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【Git】誤ってmainブランチで作業してしまった場合の対処法
はじめに
機能実装や改修の際、ブランチを切らずに誤って直接 main ブランチで作業してしまっていることに気づいた場合の対処法について。
今回は3つのシーンに分けて説明します。
前提条件
- Git がインストールされていること
- コマンドラインの基本的な操作ができること
Scene1: 変更はしたが、まだコミットしていない
Step 1: 現在の状態を確認
git status
Step 2: 新しいブランチを作成
git checkout -b feature/new-feature-name
Step 3: 変更をステージングエリアに追加
git add .
Step 4: 変更をコミット
git commit -m "新機能の説明"
Step 5: 新しいブランチをプッシュ
git push -u origin feature/new-feature-name
Step 6: mainブランチをクリーンな状態に戻す
git checkout main
git reset --hard origin/main
Scene2: 変更をコミットしてしまったが、まだプッシュはしていない
Step 1: 最新のコミットを確認
git log -n 1
Step 2: 新しいブランチを作成し、そこに移動する
git branch feature/new-feature-name
git checkout feature/new-feature-name
Step 3: mainブランチを1つ前のコミットに戻す
git checkout main
git reset --hard HEAD~1
Step 4: 新しいブランチをプッシュ
git checkout feature/new-feature-name
git push -u origin feature/new-feature-name
Scene3: 変更をコミットし、mainブランチにプッシュもしてしまった
Step 1: 新しいブランチを作成
git checkout -b feature/new-feature-name
Step 2: 新しいブランチをプッシュ
git push -u origin feature/new-feature-name
Step 3: mainブランチを1つ前のコミットに戻す
git checkout main
git reset --hard HEAD~1
Step 4: 変更を強制プッシュ
git push --force origin main
注意点
-
git reset --hard
コマンドは、ローカルの変更をすべて破棄します。使用する前に、重要な変更がすべて新しいブランチにコミットされていることを確認してください。 - Scene3の強制プッシュ(
git push --force
)は、リモートリポジトリの履歴を書き換えるため、チームの他のメンバーに影響を与える可能性があります。必ず事前に連絡を取り、全員が最新の状態になっていることを確認してから実行してください。
予防策
- 作業を始める前に
git branch
コマンドで現在のブランチを確認する。 - 新しい機能開発やバグ修正を始める前に、必ず新しいブランチを作成する習慣をつける。
- Git クライアントツールを使用して、視覚的に現在のブランチを確認する。
これらの予防策を実践することで、今回のような事例が発生するリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
これらの手順を踏むことで、誤って main ブランチで進めてしまった作業を、適切な新しいブランチに移動させることができます。
VSCode使ってる場合は今回挙げた手順のいくつかはクリックでむので助かりますよね。
慣れていない方は、新しい作業を始める前に今自分のいるブランチはどこか確認する癖をつけると良いかと思います。
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