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【Flutter】初学者向けのCLIコマンド

に公開

CLI のコマンドの種類がどれぐらいあるか知らなかったので、ドキュメントに記載されている個人的に使えそうなコマンドをメモしていきます。

Flutter CLI コマンド

Flutter CLI には多くのコマンドがありますが、主に以下のカテゴリに分けられます:

Flutter SDK 管理コマンド

channel

チャンネルの一覧表示や切り替えを行います。

チャンネルとは?

3 つのチャンネルが存在します。

安定版(Stable)チャンネル:
最も安定した Flutter ビルドを含むチャンネルです。おおよそ 3 回ごとのベータバージョンが安定版として昇格します。新規ユーザーやプロダクション用アプリのリリースには、この安定版チャンネルが推奨されています。

ベータ(Beta)チャンネル:
利用可能な最新バージョンの Flutter ですが、まだ安定版ではありません。ベータ版は通常、毎月第一水曜日にリリースされます。修正プログラムは通常、メインチャンネルに導入されてから約 2 週間後にベータチャンネルに反映されます。リリースはインストールバンドルとして配布されます。

メイン(Main)チャンネル:
最新機能を含みますが、完全にテストされておらず、バグがある可能性があります。Flutter 自体に貢献する場合を除き、使用は推奨されていません。

https://docs.flutter.dev/release/archive

channel使用例
// 現在のチャンネルと利用可能なチャンネルを表示
flutter channel

// stableチャンネルに切り替え
flutter channel stable

upgrade

Flutter を最新バージョンにアップグレードします。

upgrade使用例
// Flutter SDKを最新バージョンにアップグレード
flutter upgrade

downgrade

現在のチャンネルの最後のアクティブバージョンにダウングレードします。

downgrade使用例
// 以前のバージョンにダウングレード
flutter downgrade

config

Flutter 設定を構成します。

config使用例
// 設定を表示
flutter config
利用するオプション例

--android-sdk: Android の開発環境へのパスを設定
--android-studio-dir: Android Studio のインストールディレクトリを設定
--enable-web: Web アプリ開発を有効化
--enable-linux-desktop: Linux 向けデスクトップアプリ開発を有効化
--enable-macos-desktop: macOS 向けデスクトップアプリ開発を有効化
--enable-windows-desktop: Windows 向けデスクトップアプリ開発を有効化
--no-analytics: 分析データの収集を無効化

doctor

インストールされたツールの情報を表示し、Flutter 開発環境の問題を診断します。

doctor使用例
// 基本的な診断情報を表示
flutter doctor

// 詳細な診断情報を表示
flutter doctor -v

プロジェクト管理コマンド

create

指定したディレクトリに新しい Flutter プロジェクトを作成します。

create使用例
// 基本的なFlutterアプリプロジェクトを作成
flutter create my_app

// 組織名を指定してプロジェクトを作成
flutter create --org com.example my_app

analyze

プロジェクトの Dart コードを静的解析して問題を検出します。
この辺りは VScode の設定で自動で解析する設定にしています。

analyze使用例
// プロジェクトのコードを解析
flutter analyze

// コード変更を監視し、変更時に自動的に解析を実行
flutter analyze --watch

test

現在のプロジェクトの Flutter ユニットテストを実行します。

test使用例
// すべてのテストを実行
flutter test

// 特定のテストファイルを実行
flutter test test/widget_test.dart

run

接続されたデバイスで Flutter アプリを実行します。

run使用例
// デバッグモードでアプリを実行
flutter run

// リリースモードでアプリを実行
flutter run --release

// 特定のデバイスでアプリを実行
flutter run -d emulator-5554

build

実行可能なアプリケーションまたはインストールバンドルをビルドします。

build使用例
// Android APKをビルド
flutter build apk

// iOS用にビルド
flutter build ios

// Webアプリケーションとしてビルド
flutter build web

clean

build/と.dart_tool/ディレクトリを削除して、プロジェクトをクリーンな状態にします。

clean使用例
// ビルド済みファイルやキャッシュを削除
flutter clean

pub

Flutter パッケージを管理するコマンドです。

pub使用例
// 依存パッケージのインストール
flutter pub get

// 古くなったパッケージの確認
flutter pub outdated

// パッケージのアップグレード
flutter pub upgrade

drive

接続されたデバイスやエミュレータでプロジェクトの統合テストを実行します。

drive使用例
// 統合テストの実行
flutter drive --target=test_driver/app.dart

深堀りしたい。

gen-l10n

現在のプロジェクトのローカリゼーションファイルを生成します。

gen-l10n使用例
// 多言語対応のためのファイル生成
flutter gen-l10n

ツール&デバイスコマンド

devices

接続されているすべてのデバイスを一覧表示します。

devices使用例
// 利用可能なデバイスを表示
flutter devices

emulators

エミュレータの一覧表示、起動、作成を行います。

emulators使用例
// 利用可能なエミュレータを一覧表示
flutter emulators

// 特定のエミュレータを起動
flutter emulators --launch pixel_4

install

接続されたデバイスに Flutter アプリをインストールします。

install使用例
// ビルド済みアプリをデバイスにインストール
flutter install

screenshot

接続されたデバイスからスクリーンショットを撮ります。

screenshot使用例
// スクリーンショットを撮り、ファイルに保存
flutter screenshot --out=screenshot.png

https://docs.flutter.dev/reference/flutter-cli

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