シングルサインオン(SSO)をマッチングアプリに例えてみた
昨日、大学生のA君と話していたら、、
A君:「マッチングアプリは、登録すると色んな相手とつながれるから手軽だな~」
僕:「へ~(最近勉強したシングルサインオンに構造が似てるのでは!?)」
とセキュリティ初心者なりに感じたので、この記事で、シングルサインオンをマッチングアプリに例えてみました!
そもそもシングルサインオンとは
シングルサインオン(SSO)は、ユーザーが一度のログインで複数のアプリケーションやサービス(Service Provider:SP)にアクセスできる仕組みです。一度目のログイン時に、ある場所 からお墨付きをもらうことで、その他の複数の場所には、お墨付きのおかげでログイン操作なしでアクセスできるようになります。
ある場所 は、Identity Provider(IdP)と呼ばれ、例えば、Microsoft が提供する Microsoft Entra ID という製品があります。
Microsoft Entra ID
シングルサインオンのイメージ
シングルサインオンのイメージを3ステップで示します。
- ユーザーとIdentity Provider(IdP)の信頼確立: ユーザーは、Identity Provider(IdP)へのログインを行い、お墨付き(あなたはちゃんと本人ですね!)をもらいます。
- Service Provider(SP)とIdentity Provider(IdP)も信頼確立: 各サービスであるService Provider(SP)も、Identity Provider(IdP)と信頼を確立して連携を行います。
- ユーザーがService Provider(SP)へアクセス: ユーザーは、Identity Provider(IdP)へのログイン時に貰ったお墨付きを使うことで、目的のService Provider(SP)へログイン操作無しでアクセスできるようになります。
これにより、ユーザーはアプリケーションやサービスごとにパスワードを暗記して使い分けて、、、という必要がなくなり、ひとつのパスワードで複数のアプリにアクセスできるようになることがメリットです。(嬉しい!)
シングルサインオン(SSO)のイメージ
マッチングアプリに例えてみた
シングルサインオンのイメージをマッチングアプリに重ねてみます。
- A君とマッチングアプリの信頼確立:A君は、マッチングアプリの利用登録をすることでアプリとの信頼を確立します。アプリからのお墨付き(登録した人はちゃんとA君本人ですね!)をもらうわけです。
- 他のユーザーもマッチングアプリと信頼確立:他のユーザーも、アプリと信頼を確立して連携を行います。
- A君が他のユーザーへコンタクト: A君は、アプリからのお墨付きのおかげで、複数の他ユーザーに手軽に連絡できるようになるのです。
サークルに参加して新たな出会いを見つけたり、バイトを始めて新たな出会いを探したり、友人に頼んで紹介してもらったり、、、というような、相手ひとりひとりと出会うための大変さが取り除かれ、アプリへの登録ひとつで多くの相手に連絡できるようになることが、この場合のメリットです。
シングルサインオンの構造と似たマッチングアプリのイメージ
シングルサインオンによって何が嬉しいのか
最後はちょっとだけ真面目なお話。シングルサインオンを使うとどんなメリットがあるのか紹介します。
- ログインが楽になる: 煩雑なログイン手続きが不要になり、ユーザーはスムーズにサービスを利用できます。
- セキュリティの強化: 認証情報が分散している場合、各サービスごとにセキュリティ対策を行う必要がありますが、Identity Provider が認証情報を一元管理することでデータ漏洩のリスクを低減できます。加えて、多要素認証(MFA)を導入することで、セキュリティをさらに強化することが可能です。
なお、冒頭で例として挙げた、Microsoft Entra ID は多要素認証(MFA)をサポートしているため、強化されたセキュリティ対策を提供できちゃいます!
まとめ
シングルサインオン(SSO)は、一度の認証で複数のサービスにアクセスできる便利な仕組みです。特に複数のアプリを利用するユーザーにとって、その利便性とセキュリティの向上は大きなメリットとなります。
この記事をきっかけに、アイデンティティやアクセスの管理など、セキュリティ技術に興味を持っていただけたら嬉しいです!!
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