング: レスポンスコードがHTTP_OK(通常200)でない場合、エラーを表示します。
このようにして、パスパラメータ、ヘッダーパラメータ、リクエストボディのすべてを含むリクエストを行うことができます。このコードを参考にして、APIのリクエストを実装してみてください。
ユーザー取得のAPIを使って、ユーザーが登録されているかどうかを確認する際、ユーザーが存在しない場合に処理を続行したい場合は、以下のような方法を取るとよいでしょう。
-
APIリクエストのエラーハンドリング
• APIからのレスポンスが、例えば404エラーや空のデータで返ってきたときに、「ユーザーが存在しない」と判断して、次の処理に進むロジックを組みます。
-
Javaでの例
以下は、ユーザーを取得するAPIをリクエストし、ユーザーが存在しない場合に例外やエラーコードをチェックして処理を続行するコード例です。
import java.io.BufferedReader;
import java.io.InputStreamReader;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
public class UserApiClient {
public static void getUser(int userId) {
try {
// ユーザー取得のAPIエンドポイント
URL url = new URL("https://example.com/api/users/" + userId);
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
conn.setRequestMethod("GET");
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
// ユーザーが存在する場合の処理
try (BufferedReader br = new BufferedReader(new InputStreamReader(conn.getInputStream()))) {
StringBuilder response = new StringBuilder();
String line;
while ((line = br.readLine()) != null) {
response.append(line);
}
System.out.println("ユーザーが存在します: " + response.toString());
}
} else if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_NOT_FOUND) {
// ユーザーが存在しない場合の処理
System.out.println("ユーザーが登録されていません。処理を続行します...");
// 次の処理へ続行するロジックをここに追加
} else {
System.out.println("エラーが発生しました。レスポンスコード: " + responseCode);
}
conn.disconnect();
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static void main(String[] args) {
int userId = 123; // 確認したいユーザーのID
getUser(userId); // ユーザー取得リクエストを実行
}
}
コードのポイント
1. GETリクエスト: GETメソッドを使って指定したuserIdでユーザー情報を取得しに行きます。
2. レスポンスコードの確認:
• HTTP_OK(通常200)ならば、ユーザーが存在するため、その情報を表示または取得します。
• HTTP_NOT_FOUND(通常404)ならば、ユーザーが存在しないため、「処理を続行します」と表示し、次の処理を実行します。
3. エラーハンドリング: ほかのレスポンスコードが返ってきた場合は、エラーメッセージを出力し、適切に処理を行います。
このようにすることで、ユーザーが存在しない場合に自動で次の処理に進むことが可能です。
はい、自システムのデータベースで先にユーザーが登録されていないか、また他の部署に登録されていないかを確認し、問題なければAPIを呼び出す流れにするのは合理的です。これにより、無駄なAPIリクエストを減らし、外部システムへの負荷も軽減できます。
以下に、そのような設計を含む詳細設計書のサンプルを示します。
ユーザー登録前の確認処理を含む詳細設計書
-
概要
• 目的: 自システムのデータベースでユーザーが登録されていないか、また他の部署に登録されていないかを確認し、問題がなければ外部APIを使って登録状況を確認する。その後、問題がなければユーザーを自システムのデータベースに登録する。
• 前提条件: ユーザーが他部署や自部署に登録されている場合、外部APIを呼び出さずに処理を終了する。 -
処理の流れ
- 自システムDBでの確認:
• 自部署内で既にユーザーが登録済みであるかを確認する。
• 他部署にユーザーが登録済みであるかを確認する。
• どちらかに登録されている場合は処理を終了する。 - 外部APIでのユーザー確認:
• 自システムDBで問題がなければ、外部APIでユーザーが登録されていないか確認する。
• ユーザーが未登録か、削除フラグが立っていない場合は次の処理に進む。 - ユーザー登録:
• 自システムのデータベースにユーザー情報を登録する。
- 自システムDBでの確認:
-
処理フローチャート
スタート
|
v
自システムDBでユーザー確認
|
|--[登録済み]--> 登録済みの場合 -> 処理を終了
|
|--[未登録]--> 他部署で確認
|
|--[他部署に登録あり]--> 処理を終了
|
|--[他部署に未登録]--> 外部APIで確認
|
|--[ユーザー未登録または削除フラグなし]--> DBに登録
|
|--[ユーザー登録済みまたは削除フラグあり]--> 処理を終了
-
各処理の詳細
- 自システムDBでの確認
• クエリを使用して、対象ユーザーが自システムや他部署に登録されているかを確認。
• 既に登録されている場合は、エラーメッセージを出力し、処理を終了。 - 外部APIでの確認
• 自システムDBで未登録の場合、外部APIでユーザーが存在するか、削除フラグが立っていないかを確認。
• 削除フラグが立っている場合や登録されている場合は、処理を終了。 - データベースへのユーザー登録
• 外部API確認後、ユーザーが存在しないまたは削除フラグがない場合のみDBにユーザー情報を登録。
- 自システムDBでの確認
-
エラーハンドリング
エラーポイント エラー内容 対応方法
自システムDBクエリ ユーザーが登録済み 処理を終了
自システムDBクエリ 他部署に登録済み 処理を終了
外部APIレスポンスコード ユーザーが存在か削除済み 処理を終了
外部APIレスポンスエラー サーバーエラー エラーログの記録、リトライ処理
データベース登録エラー DB登録時のエラー エラーログの記録
- 実装コードのサンプル
以下は、Javaで自システムのDB確認と外部APIを使った登録確認のフローを含むコード例です。
import java.io.BufferedReader;
import java.io.InputStreamReader;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
public class UserRegistration {
// 自システムDBでの登録確認
public static boolean isUserRegisteredInDb(int userId) {
// 自システムDBでユーザー登録を確認する処理
// ここでは、例としてfalseを返し続ける
return false;
}
// 他部署での登録確認
public static boolean isUserRegisteredInOtherDepartment(int userId) {
// 他部署でユーザー登録を確認する処理
// ここでは、例としてfalseを返し続ける
return false;
}
// 外部APIでのユーザー確認
public static boolean checkUserInExternalApi(int userId, String authToken) {
try {
URL url = new URL("https://example.com/api/users/" + userId);
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
conn.setRequestMethod("GET");
conn.setRequestProperty("Authorization", "Bearer " + authToken);
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
try (BufferedReader br = new BufferedReader(new InputStreamReader(conn.getInputStream()))) {
StringBuilder response = new StringBuilder();
String line;
while ((line = br.readLine()) != null) {
response.append(line);
}
String responseBody = response.toString();
return responseBody.contains("\"deleted\":false");
}
} else if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_NOT_FOUND) {
System.out.println("ユーザーは未登録です。処理を続行します...");
return true;
} else {
System.out.println("エラーが発生しました。レスポンスコード: " + responseCode);
return false;
}
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
return false;
}
}
// ユーザーをDBに登録
public static void registerUserInDb(int userId) {
System.out.println("ユーザー " + userId + " をデータベースに登録しました。");
}
public static void main(String[] args) {
int userId = 123;
String authToken = "your_auth_token";
// 自システムDBでの確認
if (isUserRegisteredInDb(userId)) {
System.out.println("ユーザーは既に登録されています。処理を終了します。");
return;
}
// 他部署での確認
if (isUserRegisteredInOtherDepartment(userId)) {
System.out.println("ユーザーは他部署に登録されています。処理を終了します。");
return;
}
// 外部APIでの確認
if (checkUserInExternalApi(userId, authToken)) {
registerUserInDb(userId);
}
}
}
-
テストケース
• 正常系テスト
• 未登録ユーザーをDB確認し、外部APIも問題がなく、DBに正常に登録される。
• 異常系テスト
• ユーザーが既に登録されている場合、処理が中断される。
• 他部署にユーザーが登録されている場合、処理が中断される。
• 外部APIでユーザーが削除済みである場合、処理が中断される。
まとめ
この設計書により、まず自システムのDBと他部署の確認を行い、必要な場合にのみAPIを呼び出す効率的な処理フローが構築されています。エラーハンドリングやテストケースも含まれており、安全なシステム設計が可能です。
以下に、ユーザー追加処理のJava実装例を日本語で説明します。この例では、Springを使用していると仮定し、model、controller、entityパッケージに分けてコードを構成しています。
- UserController.java(controller パッケージ)
ユーザー追加のリクエストを受け付けるコントローラです。セッションから現在のユーザー情報を取得し、条件を満たす場合のみユーザーを追加します。
package controller;
import model.UserService;
import entity.User;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.web.bind.annotation.*;
