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Ubuntu デュアルブート新規インストールと初期設定手順書

なぎそらなぎそら

Ubuntu デュアルブート新規インストールと初期設定手順書

1. Ubuntu インストール前の準備

重要: 作業中にWindowsのデータが失われる可能性はゼロではありません。必ずWindowsの重要なデータを外部ストレージ(USBメモリ、外付けHDDなど)にバックアップしてください。

  1. Windows高速スタートアップの無効化:
    • Windowsを起動します。
    • 「コントロールパネル」を開き、「電源オプション」を選択します。
    • 左側のメニューから「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。
    • 「現在利用できない設定を変更します」をクリックします。
    • 「シャットダウン設定」の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します
    • 「変更の保存」をクリックします。
  2. Windows BitLockerの無効化(有効な場合のみ、同一ディスクにubuntuを入れる場合のみ):
    • BitLockerが有効になっている場合は、Ubuntuのインストール前に無効化してください。
    • Windowsの「スタート」メニューを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
    • BitLockerが有効になっているドライブ(通常はC:ドライブ)を右クリックし、「BitLockerの管理」を選択します。
    • 「BitLockerをオフにする」を選択し、指示に従って無効化します。完了には時間がかかる場合があります。
  3. Ubuntuインストールメディアの作成:
    • Ubuntu公式サイトから、インストールしたいUbuntuのバージョン(LTS版推奨)のISOイメージをダウンロードします。
    • Rufusなどのツールをダウンロードします。
    • USBメモリ(8GB以上推奨)をPCに挿し、Rufusを起動します。
    • RufusでダウンロードしたUbuntuのISOイメージを選択し、USBメモリに書き込みます。この際、パーティション構成が「GPT」、ターゲットシステムが「UEFI (CSMなし)」になっていることを確認してください。
  4. SSDのパーティション確保:
    • UbuntuをインストールするSSDの空き容量を確認します。最低でも50GB以上を推奨します。
    • Windowsの「ディスクの管理」から、Ubuntu用に割り当てるSSDのパーティションを縮小し、未割り当て領域を作成しておくと、Ubuntuのインストールがスムーズになります。

2. Ubuntuのインストール

  1. PCの起動順序(ブートオーダー)の変更:
    • 作成したUbuntuインストールメディア(USBメモリ)をPCに挿します。
    • PCを再起動し、BIOS/UEFI設定画面に入ります(PCメーカーによってF2, Del, F10, F12キーなど異なります)。
    • ブート順序をUSBメモリが最初に起動するように変更し、設定を保存して終了します。
  2. Ubuntuの起動とインストールの開始:
    • USBメモリから起動すると、UbuntuのGrubメニューが表示されます。通常は「Try or Install Ubuntu」を選択します。
    • デスクトップ画面が表示されたら、「Ubuntuをインストール」アイコンをダブルクリックします。
    • インストーラーの指示に従って進めます。
      • 言語: 「日本語」を選択。
      • キーボードレイアウト: 「日本語」を選択。
      • インストールの種類: 「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディア形式のサードパーティー製ソフトウェアをインストール」にチェックを入れることを推奨します。
      • インストールの種類(重要):
        • 「UbuntuをWindows Boot Managerとは別にインストール」を選択すると、自動的にデュアルブート設定が行われます。
        • もし「未割り当て領域」を事前に作成している場合は、「それ以外」を選択し、手動でパーティションを設定することも可能です。その際、OSの再インストール時にユーザーデータを保持できるメリットがあるため、/home パーティションを別途作成することを推奨します。
          • / (ルート) パーティション: 最小20GB、推奨30GB以上。ファイルシステムは ext4
          • swap 領域: RAMの量と同等かそれ以上(例: RAMが8GBなら8GB以上)。
          • /home パーティション(推奨): ユーザーデータ用。OSの再インストール時にデータを残したい場合に便利です。ファイルシステムは ext4
      • 場所・ユーザー情報: 任意で設定します。
    • インストールが完了したら、「今すぐ再起動」をクリックします。
  3. 再起動後の確認:
    • 再起動後、Grubメニューが表示され、WindowsとUbuntuのどちらを起動するか選択できるようになっていることを確認します。
    • Ubuntuを選択して起動し、正常にログインできることを確認します。

3. Ubuntu 初期設定とカスタマイズ

3-1. システムの更新と日本語入力設定

  1. システムアップデート:

