[Omeka S]Bulk Importの不具合対応(ソースコードからのインストール方法を含む)
概要
Omeka Sでのデータ一括登録を行うためのモジュールの一つであるBulk Importについて、2022年8月21日現在の最新版であるver.3.3.33.4において不具合が含まれるようです。
具体的には以下のissueで、mediaの一括登録時に不具合が生じます。
この不具合について、以下のcommitで既に対応済みです。
しかし、本日時点において、まだRelease版は公開されていないため、ソースコードからのインストールを行う必要があります。
ソースコードからのインストール
以下の記事も参考にしてください。
ここでは、改めてインストール方法を説明します。
ソースコードのダウンロード
Omeka Sのmodulesディレクトリに移動して、ソースコードをダウンロードします。必要に応じて、ダウンロード済みのBulkImport関連ファイルおよびフォルダを削除します。
cd modules
rm -rf BulkImport*
git clone https://github.com/Daniel-KM/Omeka-S-module-BulkImport.git BulkImport
composer
次にcomposer installを行います。
cd BulkImport
composer install --no-dev
以下のように、composerが見つからない場合があります。
composer: Command not found.
簡単な対応方法として、以下を実行します。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
php composer.phar install --no-dev
上記により、モジュールのインストールは完了です。
Omeka Sの管理画面での操作
モジュールのアップグレード
ブラウザから、管理画面のModules一覧ページにアクセスします。
http://xxx.xyz/omeka-s/admin/module
この一覧からBulk Importを確認し、「Upgrade」ボタンが表示されている場合には、アップグレードしてください。
Import時の注意
基本的な操作方法に変更はありませんが、以下のStart import画面において、「Identifier to use for linked resources or update」の変更が必要な場合があります。
以下のmetada.csvおよびimage.csvを使用することを想定します。
以下、登録画面です。
上記のように、internal id
のみが選択されている場合、DCのIdentifierを追加してください。
まとめ
近いうちにRelease版が公開されるはずですが、本不具合でお困りの方の参考になりましたら幸いです。
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