import javax.servlet.http.HttpSession;
@RestController
@RequestMapping("/user")
public class UserController {
@Autowired
private UserService userService;
@PostMapping("/add")
public String addUser(@RequestBody User user, HttpSession session) {
String currentUserId = (String) session.getAttribute("userId");
String tenantId = (String) session.getAttribute("tenantId");
String userRole = (String) session.getAttribute("userRole");
// 入力されたユーザーIDがログイン中のユーザーIDと異なることを確認
if (user.getUserId().equals(currentUserId)) {
return "自分自身を追加することはできません。";
}
// 権限が「一般ユーザー」であることを確認
if (!"GENERAL_USER".equals(userRole)) {
return "ユーザーを追加する権限がありません。";
}
// サービス層を呼び出してユーザーを追加
boolean isAdded = userService.addUser(user, tenantId);
if (isAdded) {
return "ユーザーの追加が完了しました。";
} else {
return "ユーザーを追加できませんでした。";
}
}
}
- UserService.java(model パッケージ)
このサービス層では、ユーザーが既に存在しているかを確認し、存在しなければ新たにユーザーを追加します。
package model;
import entity.User;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Service;
import repository.UserRepository;
@Service
public class UserService {
@Autowired
private UserRepository userRepository;
public boolean addUser(User user, String tenantId) {
// ストアドプロシージャを使用してユーザーが既に存在しているか確認
if (userRepository.userExists(user.getUserId(), tenantId)) {
return false;
}
// ユーザーを追加
return userRepository.addUser(user, tenantId);
}
}
- UserRepository.java(repository パッケージ)
このリポジトリでは、ストアドプロシージャを使用してユーザーの存在確認および追加処理を行います。
package repository;
import entity.User;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate;
import org.springframework.stereotype.Repository;
@Repository
public class UserRepository {
@Autowired
private JdbcTemplate jdbcTemplate;
public boolean userExists(String userId, String tenantId) {
// ストアドプロシージャを呼び出してユーザーが既に存在するか確認
String sql = "{call CheckUserExists(?, ?)}";
int count = jdbcTemplate.queryForObject(sql, new Object[]{userId, tenantId}, Integer.class);
return count > 0;
}
public boolean addUser(User user, String tenantId) {
// ストアドプロシージャを呼び出してユーザーを追加
String sql = "{call AddUser(?, ?, ?)}";
int result = jdbcTemplate.update(sql, user.getUserId(), user.getUserName(), tenantId);
return result > 0;
}
}
- User.java(entity パッケージ)
ユーザー情報を保持するエンティティクラスです。
package entity;
public class User {
private String userId;
private String userName;
// ゲッターとセッター
public String getUserId() {
return userId;
}
public void setUserId(String userId) {
this.userId = userId;
}
public String getUserName() {
return userName;
}
public void setUserName(String userName) {
this.userName = userName;
}
}
この構成では、セッションから取得した現在のユーザー情報をもとに入力されたユーザー情報を検証し、ストアドプロシージャを使用して既存ユーザーの確認と追加を行います。処理が正常に完了した場合は、画面にメッセージを返すようにしています。データベース設定に合わせて調整が必要です。
ストアドプロシージャを使用して、結果として数字だけをresultとして取得する場合、Javaでの一般的な実装方法を以下に示します。これは、CallableStatementを使ってストアドプロシージャを呼び出し、結果として返される整数を取得する方法です。
以下の例では、ストアドプロシージャGetResultを呼び出し、その実行結果として整数値を取得します。
ストアドプロシージャの定義例(データベース側)
まず、ストアドプロシージャがデータベースに存在し、数字を返すように定義されている必要があります。たとえば、次のようなストアドプロシージャGetResultを考えます。
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE GetResult(OUT result INT)
BEGIN
-- 計算や処理の結果、例えば数字5を返す
SET result = 5;
END //
DELIMITER ;
このストアドプロシージャは、OUTパラメータresultに整数を返すように設定されています。
Javaでの実装例
Javaでこのストアドプロシージャを呼び出して結果を取得する場合の実装例を示します。
import java.sql.CallableStatement;
import java.sql.Connection;
import java.sql.DriverManager;
import java.sql.SQLException;
public class StoredProcedureExample {
public static void main(String[] args) {
String jdbcUrl = "jdbc:mysql://localhost:3306/your_database";
String username = "your_username";
String password = "your_password";
Connection connection = null;
CallableStatement callableStatement = null;
try {
// データベース接続の確立
connection = DriverManager.getConnection(jdbcUrl, username, password);
// ストアドプロシージャの呼び出し準備
callableStatement = connection.prepareCall("{CALL GetResult(?)}");
// OUTパラメータの登録
callableStatement.registerOutParameter(1, java.sql.Types.INTEGER);
// ストアドプロシージャの実行
callableStatement.execute();
// 結果(数字)を取得
int result = callableStatement.getInt(1);
System.out.println("ストアドプロシージャの結果: " + result);
} catch (SQLException e) {
e.printStackTrace();
} finally {
try {
if (callableStatement != null) callableStatement.close();
if (connection != null) connection.close();
} catch (SQLException ex) {
ex.printStackTrace();
}
}
}
}
実装のポイント
1. データベース接続:DriverManager.getConnectionでデータベースに接続します。URL、ユーザー名、パスワードはデータベースに応じて設定します。
2. ストアドプロシージャの準備:CallableStatementで{CALL GetResult(?)} のようにストアドプロシージャを呼び出します。
3. OUTパラメータの登録:registerOutParameterで、OUTパラメータを指定し、返される値の型をjava.sql.Types.INTEGERとして登録します。
4. ストアドプロシージャの実行:callableStatement.execute()でストアドプロシージャを実行します。
5. 結果の取得:callableStatement.getInt(1)で、OUTパラメータとして返される整数値を取得します。ここで、1はOUTパラメータの位置を示しています。
補足
• OUTパラメータは、ストアドプロシージャでOUTとして定義された変数から結果を取得します。
• 上記の例ではMySQLを使用していますが、他のデータベースでも似た構文で動作する場合が多いです(データベースによって若干異なる場合があるため、仕様を確認してください)。
このように、Javaでストアドプロシージャから数字を取得する際は、CallableStatementを利用し、OUTパラメータで結果を受け取ります。
APIのレスポンスで総件数が返ってくる場合、通常はその総件数を見て「ユーザーが既に登録されているかどうか」を判断します。たとえば、総件数が0件であれば「ユーザーはまだ登録されていない」、1件以上であれば「ユーザーが既に登録されている」と判断できます。
総件数が0件の場合、単にユーザーが未登録なだけなので、エラーにはなりません。このような場合のJavaでの実装例を示します。
Javaでの実装例
1. ユーザー確認APIを呼び出して、ユーザーが登録済みかどうか確認。
2. 登録されていなければ、ユーザー追加APIを呼び出して新規ユーザーを登録。
import java.io.IOException;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
import java.util.Scanner;
import com.fasterxml.jackson.databind.JsonNode;
import com.fasterxml.jackson.databind.ObjectMapper;
import org.json.JSONObject;
import java.io.OutputStream;
public class UserService {
private static final String BASE_URL = "https://api.example.com/companies/";
public static void main(String[] args) {
String companyId = "1234";
String userId = "user5678";
try {
if (!isUserRegistered(companyId, userId)) {
addUser(companyId, userId);
} else {
System.out.println("ユーザーは既に登録されています。");
}
} catch (IOException e) {
