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半年でベンダー資格を6個(+α)取得したので振り返る

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この記事はなに?

2025年に入ってから半年ほど、資格取得に勤しんでいる(いた)ので、どういう感じだったのか記録と振り返りを行うだけの記事です。
起きたこと(やったこと)をただ振り返っているだけなので、試験必勝勉強法といったものは存在しない旨ご容赦ください。

記事筆者のスペック

  • おそらくインフラエンジニア5年目(未だに全然自信がない)
  • AWS4.5年目くらい(インフラ設計と構築が主)
  • 他のクラウドは調査で触るくらい
  • 今年取得した資格:AWS SAA(再), SOA, DVA, AIF / OCI Architect Associate, Generative AI Professional他(後述)
  • 意識はかなり低めという自覚あり

資格取得までの流れ

SAAだけは入社時(C02時代、5年前)に取得していました。
が、元々集中して勉強するということに向いていないので(最悪)、更新しようしようと思いながら気付いたら失効していました。
その間AWS自体を案件で触ってはいたのですが、インフラ寄りなので触れているサービスはどうしても定まってしまっています。
そんな風に表面だけAWSを触っている間に、出るわ出るわなんか面白そうなサービスの数々……
言ってしまうと勉強という形で机に向かうのはあまり好きではないのですが、新しいものを知るのは好きです。なのに、自分が業務で触れているAWSでさえこんなに把握ができていない…
一回改めてAWSを学習し直してみるべきではないか、と思ったのが去年の11月でした。
というのが半分、このままだとモチベないない社会人過ぎてよくないので資格でも取っておくかという打算的思考が半分。

というわけでまずは去年11月にCLFを取得したのですが、失効しているとはいえSAA持ってたのなら余裕じゃんという油断は秒で砕かれました
改めてサービス増えすぎ笑えない。全部ちゃんと触ったことある人、いるんですかね…?
特に機械学習・AI関連のサービスは増大していると感じました。SAA-C02の時はSageMakerの名前(こいつが機械学習関連サービスだな~くらいの知識)さえ抑えていればなんとかなるか、という粒度で勉強していた気がする……。
普段使っているつもりでも、自分から情報を集めることができていなければこんなものなんだな、と思わされる出来事でした。
良くも悪くも、ここから勉強に身が入った気がします。

当初はAWSアソシエイト3冠(今はMLA等も増えているので全冠ではないですね)のみ取得予定でしたが、そんなタイミングでOracle Cloud Infrastructure 認定試験無償受験キャンペーンが始まりました。
ちょうど社内でOCIを話題にしている方がいたので、ついでに受験してみることにしました。
https://www.oracle.com/jp/education/certification/oci-exams/
最初は(2回受験できるので)Architect Associateさえ取れれば…くらいの気持ちで始めたのですが、嬉しいことに一発合格できたのでついでの気持ちでGenerative AI Professionalにもチャレンジしてみました。
しかしもともとの(AWS資格試験との)予定の嚙み合わせで、想定よりも忙しいスケジュールになってしまいました。

資格取得の流れ

(2024年11月:AWS CLF)

去年の部ですが一応記録しておきます。
https://www.udemy.com/course/aws-4260/
上記Udemy問題集を2周だけしました。
今はPing-TにCLFも来てるみたいですね。ちょっと見てみましたが、いい感じに範囲を抑えていそうなのでそちらだけでも合格できる人もいるかも?
勉強期間は3日。

2025年01月:AWS SAA

https://mondai.ping-t.com/
Ping-Tを回した後
https://www.udemy.com/course/aws-knan/
上記Udemy問題集で〆ました。
Ping-Tだけで合格できるという意見も数多見ましたが、自分は難しい回を引いたのか、Udemyの方が近い(つまり難しめ)問題が出た気がします。
正直落ちたと思うくらい難しかったです。
勉強期間は1.5ヶ月(中弛み期間あり)。

2025年03月:AWS SOA

https://www.whizlabs.com/learn/course/aws-sysops-administrator-associate/
https://www.udemy.com/course/soa-c02aws-sysops-4260/
Whizlabs・Udemyの問題集をぐるぐる回しました。
難易度はWhizlabsと近め(ただし類似問題はほぼなし)。自分を一番救ったのは実務経験でした。
サービスαの設定(AorB)、サービスβの設定(CorD)の組み合わせ4通りが選択肢で、αは絶対Aだから2択まで絞れるけどβがどっちだったっけ……みたいなことがまあまああったと記憶しています。
勉強期間は2ヶ月ほど(中弛み期間あり)。

