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IPはもう古い、時代は情報指向ネットワーク
情報指向ネットワーク(Information Centric Network)って?
僕らが普段使っているインターネット。
世界中に割り当てられた IP という約43億の識別子を用いてインターネットは運営されています。
でも、、、サーバの場所ってどうでもよくね???
- Youtube をみるときにすぐにとってこれたらなんでもいい
- ニュースをみるのにわざわざ海外のサーバからとってくる必要なんてない
- なんならなるたけ近いほうがイイ!
つまり IP はホスト指向なのに使い方はデータ指向だよね、いろいろ無駄があるよねってこと。
そこで、宛先情報を IP とかいう今の使い方にあっていないモノじゃなくてデータそれぞれに固有の情報を割り当てようね、というのが情報指向ネットワークです。
じゃあどうやってつくるの?
5つの要素
要素 | 役割 |
---|---|
Interest | データ要求パケッット、データが欲しい人はこれにデータ名を書いて提出してね |
Data | ふつうのデータ |
PIT | Data が Interest の辿ってきた道を戻るためのテーブル。Interest が通ったノードに記録される |
FIB | Interest を隣接ノードへ案内するテーブル |
CS | 人気のデータは中継ノードがキャッシュしてみんなに配る |
中継ノードの仕事
Interest を受けると
同じ名前が CS にキャッシュされている**-no->** FIB に一致するものがある**-yes->** Data が帰りに迷わないように PIT に記録、転送
データ配信ノードの仕事
Interest を受けると
同じ名前が CS にキャッシュされている->データを受信した隣接ノードへ返信
何が嬉しいのか
- CS によるキャッシュ機能により、たくさん利用者がいるデータほどすぐ手に入る
- サバクラ形式じゃないのでスケーラビリティがすごい
- クライアントもサーバもどっちもネットワーク上の場所に依存しないからモビリティがある
- メッシュネットワークになるので遅延耐性がある
どんなことができるのか
たとえば、スマホに Youtube アプリをインストールして、ヒカキンをチャンネル登録。
通勤途中ですれちがった、すでに今日のヒカキンの動画を持っている人から携帯回線を使わずにダウンロード
たとえば、自動運転で周辺の車と通信したいときにサーバを置かずにネットワークを構成できる。
さいごに
それって P2P じゃね?
そのとおりです。P2P の概念を焼き直してアプリケーションレイヤじゃなくてネットワークレイヤに組み込んで使おうとする動きです。
ほんとにできるの?
わかりません。詳しい動向は https://named-data.net/ をチェックだ!
実際に動かしてみたければ NFD という転送デーモンの実装があるのでおためしあれ。
どうやってルーティングテーブルを更新するの?
NLSR というのがあるそうです。詳しくはしらない。
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