CLIでyamlファイルをいい感じに操作できる「yq」を使ってみる

2020/10/18に公開

モチベーション

最近Kubernetesをいじり始めてyamlファイルを扱うことが増えてきた.
そんな中, CIでマニフェストのimageのtag名を更新したくなり,いろいろ調べた結果,yqが良さそうということで使い方を調べてみた.

yqとは

yq is a lightweight and portable command-line YAML processor

yq は軽量でポータブルなコマンドライン YAML プロセッサです。

https://github.com/mikefarah/yq
Doc: https://mikefarah.gitbook.io/yq/

要するにコマンドラインでyamlファイルをいい感じに操作できるツールとのこと.
ちなみに,jsonをコマンドラインでいい感じに操作できるツールjqもあるらしい.

install

https://mikefarah.gitbook.io/yq/#install
Mac

brew install yq

でOK

ちなみにDocker imageも配布している.
CIで使うことを考えると便利そうですね.

docker run --rm -v "${PWD}":/workdir mikefarah/yq yq [flags] <command> FILE...

yq使ってみる

今回の目的はpostgres-pod.yamlのimageの値,postgrespostgres:11に書き換えることとする.

# postgres-pod.yaml
apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: postgres-pod
  labels:
    name: postgres-pod
    app: demo-app
spec:
  containers:
    - name: postgres
      image: postgres
      ports:
        - containerPort: 5432
      env:
        - name: POSTGRES_USER
          value: "postgres"
        - name: POSTGRES_PASSWORD
          value: "postgres"

結論

yq write -i postgres-pod.yaml spec.containers[0].image postgres:11

で目的達成.簡単!

補足

Path Expressions

yq使う上で理解しておかなくてはいけないのがPath Expressions.
yamlの要素を指定する際に使う,表現方法である.
例えばpostgres-pod.yamlimage: postgresを指定したい場合のPath Expressionは
spec.containers[0].image
となる.詳しくは以下ドキュメントを参照.
https://mikefarah.gitbook.io/yq/usage/path-expressions

yq write

yq write <yaml_file> <path_expression> <new value>

で使える.
よく使いそうなオプションは以下の通り.
-i, --inplace : yamlファイルを直接更新する,付けない場合,標準出力に更新後のyamlの内容が出されるだけでファイル自体は更新しない
-v, --verbose: 詳細を出力する,CIで実行させるときはつけるといいかも

まとめ

yqを使えばCIでマニフェストファイルの更新が簡単にできそう.
kubectlを使わずにimage tagを変更できるのはいい感じですね.
今回使ったyq write以外にも使い道はいろいろありそうなので,かつドキュメントも充実しているので今後も使い続けたい.

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