2025年03月:OCI Foundations Associate

Architect Associate前の基礎固めとして学習しました。これが表題の+αに当たります。
いつでも受験でき、無料です(一応バッジも貰えるものの、監視無し試験なので重要視される資格かは怪しいものがある)。
https://mylearn.oracle.com/ou/learning-path/japanese-become-an-oci-foundations-associate-2024-/140074
学習はOracle Universityで間に合いました。
勉強期間は3日。

2025年04月:OCI Architect Associate

https://mylearn.oracle.com/ou/learning-path/japanese-become-an-oci-architect-associate-2024-/140905
Foundations同様、Oracle Universityで間に合いました。
https://mylearn.oracle.com/ou/learning-path/oci-for-aws-architects-jp/106871
自分と同様、AWS資格取得者はこういった比較から入ると分かりやすいと思います。
勉強期間はArchitect Associateに絞れば半月ほど、その前のOCIとAWSの比較勉強に1週間ほど。

2025年04月:AWS DVA

https://www.whizlabs.com/learn/course/aws-developer-associate/
https://www.udemy.com/course/02awsaws-5325-u/
SOA同様、問題集をぐるぐる回しました。
世間での難易度は SOA>SAA>DVA らしいですが、開発経験皆無のおかげでDVAに一番苦しめられました。
理解が難しいところはWhizlabsのハンズオンに頼りました。
勉強期間は1ヶ月ほど、ただしOCI Architect Associateと同時並行していた期間も長かったです。

2025年05月:OCI AI Foundations certification

Generative AI Professional前の基礎固めとして学習しました。これも表題の+αに当たります。また、こちらもいつでも受験でき、無料です。
まったく知識がない状態からOCI Generative AI Professionalを予約したので慌てて勉強しました。助かりました。
https://mylearn.oracle.com/ou/learning-path/japanese-become-an-oci-ai-foundations-associate-2024-/140906
試験自体はOracle Universityで間に合いました。
ただ、生成AIパスポートやG検定関連の勉強をしているのであれば、そちらから始めた方が分かりやすいと思います(後から関連資料に目を通した感想)。
勉強期間は3日。

2025年05月:OCI Generative AI Professional

https://mylearn.oracle.com/ou/learning-path/japanese-become-an-oci-generative-ai-professional-2024-/142598
Oracle Universityで間に合いました。
とはいえOCI AI Foundations certificationあってのことといった感じです。
(既にAI・機械学習に慣れ親しんでいる人であれば、なくても問題ないと思います)
勉強期間は1週間ほど。

2025年06月:AWS AIF

https://www.udemy.com/course/aif-c01awsaws-certified-ai-practitioner/
Udemyの問題を解きました。モチベーションの問題で今回1周しかできませんでした……。
OCIのAI資格の場合OCI特有の出題はそれほど多くなかったのですが、AWSはAWS特有のサービス知識が必要になる問題が多く感じました。
もともと前述の通りAWSアソシエイト系は3冠していますので、その知識が役立った場面が多かったです。
ちなみにCLFは今でも即時結果が出ることで有名ですが、AIFは同じFoundation資格なのに即結果は出ませんでした。
後はネットに転がっているAIFチートシートに目を通していました。当時が一番モチベーションが低すぎたため、寝っ転がりながらこれを読んでいる時間も勉強期間とカウントしていました。
勉強期間は1週間ほど。

試験結果


AWS(下部はCLF+失効したSAA-C02と当時有償だった公式模擬試験)


OCI

AWSはどの資格も9時~12時に受験し、当日の20時15分頃には合格のメールが届きました。実はCertMeticsの「試験履歴」に貼りついていると20時ちょうど辺りに更新されていました。(SOAだけなぜか19時更新でした)
OCIはどれも即時合格の表示が出て、半日後くらいに詳細な結果メールが届きました。

試験の流れ

AWS

SAA-C02時は自宅受験だったのですが、当時は試験官とのやり取りが英語必須だったので、それだけでエネルギーが吸い取られて大変だった記憶があります……。
一番大変だったのは身分証明のため免許証を出したら、できればそれではなく英字表記で名前が書かれている証明書を出してと言われたことです。紆余曲折の末免許証でもOKになりましたが、試験前から物凄く疲れました。