e.printStackTrace();
}
}
// ユーザーが登録されているか確認するメソッド
private static boolean isUserRegistered(String companyId, String userId) throws IOException {
String url = BASE_URL + companyId + "/users";
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) new URL(url).openConnection();
conn.setRequestMethod("POST");
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json");
conn.setDoOutput(true);
// リクエストボディにfilterパラメータを設定
JSONObject filterJson = new JSONObject();
filterJson.put("userId", userId);
try (OutputStream os = conn.getOutputStream()) {
os.write(filterJson.toString().getBytes("UTF-8"));
}
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
Scanner scanner = new Scanner(conn.getInputStream());
String response = scanner.useDelimiter("\\A").next();
scanner.close();
// JSONレスポンスの解析
ObjectMapper mapper = new ObjectMapper();
JsonNode root = mapper.readTree(response);
int totalRecords = root.path("totalRecords").asInt(); // 総件数
return totalRecords > 0; // 1件以上あれば登録済みと判断
} else {
System.out.println("ユーザー確認API呼び出しエラー: " + responseCode);
return false;
}
}
// 新しいユーザーを追加するメソッド
private static void addUser(String companyId, String userId) throws IOException {
String url = BASE_URL + companyId + "/addUser";
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) new URL(url).openConnection();
conn.setRequestMethod("POST");
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json");
conn.setDoOutput(true);
// ユーザー情報をリクエストボディに設定
JSONObject userJson = new JSONObject();
userJson.put("userId", userId);
try (OutputStream os = conn.getOutputStream()) {
os.write(userJson.toString().getBytes("UTF-8"));
}
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
System.out.println("ユーザーが正常に追加されました。");
} else {
System.out.println("ユーザー追加API呼び出しエラー: " + responseCode);
}
}
}
コードのポイント
1. ユーザー確認メソッド(isUserRegistered):
• 指定された会社IDとユーザーIDを使って、POSTリクエストを送信します。
• totalRecordsの値を確認し、0件の場合は未登録、1件以上の場合は登録済みと判断します。
2. ユーザー追加メソッド(addUser):
• companyIdとuserIdを指定して、ユーザー追加APIを呼び出します。
• 追加処理が成功したかどうかは、HTTPレスポンスコード(200 OKなど)で判断します。
このコードにより、外部システムに対してユーザーの登録状況を確認し、必要に応じて新規ユーザーを追加することができます。
ObjectMapperは、JSONデータをJavaオブジェクトに変換したり、逆にJavaオブジェクトをJSON形式に変換するためのライブラリです。上記のコードでは、外部APIのレスポンスとして受け取ったJSONを解析し、必要な情報を取得するために使用しています。
具体的には、次のような処理を行っています。
ObjectMapperの処理内容
1. レスポンスのJSONを文字列として取得
String response = scanner.useDelimiter("\A").next();
まず、Scannerを使って、APIからのレスポンスを文字列として取り出しています。この文字列はJSON形式です。
2. ObjectMapperを使ってJSONを解析
ObjectMapper mapper = new ObjectMapper();
JsonNode root = mapper.readTree(response);
ObjectMapperのreadTreeメソッドを使って、JSON文字列(response)をJsonNode形式に変換しています。この変換により、JSONオブジェクトを木構造(ツリー)として扱うことができ、各フィールドに簡単にアクセスできるようになります。
3. 必要なフィールドの値を取得
int totalRecords = root.path("totalRecords").asInt();
JsonNodeのpathメソッドを使って、totalRecordsフィールドの値を取得しています。このフィールドには「ユーザーがすでに登録されているかどうかを示す総件数」が格納されています。
• path("totalRecords")で、totalRecordsフィールドのノードにアクセスします。
• asInt()で、そのノードを整数(int)として取得します。
まとめると
ObjectMapperとJsonNodeの組み合わせにより、JSONレスポンスから必要な情報を取得しています。totalRecordsフィールドが返される数値によって、ユーザーが登録済みか未登録かを判断するのがこの部分の目的です。
• ObjectMapperでJSONをJavaのJsonNodeオブジェクトに変換し、解析をしやすくしています。
• JsonNodeからフィールドを取り出し、データの値を確認して処理の分岐を行っています。
map関数を使って引数を3つ渡す場合、JavaではMapオブジェクトを使ってキーと値のペアで引数を管理するのが一般的です。以下のように、Mapを利用して3つの引数をまとめて渡す方法を説明します。
- 引数をまとめてMapに格納
Mapを作成し、3つの引数をキーと値のペアとして格納します。そのMapをAPI呼び出しに渡すことで、複数の引数を管理できます。
import java.util.HashMap;
import java.util.Map;
public class ApiService {
public void executeApiCall(String endpoint, Map<String, Object> params) {
// API実行処理(例としてエンドポイントとパラメータを出力)
System.out.println("エンドポイント: " + endpoint);
params.forEach((key, value) -> System.out.println(key + ": " + value));
// 実際のAPI実行処理にparamsを渡す
// 例:HttpURLConnectionでPOSTリクエストにparamsを使用する
}
public static void main(String[] args) {
ApiService apiService = new ApiService();
// 3つの引数をMapに追加
Map<String, Object> params = new HashMap<>();
params.put("companyId", "1234");
params.put("userId", "user5678");
params.put("filter", "user_filter_value");
// エンドポイントと引数Mapを渡してAPIを呼び出し
apiService.executeApiCall("https://api.example.com/your-endpoint", params);
}
}
-
Mapを使ったAPI呼び出しの管理方法
- パラメータをMapに追加:companyId, userId, filterなどの引数を、Mapにキーと値のペアとして追加します。ここではHashMapを使用していますが、Mapインターフェースを使うことで、他の実装も使用可能です。
- MapをAPI呼び出しメソッドに渡す:executeApiCallメソッドにMapを引数として渡します。このメソッドでMapの内容を読み取り、APIリクエストに利用します。
- API実行時のパラメータ処理:実際のAPI実行時に、必要に応じてこのMapをJSON形式に変換するなどしてリクエストのボディやURLパラメータとして使うことができます。
注意点
• 実際のAPIリクエスト処理では、Mapの内容をJSON形式に変換することが一般的です。たとえば、ObjectMapperを使ってJSON文字列に変換し、リクエストのボディに設定できます。
• 追加の引数が必要な場合は、Mapに新たなキーと値を追加することで柔軟に対応できます。
このように、Mapを利用することで、複数の引数をひとつにまとめてAPI実行処理に渡すことができます。
Javaで指定された条件(パスパラメータにtid、クエリパラメータにfilter eq ユーザーID、ヘッダーパラメータにアクセストークン)でAPIを呼び出す実装例を示します。
以下のコードでは、HttpURLConnectionを使用して、指定されたパラメータを含むAPIリクエストを作成します。
実装例
import java.io.BufferedReader;
import java.io.InputStreamReader;
import java.net.HttpURLConnection;
import java.net.URL;
import java.net.URLEncoder;
public class UserApiService {
public static void main(String[] args) {
String tid = "your-tid"; // パスパラメータのテナントID
String userId = "user5678"; // 絞り込み対象のユーザーID
String accessToken = "your-access-token"; // アクセストークン
try {
String response = getUserInfo(tid, userId, accessToken);
System.out.println("APIレスポンス: " + response);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static String getUserInfo(String tid, String userId, String accessToken) throws Exception {
// ベースURLを構成(パスパラメータを含むURL)
String urlStr = "https://api.example.com/" + URLEncoder.encode(tid, "UTF-8") + "/users";
// クエリパラメータ(filter)を追加
String queryParam = "filter=eq " + URLEncoder.encode(userId, "UTF-8");
urlStr += "?" + queryParam;
// URLオブジェクトを作成
URL url = new URL(urlStr);
// HttpURLConnectionを使用してリクエストを作成
HttpURLConnection conn = (HttpURLConnection) url.openConnection();
conn.setRequestMethod("GET");
