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Omeka Sのカスタムオントロジーを用いて作成した語彙を更新する

2023/03/16に公開

概要

Custom Ontologyは、LOV、schema.org、W3Cといった標準的なオントロジーが利用できないときに、独自の語彙を追加することができるモジュールです。以下で使用方法を紹介しています。

https://nakamura196.hatenablog.com/entry/2021/07/24/235050

上記の記事では語彙の作成までを扱っていますが、既存の語彙の更新方法については扱っていませんでした。本記事では、既存の語彙の更新方法について説明します。

語彙の作成

例として、以下の語彙を作成します。

https://omekas.aws.ldas.jp/omeka4/ns/myprefix/

上記にアクセスすると、以下のttlファイルがダウンロードされます。今回、myprefix:mySpecificPropertyという独自のプロパティを追加しています。

@prefix dcterms: <http://purl.org/dc/terms/> .
@prefix owl: <http://www.w3.org/2002/07/owl#> .
@prefix rdf: <http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#> .
@prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#> .
@prefix vs: <http://www.w3.org/2003/06/sw-vocab-status/ns#> .
@prefix o: <http://omeka.org/s/vocabs/o#> .
@prefix myprefix: <https://omekas.aws.ldas.jp/omeka4/ns/myprefix/> .

<https://omekas.aws.ldas.jp/omeka4/ns/myprefix/> a owl:Ontology ;
    dcterms:title "My label" ;
    dcterms:description "A specific ontology for my documents." .

myprefix:mySpecificProperty a rdf:Property ;
    rdfs:label "My specific property" ;
    rdfs:comment "A property to use for my specific documents." ;
    rdfs:domain o:Resource ;
    vs:term_status "experimental" .

語彙の更新

今回、myprefix:mySpecificPropertyのラベルを私のプロパティに変更してみます。

ダウンロードしたttlファイルを以下のように書き換えます。

@prefix dcterms: <http://purl.org/dc/terms/> .
@prefix owl: <http://www.w3.org/2002/07/owl#> .
@prefix rdf: <http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#> .
@prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#> .
@prefix vs: <http://www.w3.org/2003/06/sw-vocab-status/ns#> .
@prefix o: <http://omeka.org/s/vocabs/o#> .
@prefix myprefix: <https://omekas.aws.ldas.jp/omeka4/ns/myprefix/> .

<https://omekas.aws.ldas.jp/omeka4/ns/myprefix/> a owl:Ontology ;
    dcterms:title "My label" ;
    dcterms:description "A specific ontology for my documents." .

myprefix:mySpecificProperty a rdf:Property ;
    rdfs:label "私のプロパティ" ; # ここを変更しています!
    rdfs:comment "A property to use for my specific documents." ;
    rdfs:domain o:Resource ;
    vs:term_status "experimental" .

そして、Omeka Sの管理画面において、更新対象の語彙の編集ボタンを押します。

修正したファイルを以下のように選択します。

次の画面で、以下のように、どのような変更が加えられるか、を確認できます。

承認すると、以下のように、登録済みの語彙の内容を更新することができます。

まとめ

語彙の更新はRDFファイルを経由する必要があるため、上記のように少し複雑な手続きが必要になります。参考になりましたら幸いです。

Discussion