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DTS (Distributed Text Services)のビューア開発

に公開

概要

DTS (Distributed Text Services)のビューアを開発したので、備忘録です。

以下のURLからお試しいただけます。

https://dts-viewer.vercel.app/ja/

背景

DTS (Distributed Text Services)の公式ページは以下です。

https://distributed-text-services.github.io/specifications/

以下の記事でも取り上げました。

https://zenn.dev/nakamura196/articles/4233fe80b3e76d

今回、このDTS仕様に一部準拠したビューアを開発しました。

使い方

以下がトップページです。フォームにDTSのURLを入力します。ページ下部で例を提供します。技術的には、Entry pointを使用しています。

コレクションの一覧ページです。Collection Endpointを使用しています。

以下のAPIを例としています。

https://zenn.dev/nakamura196/articles/6cb1c7e6a6a6ea

リンクをたどると、以下のようなリソースの一覧ページに遷移します。

ダウンロードボタンを押すと、TEI/XMLが表示されます。Document Endpointを使用しています。

ナビゲーションボタンを押すと、アクセス可能な部分テキストの一覧が表示されます。Navigation Endpointを使用していますが、現時点で複数階層には非対応です。

リンクをクリックすると、以下のような部分テキストをダウンロードすることができます。

工夫点

公式ページに以下のように記載されています。

The DTS Specification is currently in a public comment period following the 1-alpha release

(機械翻訳)DTS仕様は、1-alphaリリースの後、現在パブリックコメント期間中です。

このような背景のため、既存のDTSの記述方法にばらつきがありました。そこで内部でできるだけDTS API (1.0 Draft)に変換し、その結果を可視化するようにしています。

DTS仕様が成熟するにつれ、このような問題は解決されるかと思います。

まとめ

DTS仕様は以下のように説明されています。

The Distributed Text Services (DTS) Specification defines an API for working with collections of text as machine-actionable data.

Publishers of digital text collections can use the DTS API to help them make their textual data Findable, Accessible, Interoperable and Reusable (FAIR).

(機械翻訳)テキストのコレクションを機械が扱えるデータとして操作するためのAPIを定義します。

(機械翻訳)デジタルテキストのコレクションを公開する人は、DTS APIを使うことで、自分のテキストデータを「見つけやすく、アクセスしやすく、相互運用可能で、再利用しやすい(FAIR)」ものにすることができます。

TEI/XMLファイルの公開時に、本ビューアが役立てば幸いです。

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