// ヘッダーパラメータ(アクセストークン)を設定
conn.setRequestProperty("Authorization", "Bearer " + accessToken);
conn.setRequestProperty("Content-Type", "application/json");
// レスポンスを取得
int responseCode = conn.getResponseCode();
if (responseCode == HttpURLConnection.HTTP_OK) {
BufferedReader in = new BufferedReader(new InputStreamReader(conn.getInputStream()));
String inputLine;
StringBuilder response = new StringBuilder();
while ((inputLine = in.readLine()) != null) {
response.append(inputLine);
}
in.close();
return response.toString();
} else {
throw new RuntimeException("Failed : HTTP error code : " + responseCode);
}
}
}
解説
1. URL構成:
• ベースURLにテナントID(tid)をパスパラメータとして設定します。
• クエリパラメータにfilterを使い、eq ユーザーIDで絞り込みを行います。URLエンコードを使用して、特殊文字が含まれる場合でも正しく処理されるようにしています。
2. ヘッダーにアクセストークンを設定:
• AuthorizationヘッダーにBearer {アクセストークン}形式でアクセストークンを設定します。これはAPIの認証に使用されます。
3. APIリクエストの実行:
• HttpURLConnectionでGETリクエストを実行し、レスポンスのHTTPステータスコードが200(OK)であれば、レスポンスの内容を読み取ります。
• レスポンスがエラーの場合は例外をスローし、エラーの詳細を出力します。
4. 結果の処理:
• レスポンスを文字列として返し、取得したユーザー情報を標準出力に表示します。
このコードにより、指定されたパスパラメータ、クエリパラメータ、ヘッダーパラメータを使ってユーザー情報取得APIを呼び出し、外部システムからのレスポンスを受け取ることができます。
HttpRequest.newBuilderを使って、クエリパラメータを含むURLでHTTPリクエストを作成することが可能です。Java 11以降ではjava.net.http.HttpRequestを使用してHTTPリクエストを組み立てる方法が推奨されており、URLにクエリパラメータを組み込む形でリクエストを作成できます。
以下に、HttpRequest.newBuilderを使用して、クエリパラメータやヘッダーを設定する例を示します。
実装例
import java.net.URI;
import java.net.http.HttpClient;
import java.net.http.HttpRequest;
import java.net.http.HttpResponse;
import java.net.URLEncoder;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
public class UserApiService {
public static void main(String[] args) {
String tid = "your-tid"; // パスパラメータのテナントID
String userId = "user5678"; // 絞り込み対象のユーザーID
String accessToken = "your-access-token"; // アクセストークン
try {
String response = getUserInfo(tid, userId, accessToken);
System.out.println("APIレスポンス: " + response);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static String getUserInfo(String tid, String userId, String accessToken) throws Exception {
// クエリパラメータを組み込んだURLを構築
String queryParam = "filter=eq " + URLEncoder.encode(userId, StandardCharsets.UTF_8);
String urlStr = "https://api.example.com/" + URLEncoder.encode(tid, StandardCharsets.UTF_8) + "/users?" + queryParam;
// URIにURLを設定
URI uri = URI.create(urlStr);
// HttpRequestのビルダーでリクエストを構成
HttpRequest request = HttpRequest.newBuilder()
.uri(uri)
.GET()
.header("Authorization", "Bearer " + accessToken) // ヘッダーにアクセストークンを設定
.header("Content-Type", "application/json")
.build();
// HttpClientでリクエストを送信
HttpClient client = HttpClient.newHttpClient();
HttpResponse<String> response = client.send(request, HttpResponse.BodyHandlers.ofString());
// レスポンスを取得
if (response.statusCode() == 200) {
return response.body();
} else {
throw new RuntimeException("Failed : HTTP error code : " + response.statusCode());
}
}
}
解説
1. URIにクエリパラメータを含めたURLを設定:
• クエリパラメータはfilter=eq {userId}の形式で設定します。URLEncoder.encodeを使って、特殊文字が含まれる場合にエンコードします。
• URI.create(urlStr)を使って、エンコード済みのURL文字列からURIオブジェクトを作成します。
2. HttpRequestのビルダーでリクエストを作成:
• HttpRequest.newBuilder()を使い、uri(uri)でリクエストのURIを指定します。
• GET()メソッドでGETリクエストを指定し、headerメソッドでヘッダーにアクセストークンとコンテンツタイプを設定します。
3. HttpClientでリクエストを送信:
• HttpClient.newHttpClient()を使いHttpClientインスタンスを作成し、sendメソッドでリクエストを送信します。
• レスポンスが200 OKならば、レスポンスの本文(JSON形式)を返し、エラーハンドリングも行います。
この方法で、HttpRequest.newBuilderを使いクエリパラメータやヘッダーを含むAPIリクエストが実行できます。
「不正な引数です」というエラーが出る場合、クエリパラメータの指定方法やエンコードが原因かもしれません。JavaのURIやURLでは、不正な形式のクエリパラメータやエンコードが正しくないとエラーが発生することがあります。
以下にいくつかの確認ポイントと修正例を示します。
- filterクエリパラメータの形式を再確認
クエリパラメータに特定の形式が求められている場合、例えばfilter=eq user5678のようなスペースが含まれる形式はエンコードが必要です。多くの場合、スペースは%20に変換される必要があります。
String queryParam = "filter=eq%20" + URLEncoder.encode(userId, StandardCharsets.UTF_8);
これにより、スペース(%20)が正しく処理されるようになります。
- URIの形式を確認する
URI.create()はURLの形式が不正であると例外を投げることがあります。クエリパラメータ全体を手動でエンコードし、URL全体の構造が正しいか確認してください。
修正例
以下に、スペースやエンコードが原因の不正な引数エラーを防ぐための修正例を示します。
import java.net.URI;
import java.net.http.HttpClient;
import java.net.http.HttpRequest;
import java.net.http.HttpResponse;
import java.net.URLEncoder;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
public class UserApiService {
public static void main(String[] args) {
String tid = "your-tid"; // パスパラメータのテナントID
String userId = "user5678"; // 絞り込み対象のユーザーID
String accessToken = "your-access-token"; // アクセストークン
try {
String response = getUserInfo(tid, userId, accessToken);
System.out.println("APIレスポンス: " + response);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static String getUserInfo(String tid, String userId, String accessToken) throws Exception {
// クエリパラメータを組み込んだURLを構築
String encodedTid = URLEncoder.encode(tid, StandardCharsets.UTF_8);
String encodedUserId = URLEncoder.encode("eq " + userId, StandardCharsets.UTF_8);
String urlStr = "https://api.example.com/" + encodedTid + "/users?filter=" + encodedUserId;
// URIにURLを設定
URI uri = URI.create(urlStr);
// HttpRequestのビルダーでリクエストを構成
HttpRequest request = HttpRequest.newBuilder()
.uri(uri)
.GET()
.header("Authorization", "Bearer " + accessToken) // ヘッダーにアクセストークンを設定
.header("Content-Type", "application/json")
.build();
// HttpClientでリクエストを送信
HttpClient client = HttpClient.newHttpClient();
HttpResponse<String> response = client.send(request, HttpResponse.BodyHandlers.ofString());
// レスポンスを取得
if (response.statusCode() == 200) {
return response.body();
} else {
throw new RuntimeException("Failed : HTTP error code : " + response.statusCode());
}
}
}
まとめ
• スペースや特殊文字をエンコード:スペース(%20)や=などの文字が正しくエンコードされているか確認。
• URIの構造が正しいか再確認し、エンコードされているパラメータが意図した形式かを確認してください。
これらを確認してもエラーが解決しない場合、APIのエンドポイントやクエリパラメータの仕様を再確認し、エンコード方法が仕様に合っているか確認するのも重要です。
APIを呼び出す際に、リクエストボディのスキーマに値を指定する場合、一般的にはJSON形式でリクエストボディを作成し、その内容をAPIリクエストのボディに設定します。JavaでリクエストボディにJSONを設定する場合、以下のような実装が考えられます。
