IIIFアイコンのドラッグ&ドロップ対応について
背景
IIIF(International Image Interoperability Framework
)のアイコン(具体的には、IIIFのマニフェストURL)は、多くのIIIF対応ビューアにおいて、ドラッグ&ドロップによるロードに対応しています。
ただし、以下のモジュールによって表示するIIIFアイコンについては、ドラッグ&ドロップができない、というフィードバックをいただきました。
この原因について、以下のページなどを参考に調査しました。
その結果、以下のようなHTMLの記述が必要なことがわかりました。
<a href="default_target?manifest=manifest_URI&canvas=canvas_URI">
<img src="iiif-dragndrop-100px.png" alt="IIIF Drag-n-drop"/>
</a>
上記のパターンに合致していないことが、上述したモジュールでドラッグ&ドロップができない不具合の原因でした。
この記事では、この対応方法について記述します。
対応方法
具体的には、以下のマニフェストURLを例とします。
マニフェストURLの例: https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/iiif/2/2/manifest
そして、これまでは以下のように、a
タグのhref
属性に、IIIFマニフェストのURLのみを与えていました。
<a href="https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/iiif/2/2/manifest" title="IIIFマニフェスト" target="_blank">
<img style="height: 24px" src="https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/files/asset/iiifviewers632bf7d736e3b.svg">
</a>
上記を以下のように修正する必要がありました。
<a href="https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/iiif/2/2/manifest?manifest=https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/iiif/2/2/manifest" title="IIIFマニフェスト" target="_blank">
<img style="height: 24px" src="https://omekas.aws.ldas.jp/sandbox/files/asset/iiifviewers632bf7d736e3b.svg">
</a>
アイコンをクリックした際に、マニフェストをダウンロードできる挙動は同じですが、後者では、他のIIIF対応ビューアへのドラッグ&ドロップに対応できます。
href
属性にマニフェストURLを2回記述する点が少し冗長ですが、Universal ViewerやIIIF Curation Viewerでも同様の記述がなされていました。
このように?manifest=manifest_URI
の部分がロードに使用されることが多いことから、その前のdefault_target
の部分は影響しないことが多いこともわかりました。
そのため、IIIFアイコンだけでなく、以下のようなURLが付与されることが多いUniversal ViewerやIIIF Curation ViewerのURLおよびアイコンについても、他のIIIFビューアにドラッグ&ドロップできることが確認できました。(恥ずかしながら、これまではdefault_target
の部分がIIIFマニフェストのURLである必要があると思っていました。)
まとめ
IIIFアイコン(IIIFのマニフェストURL)をサイトに設置する際の、ドラッグ&ドロップへの対応のお役に立てば幸いです。
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