Omeka SのBulkImportを使用する際の設定例
概要
Omeka SのBulkImportを使ってデータの一括登録を行う際、登録方法の各種設定を行うことができます。
これはアップロードの都度、設定することもできますが、事前に登録しておいた設定を使用するようにすることで、作業者によるミスなどを軽減することができます。
ここでは、登録済みのアイテムに対して、IIIF画像を紐づける際の、一括登録用の設定例について紹介します。
アイテムの例
以下のように、dcterms:identifier
にsample
を持つアイテムを作成しておきます。
設定
以下にアクセスします。
/admin/bulk/bulk-import
登録するフォーマットに合わせて、「CSV - Medias」または「OpenDocument spreadsheet (ods) - Medias」の編集アイコンをクリックします。
Importerタブにおいて、MapperをManual
に設定します。これにより、登録時にマッピング結果を確認できるように、マッピングミスの有無などを確認できるようになります。
またProcessorタブにおいて、Identifier to use for linked resources or updateをdcterms:identifier
に設定します。これにより、CSVやODSファイルにおいて、メディアを紐づけるアイテムをdcterms:identifer
で指定できるようになります。
データ例
以下のようなデータを用意します。
iiif | o:item | dcterms:source |
---|---|---|
https://dl.ndl.go.jp/api/iiif/3437686/R0000001/info.json | sample | https://dl.ndl.go.jp/api/iiif/3437686/R0000001/info.json |
CSVまたはODSファイルの項目の指定方法については、以下などを参考にしてください。
マッピング表は以下にあります。
登録
Step 1/4: Readerにおいて、ファイルを選択します。
(基本的には作業不要)Step 2/4: Mapperにおいて、登録対象のリソースの数や、マッピング結果に問題がないかを確認します。
(基本的には作業不要)Step 3/4: Processorにおいて、Identifier to use for linked resources or update
で先に設定した値が登録されているかを確認します。
(作業不要)Step 4/4: Confirmationにおいて、画面右上の「Start import」ボタンを押します。
結果、以下のように画像を登録できました。
まとめ
上記はあくまで設定の一例です。そのほか多様なオプションが提供されているため、用途に応じて事前設定をカスタマイズすることをお勧めします。
Omeka SのBulkImportによる一括登録、特に、登録済みアイテムに対するIIIF画像の紐付けにあたり、参考になりましたら幸いです。
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