ここでは、ObjectMapperを使ってJavaオブジェクトをJSON形式に変換し、リクエストボディに設定する例を紹介します。また、Java 11のHttpClientを使ってリクエストを送信する方法を示します。
実装例
以下の例では、リクエストボディとしてJSON形式のスキーマを指定し、APIを呼び出します。
import java.net.URI;
import java.net.http.HttpClient;
import java.net.http.HttpRequest;
import java.net.http.HttpResponse;
import java.nio.charset.StandardCharsets;
import com.fasterxml.jackson.databind.ObjectMapper;
import java.util.HashMap;
import java.util.Map;
public class ApiService {
public static void main(String[] args) {
String endpointUrl = "https://api.example.com/endpoint";
String accessToken = "your-access-token";
try {
String response = callApiWithRequestBody(endpointUrl, accessToken);
System.out.println("APIレスポンス: " + response);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static String callApiWithRequestBody(String url, String accessToken) throws Exception {
// リクエストボディのスキーマを設定
Map<String, Object> requestBody = new HashMap<>();
requestBody.put("userId", "user1234");
requestBody.put("userName", "John Doe");
requestBody.put("age", 30);
// ObjectMapperでリクエストボディをJSON文字列に変換
ObjectMapper mapper = new ObjectMapper();
String jsonRequestBody = mapper.writeValueAsString(requestBody);
// HttpRequestを構築
HttpRequest request = HttpRequest.newBuilder()
.uri(URI.create(url))
.header("Authorization", "Bearer " + accessToken)
.header("Content-Type", "application/json")
.POST(HttpRequest.BodyPublishers.ofString(jsonRequestBody, StandardCharsets.UTF_8))
.build();
// HttpClientでリクエストを送信
HttpClient client = HttpClient.newHttpClient();
HttpResponse<String> response = client.send(request, HttpResponse.BodyHandlers.ofString());
// レスポンスを取得
if (response.statusCode() == 200) {
return response.body();
} else {
throw new RuntimeException("Failed : HTTP error code : " + response.statusCode());
}
}
}
解説
1. リクエストボディのスキーマを設定:
• Map<String, Object>を使用してリクエストボディの内容を構築します。この例では、userId, userName, ageなどの値を指定しています。
2. ObjectMapperでJSONに変換:
• ObjectMapperのwriteValueAsStringメソッドを使って、MapをJSON文字列に変換します。このJSON文字列がAPIのリクエストボディとして送信されます。
3. HttpRequestの作成:
• HttpRequest.newBuilder()を使い、リクエストのURI、ヘッダー(アクセストークンやコンテンツタイプ)、ボディ(JSON文字列)を設定します。
• .POST(HttpRequest.BodyPublishers.ofString(jsonRequestBody, StandardCharsets.UTF_8))で、POSTリクエストのボディにJSON文字列を設定しています。
4. HttpClientでリクエストを送信:
• HttpClient.newHttpClient()でHttpClientを作成し、sendメソッドでリクエストを送信します。
• レスポンスが200 OKならば、レスポンスボディを取得して返します。エラーがある場合は例外をスローします。
注意点
• ObjectMapperを使わず、手動でJSON文字列を作成することも可能ですが、ObjectMapperを使うとコードが簡潔でミスが減ります。
• APIのリクエストボディスキーマに合わせてMapのキーと値を設定するようにしてください。
なるほど、キーaの値としてオブジェクトの配列を持つ形式ですね。つまり、JSON構造としては以下のようにしたいということです:
{
"a": [
{
"s": "aa",
"s2": "bb"
}
]
}
この場合、ArrayNodeを使用してaの値を配列にし、その配列にObjectNodeを追加する形で実装できます。
実装例
import com.fasterxml.jackson.databind.ObjectMapper;
import com.fasterxml.jackson.databind.node.ArrayNode;
import com.fasterxml.jackson.databind.node.ObjectNode;
public class JsonExample {
public static void main(String[] args) {
try {
// ObjectMapperのインスタンスを作成
ObjectMapper mapper = new ObjectMapper();
// メインのObjectNodeを作成
ObjectNode rootNode = mapper.createObjectNode();
// "a"の配列を作成
ArrayNode aArrayNode = rootNode.putArray("a");
// 配列に追加するオブジェクトを作成
ObjectNode objectInArray = mapper.createObjectNode();
objectInArray.put("s", "aa");
objectInArray.put("s2", "bb");
// 配列にオブジェクトを追加
aArrayNode.add(objectInArray);
// JSON文字列として出力
String jsonString = mapper.writerWithDefaultPrettyPrinter().writeValueAsString(rootNode);
System.out.println(jsonString);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
}
出力結果
このコードを実行すると、以下のようなJSONが出力されます:
{
"a": [
{
"s": "aa",
"s2": "bb"
}
]
}
解説
1. メインのObjectNodeの作成:
• rootNodeとして最上位のObjectNodeを作成します。
2. aの配列を追加:
• putArray("a")で、キーaに対してArrayNode(配列)を作成し、aArrayNodeとして保持します。
3. 配列にオブジェクトを追加:
• ObjectNodeを作成し、sやs2の値を設定します。
• aArrayNode.add(objectInArray)で、このオブジェクトを配列aArrayNodeに追加します。
これで、指定されたJSON形式を生成できます。必要に応じて、ArrayNodeにさらにオブジェクトを追加することも可能です。
他のAPIから受け取ったETagを使って、別のAPIを叩く際にIf-Matchヘッダーにセットする場合、「ヘッダーパラメータの等号がありません」というエラーが出るのは、ETagの値が適切にセットされていない可能性があります。
以下のような点を確認し、問題を解決するための実装例を示します。
確認ポイント
1. ETagがダブルクォーテーションで囲まれているか確認
• ETagの値は通常ダブルクォーテーション(")で囲まれた文字列として扱われることが多いです。
• 受け取ったETagがクォーテーションで囲まれていない場合、If-Matchにセットする際にダブルクォーテーションで囲む必要があります。
2. ETagがnullまたは空でないか確認
• 他のAPIから取得したETagがnullまたは空である場合、If-Matchヘッダーにセットすると不完全な値になりエラーが発生する可能性があります。
実装例
以下に、他のAPIから取得したETagをIf-Matchヘッダーにセットして別のAPIを呼び出す方法を示します。
import java.net.URI;
import java.net.http.HttpClient;
import java.net.http.HttpRequest;
import java.net.http.HttpResponse;
public class ApiService {
public static void main(String[] args) {
String endpointUrl = "https://api.example.com/another-endpoint";
String accessToken = "your-access-token";
String etag = "\"abc123\""; // 他のAPIから取得したETag(例: "abc123")
try {
String response = callApiWithIfMatch(endpointUrl, accessToken, etag);
System.out.println("APIレスポンス: " + response);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
public static String callApiWithIfMatch(String url, String accessToken, String etag) throws Exception {
// ETagがnullまたは空でないことを確認し、必要ならダブルクォーテーションで囲む
if (etag == null || etag.isEmpty()) {
throw new IllegalArgumentException("ETagが設定されていません");
}
if (!etag.startsWith("\"") || !etag.endsWith("\"")) {
etag = "\"" + etag + "\"";
}
// HttpRequestの作成
HttpRequest request = HttpRequest.newBuilder()
.uri(URI.create(url))
.header("Authorization", "Bearer " + accessToken)
.header("Content-Type", "application/json")
.header("If-Match", etag) // If-MatchヘッダーにETagを設定
.GET()
.build();
// HttpClientでリクエストを送信
HttpClient client = HttpClient.newHttpClient();
HttpResponse<String> response = client.send(request, HttpResponse.BodyHandlers.ofString());
if (response.statusCode() == 200) {
return response.body();
} else {
throw new RuntimeException("Failed : HTTP error code : " + response.statusCode());
}