今は自宅受験でも日本語でやり取りができるようになっていて、大変助かりました。身分証明書も免許証でOKでした。
(名前や喋り方から日本語ネイティブではない方だとは思いますが、少なくともやり取りに問題を感じた場面はまったくなかったです)
ただ、相変わらず試験前のやり取り(周囲を撮影する、怪しいものがあれば説明or撤去するetc...)は厳重で、精神的にプレッシャーを感じたりもしました。
自分はノートパソコンを使用していましたが、カメラで部屋全体を撮影するためにノートパソコンを抱えてウロウロするのは、試験直前ということを考えるとなかなかの労働量です。仕方のないことではありますけどね。

また今回、一部試験については旅行ついでに初めて某テストセンターでの受験も試しました。
身分証明書は2つ必要(自宅受験時は免許証1枚でOK)というのは人によっては引っかかる場面はあるかもしれませんが、日本人と日本語でやり取りができ不安な点は確認ができること、試験環境が事前に整っており確認に手間取ることは少ないこと、試験中の監視表示がなくプレッシャーが減ること、手書きでメモできるボードが使えること(自宅受験時は当然手書きメモはNG、システム上のメモ帳が使えるものの使いづらい…!)等々を考えれば、テストセンターでの受験の方が楽であるように感じました。
自宅受験は月~土なので、日曜受験ができるのもテストセンターのいいところです。
もちろん移動とのトレードオフですけど…(私は田舎暮らしなので、遠くてなかなか行けそうにないです)。
会場では同タイミングにAWS認定試験を受ける人とかち合って、勝手な仲間意識が芽生えたりもしました。

OCI

仕様上OCIの資格試験は自宅受験のみなのですが、AWSの自宅受験と比べると監視が非常に緩く感じられ驚きました。
AWSの場合は前述の通り監視が非常に厳しいのですが、OCIの場合は自分自身と身分証明書をカメラ撮影後に即試験が開始しました。
もちろんカンニングをするつもりはないので、向こうが信じてくれるというのであればこちらから何も言うことはないのですが……
チェックインは30分前からなのですが、するすると試験開始まで進んだので25分くらい前倒しで試験が始まってしまいました(試験時間自体は厳密なので終了も前倒しになり、早く始まった25分伸びたりはしません)。

モチベーションの保ち方

ぶっちゃけますと、ちゃんとは保てていません
初め(3月頃まで)はともかく、4月になると世間は某ゲーム機2の発売(予約抽選)に浮かれ、当然自分も浮かれていました。
抽選は狭き門であり、当選落選で大盛り上がり。
当選したらしばらく趣味にシフトして、それまではなにか資格を取る感じで勉強してようかな?という軽い気持ちでいました。
が、全然当たらないわその度一喜一憂させられるわで結構メンタルに来ました。
(そして結局、発売日後に予定になかったAIFを受験する流れに……)

あと、特にAIF学習時に顕著だったのですが、システムの仕組みを知ったり実際に触ったりすることは楽しかったのですが、試験範囲として専門用語を記憶することは楽しくなかったです……。
均すと勉強時間は1日1時間程度だったかなと思います。
一度面倒になったら全部どうでもよくなるタチなので、とにかく毎日ちょっとでも勉強したという実績を保つのに心血を注ぎました。
何よりも先にチートシート(自分で作ったり、ネット上にあるものを保存したり)を手元に置いておいて、これだけはいつも見返すという癖だけは付けておきました。

これからの予定

秋ごろにAWS SAPを受験しようかな…と思っています。
なぜ秋なのかというと、そろそろ某ゲーム機2を入手できる(そして入手してしばらくは遊んでいる)読みです。
入手できなかったらただ延々勉強しているだけになる悲しみがあります……

最後に

自分に対してどう取り繕っても、試験勉強続きの半年は普通に辛かったです。
でも、「辛いだけじゃなかった」というのが正しいところです。
学んでいて面白い箇所もありましたし、業務に生きそうな学習もできましたし、なによりそこそこの自信を得ることができました。
資格は無意味と言われがちですが、どちらかというとこうして自分で意味を見つけるためのものだと思っています。
意識が低めな人間ですが、こういったちょっとでもよかったと思えた箇所を探しながら今後も頑張っていければと思います。

https://aws.amazon.com/jp/ground-station/
→ これは以前から個人的に大好きなサービス(当然触ったことはない)、AWS Ground Station。
初心者に指導する時、こういうサービスもありますよというネタで出すとウケがいい(気がします)。
試験には特に出ません。

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