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【2021 年版】IoT、始めるなら何から?SORACOM 性格診断

2021/12/01に公開

これは、株式会社ソラコム Advent Calendar 2021 の 1 日目の記事です。

「SORACOM 触ってみたいんだけど、何から手を付ければよいんだろう?」「SORACOM でできることをざっくり試してみたい」と思う人に向けて、ソラコムのエンジニア含む New comer 向けにガイドしている学習ステップをシェアしたいと思います。

なお、すべて私個人のチョイス・見解となりますのでご承知おきください!

性格別 SORACOM デバイスはじめの 3 匹

SORACOM は IoT (モノのインターネット) のサービスなので、始めるにはモノ (デバイス) が必要です。というわけで早速ですが、SORACOM 性格診断を用意してみました!これで最も相性の良いデバイスが見つかるはずです。

A, B, C どれになったでしょうか?それぞれおすすめデバイスを紹介していきます!

A を選んだ、通知好きなあなたにおすすめ

IoT システムの醍醐味の一つと言えば、何かあったときにメールや LINE などで通知することです。たとえば「今帰るよ」を伝える、工場などの現場で異常状態を伝える、そんなシーンがあります。

そんな通知サービスを簡単に試すには、SORACOM LTE-M Button シリーズがおすすめです!

https://soracom.jp/store/s_keywords/iotボタン/

それぞれの違いは以下のドキュメントを見てみると良いでしょう。

https://users.soracom.io/ja-jp/guides/soracom-lte-m-button-series/

特に SORACOM LTE-M Button for Enterprise (通称: 白ボタン) と SORACOM LTE-M Button Plus (通称: ひげボタン) ではスマート設定機能を使ってメール通知をすぐにセットアップできます。

https://users.soracom.io/ja-jp/guides/soracom-lte-m-button-series/lte-m-button-enterprise/mail/

また、白ボタンやひげボタンから LINE を送る方法も最近のイベントで紹介されていました。メールよりかは少し手間ですが、簡単にセットアップできます。

https://blog.soracom.com/ja-jp/2021/11/18/soracom-iot-meetup-4-report/#co-index-9

B を選んだ、センシング好きなあなたにおすすめ

IoT システムのもう一つの醍醐味に、デバイスからさまざまなデータを送信することがあります。身の回りにはセンシングできるデータが色々あります。おしゃれなダッシュボードなどで可視化できたらかっこいいですよね。

そんなセンシングを簡単に試すには、GPS マルチユニット SORACOM Edition がおすすめです!温度・湿度・加速度・位置情報といったデータを取得できます。

https://soracom.jp/store/5235/

取得したデータを簡単に可視化する方法や、本格的なダッシュボードもささっと作る方法を紹介しています。

  • 簡単に可視化:

https://users.soracom.io/ja-jp/guides/iot-devices/gps-multiunit/visualize-harvest/

  • 本格的に可視化:

https://users.soracom.io/ja-jp/guides/iot-devices/gps-multiunit/visualize-lagoon/

(こんなダッシュボードが作れます)
image.png

C を選んだ、黒い画面が好きなあなたにおすすめ

A や B は裏側で SORACOM サービスがどう動いているかをほとんど何も気にすることなく利用できます。一方で、curl コマンドなどを使って、どのようにサービスが動いているかを理解したいという方もいると思います。

そんな好奇心豊かなあなたには、Raspberry Pi がおすすめです!Raspberry Pi 単体は SORACOM で売っていないので URL はありませんが、SORACOM の SIM を取り付けてみたい人は、USB ドングルを用意すると良いでしょう。

https://soracom.jp/store/s_category/usb-dongle/

また SIM がなくとも、今年リリースされた SORACOM Arc というサービスを使うことで SORACOM へ接続して各種サービスを触れます。

https://users.soracom.io/ja-jp/docs/arc/bootstrap-authkey/

特に SORACOM Napter を使ったデバイスへのリモートアクセスは、SSH 好きな人にとってはたまらないと思うので一度試してみていただきたいです。

https://users.soracom.io/ja-jp/docs/napter/login-with-ssh/

その他におすすめのデバイス

特に M5stack や Arduino などのガジェットが好きな方向けには、SORACOM とつなげるための ボードシールド の取り扱いがあります。また、やりたいことから必要なデバイスを絞り込める IoT DIY レシピもおすすめです!

https://soracom.jp/iot-recipes/

サービスの難易度別 SORACOM のラーニングパス

ここまではデバイス別に SORACOM を始める方法を紹介しました。ここからは各サービスを難易度別 (主観) にカテゴライズして、この順番でサービスを触っていくと SORACOM を理解しやすいかも、というのを紹介します。

★ (まずはここから!)