    Bash

    sudo apt update
    sudo apt upgrade -y
    
  2. 日本語入力メソッドの確認とFcitx5の導入(推奨):

    • デフォルトの日本語入力に問題がなければこのステップはスキップできます。
    • Fcitx5を導入してより快適な日本語入力環境を構築します。

    Bash

    sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-frontend-gtk2 fcitx5-frontend-gtk3 fcitx5-frontend-qt5 -y
    
    • インストール後、システムを再起動します。
    • 再起動後、「設定」アプリを開き、「地域と言語」セクションに移動します。
    • 「入力ソース」の項目で「日本語 (Mozc)」が追加されていることを確認します。もし追加されていない場合は、「+」ボタンをクリックして「日本語」の中から「日本語 (Mozc)」を選択して追加します。
    • ウィンドウ左下の「入力メソッドの管理」をクリックし、「Fcitx5」を選択して適用します。
    • ログアウト・ログインして、変更を適用します。
    • これで、半角/全角 キーなどで入力モードが切り替わるか確認します。

3-2. Timeshiftの導入と初期バックアップ

  1. Timeshiftのインストール:

    Bash

    sudo apt install timeshift -y
    
  2. 初期状態のバックアップ:

    • アプリケーションメニューから「Timeshift」を起動します。
    • 初回起動時にウィザードが表示されます。
      • スナップショットの種類: 「RSYNC」を選択します。
      • スナップショットの保存場所: 一時的にホームディレクトリ内のtimeshiftディレクトリ~/timeshift)を指定します。
      • スナップショットレベル: 「日ごと」「週ごと」など、自動でスナップショットを作成する頻度を設定します。最初は「なし」でも構いません。
      • 設定が完了したら、「作成」ボタンをクリックし、初期状態のシステムスナップショットを作成します。
    • 後日、外付けSSDが用意できたら:
      • Timeshiftを起動し、「設定」から「スナップショットの場所」を外付けSSDに変更します。
      • 既存のスナップショットを外付けSSDに移動するか、新しいスナップショットを作成します。
      • これにより、OSドライブが故障した場合でも、バックアップデータを安全に保持できます。

3-3. UIのWindows風カスタマイズ

  1. 必要なツールのインストール:

    Bash

    sudo apt install gnome-tweaks chrome-gnome-shell gnome-shell-extension-manager -y
    
    • gnome-tweaks:GNOMEデスクトップの細かい設定変更に利用します。
    • chrome-gnome-shell:WebブラウザからGNOME Shell Extensionsをインストール・管理するために必要です。
    • gnome-shell-extension-manager:GUIで拡張機能を管理できるツールです。
  2. ブラウザ拡張機能のインストール:

    • FirefoxまたはChromium(Ubuntuにインストールされているもの)を起動します。
    • ブラウザにGNOME Shell integration拡張機能をインストールします。
  3. Dash to PanelとArcMenuのインストール:

    • WebブラウザでGNOME Shell Extensionsのウェブサイトにアクセスします。
    • サイト内検索で「Dash to Panel」と「ArcMenu」を検索し、それぞれのページでスライドスイッチを「ON」にすることでインストールします。
    • または、インストールした「Extension Manager」アプリから検索・インストールすることも可能です。
  4. 設定と調整:

    • インストール後、GNOME Tweaks(またはExtension Manager)を起動し、Dash to PanelとArcMenuの設定を調整して、Windows風のUIに近づけます。
    • パネルの位置(下部)、タスクバーのアイコン表示、スタートメニューのスタイルなどを調整します。

3-4. Flatpakの初期設定と利用

Ubuntuでは、プロンプトの指示に基づき、アプリケーションのインストールにはSnapではなくFlatpakを優先的に使用します。

  1. FlatpakのインストールとFlathubリポジトリの追加:

    Bash

    sudo apt install flatpak -y
    flatpak remote-add --if-not-present flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
    
  2. Snapアプリの確認とFlatpakへの移行:

    • UbuntuはデフォルトでSnapアプリ(Firefoxなど)がインストールされている場合があります。

    • 以下のコマンドで現在インストールされているSnapアプリを確認できます。

      Bash

      snap list
      
    • Snap版のFirefoxがインストールされている場合は、Flatpak版に置き換えることを推奨します。

      Bash

      sudo snap remove firefox # Snap版Firefoxの削除
      flatpak install flathub org.mozilla.firefox # Flatpak版Firefoxのインストール
      
