「れきちず」を使ってみる
概要
「れきちず」を使う方法を調べましたので、備忘録です。「れきちず」は以下のように説明されています。
「れきちず」は、「現代風の地図デザイン」の歴史地図を閲覧できるサービスです。
背景
以下の会議に参加し、「れきちず」について教えていただきました。「れきちず」を開発してくださっている関係者の皆様、会議を開催してくださった皆様、また使用方法を教えてくださった北本朝展先生に感謝いたします。
以下のように、CODHのサービスでも導入されています。
2024-05-01
江戸マップ「れきちず」データセットを公開しました。また、edomi マップおよびedomi 災害に「れきちず」を導入し、現代デザインの歴史地図上で、edomiの歴史ビッグデータが閲覧できるようになりました。
使用方法
以下に、最低限の機能を実現するためのソースコードを格納しました。
以下でデモをご確認いただけます。
以下は地形とともに、富士山を表示した例です。
なお、地形については、以下の点にご注意ください。
江戸時代後期(1800〜1840年ごろ、文化・文政・天保年間)を想定した地図になります。関東・中部以外の地方についても順次拡大していく予定です。
地形の3D表示については現在の地形を表示しています。そのため、当時とは異なる地域があります。
参考
ライブラリ
本アプリケーションの構築にあたっては、Leafletではなく、MapLibre GL JSを使用します。
以下のサイトにおいて、MapLibre GL JSは、Mapboxのオープンソースフォーク版と説明されていました。
当初、Mapboxでの使用を前提に、アカウント登録やトークンの発行等を行いましたが、MapLibre GL JSを使用する場合は、このような手続きは不要でした。
地形の有効化/無効化時にピッチを変更
地形の有効化/無効化時にピッチを変更するにあたり、以下のような記述によって実現できました。
map.on("terrain", () => {
const terrain = map.getTerrain();
const duration = 1000; // アニメーションの持続時間(ミリ秒)
map.easeTo({
pitch: terrain ? 60 : 0, // 地形が有効になったときのピッチ
duration,
});
});
当初、map.setPitch(60)などを使用していましたが、map.easeToを使用することにより、スムーズにピッチが変更されるようになりました。
まとめ
使用される際には、必ず以下のライセンス条件を遵守してください:
れきちずのタイルデータ・スタイルはCC BY-NC-ND 4.0の下、自由に利用することが出来ます。すなわち、公開するタイルデータ・スタイルをそのまま用いる限り、タイルを利用した地図の作成が可能です。
「れきちず」の利用にあたり、参考になりましたら幸いです。
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