}
}
解説
1. ETagの検証とダブルクォーテーションの追加:
• etagがnullまたは空でないかをチェックしています。
• etagがダブルクォーテーションで囲まれていない場合、自動的に"を追加します。
2. If-MatchヘッダーにETagを設定:
• header("If-Match", etag)で、検証済みのetagをIf-Matchヘッダーに設定します。
3. リクエスト送信:
• 正しく設定されたIf-Matchヘッダー付きでリクエストが送信されます。
この実装により、「ヘッダーパラメータの等号がありません」というエラーが解消されるはずです。ETagがIf-Matchの形式に正しくセットされていることを確認することが重要です。
「どちらにも登録できる場合のみ登録を行う」という要件に基づき、外部システムと開発中のシステムの両方に問題なく登録できる場合にのみ処理を進めるパターンを整理します。この場合、片方にのみ登録が成功するという状況は避けるために、登録処理においてトランザクション的な動作が求められます。
考慮すべき確認ポイント
1. 外部システムでのユーザーの登録状況:
• テナントにユーザーが既に所属しているかを確認。
• ユーザーが指定するサービスコードでサービスに所属しているかを確認。
2. 開発中システムでのユーザーの登録状況:
• 外部システムで登録が完了した場合のみ、開発中のシステムに登録する。
3. 整合性の確保:
• どちらか一方にのみ登録される事態を防ぐため、登録が完了するまではデータの反映を一時的に保留するか、登録処理全体をまとめて管理します。
パターンの整理
この条件下では、両システムへの登録状況によって以下のようなパターンが考えられます。
パターン 外部システム テナントに登録 外部システム サービスに登録 開発中システムに登録 処理
1 なし なし なし 両方に新規登録
2 あり なし なし 既存テナントに所属済みなので登録せず、処理終了
3 あり あり なし 登録済みとして処理終了
4 あり あり あり 登録済みとして処理終了
5 なし なし あり 登録せず、処理終了
6 あり なし あり 登録せず、処理終了
パターン解説
1. パターン1:外部システムと開発中システムに登録がない場合
• 両システムでユーザーが未登録であるため、外部システムに新規登録し、登録が成功したら開発中のシステムにも登録を行います。
• 片方の登録が失敗した場合はロールバックを行い、どちらにも登録されないようにします。
2. パターン2:外部システムのテナントにはユーザーがいるが、サービスには未登録であり、開発中のシステムにも登録がない場合
• ユーザーが既に外部システムのテナントに所属しているため、新規登録は行わず、処理を終了します。
3. パターン3:外部システムのテナントとサービスの両方にユーザーが存在し、開発中のシステムには登録がない場合
• 外部システムには既に登録済みなので、新規登録の必要はなく、そのまま処理を終了します。
4. パターン4:外部システムと開発中システムの両方にユーザーが登録済みの場合
• ユーザーが両方のシステムに既に登録されているため、追加の処理は不要です。そのまま処理を終了します。
5. パターン5:外部システムにはユーザーが未登録だが、開発中のシステムに登録されている場合
• 不整合が発生する可能性があるため、新規登録は行わず、そのまま処理を終了します。
6. パターン6:外部システムのテナントにはユーザーがいるが、サービスには未登録であり、開発中のシステムには登録済み
• ユーザーが外部システムのテナントにのみ存在しているため、新たな登録は行わず、処理を終了します。
不整合を避けるための処理
• トランザクション管理:
• 両方のシステムに登録する際は、外部システムと開発中のシステムへの登録処理を一連のトランザクションとして管理し、片方でも失敗した場合はロールバックを行うことで整合性を確保します。
• リトライ処理:
• 外部システムや開発中システムの登録が一時的に失敗する場合、リトライを行って安定した登録を確保します。
• エラーログとアラート:
• 不整合が発生した場合に備えて、エラーログやアラートを設定し、早期に問題を検出できるようにします。
このような対策を導入することで、両方のシステムに問題なく登録できる場合のみ登録処理を実行し、不整合を防ぐことができます。
「どちらにも登録できる場合のみ登録を行う」という要件に基づき、外部システムと開発中のシステムの両方に問題なく登録できる場合にのみ処理を進めるパターンを整理します。この場合、片方にのみ登録が成功するという状況は避けるために、登録処理においてトランザクション的な動作が求められます。
考慮すべき確認ポイント
1. 外部システムでのユーザーの登録状況:
• テナントにユーザーが既に所属しているかを確認。
• ユーザーが指定するサービスコードでサービスに所属しているかを確認。
2. 開発中システムでのユーザーの登録状況:
• 外部システムで登録が完了した場合のみ、開発中のシステムに登録する。
3. 整合性の確保:
• どちらか一方にのみ登録される事態を防ぐため、登録が完了するまではデータの反映を一時的に保留するか、登録処理全体をまとめて管理します。
パターンの整理
この条件下では、両システムへの登録状況によって以下のようなパターンが考えられます。
パターン 外部システム テナントに登録 外部システム サービスに登録 開発中システムに登録 処理
1 なし なし なし 両方に新規登録
2 あり なし なし 既存テナントに所属済みなので登録せず、処理終了
3 あり あり なし 登録済みとして処理終了
4 あり あり あり 登録済みとして処理終了
5 なし なし あり 登録せず、処理終了
6 あり なし あり 登録せず、処理終了
パターン解説
1. パターン1:外部システムと開発中システムに登録がない場合
• 両システムでユーザーが未登録であるため、外部システムに新規登録し、登録が成功したら開発中のシステムにも登録を行います。
• 片方の登録が失敗した場合はロールバックを行い、どちらにも登録されないようにします。
2. パターン2:外部システムのテナントにはユーザーがいるが、サービスには未登録であり、開発中のシステムにも登録がない場合
• ユーザーが既に外部システムのテナントに所属しているため、新規登録は行わず、処理を終了します。
3. パターン3:外部システムのテナントとサービスの両方にユーザーが存在し、開発中のシステムには登録がない場合
• 外部システムには既に登録済みなので、新規登録の必要はなく、そのまま処理を終了します。
4. パターン4:外部システムと開発中システムの両方にユーザーが登録済みの場合
• ユーザーが両方のシステムに既に登録されているため、追加の処理は不要です。そのまま処理を終了します。
5. パターン5:外部システムにはユーザーが未登録だが、開発中のシステムに登録されている場合
• 不整合が発生する可能性があるため、新規登録は行わず、そのまま処理を終了します。
6. パターン6:外部システムのテナントにはユーザーがいるが、サービスには未登録であり、開発中のシステムには登録済み
• ユーザーが外部システムのテナントにのみ存在しているため、新たな登録は行わず、処理を終了します。
不整合を避けるための処理
• トランザクション管理:
• 両方のシステムに登録する際は、外部システムと開発中のシステムへの登録処理を一連のトランザクションとして管理し、片方でも失敗した場合はロールバックを行うことで整合性を確保します。
• リトライ処理:
• 外部システムや開発中システムの登録が一時的に失敗する場合、リトライを行って安定した登録を確保します。
• エラーログとアラート:
• 不整合が発生した場合に備えて、エラーログやアラートを設定し、早期に問題を検出できるようにします。
このような対策を導入することで、両方のシステムに問題なく登録できる場合のみ登録処理を実行し、不整合を防ぐことができます。
外部システムにロールバックAPIがない場合、データの不整合が発生した際にAPI側で自動的にデータを削除することができません。このため、以下のような対策や設計を考える必要があります。
-
DBの登録を後にする(APIが完全に成功した後にDB登録)
- まず外部システムのAPIでユーザーを登録します。
- API登録が成功した場合にのみ、開発中のシステムのDBに登録します。
- もしDB登録が失敗した場合は、そのエラーをログに記録して再試行を促しますが、外部システムのデータが残ることは許容します。
この方法では、外部システムに登録はされるが、開発中のシステムにはまだ登録されていないというケースが発生しますが、逆(開発中のシステムにのみ登録されるケース)は防げます。
実装例
public class UserService {
private ExternalApiService apiService = new ExternalApiService();
public void registerUser(String userId, String tenantId) {
try {
// ステップ1: 外部システムのAPIでユーザーを登録
boolean apiSuccess = apiService.registerUserInExternalSystem(userId, tenantId);
if (!apiSuccess) {
System.out.println("外部システムへの登録に失敗しました。DBには登録しません。");
return;
}
// ステップ2: 外部システムの登録が成功した場合のみ、DBに登録
addUserToDatabase(userId, tenantId);
} catch (SQLException e) {
e.printStackTrace();
System.out.println("DB登録に失敗しましたが、外部システムにはユーザーが登録されています。");
// エラーをログに記録し、後で手動対応や再試行を検討
}
}
private void addUserToDatabase(String userId, String tenantId) throws SQLException {
try (Connection conn = getConnection()) {
String sql = "INSERT INTO users (user_id, tenant_id) VALUES (?, ?)";
try (PreparedStatement pstmt = conn.prepareStatement(sql)) {
pstmt.setString(1, userId);
pstmt.setString(2, tenantId);
pstmt.executeUpdate();
}
System.out.println("DBへの登録に成功しました。");
}
}
private Connection getConnection() throws SQLException {
String url = "jdbc:mysql://localhost:3306/your_database";
String user = "your_user";
String password = "your_password";
return DriverManager.getConnection(url, user, password);
}
}
- 不整合のケースに備えてエラーログや監視アラートを設定
外部システムにユーザーが登録されているがDB登録に失敗した場合、その不整合を監視するためのログやアラートを設定しておきます。
• エラーログの記録:DBの登録に失敗した場合にエラーログを残すことで、運用チームが後で確認できるようにします。
• 再試行のための処理:エラーが発生した場合、一定時間後に自動的に再試行するスクリプトやバッチ処理を設けると、手動対応の負担を減らせます。
• 監視アラート:DB登録の失敗時にアラートを通知し、すぐに対応できるようにします。
- DBとAPIの整合性チェック用の定期バッチ処理
外部システムと開発中システムのデータ整合性を確保するために、定期的に両方のシステムのデータをチェックし、不整合があれば報告するバッチ処理を設ける方法もあります。
• チェック項目:外部システムに登録されているが、開発中システムのDBに登録がないユーザーを検出します。
• 報告:不整合が検出された場合には、ログやレポートで通知し、手動で登録処理を行います。
まとめ
• DBの登録は外部システムの登録が完全に成功してから行うことで、DBのみ登録されるケースを防ぎます。
• エラーログやアラートを設定し、不整合が発生した場合にすぐに対応できるようにします。
• バッチ処理で定期的にデータ整合性をチェックし、不整合を早期に発見して対応します。
このように、ロールバックAPIがない場合は「不整合が発生するケースを最小限に抑えつつ、発生した場合には早期発見と対応を可能にする」ことを重視した設計が推奨されます。
以下のようにコードを実装します。エラー発生時に、DBからユーザーを削除するためにストアドプロシージャを呼び出す方法を示します。
