s3fs を使用してmdx.jpのオブジェクトストレージをファイルシステムのようにマウントする方法
概要
s3fs を使用してmdx.jpのオブジェクトストレージをファイルシステムのようにマウントする機会がありましたので、備忘録です。
1. 事前準備
Ubuntu を対象とします。
s3fs
のインストール
✅ sudo apt update
sudo apt install s3fs
✅ 認証情報の設定
mdx.jpのオブジェクトストレージの アクセスキー と シークレットキー を ~/.passwd-s3fs に保存。
echo "ACCESS_KEY:SECRET_KEY" > ~/.passwd-s3fs
chmod 600 ~/.passwd-s3fs # セキュリティのため権限変更
2. S3 ストレージをローカルにマウント
✅ マウントポイントを作成
mkdir ~/s3mount
✅ s3fs でマウント
s3fs your-bucket ~/s3mount
-o passwd_file=~/.passwd-s3fs
-o url=https://s3ds.mdx.jp
-o use_path_request_style
オプションの説明
• -o passwd_file=~/.passwd-s3fs → 認証情報を指定
• -o url=https://s3ds.mdx.jp → オブジェクトストレージのエンドポイント
• -o use_path_request_style → MinIO や Ceph のような “パススタイル” の S3 互換ストレージで必要
3. ファイルシステムとして使用
✅ ファイルの作成と確認
echo "Hello, S3 Storage!" > ~/s3mount/test.txt
cat ~/s3mount/test.txt
✅ ファイル一覧の表示
ls -lah ~/s3mount
✅ ファイルの削除
rm ~/s3mount/test.txt
4. 自動マウント(起動時に自動でマウント)
/etc/fstab に設定を追加すると、再起動後も自動でマウントされる。
echo "your-bucket ~/s3mount fuse.s3fs _netdev,passwd_file=/home/youruser/.passwd-s3fs,url=https://s3ds.mdx.jp,use_path_request_style 0 0" | sudo tee -a /etc/fstab
5. アンマウント
✅ 手動でアンマウント
fusermount -u ~/s3mount
✅ /etc/fstab に登録した場合はコメントアウト
sudo nano /etc/fstab # 該当行を削除またはコメントアウト
6. まとめ
上記の設定により、mdx.jpのオブジェクトストレージをファイルシステムの使用することができました。
今後は、IIP ImageなどのIIIF Image Serverや、Omeka Sといったアプリケーションでも使用可能か、試してみたいと思います。
なお、Cantaloupe Image Serverについては、以下の記事も参考になりましたら幸いです。
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