エンジニアとして強くなるために定時で上がろう
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2024/09/21 初版公開
現代の会社員ソフトウェアエンジニアが「つよつよエンジニア」ためには、業務外の時間をいかに作り、活用するかが鍵になると、最近になって考えるようになりました。
ここでいう「つよつよ」とは、技術的な深さや幅を持ち、プロジェクトの問題解決に積極的に取り組むエンジニアのことです。さらに、建設的なコードレビューやメンタリングを通じて、チーム全体の成長にも貢献できるエンジニア像も含んでいます。
会社業務をこなすことだけでは不十分なのか?
会社業務だけでは「つよつよエンジニア」になるのは難しいと感じます。
会社業務の主目的をざっくり表現すれば、プロジェクトを期限内に完了させるために必要な作業を進めることです。
そこで得られる知識やスキルには限界があり、場合によってはその業務や会社に特化した知識・スキルにとどまることもあります。
さらに、業務外の学びが重要である理由には次のような点があります。
なぜ業務外の学びが重要なのか
- 業務で得られる学びには限界がある
業務で得られる学びは、あくまで業務に関連する範囲に限られます。しかし、実際に業務で必要となる知識やスキルには、業務から直接得られないものや、学術的な背景を持つものも多々あります。たとえば、Webアプリケーションの開発であっても、クラウド技術、通信の暗号化、Linuxのファイルシステムなど、業務の枠を超えた知識が求められることがあるのです。これらは業務外で学び続けることでしか習得できません。
- プロジェクトの進行が最優先である
業務の本質は、プロジェクトを完了させることが第一目的です。良くも悪くも、その過程で処世術や見せ方が重要視されることがあり、エンジニアとしての技術力を高めるよりも、プロジェクトの進行に必要な最低限のスキルに留まってしまうこともあります。
- 学ぶ内容は自分で選ぶしかない
どんな技術を継続して学ぶかは、自分で意思を持って決めていく必要があります。会社が提供してくれる研修やスキルアップの機会は限られており、自分の希望をすべて反映してくれるわけでもありません。そのため、自ら積極的に学ぶ姿勢が不可欠です。
また、業務外で身につけた知識や経験が業務において思わぬ形で役立つこともあります。筆者も、趣味で学んだ技術が本業で新しい視点を提供し、プロジェクトの成功につながった経験があります。
会社業務の外での学びが大事
だからこそ、業務で成果を上げ、活躍するためには、業務外で技術力を高める時間を意識的に確保することが重要です。
逆説的ですが、業務時間を最小限にして自己研鑽の時間を確保することで、業務のパフォーマンスも向上すると感じています。
特に大切なのは、業務外の学びが「気分がアガる」ものであることです。業務に直結する学びだけでなく、自分の興味を満たし、リフレッシュできる活動に取り組むことが、結果的に業務にも良い影響を与えます。
筆者は業務前や業務後の時間を使い、個人的に興味のあるテーマに取り組んでいます。たとえば、コンピュータサイエンスや数学の基礎を学んだり、Raspberry Piを使った趣味のプロジェクトに挑戦しています。こうした業務の枠を超えた学びが、日々の業務に新しい視点やアイデアをもたらすことがあるのは、不思議なことです。
結論
「つよつよエンジニア」になるためには、業務を超えた学びが欠かせません。定時退社をして自己成長のための時間を確保し、その時間を使って幅広い知識やスキルを習得することが、エンジニアとしての成長に直結します。より健康的で生産的な「つよつよエンジニア」へと一歩ずつ近づいていきましょう🚶
参考文献
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