- API呼び出しクラスの実装
ExternalApiService.java
外部システムのAPI呼び出しを行うクラスです。
public class ExternalApiService {
// ログイン中のユーザー情報を取得する
public User getLoggedInUser(String authToken) {
// APIリクエストを行い、ログイン中のユーザー情報を取得
return new User("loggedInUser", "ADMIN"); // 仮のデータ
}
// 外部システムでユーザーが存在するか確認
public boolean checkUserExists(String userId) {
// 外部システムでユーザーが存在するか確認する処理
return false; // 存在しないと仮定
}
// 外部システムにユーザーを追加
public boolean addUserToExternalSystem(String userId) {
System.out.println("外部システムにユーザーを追加しました。");
return true;
}
// 外部システムで権限を付与
public boolean assignRole(String userId, String role) {
System.out.println("外部システムに権限を付与しました。");
return true;
}
}
- ユーザー追加のメイン処理
UserService.java
ユーザー追加処理全体を管理するクラスです。
import java.sql.Connection;
import java.sql.DriverManager;
import java.sql.PreparedStatement;
import java.sql.CallableStatement;
import java.sql.SQLException;
public class UserService {
private ExternalApiService apiService = new ExternalApiService();
public void addUser(String authToken, String newUserId, String newUserTenantId) {
Connection conn = null;
boolean dbSuccess = false;
try {
// ステップ1: ログイン中のユーザー情報を取得し、権限を確認
User loggedInUser = apiService.getLoggedInUser(authToken);
if (!"ADMIN".equals(loggedInUser.getRole())) {
System.out.println("権限が不足しています。");
return;
}
// ステップ2: 外部システムで新規ユーザーが存在するか確認
if (apiService.checkUserExists(newUserId)) {
System.out.println("外部システムにユーザーが既に存在しています。");
return;
}
// ステップ3: 自システムのDBでユーザー確認
conn = getConnection();
conn.setAutoCommit(false); // トランザクション開始
if (checkUserExistsInDatabase(conn, newUserId, newUserTenantId)) {
System.out.println("DBに既にユーザーが存在しています。");
return;
}
// ステップ4: 自システムのDBにユーザー追加
addUserToDatabase(conn, newUserId, newUserTenantId);
dbSuccess = true; // DB登録が成功したことを記録
// ステップ5: 外部システムにユーザーを追加
if (!apiService.addUserToExternalSystem(newUserId)) {
throw new RuntimeException("外部システムへのユーザー追加に失敗しました。");
}
// ステップ6: 権限付与APIで権限を付与
if (!apiService.assignRole(newUserId, "USER_ROLE")) {
throw new RuntimeException("外部システムの権限付与に失敗しました。");
}
// トランザクションをコミット
conn.commit();
System.out.println("ユーザー追加処理が正常に完了しました。");
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
// DB登録成功後のエラー時に、ストアドプロシージャを使ってデータを削除
if (dbSuccess) {
try {
deleteUserFromDatabaseUsingStoredProcedure(conn, newUserId);
System.out.println("DB登録をストアドプロシージャでロールバックしました。");
} catch (SQLException ex) {
ex.printStackTrace();
}
}
if (conn != null) {
try {
conn.rollback(); // トランザクションをロールバック
} catch (SQLException ex) {
ex.printStackTrace();
}
}
} finally {
if (conn != null) {
try {
conn.close();
} catch (SQLException ex) {
ex.printStackTrace();
}
}
}
}
// DBにユーザーが存在するか確認するメソッド
private boolean checkUserExistsInDatabase(Connection conn, String userId, String tenantId) throws SQLException {
System.out.println("DBでユーザーの存在確認を行いました。");
return false; // 存在しないと仮定
}
// DBにユーザーを追加するメソッド
private void addUserToDatabase(Connection conn, String userId, String tenantId) throws SQLException {
String sql = "INSERT INTO users (user_id, tenant_id) VALUES (?, ?)";
try (PreparedStatement pstmt = conn.prepareStatement(sql)) {
pstmt.setString(1, userId);
pstmt.setString(2, tenantId);
pstmt.executeUpdate();
}
}
// ストアドプロシージャを使ってDBからユーザーを削除するメソッド
private void deleteUserFromDatabaseUsingStoredProcedure(Connection conn, String userId) throws SQLException {
String sql = "{CALL delete_user(?)}"; // delete_userはストアドプロシージャ名と仮定
try (CallableStatement cstmt = conn.prepareCall(sql)) {
cstmt.setString(1, userId);
cstmt.execute();
}
}
// データベース接続を取得するメソッド
private Connection getConnection() throws SQLException {
String url = "jdbc:mysql://localhost:3306/your_database";
String user = "your_user";
String password = "your_password";
return DriverManager.getConnection(url, user, password);
}
}
解説
• API呼び出しクラス (ExternalApiService):ログイン中のユーザー情報取得、ユーザー存在確認、ユーザー追加、権限付与の各処理をメソッドで分離しています。
• UserServiceクラス:ユーザー追加全体のロジックを管理し、API呼び出しとDB操作を順番に実行します。
• エラー時のストアドプロシージャ呼び出し:エラーが発生した場合、deleteUserFromDatabaseUsingStoredProcedureメソッドでストアドプロシージャを呼び出し、DBからユーザーを削除します。
これにより、エラーが発生した際にストアドプロシージャを使ってDB内のユーザーデータを削除できます。
共通のエラーハンドリング処理(ErrorHandler)があり、サーブレットからDB処理を行うクラスが呼ばれ、DB処理のファイルでエラーが発生した際に、その場所でエラーが起きたことを伝えるためには、例外をスロー(throw)して、エラーハンドラで処理する方法が一般的です。
具体的には、DB処理のクラスで例外をthrowし、サーブレットで例外をキャッチして共通のエラーハンドラに渡す形にします。
実装例
- DB処理クラスで例外をスロー
DB処理を行うクラス内で例外が発生した場合、その例外をスロー(throw)して、呼び出し元に通知します。これにより、どの処理でエラーが発生したかを把握しやすくなります。
public class DatabaseService {
public void executeDatabaseOperation() throws Exception {
try {
// DB処理を実行(例:SQL実行)
// エラーが発生した場合、例外をスロー
throw new Exception("Database operation failed");
} catch (Exception e) {
// 発生した例外を上位にスロー
throw new Exception("DatabaseServiceでエラーが発生しました: " + e.getMessage(), e);
}
}
}
- サーブレットで例外をキャッチし、共通のエラーハンドラーで処理
サーブレット内でDB処理を呼び出し、例外が発生した場合にキャッチします。その後、共通のエラーハンドラで処理を行います。
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
public class ExampleServlet extends HttpServlet {
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) {
try {
// DB処理を呼び出し
DatabaseService dbService = new DatabaseService();
dbService.executeDatabaseOperation();
} catch (Exception e) {
// 共通のエラーハンドリングを呼び出す
ErrorHandler.getInstance().handleError(
new Exception("ExampleServletでエラーが発生しました: " + e.getMessage(), e),
"ExampleServlet.java",
true
);
}
}
}
- 共通のエラーハンドリング(ErrorHandler)
共通のエラーハンドリングクラスでは、エラーをログに出力するか、必要に応じてユーザーにエラーメッセージを返します。
public class ErrorHandler {
private static ErrorHandler instance = new ErrorHandler();
public static ErrorHandler getInstance() {
return instance;
}
public void handleError(Exception e, String fileName, boolean isCritical) {
// ログ出力や通知処理など
System.err.println("エラー発生: " + fileName);
e.printStackTrace(); // スタックトレースを表示
}
}
処理の流れ
1. DB処理クラスで例外をスロー:
• DatabaseServiceクラスでエラーが発生した場合にthrowし、エラーメッセージにクラス名(DatabaseService)などの情報を付与します。
2. サーブレットで例外をキャッチし、共通のエラーハンドリングに渡す:
