数式展開・論理展開のミスまとめ
二重確率行列
これは間違い.次の行列が反例となる.
交差項を含む和の微分
のような多変数関数を
というように,添え字が
交差項を含む和の形で書ける次の多変数関数の微分を考える.
これは間違い.例えば,
この例から分かるように,
何を見落としていたかというと,交差項では
変数がスカラー倍された多変数関数のスカラーに関する微分
計算方法
合成関数の偏微分におけるチェインルールを使う.
は f(\lambda) 級で, C^1 は微分可能とする.このとき,合成関数 x_i = x_i(\lambda) は微分可能で, \lambda \mapsto f(x_i(\lambda)) \frac{df}{d\lambda} = \sum_{i=1}^n \frac{\partial f}{\partial x_i}\frac{d x_i}{d\lambda} が成り立つ.
今回のケースでは,
を得る.
応用例
が成り立つとき,恒等式なので両辺を
を得る.