先ほどの 性格別 SORACOM デバイスはじめの 3 匹 で触ることができる、簡単に始められるサービスたちです。

SORACOM Funk (スマート設定機能) は上記の A を選んだ、通知好きなあなたにおすすめ にて学べます。本来は自分で AWS Lambda などの FaaS を設定するサービスですが、スマート設定機能では SORACOM が管理している FaaS を利用するため簡単に試せます。
SORACOM Harvest Data, SORACOM Lagoon は上記の B を選んだ、センシング好きなあなたにおすすめ で学べます。SORACOM Napter は上記の C を選んだ、黒い画面が好きなあなたにおすすめ で学べます。

★★ (SORACOM サービスの理解において必要)

IoT は「モノのインターネット」と呼ばれますが、モノを SORACOM プラットフォーム経由でインターネットへ接続するために使うサービスです。また、SORACOM はただモノをインターネットにつなげるだけではなく、色々な管理ができます。SORACOM Air のユーザードキュメント をぜひ旅して、いろんな機能を触ってみてください。特におすすめなのが、メタデータサービスです。

★★★ (興味があるものをぜひ!)

SORACOM Beam, SORACOM Funnel, SORACOM Funk は、デバイスからユーザーのサーバーやクラウド、FaaS へ簡単につなげてくれるサービスです。このあたりから少しプログラミングなりクラウドサービスへの慣れも必要になります。また、SORACOM Peek は SORACOM 上を流れるパケットをキャプチャするサービスです。パケット好きにはたまらないと思いますのでぜひ使ってみてください。

★★★★ (ちょっと難易度が高いが、使ってみると便利)

ここからは詳細な解説を割愛しますが、それぞれとても特色があるサービスです。IoT に慣れていくと出てくるいろいろな悩みに応えてくれます。特に SORACOM Canal や SORACOM Gate は Virtual Private Gateway (VPG) を使います。

★★★★★ (これも使えたら SORACOM マスターだ!)

ドキュメントもまだあまり多くはないのですが、使ってみることがあればぜひ共有してほしいです!

まとめ

だいぶ回し者のようになってしまったのですが、【デバイス別】【サービス別】で SORACOM に入門する方法を紹介してみました。今後のお役に立てば幸いです。

明日は @makoto-soracom による Algolia に関する話のようです!楽しみです!!

おまけ 1: 無料で SORACOM を触ってみる方法

SORACOM のサービスには無料枠も多く用意されていますが、デバイス代や SIM の通信代というのはどうしてもあります (SIM を使わない SORACOM Arc を Mac OS などで試す、というのも最近はアリですが)。そんな中で、ブラウザだけで SORACOM サービスを体験できるコンテンツがあるので紹介します。「こんなことができるかな」のイメージを膨らませるのに良いかと思います!

SORACOM UG ビギナーズ

SORACOM UG (SORACOM User Group) が定期的に開催する「パソコンがあればできる IoT 体験」のイベントです。2021 年最後は 12 月 18 日にあるようです。

https://soracomug-tokyo.connpass.com/event/230616/

SORACOM Lagoon オンデマンドコンテンツ

IoT デバイスから送信されたデータの可視化ができる SORACOM Lagoon について、デバイスなしに無料で体験できるコンテンツです。いつでも体験できます。

https://www.hello.soracom.jp/workshop-lagoon

おまけ 2: デバイスを借りて SORACOM を触ってみる方法

コロナ禍の前は SORACOM 公式や SORACOM UG にてオフラインハンズオンイベントが多く開催されていましたが、昨今はなかなかそのような機会も難しいです。そんな中で、デバイスを貸し出して SORACOM サービスを体験できるプログラムもあるようです。

https://www.lp.soracom.jp/202111-iot-learning

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