• サーブレット側で例外をキャッチし、ErrorHandlerに例外情報を渡します。ここで、ファイル名や例外メッセージを指定して、エラーがどこで発生したかを明確にします。
3. エラーハンドラでエラーをログに記録:
• ErrorHandlerのhandleErrorメソッドでエラーメッセージを記録します。
これにより、DB処理のクラスでエラーが発生した場合に、そのエラーをサーブレットで検知し、共通のエラーハンドラでどのクラスでエラーが発生したかを明確に出力できるようになります。
はい、異なるファイル(クラス)間でも例外処理の流れは可能です。Javaでは、クラスが異なっていてもthrowとcatchを使うことで、エラーの伝播と共通エラーハンドリングができます。
以下のように、異なるクラス間での例外処理が行われ、エラーがどのクラスで発生したのかを明確にして処理できます。
実装の流れ
- DB処理クラス:DatabaseService.java
DB処理を行うクラス(DatabaseService)で例外が発生した際、その例外を呼び出し元にthrowでスローします。
public class DatabaseService {
public void executeDatabaseOperation() throws Exception {
try {
// DB操作を実行 (例: SQL操作)
throw new Exception("Database operation failed"); // 例外をスロー
} catch (Exception e) {
// 上位の呼び出し元に例外をスロー、エラーメッセージにクラス名を含める
throw new Exception("DatabaseServiceでエラーが発生しました: " + e.getMessage(), e);
}
}
}
- サービスクラス:UserService.java
UserServiceクラスはDatabaseServiceを利用してDB処理を行います。このクラスで例外をキャッチし、必要ならばさらに上位にスローできます。
public class UserService {
private DatabaseService dbService = new DatabaseService();
public void addUser() throws Exception {
try {
// DatabaseServiceでDB操作を実行
dbService.executeDatabaseOperation();
} catch (Exception e) {
// 呼び出し元に例外をスロー、エラーメッセージにクラス名を含める
throw new Exception("UserServiceでエラーが発生しました: " + e.getMessage(), e);
}
}
}
- サーブレットクラス:ExampleServlet.java
ExampleServletクラスからUserServiceを呼び出し、そこで発生した例外を共通エラーハンドリングに渡します。
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
public class ExampleServlet extends HttpServlet {
private UserService userService = new UserService();
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) {
try {
// UserServiceでユーザー追加処理を実行
userService.addUser();
} catch (Exception e) {
// 共通のエラーハンドラーでエラーを処理
ErrorHandler.getInstance().handleError(
e,
"ExampleServlet.java",
true
);
}
}
}
- 共通のエラーハンドリングクラス:ErrorHandler.java
ErrorHandlerは例外を処理し、エラーメッセージとスタックトレースをログに出力します。
public class ErrorHandler {
private static ErrorHandler instance = new ErrorHandler();
public static ErrorHandler getInstance() {
return instance;
}
public void handleError(Exception e, String fileName, boolean isCritical) {
// エラー情報をログに出力、または通知処理など
System.err.println("エラー発生: " + fileName);
e.printStackTrace(); // スタックトレースを表示
}
}
処理の流れと動作
1. 例外の発生:DatabaseServiceで例外が発生し、throwでUserServiceに例外が伝えられます。
2. 例外の伝播:UserServiceでも例外がキャッチされ、追加情報(クラス名など)を付けてExampleServletに再度throwされます。
3. 共通エラーハンドリングの呼び出し:ExampleServletのdoPostメソッドで例外がキャッチされ、ErrorHandlerを呼び出してエラー情報を処理します。
スタックトレース例
エラーメッセージは、どのクラスでエラーが発生したかを確認できるスタックトレース形式で出力されます。
エラー発生: ExampleServlet.java
java.lang.Exception: UserServiceでエラーが発生しました: DatabaseServiceでエラーが発生しました: Database operation failed
at com.example.UserService.addUser(UserService.java:10)
at com.example.ExampleServlet.doPost(ExampleServlet.java:15)
at javax.servlet.http.HttpServlet.service(HttpServlet.java:750)
Caused by: java.lang.Exception: DatabaseServiceでエラーが発生しました: Database operation failed
at com.example.DatabaseService.executeDatabaseOperation(DatabaseService.java:10)
この方法で、異なるファイル(クラス)間でも例外が伝播され、どのクラスでエラーが発生したかをエラーハンドラで明確に確認できるようになります。
はい、Javaでは、例外の発生箇所に関する情報(クラス名やメソッド名)をスタックトレースから取得することができるので、関数名(メソッド名)をエラーメッセージに含めて渡すことも可能です。ただし、例外を捕捉する最終的な場所は呼び出し元のサーブレットになるため、サーブレットでキャッチした時点では、例外のメソッド名はサーブレットのメソッドになります。
ただ、例外が発生したクラス名やメソッド名をエラーメッセージに追加したい場合、スタックトレースの情報を使って実装できます。以下にその方法を示します。
実装方法
- カスタム例外にメソッド名を含める
カスタム例外を作成し、エラーメッセージに関数名を含められるようにします。例えば、エラーが発生したメソッド名を追加するフィールドを設けて、例外の発生箇所のメソッド名も一緒に保持します。
DatabaseException.java
public class DatabaseException extends Exception {
private String methodName;
public DatabaseException(String message, String methodName, Throwable cause) {
super(message, cause);
this.methodName = methodName;
}
public String getMethodName() {
return methodName;
}
}
- 例外をスローする際にメソッド名を渡す
DB処理のクラスで例外が発生した場合、そのメソッド名をエラーメッセージに含めてスローします。
public class DatabaseService {
public void executeDatabaseOperation() throws DatabaseException {
try {
// DB処理
throw new Exception("SQL実行時のエラー"); // 例外をスロー
} catch (Exception e) {
// 発生場所のメソッド名を追加して例外をスロー
throw new DatabaseException("DatabaseServiceでエラーが発生しました", "executeDatabaseOperation", e);
}
}
}
- 上位でカスタム例外をキャッチして情報を取得
サーブレットでカスタム例外をキャッチし、共通のエラーハンドリングに渡す際、メソッド名も含めてログ出力できます。
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
public class ExampleServlet extends HttpServlet {
private UserService userService = new UserService();
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) {
try {
userService.addUser();
} catch (ServiceException e) {
// カスタム例外で発生したメソッド名を含めてエラーハンドラーに渡す
String methodName = (e.getCause() instanceof DatabaseException) ?
((DatabaseException) e.getCause()).getMethodName() : "不明";
ErrorHandler.getInstance().handleError(
e,
"ExampleServlet.java",
methodName,
true
);
}
}
}
- 共通エラーハンドラでメソッド名を処理
エラーハンドラでメソッド名も一緒に表示します。
public class ErrorHandler {
private static ErrorHandler instance = new ErrorHandler();
public static ErrorHandler getInstance() {
return instance;
}
public void handleError(Exception e, String fileName, String methodName, boolean isCritical) {
System.err.println("エラー発生: " + fileName + " - メソッド: " + methodName);
e.printStackTrace();
}
}
解説
• これにより、エラーメッセージに発生場所のクラス名やメソッド名を追加できます。
• サーブレットからは、発生した例外の中に含まれる原因(cause)としてのカスタム例外(DatabaseExceptionなど)にアクセスし、エラー発生元のメソッド名を参照できます。
スタックトレースと出力結果
この設定でエラーハンドリングを実行すると、次のようにエラーメッセージが表示されます。
エラー発生: ExampleServlet.java - メソッド: executeDatabaseOperation
java.lang.Exception: UserServiceでエラーが発生しました
at com.example.UserService.addUser(UserService.java:10)
at com.example.ExampleServlet.doPost(ExampleServlet.java:15)
Caused by: com.example.DatabaseException: DatabaseServiceでエラーが発生しました
at com.example.DatabaseService.executeDatabaseOperation(DatabaseService.java:10)
Caused by: java.lang.Exception: SQL実行時のエラー
...
まとめ
• カスタム例外を使って、発生元のメソッド名を追加し、エラーハンドラーで表示できます。
• スタックトレースには呼び出し元のサーブレットの情報が最上位に表示されますが、発生元のメソッド名も出力できるため、エラーの追跡がしやすくなります。