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Flutter/Dart コーディング スタイル

2020/10/01に公開

CARTUNEチーム内での Flutter/Dart のコーディングスタイルです。

明文化されていないものもあるので、随時アップデートしていきます!

Dart

インデント

2スペース。

if (hoge) {
  someFunc();
}
someFunc(
  color: Colors.blue,
  fontSize: 16.0,
);

継続インデントは4スペース。

someFunc(
    context, value);

IntelliJの場合は Editor > Code Style > Dart > Tabs and Indent から設定する。

  • Tab size: 2
  • Indent: 2
  • Continuation indent: 4
  • Keep indents on empty lines: off

空行のインデント

空行の場合はインデントを維持しない(スペースを削除する)。

改行

引数が1つの場合は、1行で書いてもよい。

// 引数がchildの1つ
Expand(child: Text('Hello')),

引数が2つ以上のWidgetは複数行で書く。

// 引数がcolor, childの2つ
Container(
  color: Colors.blue,
  child: Text('Hello'), // Textは1行可
),

Widgetの引数が1つでも、その子Widgetが複数行の場合は、改行する。
つまり、1行でWidgetを書くのは、Widgetツリーの末端のみとなる。

// 引数が1つだがchildが複数行なので
// このWidget自身も複数行で書く
Container(
  child: Text(
    'Hello',
    style: TextStyle(fontSize: 16.0),
  ),
),

例外的に、EdgeInsetsは複数の引数があっても1行でよい。

Container(
  padding: EdgeInsets.fromLTRB(1.0, 2.0, 3.0, 4.0),
),

また、引数が1つでも、長くなる場合は改行して複数行とする。目安として1行が80文字を超えないことが望ましい。

括弧の位置

括弧の終了は、括弧の開始のあとに改行しない場合は、同じ行で閉じる。

Container(child: Text('Hello')),

括弧の開始のあとに改行した場合、中身の最終行の次の行で括弧を閉じる。
なお、インデントはブロック開始時と同じにする。

Container(
  color: Colors.blue,
  child: Text('Hello'),
), // good
Container(
  color: Colors.blue,
  child: Text('Hello')), // bad

関数の呼び出しで「名前なし引数」で開始する場合、同じ行でWidgetの括弧を開始する。
Widgetの閉じる括弧と関数呼び出しの閉じる括弧は同じ行。

someFunc(Container(
  color: Colors.blue,
  child: Text('Hello'),
));

このとき、Widget内の改行については、Widgetの規約に従う。

関数の呼び出しで「名前あり引数」の場合は、Widgetと同様に記述する。

someFunc(
  foo
  barOption: true,
  title: Text(...), 
);

カンマ

オブジェクトや関数呼び出しの引数で、末尾のカンマは省略せずに記述する。

Text(
  "Hello, Flutter!",
  style: TextStyle(
    fontSize: 14.0,
    fontWeight: FontWeight.bold, // trailing comma
  ), // trailing comma
),

デフォルト引数

イコールで設定する(推奨)。
※以前のDartではコロンだったが Deprecated のためイコールを使う

void someFunc({String text = 'Hello'}) {
  ...
}

Flutter内では以前からのコロンが使われており、プロジェクト内でも以前に書かれた箇所はコロンを使っているが、新しくコードを書く場合はイコールを使う。

文字列

文字列はシングルクォート、ダブルクォートのどちらを使ってもよい。

変数の文字列埋め込みでは、省略が可能な場合でも { } を記述する(推奨)。日本語の場合は空白なしの文章になることが多く、変数名の区切りが明確でないため。

"Price is ${price} yen."

なお、文字列以外の変数は自動で toString() されるので、toString() は記述しない。

コメント

///* ... */ はどちらを使ってもよい。

コメント開始 // とコメント本文の間は半角スペースひとつ開ける。

// 前回の読み込みから一定時間が経過していたら
// 自動で再読み込みを行い、最上部へスクロールする

コメントの末尾にはピリオドや句点はつけない。

import

import は以下のグループごとにブロックを分ける。

  • Dartコア
  • サードパーティのパッケージ
  • プロジェクト内の他のパッケージ
  • 同じパッケージ
// dart
import 'dart:core';
import 'dart:async';

// third party
import 'package:flutter/foundation.dart';
import 'package:flutter/material.dart';

// app
import 'package:yourapp/widget.dart';
import 'package:yourapp/text.dart';

// same package
import 'foo.dart';
import 'bar.dart';

クラス

インスタンス変数へのアクセスは、不要な場合は this を使わない。

// titleはインスタンス変数
Text(title), // OK
Text(this.title), // NG

new / const

オブジェクト生成時のnew は省略する。const は省略しない。

final child = Container(...);
  • 以前のFlutterはDart 1だったので new が残っているが、新しくコードを書く場合は省略する(推奨)。
  • new オブジェクト内に、const 可能なオブジェクト生成がある場合、宣言なしだと new になる説があるので const は省略しないで明示的に書く。

var / final

初期化時の代入以後で変更(再代入)しない変数は、finalで宣言する(推奨)。

final value = someFunc();

また、型名は省略してよい。
型名があったほうが分かりやすくなると考えられる場合は、型名を記述してもよい。

三項演算子

2つの値のどちらかを得るだけの場合など、単純な場合は使用してよい。
結果にさらに式を含まないようにすること。

// OK
color: android ? Colors.white : Colors.red,

// NG
color: android ? Container(... long ...) : Container(... long ...),

三項演算子のなかで使うものをあらかじめ計算するか、別のメソッドなどに切り分ける。

color: android ? _buildTitleForMaterial() : _buildTitleForCupertino(),

Flutter

build

build メソッドが長くなる場合、その一部を別のメソッドに切り出すとよい(推奨)。

その際は、切り出されたメソッドは のようになる。

Widget buildFoo(BuildContext context, Foo foo) {
  ...
}
  • メソッド名は build から始まること
  • 第一引数は BuildContext であること
  • 必要な値を第二引数以降で受け取ること(メンバ変数などをできるだけ避ける)

ダイアログ

  • ダイアログは閉じるアクションのみを行う
    • API通信や、別の画面を表示することはしない
    • ユーザーの選んだ項目やボタンに応じた値を返すだけ
    • 通信や画面遷移は、ダイアログの結果を受け取った画面が行う

TextStyle

  • 基本のスタイルからのcopyWithは行わない
    • そもそも基本として定義されているスタイルから逸脱するものは、個別に定義する
    • 複数の箇所で使うものがあるのであれば、基本スタイルとして定義する
    • 少なくとも、サイズと太さは変更してはならない
      • 色のみ許可する?

この記事はQiitaの記事をエクスポートしたものです

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