      • 注意: Snap版を削除する前に、設定やプロファイルがバックアップされていることを確認してください。他のSnapアプリについても、Flatpakで利用可能な代替アプリがあれば、同様に移行を検討してください。

3-5. Chezmoiによるdotfiles管理

  1. Chezmoiのインストール:

    • Chezmoiの公式インストール手順に従ってインストールしてください。

    • aptで提供されている場合もあります。

      Bash

      sudo apt install chezmoi -y
      
  2. dotfilesの初期化と管理:

    • GitHubなどにdotfilesのリポジトリを作成し、chezmoiを使って管理を開始します。

    • 例えば、新しいdotfilesリポジトリを作成し、初期設定ファイルを管理下に置く場合:

      Bash

      chezmoi init --apply username
      chezmoi add ~/.bashrc
      chezmoi add ~/.gitconfig
      # その他管理したい設定ファイルを追加
      chezmoi apply
      
    • 既存のリポジトリをクローンする場合:

      Bash

      chezmoi init <your-github-username>/<your-dotfiles-repo>
      
    • 詳しくはChezmoiのドキュメントを参照してください。

3-6. Miseによる開発環境のパッケージ管理

  1. Miseのインストール:

    • Miseの公式インストール手順に従ってインストールしてください。

    • 一般的には以下のコマンドでインストールできます。

      Bash

      curl https://mise.run | sh
      
    • インストール後、指示に従ってシェル(bashやzshなど)の設定ファイル(.bashrc.zshrc など)にMiseの初期化スクリプトを追加します。

      Bash

      echo 'eval "$(~/.local/bin/mise activate bash)"' >> ~/.bashrc # bashの場合
      
    • 変更を有効にするために、シェルを再起動するか、以下のコマンドを実行します。

      Bash

      source ~/.bashrc # bashの場合
      
  2. 開発ツールのインストール:

    • Miseを使って、必要なプログラミング言語(Node.js, Python, Goなど)やツールをインストールします。

    • 例:

      Bash

      mise install node@latest # Node.jsの最新版をインストール
      mise install python@3.10 # Python 3.10をインストール
      

4. その他の推奨設定

  1. ファイアウォールの有効化:

    Bash

    sudo ufw enable
    sudo ufw status verbose # ファイアウォールの状態を確認
    
    • SSHなどで外部からアクセスする場合は、適宜ポートを開放してください。

      Bash

      sudo ufw allow ssh # SSHポートを開放
      
  2. ホームディレクトリの日本語名を英語にする(任意):

    • ターミナルでの作業を考慮し、ホームディレクトリ内のフォルダ名を英語にします。

    Bash

    LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
    
    • ダイアログが表示されたら、「Don't ask me this again」にチェックを入れて「Update Names」をクリックします。
  3. プライバシー設定の確認:

    • 「設定」アプリの「プライバシー」セクションを開き、位置情報サービスや診断データ送信の設定を確認し、必要に応じて変更します。
  4. 不要なアプリケーションの削除(任意):

    • 「Ubuntuソフトウェア」アプリやsudo apt remove [パッケージ名]コマンドで、使わないプリインストールアプリを削除します。
  5. 基本的なユーティリティのインストール:

    • 開発環境以外にも、日々の作業で便利なツールをインストールしておくと良いでしょう。

    Bash

    sudo apt install htop neofetch tree git curl wget build-essential -y
    

これで、Ubuntuのインストールから初期設定、カスタマイズ、開発環境の準備まで一連の作業が完了するはずです。

なぎそらなぎそら

以下のプロンプトにより作成

ubuntuを新規インストールして使おうと思います。
最初にやるべき初期設定についてアドバイスして。

不明点は有耶無耶にせず、私に聞くようにして。

私が考えているのは、以下の通り。

- windowsマシンにssdを追加し、それにubuntuを入れてデュアルブートする
- ubuntuのインストール直後にTimeshiftを導入し、初期状態のバックアップを取得する
- UIをWindows風にするために、GNOME Tweaks、GNOME Shell Extensions、Dash to Panel、ArcMenu、をインストールする
- アプリのインストールは、snapではなくFlatpakを使う
- chezmoiでdotfilesを管理する
- 開発環境のパッケージ管理にはmiseを使う

私が提示したもの以外に、新規インストール直後にやっておくべき設定ある?
今までの内容について、私が作業できるように手順書化して。

作業順序は適切な順番にして。