2024年度Solidity House合宿体験記
一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科の梶原陵です。
東京大学ブロックチェーン寄付講座で紹介されたSolidity House合宿に参加してきました。Ethereumの開発言語であるSolidityを学ぶ4泊5日の合宿です。Python等と比べSolidityはまだ教材が少なく一人で学習するハードルは高いです。講師の方に質問しながら短期間に集中して学べる良い機会でしたし、また開催されるかもとのことなので体験記を残そうと思います。
Solidityとは
主にEthereumのブロックチェーン上で、スマートコントラクトを作成するためのプログラミング言語です。JavaScriptやC++に似ておりそれらを学んだことがある方は習得しやすいようです。Ethereum開発者の一人であるGavin Wood氏によって構想され開発が進められた言語です。
Solidity Houseとは
落合 渉悟 先生(大阪大学大学院情報科学研究科特任研究員、ブロックチェーン領域で活躍、実績としてマスタリング・イーサリアム翻訳等)が運営している佐賀県嬉野市にある施設です。Solidityを講師から学べる数少ない(日本で唯一?)場所です。
Solidity Houseg外観
合宿体験記
2024年度は3期制で以下の日程から選ぶことができ、私は第1期に参加しました。
第1期: 9月12日(木) 〜 9月16日(月)
第2期: 9月19日(木) 〜 9月23日(月)
第3期: 11月10日(日) 〜 11月14日(木)
1日目
15:00に合宿所集合です。遠方からの参加者は最寄駅から施設まで送迎してもらえました。合宿所に到着後、講師陣の紹介、参加者の自己紹介が行われました。今回の参加者は8名で、エンジニアとして他言語の開発に精通している方から初学者まで幅広いレベルの方々が参加していました。参加目的もプロダクトをリリースしたい方から純粋にEthereumの開発言語を学びたい方まで多様でした。その後dApp開発運用(Development Operations)の概要やSolidityで開発するためのツール等を教えてもらい、夕食を取り、合宿での目標について個別ヒアリングが行われました。
宿泊施設はリノベーションされていました
2日目
前日のヒアリングに基づき自分のプロジェクトを進めるチーム、開発技術を学ぶチーム、Solidityの基礎を学ぶチームの3チームに分かれ開発を開始しました。私は開発技術を学ぶチームでSolidity Houseが用意したプログラムに沿いAIを使ったテスト駆動開発に取り組むことになりました。
朝食の様子
3日目
プログラム実装の続きです。この日は特に、わからないことや課題を講師に積極的に質問する日となり、最終日の発表に向けてしっかりと準備を進めました。コーディングやテストを通じてスマートコントラクトの構造理解が深まりました。
みんなで温泉へ
4日目
プログラム実装も少し難しい箇所に入ります。これまでに作成したコードを改良し、テストを通じて精度を高め、デプロイする実践的な経験を積めました。
外は長閑で開発に集中できます
5日目
それぞれが学んだこと、今後どう学習を進めていきたいかを発表し、落合先生からコメントをもらいました。合宿が終了し12:00解散です。合宿を通じてスマートコントラクトの可能性や実装方法を学ぶことができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。SolidityはPython等と異なりまだ学習人口が少ないので、ともにSolidityを学ぶ仲間と知り合えたこともよかったです。合宿後も集まって勉強会を開催する予定です。
Discussion
すみません、SolidityHouseの合宿ってどこかからエントリーできましたでしょうか、、、?
東京大学ブロックチェーン寄付講座内からエントリーできました。もしご興味あるなら落合先生に聞いてみますのでご連絡ください。dm230017@g.hit-u.ac.jp