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Omeka SのBulkImportを使用する際の設定例

2024/07/02に公開

概要

Omeka SのBulkImportを使ってデータの一括登録を行う際、登録方法の各種設定を行うことができます。

これはアップロードの都度、設定することもできますが、事前に登録しておいた設定を使用するようにすることで、作業者によるミスなどを軽減することができます。

ここでは、登録済みのアイテムに対して、IIIF画像を紐づける際の、一括登録用の設定例について紹介します。

アイテムの例

以下のように、dcterms:identifiersampleを持つアイテムを作成しておきます。

設定

以下にアクセスします。

/admin/bulk/bulk-import

登録するフォーマットに合わせて、「CSV - Medias」または「OpenDocument spreadsheet (ods) - Medias」の編集アイコンをクリックします。

Importerタブにおいて、MapperをManualに設定します。これにより、登録時にマッピング結果を確認できるように、マッピングミスの有無などを確認できるようになります。

またProcessorタブにおいて、Identifier to use for linked resources or updateをdcterms:identifierに設定します。これにより、CSVやODSファイルにおいて、メディアを紐づけるアイテムをdcterms:identiferで指定できるようになります。

データ例

以下のようなデータを用意します。

iiif o:item dcterms:source
https://dl.ndl.go.jp/api/iiif/3437686/R0000001/info.json sample https://dl.ndl.go.jp/api/iiif/3437686/R0000001/info.json

CSVまたはODSファイルの項目の指定方法については、以下などを参考にしてください。

https://nakamura196.hatenablog.com/entry/2021/07/28/080952#アイテム

マッピング表は以下にあります。

https://gitlab.com/Daniel-KM/Omeka-S-module-BulkImport/-/blob/master/data/mappings/fields_to_metadata.php

登録

Step 1/4: Readerにおいて、ファイルを選択します。

(基本的には作業不要)Step 2/4: Mapperにおいて、登録対象のリソースの数や、マッピング結果に問題がないかを確認します。

(基本的には作業不要)Step 3/4: Processorにおいて、Identifier to use for linked resources or updateで先に設定した値が登録されているかを確認します。

(作業不要)Step 4/4: Confirmationにおいて、画面右上の「Start import」ボタンを押します。

結果、以下のように画像を登録できました。

まとめ

上記はあくまで設定の一例です。そのほか多様なオプションが提供されているため、用途に応じて事前設定をカスタマイズすることをお勧めします。

Omeka SのBulkImportによる一括登録、特に、登録済みアイテムに対するIIIF画像の紐付けにあたり、参考になりましたら幸いです。

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