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JANOG55 NETCON Level1-6 問題解説

2025/01/28に公開

問題文

あなたは新入社員で研修として簡単なネットワークを構築して勉強をしようと思いました。
しかしSV-01からSV-02に対してPingが通りません。
Pingが通るように設定を修正しましょう。

達成条件

SV01とSV02の間でPingが通ること
SV01とSV02のtracerouteの結果が以下のようになること

SV-01:~# traceroute 192.168.20.1
traceroute to 192.168.20.1 (192.168.20.1), 30 hops max, 46 byte packets
 1  192.168.10.254 (192.168.10.254)  0.005 ms  0.074 ms  0.004 ms
 2  10.0.0.2 (10.0.0.2)  0.004 ms  0.007 ms  0.003 ms
 3  192.168.20.1 (192.168.20.1)  0.002 ms  0.008 ms  0.003 ms

制約

特になし

解説

今回の問題は、Junosではスタテックルートの設定の際にPrefixを明示的に指定しないと/32になってしまうということを利用した問題です。
新入社員はPrefixを指定せずにスタティックルートの設定をしてしまい以下のような設定が入っていました。

routing-options {
    static {
        route 192.168.20.0/32 next-hop 10.0.0.2;
    }
}

なので、RT-01のスタティックルートのPrefixを/32から/24へ以下のような手順で修正してください。

root@RT01# delete routing-options static route 192.168.20.0/32 next-hop 10.0.0.2
root@RT01# set routing-options static route 192.168.20.0/24 next-hop 10.0.0.2

以上の設定変更によりSV-01とSV-02の間でPingが通るようになり、達成条件を満たすことができます。

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