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Azureスキルをもう一段階引き上げる!個人的にオススメな学習方法や教材を紹介します📝

2025/02/20に公開
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はじめに

こんにちは、東海地方のSIer(Azure Expert MSP)でソリューションアーキテクトを担当している村上です!

みなさま、Microsoft Azure の 学習方法 ってどうやればいいか困っていませんか?

国内シェア率1位の「AWS」と比べて、日本語の技術ブログや書籍が少なく、未経験者にとっては手が出しにくいと感じています。

オススメしたい対象者

  • Azure を学習する方法に悩んでいる初学者

(1)MCP認定資格 にチャレンジしよう

まずは Azureインフラ関連 の認定資格に合格することをオススメします。 Microsoftの認定資格は2025年2月時点で49個あります。すべてがAzureに関係しているわけではなく、Power PlatformやMicrosoft 365(旧Office 365)などの専門試験も含まれています。

オススメしたいのは、以下の試験です。Platform Engineeringに興味があり、Azure DevOpsやGitHub(Git)の経験があれば、AZ-400も選択肢になります。

資格名 難易度 試験概要
AZ-900 Fundamental クラウドサービスの基礎、Azure サービスを利用するユースケースなど
AZ-104 Associate インフラ担当者向け IaaS主体のシステム実装・監視・管理
AZ-204 Associate アプリ開発者向け PaaS主体のシステム実装・監視・管理
AZ-500 Associate セキュリティ管理者向け セキュリティサービスの実装・監視
AZ-700 Associate ネットワーク担当者向け Azureネットワークの実装・監視・管理
AZ-305 Expert Azure ソリューションアーキテクト向け AZ-104とAZ-204を深掘り

(2)日本マイクロソフト の 公開ドキュメントや書籍 を活用しよう

Azureについて、最も詳しいのは誰でしょうか? ー そうです、私たちの Microsoft です。
Microsoftが公開している情報には、頻繁に使われるサービスの検証方法や、今後注力されるサービスについての情報も含まれるため、定期的にチェックすると良いことがあるかもしれません。

書籍

Azure定番システム設計・実装・運用ガイド 改訂新版 ⭐️⭐️⭐️

2021年出版ということもあり、すでに廃止されたサービスも含まれていますが、基礎的な Azure 設計の考え方やアーキテクチャ図 が説明されており、設計入門書としてオススメです。

Azureネットワーク設計・構築入門 基礎知識から利用シナリオ、設計・運用ベストプラクティスまで ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

どのクラウドサービスにも共通して言えますが、クラウドネットワークの知識は最低限、理解できるレベルまで習得してください。専用サブネットの存在や可用性ゾーン (AZ) の考え方は、クラウドサービスによって大きく異なります。

まずは本書でネットワークを勉強することをオススメします。私も本書は定期的に読み直しており、実務でも「ああ、コレやったわ〜」と実感する場面が多かったです。

余談ですが、クラウドを利用する際は、案件ごとに L3・L4・L7 の設計を行う必要があります。
それ以外の範囲は主にクラウド事業者 (Microsoft など) の責任範囲になるため、利用者(ベンダー)が細かく意識しなくても問題ない場合が多いです。

クラウドアプリケーション 10の設計原則 「Azureアプリケーションアーキテクチャガイド」から学ぶ普遍的な原理原則 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

クラウドサービスを熟知して、理解したとしてもビジネスニーズに合わせて設計・構築をする必要があります。Azureに限らず、クラウドは顧客のビジネスを成功・拡張させるために誕生したサービスです。技術だけでは、顧客を満足させることはできません。一歩間違えれば、損害賠償問題にもなります。ソリューションアーキテクトは、いくつも選択肢がある中から案件や顧客にとって最適なアプローチをしなければなりません。もし、Azureを採用した案件の上流工程を担当する場合は、必ず読んでほしい1冊です!

MS有志の公開資料(無償)

無償で学習できるコンテンツを紹介します。

Financial-grade Cloud Fundamentals(FgCF)

https://www.microsoft.com/ja-jp/events/azurebase/fgcf/

Azureは公共、金融、製造業界、自社プロダクトでの採用が多く、セキュリティ面や将来の拡張性を考慮したアーキテクチャを設計・構築する必要があります。

FgCFコンテンツでは、Azure上でセキュアかつモダナイズされたIT基盤を構築するためのリファレンスアーキテクチャやガイドラインが日本語で紹介されています。PowerPointやYouTube動画で公開されており、初学者からプロフェッショナルまで気軽に学べます。

(3)アウトプットを定期的にやろう

業務や独学で得た知識を、自分の中に留めておくのはもったいないです。続けやすい方法でアウトプットを継続しましょう。

Azureコミュニティに限らず、クラウド業界のエンジニアはアウトプットに否定的な人が少なく、フィードバックをもらえたり、自分を知ってもらう機会にもなります。
次の(4)の活動でも話すネタになります!

(4)国内の Azureコミュニティ に参加しよう

クラウドエンジニア を楽しみたい方向けに 技術コミュニティ を紹介します!東京・大阪以外の地方でもJAZUG支部が不定期に開催されるため、一度 参加してみてはいかがでしょうか?

私は、JAZUG 15周年のイベントに現地参加して以来、さまざまなコミュニティに興味を持つようになりました。初めての人ともコミュニティを通じてつながりができ、人脈を広げられたことがとても嬉しく思います。

JAZUG(Japan Azure User Group)

国内での最大 Microsoft Azureユーザーコミュニティ です!現地参加者も多く、Microsoft社員やMicrosoft MVPの方々もいるので、技術相談がてら登壇しちゃってください!YouTube配信もしているので、地方住みの私もよく視聴参加させてもらっています。

しこあず(JAZUG 四国支部)

2025年2月時点で、JAZUGの中で最も新しい支部です。四国4県を巡回しながら開催しており、第1回は私の地元である徳島県で行われました。四国でAzureをお使いの方 や これからAzureやってみたい方は、ぜひ参加・登壇しちゃってください!
次はどの県で開催するのか楽しみですね〜 四国の飯、美味いです🐟🍜

なごあず(JAZUG 名古屋支部)

名古屋駅近くの会場で、数ヶ月に1回開催している Azure コミュニティです。つい先日、2回目の参加をさせていただきました。参加者の年齢層も幅広く、温かい人たちばかりなので近郊に住まわれている方はぜひ参加・登壇しちゃってください!
土曜日開催なのも、サラリーマンにはありがたいですね😭

すきやねんAzure!!

日本Microsoft 関西オフィスの社員が立ち上げた Azure コミュニティです。登壇スタイルは他のコミュニティと大きくは変わりませんが、最近は 5 分間の LT 枠を設けて、初心者や気軽に話してみたい方の募集も始めています。

懇親会の食事がとてもオシャレで美味しいです♪

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