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ThonnyでPythonコードが実行できない問題とその解決方法

トラブルの状況
ThonnyでPythonコードを実行しようとしたところ、以下のようなエラーメッセージが表示され、コードが実行できませんでした。
Couldn't find the device automatically.
Check the connection (making sure the device is not in bootloader mode) or choose
"Configure interpreter" in the interpreter menu (bottom-right corner of the window)
to select specific port or another interpreter.
Process ended with exit code None.
このエラーは、ThonnyがMicroPythonデバイス(例: Raspberry Pi Pico)を自動的に検出しようとした際に発生するものです。しかし、今回はRaspberry Piを接続せず、PC上のPython環境でコードを実行したかったため、この設定が原因で実行できませんでした。
解決方法
以下の手順で問題を解決しました。
1. インタプリタ設定を変更
- Thonny画面の右下にあるインタプリタ設定部分をクリック。
- 表示されるメニューから「Configure interpreter」を選択。
- 設定画面が開いたら、以下のように設定を変更。
-
Interpreter(インタプリタ):
- 「The same interpreter which runs Thonny」を選択。
- この設定により、PC上にインストールされているPython環境を使用するようになります。
-
Interpreter(インタプリタ):
- 設定を保存して閉じます。
2. Pythonのローカル環境を確認
- PCにPythonがインストールされているか確認:
- ターミナルやコマンドプロンプトで以下を実行:または
python --version
python3 --version
- Pythonのバージョンが表示されればOK。
- ターミナルやコマンドプロンプトで以下を実行:
- インストールされていない場合は、Python公式サイトからPythonをダウンロードしてインストール。
3. 実行テスト
- Thonnyに以下のような簡単なコードを入力し、実行して確認:
print("Hello, world!")
- 正常に動作すれば、設定完了。
まとめ
Thonnyは初期設定でMicroPython用のインタプリタを使用する場合があり、これが原因でRaspberry Piなどのデバイスが接続されていないとエラーが発生します。しかし、インタプリタ設定をPC上のローカルPythonに変更することで、デバイスを接続せずともPythonコードを実行可能になります。
これからThonnyを利用してPC上でPythonプログラムを開発する際は、この設定を確認しておくとスムーズに作業が進められます。