マインクラフト1.20.1 + Forge のMod開発 : 開発環境の構築
はじめに
本記事ではForge MDK(Mod Developer Kit)を使用したマインクラフトのMod開発環境を構築する記事です。Forge MDK内のExample Modの動作確認までを扱います。
本記事では以下の環境を扱っています。
- OS : Windows11
- Minecrraft : 1.20.1
- JDK : Oracle OpenJDK 17.0.2
- Forge MDK : 47.1.0
- IDE : IntelliJ IDEA 3023.2.2(英語版のままですので、日本語化している場合は適宜読み替えてください)
以下、マインクラフトとIntelliJ IDEAのインストールは完了している前提で解説します。
Forge MDKのダウンロードと配置
マインクラフトでModを作成する場合、何らかのModローダーを前提とするケースがほとんどです。この記事では記事執筆時点でModローダーの中で一番ポピュラーと思われるForgeを使用します(分裂騒動で今後他のModローダーが主流になるかもですが)。
1) Forgeのダウンロードページにアクセス
https://files.minecraftforge.net にアクセスします。
1.20.1向けのダウンロードのページが表示されない場合は1.20.1のページに変更してください。
https://files.minecraftforge.net/net/minecraftforge/forge/index_1.20.1.html であれば確実に1.20.1向けのダウンロードのページになります。
2) MDKをダウンロード
上記ページにアクセスできていると以下のような表示を含んでいると思います。
赤丸のアイコンをクリックして、MDKをダウンロードします。左側のLatestでもいいのですが、サンプルということもあり、Recommendedを選択しています。
アイコンをクリックして広告のページが表示される場合は、右上の「SKIP AD」をクリックして広告を終了させればダウンロードが始まります。
3) MDKを解凍
開発するソースを配置するための任意のフォルダにダウンロードしたMDKを回答します。この記事ではIntelliJ IDEAのデフォルトのプロジェクト配置フォルダである%USERPROFILE%\IdeaProjectsの下にMySampleModというフォルダを作成し、そこにMDKを展開します。
IntelliJ IDEA上のビルド環境の設定
1) プロジェクトのオープン
IntelliJ IDEAを起動し、「Open」のアイコンをクリックしてMDK解凍フォルダ(先の例に従った場合は%USERPROFILE%\IdeaProjects\MySampleMod)を開きます。
「Trust and Open Project '<フォルダ名>'?」というダイアログが表示された場合は「Trust Project」のボタンをクリックして継続します。
環境によっては読み込み(Build)に5分以上時間がかかる場合がありますので、終わるまで辛抱強く待ってください。
2) JDKの選択
メニューバーから「File」→「Project Structure」を選択します。Minecraft 1.20.1ではJDK 17を使用しますので、ここのSDK欄でJDKの種類とバージョンを選択してください。この記事では事前にインストールされているOracle OpenJDKを使用していますが、ForgeではEclipes Temurinを推奨しています。必要に応じて使用するJDKをこの画面で設定してください。
3) genIntellijRunsの実行
画面右上の方にある、下記画面の赤丸で囲んだアイコンをクリックして、Grradleのツールウィンドウを開きます。続いてツールウィンドウ内の「Tasks」→「forgegradle runs」をクリックし、表示された中から「genIntellijRuns」をダブルクリックもしくは右クリックして「Run 'MySampleMod[genIntellijRuns]'」をクリックして、genIntellijRunsを実行します。こちらも初回などは時間がかかる場合があります。
動作確認
ツールウィンドウ内の「Tasks」→「forgegradle runs」をクリックし、表示された中から「runClient」をダブルクリックもしくは右クリックして「Run 'MySampleMod[runClient]'」をクリックして、runClientを実行します。すると、マインクラフトが起動します。
マインクラフトが起動したら一番下の「Continue」をクリックし、次の画面では「Mods」をクリックすると下の画面のようになります。
ここで左側にModの一覧が出てきますが、一番下に「Example Mod」が表示されていると思います。これをクリックし、以下のように表示されると、ForgeおよびForgeに最初から添付されているExample Modの導入に成功しています。
おまけの動作確認
実際にクリエイティブモードで新規ゲームを開始してインベントリを開くと、Building Blocksのタブ内の一番下に「block.examplemod.example_block」という黒と紫の市松模様のブロックが存在します。これがExample Modの内容となります。テクスチャがないとこのような表示になります。
実際に手に持ってみると以下のようになります。
Discussion