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メガベンチャーに転職して3ヶ月経って感じたこと

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経歴

私事だが、2025/03に前職の大手SIerを辞めて、現職の自社開発メガベンチャーへ転職した。
現時点の2025/06で転職後3ヶ月が経過したので、感じたことを書いていきたい。

前職

前職は大手SIerであり、2020年に新卒で入社し、約5年間所属した。
研修後は金融業界のクライアントを対象とする部署に所属し、証券会社・銀行で業務を経験した。
それぞれバックエンドエンジニアとして従事し、新規機能開発や障害対応などの保守を行なった。

現職

先に述べた通り2025/03に、自社開発のメガベンチャー企業へ中途入社した。
詳細を記述することは伏せるが、バックエンドエンジニアとして採用していただき、開発・保守業務を行なっている。

現職でキャッチアップが必要と感じたこと

現職のメガベンチャーへ転職して3ヶ月だが、いくつかの領域で実力不足を実感し、キャッチアップに努めている。
その内容を以下にまとめる。

  • ドメイン知識
    • 前職では金融業界だったが、現職では全く異なる領域のシステム開発を行なっているため、苦戦中
  • KubernetesやCI/CD周りのインフラ
    • 前職では役割ごとにチームが細分化されており、上記はそれぞれ別のチームが管理を担当していた
    • 現職では、インフラ基盤(マシン)の調達などは別チームが担当であるものの、KubernetesへデプロイするPodの詳細やCI/CDの構成等は全てチーム管理
  • Linuxコマンド
    • 現職でCI/CDパイプラインなどを組む際に必要となる
    • 前職では自らの端末で開発業務などを進めるときに使うのみで、Productionコードの一部として保守するものを書くことはあまり無かった

前職の経験をより活かせると感じたこと

前職で必須とされて向上させてきたスキルで、現職で強みとして活かせている能力があるのでそれをまとめる。

  • ドキュメンテーション能力
    • 前職ではクライアントありきの商売なので、ドキュメントも納品対象の一部として、綺麗に厳格に作成をして管理されていた
    • 自然と分かりやすく的を得たドキュメントを記述する能力が身についた
    • 現職でもドキュメンテーションは重視されており推進されているものの、MUSTではないために、品質にばらつきが生じていると感じた
    • 実装をどれだけ精緻に行うことができても、なぜこの実装になっているのか、Whyの部分は表現できないことが多いためドキュメンテーションはやはり必要だなと感じている
    • 実際、入社して3ヶ月だが、ドキュメンテーション能力は良い評価を受けており、周りのメンバにも影響を与えているらしい
  • 説明能力
    • 前職ではソースコードはクライアントの持ち物であったため、何か変更を加えるとき(改修したコードを本番へデプロイするとき等)は説明責任が生じた
    • 大概の顧客は、ドメイン周りに詳しく、システム開発周りに詳しくないという特性の方が多かったため、それを踏まえて正確に伝えるための能力が必要とされた
    • よって、説明が最も重要な業務の1つに位置付けられ、時間や意識を掛けることで能力が培われた
    • 現職でも、案件内容などを言語化して相手に正確に伝える場面が多く、大いに前職の経験が活かせていると感じている

前職でも現職でも共通で必要とされたこと

前職で向上に努めてきて、現職でも変わらず必要とされると感じる能力を以下にまとめる。
以下は、現職の他のメンバも高いスキルを有しており、強みとして発揮するにはまだ成長が必要だと感じているものである。

  • プログラミング言語の構文や思想の理解
    • 現職ではリーダーも含め全員が高い技術力を有している かつ 扱うシステムのトラフィック量が桁違いなので、より高いプログラミング能力が必要とされていると感じている
    • 良い評価を受ける場合に、この能力も大きく評価要素の1つとして考慮に含まれてくると思う
  • アーキテクティング
  • ロジカルシンキング
    • プログラミング以外にも案件の内容整理や、新規機能導入時のトラフィック増加量を概算して、インフラ管理チームと議論するなどの業務がある
    • その度に、1つ1つの要素を正確に理解して、依存関係を整理して、タスクに落とし込んでいくことになる
    • この能力は前職でもおおいに必要とされ、現職の業務を進める上でも求められる能力だと感じている
  • コミュニケーション
    • いわずもがなだが、システムが大規模になってくると、ソフトウェアエンジニアが1人で業務を完結させることは、ほぼ不可能である
    • 様々なステークホルダーと協業して大きな1つの案件を完遂させることがほとんどである
    • 他の職種と比較すると、コミュニケーションはそこまで大きな比重を占めないかもしれないが、それでもこのスキルが必要とされる場面は多い

まとめ

前職と現職を比較して、会社を変えたのはもちろんだが、事業形態も大きく異なるため、環境もチームメンバーもかなり大きく質が変わったと感じている。
働く場所をがらりと変えたことで、これまで使ったことのないツールが大量にあり、かなり苦労しているが、同時に過去3ヶ月でとんでもなく成長を実感できている。
個人的には転職をしたことによる後悔は1ミリもない。

各業界や会社ごとに、必要とされる能力はそれぞれ異なるが、共通で活かすことのできる能力も多くあると思った。
転職を考えられている方は、共通で活かすことのできそうな能力を強みとしてアピールしたり、志望企業で新たに必要とされそうなスキルへの熱意をアピールすることで、採用に一歩近づくのではと思っている。

この記事が、私と似たような境遇の方の参考になれば、私としては嬉しい限りである。

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