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Omeka S IIIF Serverモジュールを用いたIIIFコレクションの生成

2022/03/17に公開

概要

Omeka SのIIIF Serverモジュールは、IIIFマニフェストファイルの自動生成に加えて、IIIFコレクション(IIIFマニフェストを一つにまとめたもの)を自動生成することもできます。

https://omeka.org/s/modules/IiifServer/

本記事では、このIIIFコレクション機能の使い方について説明します。

データ(アイテムセット)の準備

Omeka Sでは「アイテムセット」という、複数のアイテムをまとめて管理するための単位があります。例えば今回の例では、以下のように、「tei」「iiif」「oss」の三つのアイテムセットを作成します。

今回登録した、OmekaのIDとタイトルの関係は下の表の通りです。

Omeka ID タイトル
1266 tei
1265 iiif
1264 oss

そして、それぞれのアイテムセットに、複数のアイテムを関連づけます。例えば、アイテムセット「oss」には、23のアイテムを関連づけます。

関連づけの方法としては、以下のように、個々のアイテムの編集ページでアイテムセットを与えるか、

以下のように、アイテムの一覧画面から複数のアイテムを選択して、画面上部の一括処理のフォームから、複数のアイテムのアイテムセットを変更することができます。

単一コレクション(アイテムセット)

上記の結果、例えば、アイテムセット「oss」に関連づけられたアイテムのIIIFマニフェスト群から構成されるIIIFコレクションは、以下のURLから取得できます。

https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/2/collection/1264

IIIF Presentation API v3でのIIIFコレクションは、以下からアクセスできます。(2を3に変更します。)

https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/3/collection/1264

神崎正英氏が作成されているImage Annotatorで表示した例が以下です。

https://www.kanzaki.com/works/2016/pub/image-annotator?u=https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/2/collection/1264

また、Mirador 3で表示した例が以下です。

http://www.kanzaki.com/ext/viewer/mirador3?manifest=https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/2/collection/1264

さらに、Cultural Japanプロジェクトで作成している「Self Museum」で表示した例が以下です。

https://self-museum.cultural.jp/?collection=https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/2/collection/1264&build=1

複数コレクション(アイテムセット)

以下のようなURLを与えることで、複数のIIIFコレクション(アイテムセット)から構成されるIIIFコレクションを作成することができます。

https://example.org/iiif/set/:id,:id,:id,:id

例えば、以下のURLです。

https://shared.ldas.jp/omeka-s/iiif/set/1264,1265,1266

まとめ

本記事で紹介したように、Omeka SのIIIF Server モジュールを使うことにより、IIIFマニフェストファイルの生成に加えて、Omeka Sのアイテムセットに基づくIIIFコレクションの自動生成、かつ、IIIF Presentation APIのv2とv3に対応することができます。

IIIFコレクションを自動生成することにより、Self Museumなど、IIIFコレクションに対応した他のアプリケーションに読み込ませることができる点も有益かと思います。

Omeka Sを用いたIIIFデータの活用において、本記事がお役に立てば幸いです。

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