【初心者向け】SeleniumとWebDriverの基本と環境設定
SeleniumとWebDriver
Seleniumはウェブテスト用のツールで、テストは手動操作と同じくブラウザ上で実行されます。主要なブラウザに対応しています。
WebDriverは、ブラウザのネイティブAPIをオブジェクト指向型のSelenium WebDriver APIとしてラップします。
このAPIを使って、ブラウザの起動や終了、ウェブページのオープン、画面要素の操作、Cookieの制御が可能です。また、スクリーンショットの撮影やプラグインのインストール、プロキシの設定、証明書の設定などもできます。
環境のセットアップ
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PythonにSeleniumモジュールをインストールします:
pip install selenium
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対応するブラウザドライバChromedriverをダウンロードします。
Seleniumを使ってGoogleにアクセスして検索する
from selenium import webdriver
from selenium.webdriver.common.keys import Keys
import time
# ChromedriverがPATHにあるか、Chromedriverの完全なパスを指定してください
driver = webdriver.Chrome()
try:
# Googleのホームページを開く
driver.get("https://www.google.com")
# 検索ボックスを見つける
search_box = driver.find_element("name", "q")
# 検索語句を入力
search_query = "Selenium Python"
search_box.send_keys(search_query)
# エンターキーをシミュレーションして検索を実行
search_box.send_keys(Keys.RETURN)
# 結果を表示するために数秒間待機
time.sleep(5)
finally:
# ブラウザを閉じる
driver.quit()
ボット対策設定
import random
import time
def simulate_human_behavior():
# 人間の行動をシミュレートするためのランダムな遅延を追加
time.sleep(random.uniform(2, 4)) # 2から4秒のランダムな待機時間
simulate_human_behavior()
# ブラウザオプション設定の例
from selenium import webdriver
options = webdriver.ChromeOptions()
options.add_argument("--headless") # フロントエンドで実行する必要がある場合、この行を削除できます
options.add_argument("user-agent=Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/103.0.0.0 Safari/537.36")
# 実際に使用する際には、このオプションを使ってブラウザオブジェクトを生成します
# driver = webdriver.Chrome(options=options)
UI自動化操作の流れ
画面要素の選択
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要素の特徴による:ID、Name、Class、Tagなど
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特徴と関係による:CSS、XPath
画面要素の操作
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入力操作:クリック、文字入力、ドラッグなど
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出力操作:要素の属性を取得
画面上で取得したデータを分析し、処理します。
要素定位の基礎
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find_element_by_id
:IDで要素を探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_name
:Nameで探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_xpath
:XPathで探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_link_text
:リンクテキストで探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_partial_link_text
:部分リンクテキストで探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_tag_name
:タグ名で探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_class_name
:クラス名で探し、一つだけ返します。 -
find_element_by_css_selector
:CSSセレクタで探し、一つだけ返します。
**注意:**上記の方法は最初に見つかった要素のみを返します。複数の要素を探す方法もあります:
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find_elements_by_name
:Nameで探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_xpath
:XPathで探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_link_text
:リンクテキストで探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_partial_link_text
:部分リンクテキストで探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_tag_name
:タグ名で探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_class_name
:クラス名で探し、すべての要素をリストで返します。 -
find_elements_by_css_selector
:CSSセレクタで探し、すべての要素をリストで返します。
注意:
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クラス名で定位する際、複合クラス(クラス属性中にスペースがある場合)に注意が必要です。スペースで区切られたクラス名のうち1つを選べばよいですが、唯一の要素とは限りません。
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Seleniumは要素の存在を判断する機能を提供していません。要素の存在確認をする場合、直接定位はエラーになることがあります。要素リストを取得し、リストが空でなければ要素が存在する、と判断できます。
ヒント:要素の定位が難しい場合、次のように段階を追って定位を狭めていく方法もあります。
ele = driver.find_elements_by_xpath("//div[@id='category-block']//ol/li")
b = ele.find_elements_by_xpath(".//li[@class='subcate-item']//span")
自動化とAPI管理の融合で、新たな可能性を引き出す
デジタル時代において、自動化テストとAPI管理は開発者の強力なツールです。Seleniumは実際のユーザー操作をシミュレートし、ページの自動テストを支援することで、スムーズなユーザー体験を保証します。一方、Apidogは効率的なAPI管理ツールとして、APIの呼び出しやデバッグを簡単にします。この二つを組み合わせることで、開発効率が向上し、製品の迅速なアップデートが可能になります。技術者は煩雑な繰り返し作業から解放され、革新に専念できます。
FAQ
Q1: なぜSeleniumを使ってテストを行うのですか?
A1: Seleniumは実際のブラウザ環境での自動テストが可能です。これにより、テストがユーザーの実際の操作に近くなり、テストの精度と効率が向上します。
Q2: Seleniumモジュールをインストールしたが、使用できません。原因は何ですか?
A2: 考えられる原因としては、ブラウザドライバ(例:Chromedriver)が正しく設定されていない、またはPython環境のパスが正しく設定されていないことが挙げられます。すべての依存関係と環境変数が正しく設定されていることを確認してください。
Q3: 「要素が見つかりません」というエラーはどうやって解決しますか?
A3: このエラーは、Webページが完全にロードされる前にSeleniumが要素を探ろうとしたときに発生することがあります。WebDriverWait
を使用してページ読み込み完了まで待機するか、XPathやCSSセレクタの正確性を確認してください。
Q4: Webサイトのボット対策にどう対処しますか?
A4: 人間の行動をシミュレートする(例: ランダムな待ち時間を挿入)またはプロキシを使用して、検出されるリスクを減らすことができます。ただし、テストを行う際にはWebサイトの利用規約や法律を遵守してください。
Q5: 複数のブラウザでSeleniumのテストを同時に実行できますか?
A5: はい、可能です。Selenium Gridを使用すると、異なるブラウザとオペレーティングシステムでテストを並行して実行できます。
Q6: 動的なIDで要素を定位するにはどうすればいいですか?
A6: ページ要素のIDが動的に変化する場合、特に静的なプロパティに基づくCSSセレクタやXPathなどの他の定位方法を試してください。
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