Tableauダッシュボードのレイアウトは階層構造に気をつける→高さ調整・幅調整で悩まないようにするために
はじめに
Tableauダッシュボードに作成したワークシートを配置するタイミングで、時々困ることがありませんか?
たとえば
- 高さ調整、幅調整が思った通りにできない
- 狙った位置にオブジェクトを入れることができない
など。
こういう時は、ダッシュボードのレイアウトが意図していない階層になってしまっている場合が多いです。
レイアウトの階層構造とは?
ダッシュボードの「レイアウト」タブの下にある、「項目の階層」とのところのことです。
ここがカオスになっているダッシュボードは、以下の点に気をつけてダッシュボードを整え直すことをオススメします。
Tableauダッシュボードのレイアウトに関するTips
今回の記事で伝えたいことは、Tableauダッシュボード作成者視点でのダッシュボードの整え方、です。
見やすさの視点ではもっと色々あると思いますが、そこはまた別の機会で。
「タイル」は使用しない
「タイル」が存在して良いのは、一番トップの階層だけです。
階層の途中に「タイル」がある場合は、レイアウトを整え直しましょう。
「タイル」は意図せず作成されていることがあります。
簡単なレイアウトであればよいですが、複雑なレイアウトの時には必ずタイルは使わないようにしましょう。
「水平コンテナ」と「垂直コンテナ」を正しく組み合わせる
ダッシュボードをブロックに分けて、横に並べるのか、縦に並べるのか、を判断して、それに合ったオブジェクトを使用するようにします。
- 横に並べたい時は「水平コンテナ」
- 縦に並べたい時は「垂直コンテナ」
その組み合わせでレイアウトを決めていきます。
複数のグラフを枠線などで囲みたい時、一つのコンテナにまとまっていないと枠線が引けないので、その辺りも考慮します。
コンテナを配置した直後に「空白」オブジェクトを入れておく
最初に空白オブジェクトが入っていれば、2つ目のオブジェクトが入れやすくなります。
3つ目以降はオブジェクトとオブジェクトの間に点線がでるため、最も入れやすくなります。
とりあえず点線が出ているところにワークシートを入れて、並べる順番は後から調整するのもよいです。
レイアウトの階層状態を常に確認する
狙った位置にオブジェクトが入っているかどうかは、左側のレイアウトの階層構造からわかります。
正しい位置に入っているか、都度確認するようにしましょう。
オブジェクトの選択方法
階層が深くなってくると、オブジェクトを選択することが難しくなってきます。
選択しているオブジェクトの上位のコンテナは、オブジェクトの上の横線のところをダブルクリックすることで選択できます。
また、左の階層構造から選択することで、右側の画面でも選択されます。
コンテナをわかりやすくしておく
コンテナが増えた場合は、名前をつけておくとわかりやすいです。
マウスで長押しするか、右クリックして「ダッシュボード項目の名前の変更」で変更できます。
いったんレイアウトコンテナに背景色をつけておくのもよいです。
高さ、幅は手で入力する(強く推奨)
水平コンテナに入れば場合は「幅の編集」が、垂直コンテナの場合は「高さの編集」ができます。
逆になっていると調整できません。
ヘッダの高さなど、複数のダッシュボードで高さを揃えたい場合などにも便利です。
マウスのドラッグ&ドロップで位置を調整すると、予期せぬコンテナが自動で出現します。
ピッタリ場所を合わせる黒三角がでてくるなど、便利ですが、きちんとしたレイアウトにする場合は必ず手入力します。
均等配置をうまく使う
ヘッダの高さ100pxに対し、その下のオブジェクトを均等に配置したい場合は、垂直方向の中にヘッダ用のテキストとさらにその下にも垂直コンテナを入れて、中の垂直方向を均等配置にすると良いです。
均等配置にした場合は、逆に高さ調整ができないので、意図せず均等配置になっていないかも確認してみてください。
不要なコンテナは削除しておく
途中で入ってしまった「タイル」などは、右クリックの「コンテナを削除」で消しておきます。
「ダッシュボードから削除」は中のワークシートも消えるので注意してください。
まとめ
Tableauダッシュボードのレイアウト階層構造において、気を付ける3原則です。
- 水平コンテナと垂直コンテナの組み合わせで構成し、タイルは使用しない
- レイアウト階層を常に確認する
- 高さや幅の位置調整は手入力で行い、マウスでの枠のドラッグ操作は禁止
ダッシュボードのレイアウト階層構造は、ぱっと見ではわからないですが、後々のメンテナンスのことを考えると、最初に作る時に気をつけておきたいです。
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